第87話 夕暮れのお誘い

 手には下の自販機で買った温かい缶コーヒーを持ち、むき出しになったコンクリートの壁に背を預け、目の前に広がる景色を一望する。

 空は暮れ始め、ここから見えるビルの窓に反射した太陽光は目に入るもの全てをオレンジ色に塗り潰す。

 あれから僕たちは建築途中のビルの中に忍び込んで身を隠していた。


 フェリーが出るのもまだ先の話で、どこで時間を潰そうかとレティと路地裏で相談していたところ、僕の身体の中に戻ったリコがこの街を見てみたいと言ったことが始まりである。


 幸いなことに僕らがいるこのビルは休工中なのか人の姿は無い。

 進入禁止のフェンスもレティに手を引かれて飛び越えれば、まだ扉がついていない建物の中に侵入するのは簡単だった。

 そして、肋骨みたいな階段を登り最上階の1つ下。コンクリートがむき出しの改築途中のフロアにて、ガラスの嵌っていない窓枠を前に僕らは腰を下ろした。


「元の世界と同じね」

「うん、そうだね」


 提案者であるリコははしゃいで外を見ていたけれど、今は疲れたらしく僕の中に戻っている。

 眠っているのだろう。いつもだったらみゅうみゅうと何かしら話しかけてくるのに大人しい。

 ずず、ともう残り少ない缶を口に運んだ。ぬるくなった微糖のコーヒーが口の中に入った途端に冷たくなる。


 ――くしゅん、とレティがくしゃみをした。

 風をもろに受けるこの場所は下よりも寒いんだ。身体を冷やしちゃったかな。


「……ほら、こっちおいで」


 隣同士に座っているものの、僕とレティの間には隙間が空いている。

 僕は巻いていたマフラーを開き、自分の隣へと積めるように促した……が、レティは眉を顰めてこちらを見た。


「どうしたの?」

「……いやあ、その行動はどうなのかな?」

「え、変だった?」

「あ――……その、何? 一緒に寝たりもしたけど、別にわたし達恋人でもないのにそんなくっ付いていいものかなあと?」


 あ……確かに。


「そ、そうだよね。確かに恋人でもないのに変か。ごめんね、いつもルイにしてたからさ」


 いつだってルイが寒そうにしていれば僕の隣に誘って、一緒の外包に包まって身体を温め合った。

 それこそ小さい頃は一緒のシーツに包まってたりもしたからね。

 でも、レティは意地悪そうに笑って僕を見る。


「へえ、ルイとね? まあ知ってるけどさ。でもそれって、またわたしをルイと同じに考えてたってこと?」

「違うよ! 別にルイとレティを一緒に考えているって訳じゃなくてね! たまたま、そう! 無意識のことだって!」


 慌てて否定したら、ちょっと不機嫌そうにしていたレティが急にくすくすと笑う。


「いいわ。じゃあ、ちょっとお言葉に甘えさせてもらうわ」

「……うん」


 僕の肩とレティの肩が触れ合い、次第に体重がかかる。

 外していたマフラーを僕とレティの首に巻き付ける。側頭部がこつんとあたり、レティの冷たい髪が僕の耳に触れた。

 すぐ隣にはレティの青い瞳が間近にあって、僕の目と合うとそっち細められた。


「ああ、いいね。あったかい」

「うん、レティもあったかい」


 そう言ったらレティってば目を見開いて顔を真っ赤する。

 すぐさま距離を取ろうとして、マフラーに引かれて僕の首が絞まる。苦しい。


「やっ、別にシズクがあったかいとか思ったわけじゃないから! そう、そうだ。マフラーがあったかいって思ったの!」

「けほっ……えー?」


 なんてやり取りをしつつも、2人して口は閉ざし並んで光注ぐ世界に目を向ける。もうすぐ朱に変わり、紫になって夜になるんだ。

 夜になることを思えば、少し寂しく思う。

 でも、今見ている風景はとても綺麗だった。貴重な体験をしている。


 生まれ変わる前の僕では絶対にこの景色を見ることは無かった。

 ここは僕が以前住んでいた町よりも高くて狭い。夕日がかったこの街はビルに反射してきらきらと茜色に染まっている。

 車を走る音も、人々の足音も、何かの物音も聞こえるのに、この場所だけが切り取られた別世界のどこかのように思う。


(生前の僕では多分、きっと、同じ場所に来れたとしても同じ感想は得られないんだろうな……ん?)


