第150話 あらそい、出会い―ブランザ32歳―
この世界で夢を見始めて、早30年は経ったと思う……ごめん。
32年が経ちました。
思うなんて曖昧に濁してしまったのも、三十路を過ぎたという事実を2年遅れで知ったことによる動揺からだ。
しかし、加算されていく年齢に愁いている魔族は私くらいなものだろう。
私たちは長寿の天人族だ。長生きと呼ばれるのは500、600と考えられない時間を生きた人のことを差すため、30を過ぎた程度の私は殻がやっと取れたヒヨコみたいなものだ。中には10代じゃないの!? という見た目をして、3ケタ単位で生きてる仲間はごろごろといる。
また、今の私を産んでくれた両親だってあの見た目と若さで、現在の私の倍は生きていたと記憶している。もしも2人が生きていたのであれば間もなく100歳を間近に迎えると言ったところだろう……よそう。2人のことを考えると悲しくなる。
私も20歳前後には身体的な変化は停滞した。嬉しいことに以前よりもうんとこの身体は背が伸びてくれた。おかげで平均的な身長を手に入れることが出来たけど、胸元のボリュームがもう少し……欲を言えばあと2カップは……いやいや、欲を言えばキリがない。
以前の自分の顔と比較してもこんなにも可愛い容姿に生んでくれた両親には感謝しきれない。
32歳を迎えても以前の20代だった頃よりも若く見える。
水面や鏡面には、父親譲りの青い瞳に、母親譲りの青い髪を持った私が映る。母に似た童顔の私は少し疲れた顔をしていた。
……などと、自分の見た目の話をできるくらいには私の心は立て直した。
開いた傷口を無様に縫い合わせたツギハギだらけの心だったけどね。
タルナと別れてから15年ほどが経っていた。15年は長いようであっという間に過ぎて行った。
四季が4度回るこの土地の気候の性質も相まって、自分が1つ年を取ることに気が付かないこともあった。というか、そのうちの10年は俗世から離れていたこともあり、自分がいつ歳を取ったかもわからなかった。
思いの外、この身体になってから時間は早足で過ぎて行く。
タルナと別れたのがまるで数日前のような感覚だ。
彼女たちは無事にコルテオス大陸にたどり着けたのだろうか……思っていることを口にしたら本当になってしまいそうなので、私はあえて考えないようにしている。
きっと、無事だと願い続けるしかない。
ともあれ、タルナと別れた後の15年の歳月は前に出て後ろに下がって、そこからぐるりと遠回りをして前に出たような日々だった。振り返ればまったくと進んでいない日々だったかもしれない。
……いや、振り返りたくもない。
この15年、特に濃密なあの10年間を思い返すと吐き気がする。
……うっぷ。
◎
15年の内、最初の数年は両親を亡くしたことによる混乱に飲み込まれていた時期でもある。
あの日、自分では冷静になっていたつもりであったが、頭で考えるよりも心は取り乱していたのだと思う。そして、
戦争を止めると口にした私が最初に行ったことは天人族側の戦列に加わり、各地の戦場を転々とすることだった。身内側に加担したと言っても、もちろん、敵を倒すためじゃない。
私は対話によって戦争を終わらせたかったのだ。その対話の為にも、無数の兵の中に紛れて戦場に赴くしかなかった。
敵と言え、言葉が通じるなら話をする機会はいくらだってある……なんて甘い考えを持っていた。
初陣は怯え、震えることしか出来なかった。
敵は話を聞いてくれるどころか待ったの声すら聞いてはくれない。それどころか、こちらが声を掛ける前に刃を向けてくる。鈍く輝く獲物を前に、呼びかける声を失って呆然と見上げているしかできなかった。
魔法の余波で巻き上げられた木片や石つぶてに何度も痛めつけられ、骨を折る大怪我を負うことも何度もあった。
