第148話 幼年期―ブランザ5歳―

 拝啓、親愛なるタルナへ。


 お元気ですか……と書き始めるのも何度目でしょうか。何度も手紙を交わしているので不思議な気持ちです。いえ、もう100年以上顔を合わせていない事の方が不思議でしたね。

 きっとタルナは私の記憶の中にいる貴方よりも美しくなっているのでしょう。もし願いがかなうのであれば、もう1度だけでもお会いしたかったです。

 タルナは会いに来ればいいと怒るでしょうが、今の私にはなかなか難しいことなのかもしれません。

 こんな始まりから手紙を書くこともお許しください。そして、またも謝らせてください。

 きっと今回が私からの最後の手紙になってしまうかと思います。

 タルナ、こんな遺言の様な手紙が最後になることを許してください。ごめんなさい。

 でも、タルナには知っておいてほしいの。私がどうやってこの世界に生きて来たのか……幸福に包まれていた同じ時を共に生きた、尊敬する姉であるタルナだからこそ、私の今までの生涯を知ってもらいたく勝手ながらここに綴らせてもらいます。


 ― 親愛なるタルナへ 第1頁(1/3) ―




 ――未だ夢は覚めず海原に浮かぶ漂流物みたいに揺れ続ける。


 前世と言うべきなのだろうか、私が私だった頃の記憶はが欠損していることに気が付いた。そのとある部分が何かというと名前である。

 自分の名前は勿論のこと、自分と深く関係を持った固有名詞なんかがストンと消えてしまっている。自分が住んでいた国の名前は出てこないのに、都道府県や海外の国名は口に出来るとこれまたおかしいものだった。

 奥歯にものが挟まったみたいで気持ち悪かったけど、今の生活には支障がないのでなるべく気にしないことにした。


 そうして前世持ちの私は無病息災、大きな怪我や病気にかかることなく平穏無事に過ごして5歳となった。殆ど両親の目の届く中で過ごしたこともあったけれど、今の生活はすっかりと馴染んでいる。

 この世界では誕生日というものは無く、誕生月と呼ばれる自分が生まれた月初めで年齢が1つ増えていく。

 1年は13の月からなり、8日で1週間とし、4週間でひと月だ。私のいた世界とはおおよそで2か月ほど1年が長い。読み方も1之月、2之月、3之月と呼ばれ、新年度は4月ではなく1之月から始まるという。

 また、私たちがいるゲイルホリーペと呼ばれる大陸は1年で4度、四季が訪れる。

 大体1之月に秋が落ち、2之月で冬に眠り、3之月が過ぎた頃に春が目覚めて、4之月の半ば夏を迎える――これを1年間に4回繰り返す。この星の自転が関係してくるのか、時季にも長かったり短かったりする月があって、程よく調整されて13の月で4度四季が回るようになっている。多少のズレが生じても大体4~5年で元の周期に戻るということだ。

 以前の常識からでは信じられないことばっか。まったくと不思議な季節感を持った場所に私たちはいるんだなーと驚くが、それ以上に驚いたのが私は魔族と呼ばれる存在だと言うことだ。

 さらにそこからカテゴライズされていて、わたしは天人族。他にも鬼人族と魔人族と呼ばれる2種族がいると言う。私はまだその2種族には会ったことは無い。

 私は人ですらなかったわけだ。現実の中で夢を見ている私にとって別にそれはどうだっていいことだったけどね。


 今は2期目の春季の終わり。

 桜に似た花を咲かせるケラスの木に青葉が茂り始めた頃だった。





「ランちゃんいい? 危ないところや大人のいないところに子供だけで行ってはダメよ」


 そう言いながら、が自宅の外へと私を見送ってくれた……我が母、5年前から姿変わらず。その美貌、鈍ることなし!

