台所事情

「we are fastest!」(1番乗りだぜ!!)


金髪ロン毛さんが言う。


命の危険を感じるなら別に1番じゃなくていいよ...

1番なのは絞りとダシだけでいいよ...


2回だけ、いや2回も事故りそうになった

2回目、事故りそうになった時に金ロンさんは


「Next is gonna be good than now」

(次はうまくよける)


なんてポジティブを超えたアホみたいなセリフが運転席から聞こえた


けど、事故危機さえこんな風に楽しめるなら

人生すごい楽しそうとも思い、明日からのドライバーも変わらず金ロンさん


事故危機僕も楽しもう。いや無理だ。


そう思うことさえもできなかった


前の仕事は農家だったから汗を流したくて

急いでシャワーに向かっていたけど今回は工場


汗かくことなんてほとんどないってかむしろ寒い

やっすいダウンを The Warehouse(ウエアハウス)っていう

ホームセンターみたいなお店で買おうか悩むくらい


今は悩まずに先に夜ご飯を作るために

エコバックという名のリュックを背負って


歩いて10分先にあるニュージー最安のスーパー

PAK’nSAVE(パッキンセーブ)に買い出しに来た


このスーパーはニュージーで1番安いスーパー

買い物をするならここしかない


そういえば最近、食材の買い方を変えていたのだ


今までは適当に食べたい安いものを買ってたけど

ニュージー来てから3か月目の私

より効率的に食費を押させる方法を見つけた


それはこのニュージー最安のスーパーPAK’nSAVE(パッキンセーブ)で

1番安い目玉セール品を1週間分買うこと


食事は生きるためだけに必要な行為と考えてる僕は

朝昼晩、1週間同じ献立で乗り切る


店に着くなり特売コーナで一番安い商品を見る


今回、目玉安い商品は

1.5kgで6$の牛肉ハンバーグのひき肉セット


焼くだけで簡単に食べれるし値段が安すぎるから

買わない手はない。嘘ではない。


この目玉安い商品(あと野菜(ニンジン数本)3$)を昼、夜ごはんとするか


※フランスの家で野菜を食べない生活をすると※

※脅威が下から迫ってくることを知ったので※

※その教訓から野菜は食べるようにしてます。※


朝ご飯の1$パンは今週分はあるしお米もまだあるな


今回買うのは牛肉ハンバーグとニンジン合わせて10$(880円)

1時間の時給より安いし安く抑えた方ちゃう?


これらを手にレジへ向かう


ニュージーのスーパで会計するなら圧倒的にセルフレジがいい


たくさん商品を買わない人がセルフレジを使っていて

キャッシュレス化が進んでいるニュージランド


会計はeftpos (エフトポス)という銀行カード兼デビットカードを

端末にかざしておしまいだから回転率が高いうえに楽


ほんとにキャッシュレス楽だから日本でも普及してくれないかなって

そんな未来に期待する19歳 2016年6月の秋 


僕もeftpos (エフトポス)支払いで10$払って

エコリュックに食べ物を閉まって店を後にする


ささっと買い物終わったし

後はちゃちゃっと料理してお風呂入って

エマワトソンが待つあの部屋に帰る


ガチャっとこの部屋の扉を開けてエマと僕の2人だけの愛の巣の中に入る


何故か楽しそうな声が聞こえて

エマのベットの方を見てみると

青い瞳をした男と2人で話していた


僕らの愛の巣に知らない男がいる...


どういうこと?


よくわからないけど一つだけわかることがある


それは僕 (ら)のラブストーリは突然終わりを告げた

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