身体は治癒魔法という素晴らしい奇跡の賜物から傷1つ残っていないが、多分内面は未だに傷だらけになっているだろう。
ズタズタに突き刺され血塗れになった私の心では、その地に留まれるほどの気力はもはや尽きかけていた。
それでも、と私は諦められずにいた。それでも、と留まり続けた私は役立たずの烙印を押された後、負傷兵の治療、配給を行う後方支援へと配属を変えられていた。
後方にいても時には命を落としかけたこともある。身を寄せていた野営も幾度と奇襲を掛けられ、先ほどまで会話を行っていた同僚たちが倒れる中、情けない話、私は逃げてばかりいた。
戦争を止めると言って逃げているのだから笑いの種である。今となってはその場に留まって死んでしまう方が笑い草だ。本当に死んでしまえば草すら生えない。
後方に配置された陣では毎日と怪我人が送られてきた。無数に現れる怪我人から放たれる血の匂いは喉の奥を熱くし、何度だって吐いた。
時には死の香りを漂わせている人もいて、あまりの傷の深さに気を失ったこともある。
ただ、幾度となくそう言う人と巡り会えば感覚は麻痺し、後は嫌悪感だけが心を蝕むだけで、淡々と治癒作業を行えるようになった。
私が向かった場所には医者なんて人はいなかった。いるのは魔法が使える天人族だけだ。
兵士には男も女も子供も老人もいなかった。いるのは戦場に出向いてまともに戦える天人族だけだった。
前に見た両親の死という悪夢とは別の悪夢を見せられた。
どんなに目を覚ましても消えることがなかった悪夢の数年だった。得るものは悪夢だけだったと言える数年だった。
――しかし、その悪夢を見続けた数年だったが、その後の私にとってかけがえのない人物と遭遇したことを先の未来で知ることになる。
それは慣れない作業と地獄の入口を見守る日々を続けていたある日のこと、私は覚悟を決めて会話を交わそうと敵……争っている鬼人族の潜む森へと単独で向かった。
おっかなびっくりと怯えながら進んでいくうちに、木々を背にした瀕死の男を見つけたのだ。
「……っ……大丈夫ですか!」
男は頭からは1本の大きな角を生やし、太い胴体を持った大木の様な鬼人族だった。
まだ血の臭いに慣れていない頃の話で、彼から放たれる血とか汗とか色々な死と生を混じらせた不快な臭いによろけそうになっていた。
でも、私は咄嗟に近寄り治癒魔法を施した。その人物が誰かもわからず、反射的に行動してしまったのだ。
これが血には慣れずとも日常的に怪我人が送られてきた時、即座に治癒を施すことが無意識になるほどに魔法を行ってきたおかげだと思う。
「……殺、せ!」
「そ、そんなことできませっ……あ!」
殺せ、の一言で私はようやく気が付いた。
治癒を行っていたのは先ほどまで前線の仲間が戦っていた敵兵だった。出した治癒魔法の淡い薄緑の光を途切れさせてしまうほどの衝撃だった。
(……違う)
でも、関係ない。私は戦争を止めるためにここに来たのだからと、私は治癒魔法を再度かけ続けた。
治療を行っている最中、私は死を覚悟していた。別に死にたいわけじゃない。逆にこんなところで死ぬわけにもいかないという思いは勿論あった。だけど、ここで会話を交わしたいと願っていた相手を前に逃げだすことは死と同義だった。
鬼人族の男は治療を行っている間、ずっとこちらを睨み付けてきた。まるで蛇に睨まれた蛙だ。
治ったら直ぐに殺されても文句は言えない状況だった。
「俺を癒したこと……後悔するなよ……」
「は、はあ……」
でも、鬼人族の人はそれだけ言うと去っていってくれた。
私は私で腰が抜けて、それから先、前に進むことは出来なかった。結局、私は震える足を叩いて立ち上がると肝心の要件すら忘れて、自営に戻るだけだった。
このことが身内に知られたら懲罰ものだった。懲罰がどの程度行われるかは私は知らなかったけど、死刑なんてこともあるかもしれない。