 これだ、これだよ。

 幼な妻だろうが5年も経てば誰しも多少の老けが始まるもの、母は未だ出会った――認識し始めた頃からまったくと身体的な変化を起こしていなかった。

 彼らは一種の不老長寿……とはいかないものの、成長が止まると急激に老化が遅れ出すとかなんとやら。

 流石、魔族様。人じゃないだけあるわ。


「うん、わかってるって」

「じゃあ、気をつけて行ってらっしゃい」

「はーい、行ってきまーす」


 母親の美貌に見蕩れつつ、元気に返事をして私は家を飛び出した。

 私はこれから仕事と言う名のお手伝いに向かうところだ。お母さんはこの後で近くの牧畜のお世話をしに行くのだろう。ちなみにお父さんは行商人がどうとかで、とっくに出かけて近くの集落や村々へと物々交換をしに行っている。以前は他大陸へと渡って買い付けを行っていたそうだ。

 5年しか生きていない私はその姿をまだ見たことは無いが、他大陸に出向いていた頃はお母さんも一緒に着いていった、と惚気話のおまけつきで聞かされた覚えがある。


 私が住むこの村というか集落は大人10人(+私ら子ども2人)の集団で生活を行っていた。男女各5人の皆つがいを持った夫婦たちだ。

 私たちが身を置くこの辺りは河川も近く、のどかでいい場所なんだ。最初は電気も無い野性的な生活に不自由も感じていたんだけどね。

 それも5年で慣れた――いや、慣れる必要はなかった。逆に気持ちの余裕が生まれるほどに私は今の生活を楽しんでる。

 便利だった前の世界では、何かに急かされて生きていたように感じる。ここは不便だけど、心も体もゆとりのある生活がある。ホント、住めば都とはよく言ったものだ。

 多分5年前の人だった私に今からここに住めと言っても絶対首を縦には振らなかっただろう。やってみないとわからないって常々思う。

 まあ、懸念があるとすれば……。


「……近くの集落が襲われたそうだ」

「戦火が広がっているな。ここはあと数年は大丈夫だと思ったが……立ち退くことも考えた方が良いのだろうか」


 今日のわたしの仕事先で農作業に励んでいた顔なじみの美形のお兄さん2人(きっと年齢は私の想像する数倍は上)がそんな物騒な話をしていたことくらいだろう。

 言葉を理解し始めた頃よりも、私が生まれるよりもずっと前からこの怖い話は続いているみたいだ。

 

「おはようございます!」

 

 ぺこりと頭を下げて、何気なく今到着したばかりで話なんて全然聞いてないよ、というニュアンスで2人へと朝の挨拶をする。

 お兄さんらは話に夢中だったのか、若干驚きながらも笑って挨拶を返してくれた。


「あ、ランちゃん。おはよう。今日もよろしく頼むな!」

「はい!」

「おはよう。ラン。あまり遠くまで行っちゃ駄目だよ」

「わかってますって!」


 じゃあ――と私は自分の持ち場の畑に再度足を向けたところで、ある少女のことを思う。


(今日はタルナ、時間通りに来てくれるかな……。いつもお寝坊さんだけど、たまに早く来てると待たせるなってプンスカ怒るんだよねぇ)


 その、タルナというのはこの集落にいるもう1人の子供だった。

 私よりも2歳年上のタルナはここの集落で待ち望まれて生まれた最初の子供だったこともあり、周りの大人たちからチヤホヤ甘やかされ、ちょっと我儘なところが見えてしまう女の子だ。

 ちなみに遅れて生まれた私は2番目だ。私もまた同じ様に集落の人たちからもすごく可愛がられた。


 基本、私とタルナはセット扱いで、大人から仕事(お手伝い)を任された時は必ず一緒で、今回の畑の土転がしも一昨日から任されている。

 わたしの元両親は父親がサラリーを貰いに外に出て、母親が家の番をすると言う平凡な家庭だった。子供は勉強して遊んで寝るみたいな考えがあったし、また前職はデスクワークばかりだったことから、最初は畑仕事を任されることに多少の抵抗を感じたものだった。


