どこまでも作り込まれた世界に浸るならこの作品!
丁寧に作りこまれた世界は距離を表すテリテ、ミーレなど独自の単位系まで及びます。(僕の身長は1.15テリテくらいです)他にも強さの一指標でもある実存強度もエーテル結晶石を基準として規定されたり、この世界に遍く存在するエーテル、カロリックなどのエネルギーを操作することで魔術、魔法が扱えるなど基本の基本から分かりやすく作中の中で滑らかに提示してくれます。そしてかっこいい技も、その仕組みも全部理解できるようにこれまた滑らかに書かれています。
とにかく序盤の方の鋸牙狼との戦いを読んでいただきたい。もうグイグイ引き込まれます! 重厚なファンタジー好きにとってたまらない戦闘描写……! それ以上に特にお気に入りの部分は黒魔術師ファディとの血滾る戦い! ここまで読んだあなたはもうファン以外の何者でもありません。
他の方のレヴューと重ならないように書かせて頂きました……。拙いレヴューで申し訳ございません……。
最後に好きになったセリフを一つ……。
——『六律系譜をわが手に、開闢の理を今再び奏でよ!』
天異界の中央へ向かって旅に出るココ達の物語は、幻想的で重厚な世界観の中で底抜けに明るいココを中心に個性的な仲間が集まりほのぼのとした空気を作り出してくれる。
脅威と穏やかさのバランスがすばらしく、世界観を大切にした物語だと感じました。
個人的にネーミングセンスがツボで「船ちゃん3号」とか大好きです。
ファンタジーが好きならこの世界観絶対に気に入ると思います。是非是非読んで頂きたいです。
非常に個人的なお話です。この物語において超重要人物は「ペルン」だと言っておきましょう。彼の面倒見の良さ、ちょっと乱暴な言葉遣いなのに愛のある言葉。
3枚目風を醸し出しながら皆の兄貴分。こんな人になりたいものだべ(まずは形から入ります)