正直、鬼人族と別れた後の数日間は身内に怯え震える日々を送った。
――しかし、この時の私の判断は間違いじゃなかったのだ。
助けた鬼人族……鬼人族のお兄さんとはこれから40年と長い先で再会することになる。
この私の長くも短い人生の中で、彼は指で数えるほどにしかない気心の知れた人物になるのだ。
◎
幾度と戦地に向かい、何百と怪我人を治療し、何十人かの別れを迎え――戦争は停戦状態に入った。
何がきっかけかはわからない。ある日突然とこの戦争は流れというものが断ち切れたのだ。
「これは押しては返す波のようなものだ。……あんたは海の波を知っているか?」
「ええ、まあ……」
ここで初めて海という言葉を聞いたが、その例えは何となくだが理解した。
停戦は停戦でも、一時停戦というやつだ。
戦争は直ぐにまた始まる。それが半年後か1年後か2年後か、明日明後日はないだろうが……と戦場で知り合った10歳程年上のディルツさんは汗まみれの金色の髪を掻き上げて渋い顔をして言っていた。
また、近いうちに殺し、殺されるのだろう。
◎
話を聞いてもらいたい。だが、話をするにも対等な関係でなくてはならないことを知った。その対等な関係とは安易に力を持っているかどうかだった。
力の無い私は立ち向かってくる相手を阻む壁にすらならず、いいところで追い風、いや、そよ風みたいなものだ。
戦場は男の場所だった。鍛え上げた肉体で振り上げた武器を叩きつけ合い、そこに魔法による暴力を加えて激しさを増す。
女の居場所は無いようでそうでもない。魔法という力を持つのであれば、女も立派に戦地を駆けていた。赤い髪を振り回し、戦場を火の海に包んだ1人の天人族が妖艶に笑っているところを何度と見た。
いずれ知り合うその赤髪の天人族――アグヴァさんとはその時はまだお互いに名前も知らない間柄ではあったけど、私は彼女の雄姿を1目見た時から憧れに似たものを覚えていた。
「あの人のようになれれば私も、今度は怯えずに立ち向かえるかもしれない」
そうして安易に女の私でも立ち向かえる術である魔法を学び直すことにした。
私には力がない。魔法と言う力を持っていても、私は無力に等しかった。
「力が欲しい。力さえあれば話だって聞いてもらえる……」
停戦後、私は各地の村や集落を巡って魔法を教えてもらえるように頭を下げにいった。
当然天人族は誰だって魔法を扱える。どこの村にもそういった魔法を教えてくれる人はいたことにはいた。だけど、私が求めている力とは攻撃的な魔法ではない。むしろ、守るための魔法……さらに言えば相手を圧倒できる程の強大な力だった。
そして、ようやく見つけたのがブロス先生と呼んでいる400歳を超えると言う初老の男だった。
ブロス先生は天人族でも1、2を競うほどの魔法の使い手だったが、上からの参戦の呼び声に一切応じず、各地を放蕩している変わり者として有名な人だった。
ブロス先生とは村と集落と移動をしている時に偶然遭遇し、道中お互いの身の上話をしている間に彼が風の噂で耳にした偉大な方だと知った。
私は即座に頭を下げて魔法を教えてほしいと師事を求めた。
「なぜ、魔法を学びたい?」
「戦争を終わらせたいからです!」
「なぜ、戦争を終わらせたい?」
「それは…………」
「言わないのであればこの話はこれまで。先を急ごう」
「……待って! …………私の父と母を殺されたからです」
「……ほう、つまりは女だてらに戦場を駆り、魔人族と鬼人族を打ち滅ぼしたいと言うのか?」
その時のブロス先生は薄い皺を頬に刻みながら笑っていたことを覚えている。しかし、私に向けられた眼差しだけは未だに忘れることは出来ない。
ブロス先生の目は哀れみがふんだんに塗り込まれたものだった。あの目だけは生前も生後である今でも向けられたことのない初めてのものだった。