「……今じゃすっかりなれちゃったんだけどさ」


 さてさて、一応待ってみたものの、やはりとタルナは時間通りには来てなかった。今日も寝坊だと思う。

 まあ仕方ない。この世界での時間なんてものはお天道様くらいしか判断がつかない。

 日が出ておはようございます。日が沈んだからおやすみなさい。

 こういうライフスタイルに私たちは生きている。


「よおし……じゃあ、先に始めますか!」


 腕を幕って私1人でも、と作業を開始することにした。仕事内容は収穫の終わった畑を慣らすだ。

 硬い土塊を砕いて空気を含ませてふわふわの状態にする。本来ならクワとか農具を使って耕すんだけど、流石に今の私の身体ではそんな大きなものは持てない。

 じゃあ、どうするかというと。

 私は荒地に手をかざして目を瞑った。


『私の声に答えてください。砕く風の手、今ここに力を――凪巻』


 そんな風に呪文を唱えると、私の手の平の先から強い風が巻き起こる。手の平から生まれた風は狙いを定めていた地面を抉って土を掘り起こす。

 力加減はまだ上手くこなせなくて、掘り起こせるのはちょっとだけだ。失敗すると風の塊で地面を押し付ける結果になる。押し付けた土は硬くなるので、結局人力で慣らしをするハメになる。


 ――私が行ったのは魔法と呼ばれる奇跡の力だった。


 人知を超えた力。超常現象。オカルト。フィクション。いわゆるそっちのもの。私も最初は驚いてばかりだった。

 私たち天人族を含めた魔族は魔法を使うことが出来る――魔法を知ったのは3歳の頃、親の手を借りずにそこらを自由に歩き回れるくらいに身体が成長した時だった。

 魔法の存在自体は赤子の頃からなんとなーく理解していた。

 目の前で不思議な呪文を唱えると母も父も火を出し水を生み出し風を起こした。

 その時は目を丸くして何かの手品かと思ったもんだけど、聞ける口が無かったために聞けず仕舞い。単語でどうにか話しても両親は笑って私をあやしてくる。こりゃだめだ。

 でー……聞くのも諦めていた頃に、そろそろ教えるねと言われて覚え始めて2年が経って今に至る。


「ふわぁ……おはよお。今日もはやいねぇ」

「あ、タルナ。おはよう!」


 そうして魔法を使いながら作業に没頭していると、欠伸を浮かべたタルナがひょっこりと姿を見せた。

 寝癖の跳ねた肩にかかるほどの緑の髪を後ろ手で掻きながら、もう片方の手を私に向けて上げてくる。


「お、もう仕事始めてるのね。かんしんかんしん」

「もー。タルナも早くはじめてね」

「あいあーい。でも、また同じっていうのはつまらないわね」


 このお仕事は昨日、一昨日に始まったものじゃなく、それ以前から場所を変えてタルナと2人で耕している。同じことの繰り返しだとタルナがぶつくさ文句を言う気持ちはわかる。

 しかし、働かざる者食うべからず。与えられた仕事はやらなきゃだめ……と、そんな風にタルナに言ってもへそを曲げるだけで、全然やる気になってくれないだろう。

 だから、そこで私は楽しそうに声を弾ませて提案をするのだ。


「ねえねえ、今日もやろ! どっちが多く耕せるか競争! 負けないよ!」

「競争? あ、そう。ふふーん、年下のランがお姉ちゃんのあたしに勝てるとでも?」


 こう言って発破をかけるとタルナは渋々とやる気を出してくれる。そうして「始め!」の声で私とタルナは反対方向から畑を耕していく。

 今の私の魔力では、連続での使用は10回に抑えている。それ以上も出せるけど、そこからは精度が落ちるのだ。できるだけゆっくり10回行い、途中で休憩してまた10回の繰り返し。これを終わるまで続ける。

