ハウスツアー

怪訝そうな顔をしているマイクに


1つ質問をした


「why this room have two bed?」

(なんで、2つベットがあるの?)


「because this room for two guys」

(ここは本来、2人部屋だからだよ)


「but」(でも)


マイクが続けている


「here is for only you right now so you don`t have to worry 」

(今は君だけの部屋だから心配しなくていいよ)


そういって、ウインクをする


バックパッカーでもそうだったけど


西側の人、ふつーーーにウインクするよね


ちょっと目が合うと「Hi」ってあいさつするだけがアジアの人だけど

西側のひとはウインクで返事をすることがある


いいな。やりたい


ウインクなんてしたことないしできない僕は

ここでウインクの練習をすることを決めた


そしてスマート(モテる)な人になる


あらゆるモテ要素をマイクから盗むと決めた


「you can use to here」(ここ使っていいよ)


マイクがそういってベットの前にある扉を開いた


中にはハンガーや小さなタンスがあるけど荷物は置かれてない


個々の部屋に住む人専用のクローゼットなのだろう


キャリーケースを置けるスペースがあって

キャリーはここにしまうことにしよう


ルームツアーのあと


ここはトイレとシャワー

あそこはエミリーとわかの部屋

あっちは物置で、そっちは私たちの部屋


奥の方は、洗濯機があって

外でも干せるよと説明を受けた


ここまでで家の半分を紹介


半分紹介されて感動の嵐


バックパッカーは不特定多数の人が

行き来するし、自分を含め汚い生活をしてる人がメインだから


廊下や部屋、シャワールームの全てが汚れている。


ハウスキーパーが掃除をしても利用者が圧倒的に多いし


日本人みたいなきれい好きは少ない外国人だらけの家は

半日もしたらトイレットペーパーは床でパーティをしている


だけどこの家は白い壁にベージュっぽい絨毯をつかってる


基調の白い家なのに


なんまらキレイだべ


シャワールームも、洗濯機も廊下も全部、全部、嫌いじゃないの


なにより、家全体から清潔感を半端なく感じる


清潔感がそこに権化のように現れている


これが本来の一軒家って当たり前のことを

この4か月のNew Zealandの生活で忘れていた


てか、New Zealandできれいに生活している人がいたんだ


なんて失礼なこと、思っていたことを懺悔して謝ります


まじ陳謝


残す紹介ははリビングとキッチンだけ


僕はワクワクしながらみんなが待つリビングへ向かった






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る