「違います。私は……私は話し合いをしたいんです。誰も傷つかず、平和的に話し合いを行い戦争を終わらせる。3種族の合意のもと、完全なる終戦を求めたいんです……駄目ですか?」
私の答えに対してブロス先生は笑っていた。
皺を深く刻んで腹を抱えて、まるで子供のように大笑いをし始めた。
気持ちいいくらいの笑い声は流石にむっと腹を立てるほどだった。
「……こんなにも笑ったのは数百年ぶりだ。なんて面白いことを言う子だ」
「私は、本気で考えています。笑いたければ笑ってください。……失礼します」
夢見がちなことだとは自分でもわかっている。現に私は夢の中にいるのだ。
笑われることだって慣れている。実際、戦争を止めたいと口にして何度だって笑われた。
しかし、笑われるってことを知っていても、自分が本気で決意したことを笑われるのは気分の良いものじゃなかった。
失敗した。
こんなことなら嘘でもいいから、上辺だけでも取り繕えばよかった。
私は踵を返してまた人探しを行おうと考え始めていた。次に同じような問いを受けたら天人族の勝利に貢献したいんです、とか言っておけば気に入られるだろうか……。
「まあ、待て待て。誰も教えないとは言ってないだろう。ただの仇討の為と言うならば私は教えようとは思わなかった」
「……つまり?」
「ああ、いいだろう。貴方に私の魔法を教えよう。しかし、私は厳しいぞ」
「そんなの、覚悟の上です!」
こうして、私はブロス先生に弟子入りを許可された。
「まあ、なんだ……死ぬなよ?」
「……は?」
しかし、ね。
私、後悔したの。なんで彼に教えを請いちゃったのかなぁって。
1日に最低4回は考えたわ。多い時は呼吸をするたびに死ねと胸の内で連呼したわ。
彼の厳しいって言葉は最初、ある種の定例文みたいに捉えていたの。
もう何度も吐いた。もう何度も熱を出した。もうもう何度泣いたかも覚えてない。
そして、それらの回数の100倍くらい怪我を負った。
400を超える初老の男のしごきは、まだ20代であったときのわたしの精神をすりにすり減らし、戦地にいた以上に心にも一種のトラウマじみたものを植え付けていってくれた。
まあ……おかげである程度の攻撃を受けても怖気づかないで立ち向かえる勇気というか、蛮勇というか。
そういう暴力を受けても怯まない姿勢が直接身に付いた……叩き込まれたんだけどね。
それ程、ブロス先生の魔法の“授業”はとんでもなく熾烈を極め、いやいや……拷問と呼んでも過言じゃなかった。
冬は下着みたいな布切れ1枚で生活を行った。
最初は身体が透けてしまうような薄着を強要されたことでこのエロ爺! なんて思ったけど、そうじゃない。服を着ていたらきっと溺死しかねないほどの水という暴力への温情だった。水は季節のそれもあったけど、あまりの冷たさに肌を突き刺して痛かった。
春は暴風の中に常に身を置き、身体中の皮膚が裂けて血だらけの毎日だった。
大体空にいるか地面に叩き付けられるかのどちらかで、早いうちに対処法を見極められなかったら、ぶちっと上空から落とされて肉塊になりかねなかった。
夏は火の海を泳いた――比喩表現だけど、ブロス先生なら赤毛の魔女以上の火の海を起こすだろう。
火に炙られてローストチキンの気持ちがわかる日々だ。髪の毛が全部燃えてしまって五分刈りみたいになった時、ブロス先生はまたも笑っていた。
秋は毎日と雷が落とされ、どこまで威力を弱めれば人が気絶をしないかを自分の身体で覚えた。
雷魔法は他3つの季節の中で比較的楽だった。気絶をするかしないかの2択だったから。気絶しなかったらしなかったで身体全体に熱した刃物を突き刺されたような痛みに苦しむだけだ。
これらを年4回行った。次の季節が巡ると以前の比ではない強力なものへと変わっていった。