 実はこのお仕事は魔法の訓練も兼ねているんだ。大人たちも代々こうやってお手伝いをしながら魔法の訓練をしてきたって両親から聞かされた。

 魔法、休憩、魔法、休憩。時には自分で力を強めたり弱めたりと試行錯誤していくと畑は思いのほかに直ぐに耕し終わる。

 ま、私が耕したのは3分の1未満。あと残りは全部タルナがこなしてしまったけどね。


「やっぱりタルナはすごいね。私の負けだよ」

「当然よ。これくらい朝飯前なんだから」


 胸を張り得意げなタルナににっこりと笑う。

 朝飯前なんていうけど、タルナは無理して魔法を使い、ひいひいと悲鳴を上げなら耕していたことを知っている。

 タルナは風魔法が得意だってこともあるんだろうけど、ちょっと無理し過ぎだなぁっと心配になる。これも負けず嫌いなところと私にいいところを見せようして頑張ったためだ。


「私の分もやらせちゃったね。ごめんね。タルナ」

「いいわ。ランは私の妹分だしね! 妹の面倒を見るのは姉の務めよ!」

「あ、ありがとう……タルナ」


 ……ごめん。

 本音を言えば、タルナのことは姉というよりも手のかかる子供しか見えない……なんて、これは本人には絶対言えないね。

 でも、勘違いはしないでほしい。色々と言ってはいるけど私はタルナが大好きなんだ。


 掘り起こした後もまだ畑仕事は残っている。

 全体に魔法をかけて土塊を崩した後は魔法で行き届かない細かな土を人力でほぐしていく。木製のスコップを持ってゆっくりゆっくりかき混ぜていく。


(気持ちいいな。自然と触れ合ってる)


 土いじりは思いのほか楽しくて、たまに虫なんかが顔を覗かせてちょっとびっくりすることもある。前なんかは虫なんて大大大っ嫌いで触れないほどだったけど、今では笑ってひょいって投げれるまでになった。


「身体を動かすのがこんなに気持ちいいなんて思わなかったなあ……」

「何よ、突然変なこと言って?」

「ううん、なんでもないよ!」

「変なラン」


 前は休日になったらずっと家でゴロゴロとして終わっていたものだ。今はお休みと言えば雨が降った時くらいで、後はずっと外に出てタルナと仕事と名ばかりのお手伝いに精を出す毎日。

