第3弾 就活未経験の若者でも、経験済みのベテランも、読んだらきっと面白い。

週刊カクヨムはたくさんの連載作家様に支えられて現在も頑張れています。私も参加してくださった皆様に少しでも感謝と誠意を見せるべく、作品を拝見してその世界観と向き合っているところです。


しかし、皆さんすごいですね。私では書けないものを書いているのは尊敬できます。なので、そんな偉大な作品をぜひ紹介していきたいと思いたち、始めたこの企画。


2か月に1回くらいとなかなかスローペースで本当に申し訳ないのですが、今後も連載作家の皆様の作品をご紹介していければと思ってます。


第3弾はこの作品!


「就活レベル1のギャル女子大生は2ヶ月でレベル50を目指すようです」

作者様 あけがえる

「就活、って何をやればいいのか分からないんだけど!」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354054917776752


『就活』という重めのテーマでありながら、読む手が止まらなかった!


 それはこのテーマを主軸にしていながらも、いかに読みやすくして、読み手に物語としての面白さを感じてもらうかをしっかり考えている作品だということが分かります。


 主人公はタイトルにもあるギャル=後輩という印象が強かったです。


 彼女は全くの就活初心者であるため最初はなにもかも知らないので、就活を知らない中高大生にも物語に入りやすいです。経験してきた社会人の読み手には、微笑ましく映るので好意的なスタートを切れていると思いました。


 そしてこのギャル=後輩が、あらすじの語り手である先輩の教えによって行動を始めていくのだが、このギャルが行動力があっていい子なので話の展開もすいすい進んでいくし、感情豊かなので、それが見られる先輩後輩の会話は見ていて面白い。


 この2人ではない別の人も登場するが、彼らはもの語りの中核にいる2人の掘り下げをする役割のため、本筋がブレず、テンポ速さの維持を上手いこと行っているように見受けられます。


 そしてこの本は就活をテーマにしているだけあって、就活をしっかりとしている。これがメインテーマであり、ギャルと一緒に「就活って何するの?」を学びながら読める点が素晴らしい。


 私としては、ぜひ今後就活生になる皆さんにも、就活のイメージをつけてもらう作品として見ていただきたい1作。これを1回読むのと読まないのとでは、最初の行動に違いが生まれそうですね。


 私自身は実は就活というのを、学生のときにやったことがなくてですね。

 というのも、私は非常にサボり魔でひねくれものでして、

「卒論の研究をしながら就活とかできんし、そもそも大学は就活をするための場所じゃない。学業優先!」

 とか言ってたわけですよ。馬鹿だねー。

 卒論が終わったあとにやろうと思ったのですが、当然その後に初めても良い結果等出るはずもなく。


 今になって思えば、就活というものがどれだけ大変なのか、そもそも何をするのか、具体的なイメージがあまりついていなかったことが、そもそも行動を起こさなかった原因だったんじゃないかとも思うわけで。


 もしも自分が学生の時にこの話を見ていれば少しは変わったのかなぁ、なんて思います。


 それはさておき。


 週刊カクヨムの中でもユニークで魅力的。小説としての魅力もあり、若者にとっては実用的な面もあるこの作品を、若者、ベテラン問わず、一読してもらいたいと願っております。


 

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