あの時のリンゴの真実

「woo hoo!!」


終業の合図が鳴りみんなのテンションが上がっている


「お疲れ様です!初日終わりましたね。しおりさん」


「お疲れ~働いてみてどうだった?」


ちゃんと「さん」を付けたから冷たい目はしておらず

むしろ温かい目をしていた。


「んーまだわかんないっす。ほぼチュートリアルだったし」


「ははっそしたら本番は明日からだね。」


そんな話をしながら工場の出口へ向かう


出口へ向かう途中、僕は見逃さなかった

何人かがリンゴの果実をポケットに入れていたこと


あのパーマ頭の彼に関しては食べながら歩いてる


「しおりさん リンゴって持って帰ってもいいんですか

休憩中渡してくれたのってくすねたやつですよね...?」


僕は素直な疑問とさっきの疑念を晴らす為、質問をした


「食べてもいいし持って帰っても大丈夫

あと、くすねたんじゃなくて、盗っただけだよ」


両者の日本語の意味は同じじゃないんですかしおり「さん」...


疑問疑念を晴らしたら次は疑惑が生まれた


今年20になる僕


大人になると悩みが解決してもまたすぐ生まれるんだなって思った


「この人たちと帰るからじゃあね」


僕らはもう駐車場まで来ていてさよならをする時間


「おやすみなさーい」もついでに言って朝乗ってきた車を探す


プップー!


横から車のクラクションの音が鳴り


「Hi good work !」(おつかれ!)

金髪ロン毛が車の中から話しかけてくれた


「thanks I couldn't find a car(ありがとう 車見つけられてなかった)


「never mind! Let`s go to our home!」(いいって事よ!家帰ろうぜ!)


後部座先に乗りシートベルトを締める

アクセルが踏まれ車が動いた


[It is not like morning We will not be late haha」

(朝と違って遅れないぜ笑)


金髪ロン毛の彼が笑いながら言う。


確かに朝と違って家に帰るだけだし遅れる心配ないから

行きと違って帰りは優しい運転の中帰れるかななんて


思った矢先


「I wanna go home earlier」(早く家帰りたいな)


そう金髪ロン毛が言った後、カラダに軽いGを感じた


まって、この感じは


加速は速くないが速度はかなりの速さが出てるやつや


タコメーターを見てみると


120km


「we can make it」(これで間に合うよ)


何に間に合うの...

20時に全員集合でもするの...


帰りも車に乗っていた時間は20分で

他の誰よりも早くバッパーに着くことが出来た。

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