 でも、それがいい。とても楽しいの。

 帰ったら母の温かいご飯を家族3人で食べる。食後は父に勉強を見てもらい、頃合いを見て3人で川の字になって寝る。


「ブランザ楽しそうよね」

「え、何?」

「さっきからニコニコしてる。この仕事そんなに楽しい?」

「楽しいよ。きっとタルナといっしょにいるからかな?」


 嘘じゃない。タルナがいるから楽しいんだ。

 今のお使い程度の仕事はとても楽しい。でも、1人だったらきっと辛いものになっていたと思う。

 タルナはこの集落では2人っきりの子供だし、とても大切な友達だった。

 精神的に生きた歳月は遥かに上な私でもタルナは私の両親とは違った支えになっている。


「そ、そう? ……あたしもランといると楽しいかな」

「……タルナっ!」


 鼻の先を掻いて恥ずかしそうに呟くタルナの腕をぎゅっと抱きしめた。

 服が汚れるから離れろ、と言われてもそれが恥ずかしがって誤魔化しているのはわかったのでもっと身体をこすりつけてやってた。


 一休みを挟んだ後、私たちは朝に挨拶をした大人2人の元に報告し、次の仕事を任される。

 今度は雑草取りで、タルナとどっちが多く刈れるか競争することになった。

 結果はこれまたタルナの圧勝だったけどね。


「――じゃあ、終わったの?」

「鬼人族と魔人族の衝突は結局決着つかずで、どっちも撤退していったよ。多分もう大丈夫だと思う」

「よかった……あそこには知り合いもいるから、心配だったのよね」

「なんのはなし?」


 タルナとばいばいと別れたのはもうかなり後。今は仕事から帰ってきた両親と3人で食卓を囲っている時に、そんなことをお父さんが話しだした。

 彼は強張った表情を浮かべていたが、私の顔を見るなり緊張を解いて微笑む。そして、綺麗な外見に似合わない大きなごつごつの手で私の髪をかき混ぜる。


「ちょっと大人たちが喧嘩をしているって話だよ。大丈夫、ランが気にすることじゃないよ」

「……うん」


 言葉を濁されはしたが、今は戦時中だと言うことなのだろう。

 ここで「喧嘩をしたなら謝ればいい」とか無知な子供っぽく言えたらよかったのだろうか。でも、私は俯いて口を閉ざした。

 戦争なんてテレビの中での話でしかなかった。そういえば、核戦争が始まるなんて話をよく耳にしたっけ。結局、あの時は多少のいざこざや緊張感に見舞われたけど大事にはならなかったんだったかな……。

 のほほんと平和で豊かなこの場所の近くで、まったく場違いなことが行われていると聞いて私は動揺を隠せずにいた。


「……ほーら、ランちゃん。早く食べないと冷めちゃうよ」

「う、うんっ!」


 慌ててフォークを手に取って晩御飯を口に運ぶ。よく噛んでとお母さんには言われているので何度も何度も口を動かした。


 食事が終わった後は勉強の時間だったけど、今日の私はお父さんにべったりと抱きついたままだった。もうおばさんって呼ばれてもいい歳の自分が何しているんだろうって思う。でも今の私は5歳児だと言い訳しつつも、それだけ不安だった。

 お父さんは何も言わずにずっと私を抱きしめてくれていた。

 就寝の時間となっても、やっぱり不安は消えなくて、私は2人の手を繋いで寝ようとした。気にかけてくれてか、両親2人は私に寄り添い、挟み込むように抱き締めてもくれる。


「出来れば、ラン……ブランザにはそんな世界とは関わらずに健やかに育っていってほしいな」

「ええ、そうね……願わくば平和な時を我がブランザにお与えください。聖ヨツガ様」


 両親の暖かな言葉に私は寝たふりを続ける。

 こんなにも愛されているのだと知って、私の中の不安は繋がった両手と抱きしめられた身体から抜け落ちていくのは分かった。

 もう大丈夫だ。今晩はぐっすりと眠れそうだった。


 明日も変わらない日々が来る。

 それを知って安堵したのは目が覚めた次の日だった。

 私はまた昨日と同じくお母さんに「行ってきます」と伝えて、タルナと共に大人たちの仕事のお手伝いに向かう。そして、笑って笑って、また夜も3人で川の字になって寝る。

 そんな日々はまた次の日、次の日と続いていく。










 ……そう、安心したのも束の間で、この平和な生活はその後2年で終わりを迎えた。

 収縮したと思われた戦火は日に日に勢いを増し続けたのだ。

 懸念を抱いた大人たちは荷物を纏め、他の集落に住む天人族と合流することになった。

 名残惜しくも私は大切な集落を後にするしかなかった。





 私の160年余りの人生の中、両親とタルナ、あの時共にした皆との十数年が1番輝いていたと思います。

 照りつける太陽の下で畑を耕し育て、時には大人たちと狩りをして皆で収穫を喜んだり、工芸品を作ってはどっちが上手だと周りを困らせたり――タルナと共にあった幼き日々のことは、まるで昨日のことのように思いだせます。

 タルナ、私は貴方に会えたことを心から感謝しています。

 この世界に神と言う存在がいるならば、私はその誰かに感謝してもしきれないほどでしょう。

(……聖ヨツガに限っては除きます。もしも、タルナが聖ヨツガを信仰していたのでしたら謝ります。しかし、ここは私も譲れないのです。理由は省きますが、私は彼もしくは彼女を快く思っていません)

 タルナ、あなたと出会えて私は本当に幸せでした。


― 親愛なるタルナへ 第1頁(2/3) ―

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