Get fired
もちろん、魚を盗って持って帰ったなどの盗難行為をしたわけではない
まぁ、8時間もずっと魚といたのだ
魚のにおいは部屋に持って帰ってきた。
いや、このにおいは、むしろ臭いの方が僕についてきたのだ
僕には過失も悪意も善意も何もない。
実は、ベンに仕事が遅かったらクビになるとは言われていた。
しかし日本人で魚と関わりの深い国出身である僕
お昼休憩が終わるころには、一緒に働いていた4人の内
2人には魚を捌く速さが勝った。
これは自論であるが過言ではない
なのに、仕事が遅いからとクビになった。
[Absolutely you are faster than me」
(絶対わたしより早いよ)
1人だけではなく2人からそんな風に言われた
これで僕の持論は他論になって過言でもなくなった
なのに、仕事が遅いからとクビになった。
「actually boss of fish factory is like girl」
(実は魚工場の雇主は女好き)
仕事を終えて明日も仕事あるかの返事を待っている時に
ロブがそんな噂を小耳に挟ませてくれた。
確かに、一緒に働いてた4人とも綺麗な女性だった
1人は牛と同じ場所に鼻ピアスをしてたけど綺麗だった
ロブはボスについての話を掘り下げてくれた
月に数回だけ忙しい日があるらしい
その時に新しいかわいい子を探しているらしい。
ついでに人手を補うらしい
本来は人手を補うついでに新しい(かわいい)子を探すのだが...
とりあえず、僕はボスにかわいい子だと思われなかったらしい
ボスがお昼の時に飲ませてくれたコーヒーが
僕のだけやたら冷たくて粉っぽかったのはそういうことか
あの時には私たちの関係は冷めきっていたのか
あのコーヒーのように
そんなこと思いながら僕はロブについでに聞いていた
「can you give me any job?」
(何か仕事くれますか?)
その問いにロブは
「I can give you job is waiting for job right now」
(今私があげられる仕事は仕事を待つ仕事)
1週間前と同じセリフが聞こえた
どうしよう。本当に
また何もない1週間を過ごすの....
どっか新しい場所に行ってもほぼほぼ冬の7月
仕事が見つからない確率の方が高い。
ズーキールのドラマが甲子園に出れるか決める最後の地区予選
ピッチャーの高仁屋が肋骨を折りながらも勝利投手となっていた
この期間にズーキールのドラマを全部見て、
あとは2時間スペシャルと映画を残すのみ
かなりいい話だけど、ここで続きをこれ以上見たくない
そういえば...
あいつはオーストラリアで冬の仕事を
どうやって見つけていたのだろうとふと思い電話した。
「Hi わか 元気にしてた?」
「hey 久々だな。元気だぜ」
「今さ、ニュージー冬で仕事全然見つからないんだけど
オーストラリアいた時どうやって仕事見つけてた?」
「ん?そりゃ寒くない仕事できる場所に行ってたぜ」
「うんと寒くない場所ないよ...」
オーストラリアとニュージーの土地の広さの違いを思い知った。
「あ、それなら俺のとこくるか?」
わかがわけのわからないことをいう
「まだ北海道帰りたくないよ」
確かに日本ではこれから夏で畑仕事はたくさんあるだろう
「ちがうちがう、今、俺、 Christchurchにいるんだ」
「ん?クライチュトチャーリ?」
「いや、クライストチャーチ」
どこやねんと思い調べてみるとそこは
ニュージーランドの南島の大都市だった
「え、え、え、え、え、え、え、え」
わかは今...
「ニュージーランドにいるのののののの!!!!?」
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