わかとミケーラ


久々の日本語、わかとの会話で

うれしくて話が弾んだ


そして今は最近のことについての話に


「僕は仕事探してますよー」


素直にニート生活をしていて

今後のプランが決まっていないことを言った


「そしたらこっちおいでよ」ってミケーラが言ったけど


僕に、彼氏の友達に、一緒に住もうって誘うの..?


でもまぁ....


わかという友達と一緒に暮らせるなんて

めちゃくちゃ楽しそう!


でも


ミケーラが魅力的なことを言ったけど

友達の彼女と友達と一緒に住むのは...


前に進む僕と少し引いてしまう僕


2人の僕がいた


「おぉ、こっちくるんだったら仕事あるぜ」


「なぬ!!!」


わかのその一言に


「行く!仕事があるんだったら絶対に!」


2人いた僕は1つになって


ゴリ押してでも行く僕に進化を果たした


「今、俺ら家にいるからエミリーに聞いてみるわ」


オーナーに僕が住めるか質問しに行ってくれた


わかは電話の席を外したから

わかの彼女のミケーラと2人での電話に


初対面ってか初電話の友達の彼女の

マレーシア人と何を話せばいいのかわからない。


日本人なら比較的話しやすいんだけどな


なんて言い訳心の中でして

適当に日本語で質問をした。


「わかのどこがよかったの?」


ミケーラは驚いたかのように笑いながら


「初対面ですごいこと聞くね」と言う


おおっと


ジャブのつもりが右ストレート入れてしまったらしい

さじ加減がわからない19歳、だから仕方ない


「どこがよかったのって、わかんないよね。でも...」


でも...?なんだろ


わかの良いとこはアホなとこしか知らない付き合い4年目の僕


ミケーラがなんていうかに興味を持った


「好きなんだよね。わかのこと」


.........


僕はそのまぶしすぎる好きという言葉に言葉を失った

僕はそのあまりにもまっすぐぎる言葉に涙が流れた

僕は......いいな彼女って...思った...


「わかには内緒ね」


はにかんだ笑顔が思い浮かぶ声でミケーラは言う


「うん、言わないよ」


僕は左目から涙を流し素直な恋心を持つ

ミケーラと1つかくしごとをした


そして、むこうからわかの声が聞こえた


「エミリーが部屋空いてるし、いつでもおいでって言ってるよ」


涙は右目からも出た


「わか、ミケーラ、本当にありがとう!!」


いつ仕事できるかわからない状態が

続いて僕には朗報、吉報、脱帽


「ほんとありがとう」


感謝の言葉を再度、目一杯伝えると

ミケーラの声ではない女性の声が流れた


「どういタしまして」


あれ、日本語?


「エミリーいた方が話、進むっしょ」


わかがエミリーと直接話せるようにしてくれた


てか、それより日本語?


「なんで日本語を話せるんですか?」


「勉強したからね」


あ、ちゃうその理由を聞いてるんだけどな


エミリーとの初めての会話の感想は


わかと話してるみたい


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