第131話 昔馴染み

 失言をごまかすようにたはは……と愛想笑いを浮かべて一考する。

 笑ったまま、薄眼のまま周りを見渡し、3人の冒険者たちが僕を見ていた。先ほどまでの外まで聞こえる馬鹿騒ぎが嘘のように静かだ。

 その視線は面白がってとか、酒の肴とかではなく、僕らを案じているものだった。なんだ、キーワンさんは当然として、スクラさんもラクラちゃんも僕が思っていた以上に良い人だ。

 続いて、僕はレティに助け舟を求めるように視線を送るも、彼女は僅かに微笑み返してくれるだけ……いや、これだ。


「ねえ、テトリア。レティ……メレティミを見て驚かなかった? ルイそっくりでしょ」

「あ……うん、最初はルイかと思った。ルイじゃないの? って何度も聞いちゃったんだ」


 他人を出汁に会話を始めたけど、これでよかった。


「やっぱりそんなにそっくりに見える? 自分でも似てるとは思うけど、瓜二つって言われると違和感しかないわ」


 乗ってくれたのか、お皿に一切れだけ残った真っ赤なトマトのような野菜をフォークでいじりながらレティがぼやいた。


「違うってわかっても私は嬉しかったよ。また、2人に会えたって。……ねえ、ルイは? ルイは元気にしてるの?」

「ルイか……」

「ルイね……」


 今度は僕らが口を重くしてしまう番だ。

 僅かな躊躇の後、僕らは互いに視線を重ね合う。


「ルイとは、メレティミの故郷であるゲイルホリーペで別れたんだ」

「別れた? どうして?」


 テトリアが不思議そうに僕を見つめる。耳はひょこひょこと動いた。


「それは……えっと……」

「……そう。そうね。そこのユッグジールの里っていうところがわたしと同じくルイの故郷だったの」


 レティが続いてくれる。そのため、僕も話を続ける――この場限りの嘘を固めて。


「……ルイはそこで本当の家族に出会えたんだ。それで、だから、ルイはここにいた方が良いって思ってさ」

「……そうなんだ。ルイには家族がいたんだね。よかった……」


 ルイを思って浮かべるテトリアの優しい笑顔が目に痛い。


「あれ、じゃあ……もしかして、メレティミさんもルイの家族なの?」

「……ええ。多分、1つ下の妹になるわ」


 その発言に僕がレティを見れば彼女は真剣な顔をして頷いた。

 やっぱりレティはルイのお姉ちゃんだったのかな。

 ここで聞くわけにもいかず真相はわからないけど、これは本当っぽい話だと思った。


「じゃあ、どうしてメレティミさんがいるの?」

「それは……あー……僕1人だけで去ろうとしたんだけど、そこにレティ……メレティミが外の世界をみたいからって無理やり僕についてきたんだ」

「はぁっ、無理やりついてきたぁ!?」


 きっ、とレティが僕を睨み付けた。

 何で怒るの? 作り話なのに僕はレティの考えが読めない。


「そこは無理やり僕が連れ去ったくらい言いなさいよ!」

「え、それじゃあ僕が人攫いみたいじゃないか?」

「いやいや、男としてそれくらいいなさいってことよ!」

「でも、レティの性格を考えたらそっちの方が正しいと思わない?」

「おーもーわーなーい!」

「いやいや、絶対そうだって! 僕が無理やり連れて行く方がおかしいでしょ!」


 がるる、と睨み合ったけど、そこをリコが「シズク……」と呟いて不安そうに僕を見ていたことに気が付く。はっと僕は小さく笑ってリコの頭を撫でる。レティも気が付いたのか「あ」と声を上げて僕らのいがみ合いは止まった。

 「とりあえず、この話は後ね……」とぼそりと呟かれたけど、その後も何もないとは言わないでおく。


「え、ええっと、じゃあ、今ルイは幸せなんだね?」

「…………うん」

「…………そっかあ」


 テトリアは小さく笑みを浮かべ僕の言葉に頷いていた。信じてもらえたかはわからない。


「ところで、どうしてシズクはそんな髪なんて伸ばして女装なんてして――」


 と、テトリアが変な方へと質問しそうになったところで、店主である旦那さんが僕のところに食事を持ってきてくれたので、女装という言葉は聞かなかったことにした。

 このあたりは海が近いだけあって魚料理がとても美味しい。

 今日は魚肉を団子上に丸めたツミレ揚げに、ヘムマーニと呼ばれる魚の頭の部分を焼いたかま焼きだ。かま焼きは野苺の甘辛いソースがかかっている。かぶを主とした野菜と牛乳を煮込んだスープもとてもいい香り。

