初めてのごはん with ルームメイト

向かった先はもちろんこのバックパッカーの共用キッチン


今自分たちがいる建物とは別の建物だから一度、外に出て行かなければならない


「it is little bit cold」(ちょっと寒いね)とマリアーノが言った


暦は6月 


南半球は片足冬に突っ込んでいる状態で、夕暮れ時となると外は少し冷える。


「 inside is also cold thought」(家の中も寒いけどね) とエマが言う


ニュージーランドの建物は僕の地元、北海道の建物を比べると建物の足腰が弱い


特に隙間風がひどく 

隙間から風が入ってきてるというよりも、むしろ隙間が風を歓迎しているみたい


「 that is true」(ほんまにそれ)と僕は返した。


キッチンに着いた僕らが作るのはピザ 


バッパー着て思うんだけど

みんな集まって作るのはピザみたいなとこない?


前にキッチンでピザを作ってる人たちを見ながら

ひとりでケッチャップご飯を食べてたことがあった。


最近の僕は貧乏飯を極めている

ケッチャップとライスだけで夜ごはんをクリアできる

むしろおいしい


それだけじゃ栄養バランスが偏るから、サイコロステーキみたいに

サイコロニンジン(小指の爪くらいの大きさ)を前菜としてる。


そんな私が今日は、ピザを作る側

気分はまるで美食家、そんなわけないか。


食材は何も買ってこなくとも3人の食材で賄えた

僕の唯一持っていたケッチャップはベンのケチャップで代用されて

何も食材を出していなくて、少しだけ申し訳ない僕にエマ達は


「your work is just eat eat eat who teenager!」

(10代のあなたの仕事はただ食べて食べて食べること!)


なんちゅういい仕事だ。このまま一生10代でいたいと思った

アダルトの皆さん。「thank you guys」と言った。


どうやらピザを作るのに必要なのは


1.小麦粉 エマ用意

2.オリーブオイル マリアーノ用意

3.塩 

4.水 バッパーの蛇口

5.チーズ ベン マリアーノ エマ用意

6.トマト 上に同じ

7.マッシュルーム 

8.ケチャップ ベン用意


これだけでいいみたい。


マッシュルームは少し高い商品で誰もストックしてなかったけど

バッパーにあるいらなくなったものを入れるtake free boxに奇跡的に隠れて入ってて

それを見つけたときには、一同「ohh!」と声を挙げた。


塩はtake free boxにふつーに入ってた。なんならあと3つもボックスに入ってて

誰か老いていくならこれから先、塩を買う必要ないんだなと思い

ここにある3つの塩、懐に隠した。

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