初めてのルームメイト(新参)

部屋に戻ると各々がベットの上で自由にしていた。


青い瞳のベンなんてパンイチになっている


初対面で初パンツ


これがグローバルか、世界って広いぜ


僕も真似しようとして服を脱ごうとするが

灰色のパーカーのすそに手をかけて気づいた。


寒くね?


今は6月 冬に向かっている秋の季節


そして、この夜の気温は13,6℃


冷静に冷たい風がお腹を通る


日本で一番北の北海道からきたけどさ


寒い。本当になんまら寒い.

ゴールデンサムイよ


その中、衣1枚のトムとパーカ姿の僕

黒のロンTのエマ


3人が3人とも同じ季節感の服を着ておらず

春夏秋を小さな部屋で季節を展開している


これがグローバルか 世界って狭いぜ


こんな風に仕事終わりは適当に過ごして

また工場での仕事を繰り返して、

リンゴをくすねて、3人での時間が経って


相変わらずスピード違反をして工場から帰ってきたある日


部屋に入りいつもと何かが違うことに気づく


誰も使ってない白いベットに誰かが来たことを示す

青い色のカバーが掛けられていた


「Hi nice to meet you men!」(初めまして!)


すっごい笑顔で言う


人懐っこいちょっと小太りな

黒縁メガネのこの人が新しいルームメイトらしい。


「Hi nice to meet you too」(よろしくね)と言うと


「I`m Mariano from Argentina」

(アルゼンチンから来たマリアーノだよ)


マリアーノはそう言って右手を出した


「I haven`t talk with Argentina guys till now」

(アルゼンチンの人と今まで話したことなかったよ)


僕は右手を出してはそう答えた。


マリアーノも同じリンゴの工場で働くことに

なっていて、それは明日から働くらしい


「Are you guys going to factory in same car at morning?」

(朝、みんな同じ車で仕事場に行ってる?)


僕らはマリアーノにそう聞かれた

ベンと僕は同じ車だけど、エマは違う人だね


最初はこの車に乗ってって指定されてたけど

慣れてきたら仲良い人と一緒に帰ることが出来た


だからエマは他の仲いい人と帰っているのだ


そのことをエマがマリアーノに言うと


「really...? so which should I ride..?」

(マジ...? したらどの車乗ればいいの?)


僕らの車、あと一人乗れる分のスペース

あったはずだから


「How about...


ベンが言いかけてるときにマリアーノの声が重なる


「anyway have a dinner! did you eat already?」

(とりあえず飯にしようぜ! ゴハンもう食べた?)


「not yet 」(まだだけど)


3人の声が並ぶ


「Let‘s eat with me!」(一緒に食べようよ!)


「okay」 「cool」 「うん!」


バラバラだけど満場一致で

みんなで夜ごはんを食べることとなった


なんかすごいノリ軽い人来たな

でも不快じゃない不思議な感覚


ベンの時と違って初対面で初ゴハン

これならもってこいだ!


僕らはキッチンへ向かった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る