 さあ、1口目と木製のスプーンをスープに挿し込んだところで、僕の手元にじーっと視線を注いでいるテトリアを見てしまう。


「ごはん美味しかった?」

「……うん。こんな美味しいごはん初めて」

「そっか」

「うん」

「もしかして、食べ足りない?」

「そ、そんなこと……」

「正直に言って」

「…………うん」

 

 テトリアは顔を赤らめながら頷くので、もう1食厨房にいる旦那さんにお願いして直ぐに作ってもらった。

 僕はスプーンをスープに挿したままに、テトリアの分が出来上がるのを待って改めて食事を始めた。





 僕とテトリアが食事を楽しんでいる間、今まで黙っていたスクラさんたちが場を盛り上げるように話を始めてくれた。

 今日のスクラさんの武勇伝とか。巨大スライムがラクラちゃんの服を溶かそうとしたとか。キーワンさんがそれを見て鼻血を出しそうになったとか。

 そんなことありません! と大声でキーワンさんが否定するところは腹を抱えて笑っちゃうほどだった。

 ほんわかとした談話を交えた食事が終わり、スクラさんたちもいい感じに酔っぱらっていつもよりも早くお開きになった。


 それからは僕とテトリアとレティの3人だけがその場に残った。宿の奥さんにも旦那さんにも食堂を貸してもらえるように頼んだ。

 リコは……お酒が入っているけど比較的まともだったキーワンさんを通してラクラちゃんに預かってもらうことにした。ラクラちゃんは1人部屋だし、リコが一緒でも全然構わないとふらふらと身体を震わせながら承諾してくれた。

 ただ、納得してくれなかったのはリコだった。


「リコじゃま?」

「邪魔じゃないよ。でもね。リコには聞いてほしくないんだ。……テトの身体の怪我。きっといじめられてできたものなんだ。その理由を僕らは今から聞かないといけない」

「……なら、リコだってしりたい。テトリアがくるしんでいること、わかちあいたい」


 リコが僕を見る視線はいつもとは違った真剣なものだった。

 あの小さかったリコが他人の痛み知って共有したい、なんてとても成長したと心から嬉しく思う。だけど、と僕はリコの頭を優しく撫でることを返事とした。


「シズク……」

「僕の勝手な考えだけど、リコにはそういうことを知らないでテトと接して欲しいんだ。僕らはこれから先のためにテトの身に起こったことを聞く。それで、僕たちがテトを見る目が変わっちゃうかもしれない。けれど、リコには今のリコのままでテトと接してあげてほしい」


 リコは唇を噛んで何かに耐えているように見えた。返事は無い。僕に背を向けてとたとたと食堂から去っていった。

 ……遠ざけたところで、耳の良いリコには聞こえてしまうかもしれない。


 人払いを済ませ、僕らは先ほどまでにぎわっていたテーブルに座って向かい合った。

 僕とレティの視線を受けて、テトリアは俯いてしまう。

 オレンジ色の体毛に覆われた獣耳が、今の心境を表しているかのように垂れている。

 テトリアが言葉を発するのには時間を必要とした。そして、僕らはその時間をいつまでも待ち続けた。


「あの……私……逃げ、逃げてきちゃ……った……」

「そう……だったんだ」


 テトリアはゆっくりと話してくれた。

 詰まることが度々あったが、多分それは言葉を選んでのものだろう。

 彼女は買われたご主人様に随分とひどい仕打ちを受けたと言っていた。その仕打ちっていうのがどんなものか、彼女は言わなかったので僕にはわからない。言わないだけで、僕は彼女の身体に刻まれた傷痕を知っている。


 目に見えるものテトリアの身体の傷は全て癒した、とレティから聞いた。

 表面の傷は消えても奥に生まれた傷までは僕もレティにも癒すことは出来ない。今もまだ彼女の中は傷だらけだろう。

 食事だけは美味しかったと……どんなものを食べたかと聞いたら、僕が奴隷市場で食べていた時と同じ様なものだったことには酷く困惑した。程度は購入された先の方が上らしいが、聞く限りとても奴隷を購入できるような裕福層の下で食べるような食事ではなかった。

 食事が粗末なものならばと、睡眠はきちんと取れていたのかって意味で寝床はちゃんとしていたのかって……聞かなければよかった。

 テトの顔が赤くなって、唇を震わせた。

 その反応はどういうことか、僕は彼女の胸についた歯型の痣を思い出していた。


「ちゃんと寝れてたよ。うん……」

「ごめん……」

「な、なんでシズクが謝るの……」


 そういう生活をテトリアは10年ほど送ったそうだ。どんな生活を送っていたのかは、これまでの話から聞かなくても理解した。


「新しい奴隷さんが来てね。私はもう……処分するかってご主人様が笑って話しているところを聞いちゃいったの」


 テトリアは処分……殺されそうになった。


「飽きたんだって。同じ反応しかしないんだって……だから、つまらないって」


 気が付いたらテトリアは奴隷の契約があることも忘れて屋敷の外に、町の外へと逃げていた。


「言われた通りにしたのに。私はどんな命令も全部きちんとやったのに。なんでかなあ……どうしてかなあ……」


 ぽろぽろとテトリアの瞳から涙が落ちていた。

 逃げた先は誰もいない草原で、もう後戻りも出来ず前を進むだけだった。

 着の身着のまま。お金なんてものは一切ない。魔物に襲われそうになったこともあると言っていた。飢えはその場の草を口にして空腹を紛らわせたと言っていた。

 どうにかテトリアはこの王都にたどり着くことが出来たが、町の中には入れず、外の下水道へと身を隠すことにした。……偶然にも下水道が解放された今日という日のことだったそうだ。

