予定は突然に

わかと話しているような

変な錯覚に陥って疑問が一つ生まれた


エミリーとわかの日本語レベルについてなんだけど


エミリーがわかレベルまでいるのか

わかがエミリーレベルまで低いのか


どっちなんだろうと思ったのも束の間


この疑問はすぐに晴れた


4年もわかと仲良くしているのだ


そしてわかは高校生の時


古典のテストの空欄を全部埋めた

のにも関わらず2点しか取れない男


僕は晴れた疑問に蓋をした


これも優しさなんかな。なんつって


わかにも伝わりやすいように色々と

質問をしていくことでエミリー、ミケーラの

人物像が見えてきた


エミリーもミケーラと同じマレーシア生まれの人で


2人とも母国語+英語+日本語を話せるとのこと


すごいハイスペック


エミリーは日本人俳優の川ピーが好きで

今、やっているコードレッド2のドラマを見るのが楽しみな人らしい


ミケーラはわかのことを好き。

なのは内緒の話


話してた感じいい人達だし

わかもいるし、エミリーに公式的に


「そちらに住ませていただけますか?」とお願いをした。


「いいよー。いつから?明日?」


返事は予想通りのyesだったけど

フットワークは予想より軽かった


「とりあえずこの後

バックパッカーのオーナーロブに話してみます。

その後の決定でもいいですか?」


「いいよー。じゃマッテル」


エミリーがそういうとわかに電話が変わり


「それじゃ、連絡待ってるわ」と言って


電話を切られた。


さっきまで騒がしかった部屋が

今は沈黙と2人


なんか嵐みたいに過ぎ去ったな


時計を見ると夕方の4時


この時間ならまだロブはバッパーにいるな


善は急げ。という


僕は足早に階段を降りてロブのいるreception(レセプション)に行った


「Hi Rob how’s going?」(ロブ、調子はどう?」


ロブは右手に持ったピザを食べながら言った


「yeah good Very good 」(すごいいいよ)


僕も夜ご飯ピザにしたいなって

思っちゃったくらい幸せなのは見てとれた


「actually...」(実は...)


幸せそうなロブの横で本題に入る。


「I want to leave to here cuz I don’t have any job 」(仕事がないからここを離れたい)


最初に素直な自分の思いを伝え話を続ける


「my friend give me a job if i went to Christchurch so Christchurch is where I go」

(友達の住んでいるクライストチャーチに行ったら仕事をくれるからクライストチャーチに行きます)


そう伝えるとロブは少し悲しそうな顔で言った


「I’m sorry I couldn’t give job to you 」

(仕事あげられなくてごめんね)


僕もあんな笑顔でピザ食べて笑顔だった

ロブの顔を霞めさせてごめん...


僕のせいで...素敵な笑顔が...


なんか、別れる前のカップルみたいなこと

思ってしまった。


「when you wanna leave ?」(いつ出ていきたいの?)


「when I can ?」(いつできる?)


そう聞くとロブは「anytime」(いつでも)と言った。


本当にフットワーク軽すぎるだろ。


このフットワークの軽さなら

私と別れた後もすぐ新しい人作るなって


女々しいこと思ってしまった











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