人を痛めつけて楽しむ趣向でもあるのかと思った。最初はやられっぱなしで、戦争を止めるなんて裏切りとも取れる私を消そうとしているのかとも思ったものだった。
しかし、次第にブロス先生の魔法には対処できる隙というか間隔というもの見つけることが出来て、どう避けるか、どう受けるか、どう反撃をするか――思考錯誤する日々を続けた。
ブロス先生は言葉では教えてくれない。身体に叩き込むやり方を好んだ。うん、きっと口下手とかじゃなくて、好んだんだと思う。
質問できる時はまあああにあって、一緒に食事を取った時なんかに聞けることは何でも聞いた。
次の彼の1手を見極めないと死ぬという授業……拷問を私は人里から離れた僻地で10年間受け続けた。
何度も逃げたいと思った。何度か逃げようと実行したこともある。
その度、何度だって私を育ててくれた両親の笑顔が思い浮かんでしまう。そして、お父さんとお母さんの顔が浮かべば逃げた足はまたも地獄に戻った。
血反吐は吐き切った。文句はこの上なく口から洩れた。
ブロス先生に向かって死ねとか糞爺なんて教えを請いている分際だというのに、呼吸をするかのように口にもした。その都度ブロス先生は笑って魔法で返事を反してくれた。私も更にお返しと魔法で気持ちを込めた返事をする。
休みは高熱を出してぶっ倒れる以外ではなかった。
睡眠は盗み見て取るに限る。やつは人が寝ている間も関係なく魔法で攻撃を行ってくる時がある。それがいつ来るかはわからない。ぐっすり寝れるときもある。寝れない時は2日3日と寝られない。そう言う場合は少しずつ、少しずつと分割し、短期間で睡眠を取る術も学んだ。
おかげで……おかげで睡眠時に襲われた時も即座に呪文を唱えて反撃できるまでになったけど!
鬼がいた。角の代わりに尖った耳を持つ鬼は、私は極限まで追い込み鍛えてくれたのだ。
この時のことがあってか、私は天人族でも5指に入るほどの魔法使いになれた。それと言うのも、私の次の次くらいには強くなったとブロス先生からのお墨付きをもらったからである。
治癒魔法なんてすごいよ。
流石に首を飛ばされた人や、バラバラになった肉片は無理だと思うけど、切断された腕や足は付けられるくらい強力になったほどだしね。
ホント……くっ付いてよかった。
「もうお前に教えることは無い。これにて授業は完了とする………………よくもまあ……死ななかったなあ……」
「死ななかったなあって他人事みたいに……いえ、ありがとう、ございました……」
そして、彼の授業を履修し終わり私は32歳になっていた。まあ、自分の年齢を知ったのは、その後人里に降りてからだったが。
あの時のことを思い出せば吐き気がして熱がぶり返しそうになるけど、先生の授業のおかげで私はこの先も生きてこれたのだ。
ありがとう。先生。
……やっぱり、死ね!
◎
タルナと別れた後、私はがむしゃらに生きてきました。
何も知らない小娘だった私が無謀にも戦場へと向かい、声を荒げてやめるように訴えていた時期があります。
おかげで何度と怪我をしました。馬鹿ですよね。前が見えていなかったんです。周りからは頭がおかしくなったと何度も指をさされて笑われました。規律が乱れるからと集団から追い出されたこともあります。
しかし、私はあきらめませんでした。だって、やめたらタルナに笑われるからって……これもタルナは怒るでしょうね。
そんな愚か者だった頃、私は尊敬する師に出会えました。ブロス先生と私は呼んでいます。彼の教えを受けて、私はとても強くなりました。……ええ、感謝しきれません。
信じてもらえないかもしれませんが、活動中の私はそこらの魔族を10人同時に相手にしても負けないほど強くなったんですよ。
― 親愛なるタルナへ 第2頁(1/4) ―
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