 頭がおかしくなるほど強烈な悪臭だったけど、入口から来た人……冒険者たちを追っ手だと勘違いして奥へ奥へと。そして、あの巨大スライムに鉢合わせてしまったんだそうだ。


「私、何人かの人があの巨大スライムに食べられるところを見ちゃった」

「食べられた……?」

「うん……テトみたいに引っ張られて、体に取り込まれてね。ゆっくりとゆっくりと身体が融けて行くところを見ちゃった」


 そんな危険なやつだったのか。

 じゃあ、もしかしたら僕らがあと少しでも助けるのが遅かったらテトリアも危なかったのだろうか。

 思わず悲鳴を上げてしまい、その声に気が付いた巨大スライムはその大きな身体を使ってテトリアの退路を埋めて追いかけ始める。そして逃げるテトリアはあの広間へと辿り着いたんだそうだ。


「無我夢中でスライムの攻撃を避けている時、光が見えたの。あの時は嬉しかったなあ……」


 彼女の話を聞いているうちに僕は目を瞑る他に無かった。

 僕らが来てくれたおかげで助かったっていうテトリアの声はとても柔らかくて泣きそうな声をしていた。笑って涙を流して僕らが生み出した光魔法がどれだけ嬉しかったと説明をしてくれるテトリアの顔を見ていることだけは出来なかった。

 隣に座っているレティはどんな顔をして聞いているんだろうか。


(僕は……黒く濁った怒りが、ゆっくりとゆっくりとお腹の中で溢れていくのを感じるよ)


 何でテトリアがこんな目に合わなきゃいけなかったのか。理不尽な扱い。子供だった僕らには選択権は無く、あの奴隷市場で生きるしかなかったと言うだけなのに。

 ゆっくりと目を開けて、僕はテトリアに訊ねた。


「……テト」

「何、シズク?」

「テトはこれから先どうしたい?」


 ぽかんと口を開けてテトは固まった。


「……逃げることばかりで考えたことなかった」

「そうだよね……」

「でも」

「うん?」

「私……叶うならもう1度、皆と一緒に生活したい」

「皆と?」

「うん……シズクがいて、ルイがいて、ベニーがいて、ハックがいて……私たちのことを後ろから見守ってくれるラゴンがいて……今思えばあそこで生活していた時が1番楽しかった。そうだ。ねえ、皆を集めてまた一緒に暮らそうよ? そう、メレティミさんも一緒にさ」

「わたしも?」

「うん。ルイのお姉さんだもん。きっと楽しいよ。そうだ……ラゴンは? ラゴンは一緒じゃないの? まだ、あそこにいるの?」

「ラゴン……あの人は……」

「え、メレティミさんも知ってるの? なんだ。じゃあ、もしかして近くにいるの? ねえ?」


 レティが口淀む。わかってる。

 テトリアの目は赤くなっていたけど希望に溢れてキラキラと光っていた。

 昔のことを思い出していたのだろうか。

 こんな目をした彼女に言うのは酷かもしれない。けど、言わないといけない。


「無理なんだ」

「……シズク!」


 僕は言う。レティは咎めるように僕の名前を呼んだ。

 テトリアは何故とばかりに僕を見た。


「……どうして? シズクは嫌なの?」

「ううん、違う」

「もしかして、2人のこと? ベニーとハックのこと? なら、探そうよ。一緒にさ。それで……」

「それもあるけど違うんだ」

「……じゃあ、何?」


 テトリアの願いは叶うことは無い。

 だって……。


「ラゴンはいないんだ」

「ラゴンがいない? じゃあ、どこにいるの?」

「どこにも……」

「どこにもって……そんな。ねえ嘘でしょ? だって、ラゴンは魔族、鬼人族だから長生きだって前に言ってて……」

「長生きな魔族にも寿命はある」

「じゃあ、本当に……?」


 こくん、と頷く。すると、テトリアはおもむろに自分の顔を両手で押さえて、噛み殺す様な声で泣き始めた。

 レティは彼女を慰めようと背中を摩っていたけど、僕は……何も出来ず俯くだけだった。

 僕は言わなくてもいいことを言ったのかもしれない。

 テトリアのいう前と同じ生活っていうのは何もラゴンがいなくても出来たかもしれない。

 でも、僕はそうは思えなかった。


 ハックがいてベニーがいてテトリアがその2人の後ろに隠れてて、僕の隣にルイがいて。

 そして、皆を見守るのがラゴンで――あの頃と同じというのは僕にはラゴンが必要だった。


 ラゴンがいないあの頃に元に戻るなんて出来ない。

 僕はテトリアが泣き続けるの黙って聞いているしかなかった。





 大人の身体をしているとはいえ、テトリアが1人で出歩ける距離なんてものはたかが知れている。

 王都ではないにしろこの付近の町の貴族だろう。処分するとはテトリアの言葉だけど、捜索願も出されるかもしれない。


「あの……シズク」


 泣き止み、掠れた声でテトリアが僕を呼んだ。


「何?」


 恨み言でも言われるのかと思った。それも仕方ないと僕はテトリアを見つめる。

 レティは僕を見てテトリアを見ている。何も言ってはくれない。

 テトリアは僕とレティへと視線を移し続けると、何かを決心したかのように力強く頷いた。


「わ、私を……」

「うん」

「わ、私をシズクの奴隷――」


 そう、テトリアが何を口にしようとしていた、その時だった。


「……夜分遅く失礼します」

「はい、どなた? ……えっ、こ、これは学園生様! このような宿にいったいどのような?」

「人を探しています。黒い長髪の娘と青い長髪の娘2人。ここの宿を利用していると伺っておりまして。ぜひともお目通りを願えればと」

「……ああ、もしかして2人のことかしら。……けど、今はちょっと立て込んでて。ちょっとお待ちください」


 なんだろう?

 玄関の方からおかみさんの変な声が聞こえてきた。

 誰か来たみたいだけど……。


「ごめん。テト。話は後で」

「あ、うん……」


 おかみさんに呼ばれ、扉越しに僕らに会いたい人がいると言われ、レティと頷いて姿を見せることにした。テトリアには座って待ってもらう。


 玄関に向かうとそこには2人の女性が立っていた。

 ひとりは真っ白な衣装に鉄で出来た軽装、腰には長い細剣を携えていた。すっと背筋の張った立ち振る舞いから、冒険者とは違う礼儀作法を身に付けていることがわかる。

 一瞬のことだけど、彼女はぎっと僕らを睨み付けた。まるで見えない壁が彼女から発するかのような眼力だった。僕は思わず身震いを起こしかけて目を瞬かせると、別に睨まれたわけではなく、もともとそういう目付きなのだとはわかった……その鋭い目を見開いて僕を見ていた。


 もうひとりは頭からストールを羽織り、裾を胸元で押さえている女性だ。

 軽装する女性とは違い、汚れや糸のほつれなんて無縁な清潔で高級そうなドレスを着ている。ただ良いものを着ているという理由だけだが、貴族の人だろうか。

 何より、一番に目に付くのは豊かな胸だった。

 レティに引けを取らない……いや、レティ以上の大きさの胸を持ち、尚且つ背丈もある。

 しかも、ストールで隠されていたが手を退けると胸元の開いた際どいドレスを着ていることに気が付く。

 まるで見せつけるかのようにこぼれ落ちそうな膨らみが……痛いっ!


「……」

「……ごめん」

「ふんっ」


 僕の足を踏みつけたレティはわかりやすくむすっとする。僕の視線に気が付いたんだろう。でも、僕も男だし見ちゃうんだ。


 ストールで顔を隠していた女が僕らへと近づいてきた。

 僕は目を丸くして彼女を見て、レティは変わらず睨み付けて彼女を見た。


「あなたたちがレーネとメレティミね。2人の噂はかねがね聞かせてもらっています。……実力も兼ねそろえた美しい2人の女性冒険者がいるとね」

「……は? 2人の? 女性……あー……やっぱり、もう無理だー……」

「ぷ……」


 レティが噴き出し頭を抱えて蹲りたい気分になりながらもどうにか堪える。


「……何か粗相をしましたか?」

「……いえ、続けてください」

「わかりました」


 彼女はストールを取ると長いウェーブのかかった栗色の髪がはらりと舞った。

 あれ……なんだろう。

 テトに会ったからだろうか。初めて見るはずなのに、その人を以前見た覚えがある……?


「紹介が遅れました。私はルフィ――え……あれ……まさか……そんなっ!?」


 あ、思いだした……!


「シズク! それにルイまでも!」

「え、ええ? ルフィスさ……ん!?」

「ルフィス……どこかで聞いた……ああ?」


 別人と見違えるほどに成長しているけど間違いない。

 僕らを訪ねてきたその人は、以前サグラントでグラフェイン家のお客として、また僕を買おうとしていたルフィス・フォーレだった。

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