 街並みに見蕩れていると僅かに彼女の髪が揺れ僕らを結んだマフラーが動く。

 レティが僕を見ていた。

 青い瞳と自分の瞳を重ねると、彼女は慌てて視線を逸らす……けど、おどおどとしながらまた僕へと視線を向けてきた。


「……ねえ、シズク」

「なに?」

「検査結果聞いた?」

「ううん、まだ。ワタリさんには後でアサガさんたちに報告するって言われたよ」

「そっか……」


 また視線を町へと逸らした後、レティはマフラーに俯き加減に顔を埋め、呟くみたいにか細い声を上げた。

 伏せた視線の先は僕が見ているものとは別のものを見ているような気がした。

 何を見ているのか。今の僕では同じものを見ることは出来ない。


「わたしの身体について何か聞いた?」

「……言っていいの?」


 彼女は僅かに首を横に振る。


「……そうだよね。聞いてるよね」


 レティの言葉には落ち込みの様な音を乗せていた。


(……ああ、やっぱり)


 生理のことかな。

 他の子より遅れていることに焦っているのかな。男の僕じゃよくわからないけど、女の子にしたら大切なことだもんね。

 天人族を含めた魔族は長寿だし、普通の人とは身体の作りが違うのかもしれない。

 僕が知らないだけかもしれないけど、ルイはまだ来てなかったしね。


 顔を膝元に埋めて隠し、落ち込むレティに僕は居ても立っても居られず、言うなと言われても励ましたくて仕方ない。

 こつんと、レティの頭に自分の頭を小さくぶつける。


「そんな気にすることかな?」

「……気にするよお。だって、無いんだもん」


 無いなら無いでいいじゃない。

 そんな焦らないでいいよ。


「これから先だって」

「……先?」

「うん、僕の幼馴染は結構早い方だったけど個人差だってあるし。遅い人は遅いって……そうだ。レティの前の身体の時はどうだった?」


 僕の言葉にレティがやっと顔を上げてくれた。

 少しでも気が紛れてくれたならってほっと安堵した僕だったんだけど……上げた顔は目を潤ませながらも、困惑しているっていうか、訝しげに眼を細めこちらを見る。

 レティの首が傾いた。


「…………何の話?」


 ………………え?


「何って、生理の話じゃないの?」

「……――っ! ば、ばか! 違うわよ! 女の子に向かって生理なんて失礼にもほどがあるわ!」

「え、そ、それは、その……ごめん!」

「だ――! ごめんじゃないわよ! このばか! わたしが言ってるのは身体の中――……っ!」

「身体の中……? レティ、それって一体……?」


 レティの顔がしまった、とばかりに顔を強張らせた。

 中身って……どういうこと?


「……なんでもない。聞かなかったことにして」

「なんでもないって……それは無理だよ。今更聞けなかったことなんて出来ないって」

「……シズク……お願いっ!」


 マフラーを解いて立ち上がり、僕から離れようとするレティ――の手を掴んで引き留める。

 泣きそうな顔で振り向いて僕を睨むけど、この手は離さない。


「ねえ、レティ? お願い。話してよ。大事な話なんでしょう。身体の中ってどういうことなの?」

「シズク……」


 ゆっくりと、でも力強く。レティの手を引いて腰を下ろさせる。

 また触れあった肩は僅かに震え、握り締めたままだったレティの手も震えていた。

 意を決してくれたのか、レティが口を開いた。


「……わたしの身体の中、からっぽなんだ」

「からっぽ……?」

「うん――」


 ……聞くと、レティの身体の中には内臓がないと言う。

 脳も、肺も、心臓も、腸も、何もかも。人の機能を司る大切なものが1つとして確認できなかったそうだ。

 まさか、と再検査しても同じ結果が出るだけ。そして、また別に出た結果が、レティは人ではなく魔力の塊だと言うこと。

 レティは空いていた方の手を僕の胸に当てた。服越しに伝わる彼女の手は冷たい。


「とくんとくん……シズクの心臓の音が高鳴ってるのがわかる。こんな話をして困らせちゃった? わたしも今……自分でもわかるくらい高鳴ってる。でも、これは心臓のものじゃないんだ……」

「……僕も触っていいの?」

「……触ったら切り裂いてやるから」


 変な空気を換えようと思ったけど、失敗したみたい。

 ここでもう触ったことがあるって言ったら本当に引き裂かれちゃうのかは……いいや。考えるだけ無駄。

 レティの胸には心臓がない。でも、鼓動がする。

 それが心臓の位置から発生しているのに、心臓ではない別の何かが鼓動している。それが果たして心臓と同じ効果を持っているのか……それとも別の意味があって?

 それは僕らにも、ワタリさんとアサガさんもわからない。


「……わたしは人どころか生命ですらなかった」


 また遠くへと、力のない眼差しを向けてレティが言う。


「わたしは生きているの? 生きてるって言えるの? 本当に? ねえ、わたしはちゃんとここにいるのかな? 本当はこれが何か長い夢でわたしはまだ寝ている最中で、起きたら前の人の身体に戻っているとか……またわたしのお母さんとお父さんと会えたり、あいつと……彼と一緒に……ねえ、シズク。わたしはここに――」

「レティ」


 ――これ以上はいいよ。

 彼女の名前を呼んで手に力を入れる。

 もう無理しないでいい、なんて簡単な言葉すら悩んでいる本人に向かっては吐けない。

 だから、手を強く握るだけしか僕には出来ない。


「あ……ああ……シズク……ごめん……え、へへへっ!」


 ぼつりと謝罪を口にすると、レティは強がっているのがわかるほどに無理やり笑いだす。


「ねえ、シズクはこの世界のことどう思う?」


 そして、落ち込んだ口調が嘘みたいに変わって、明るく振る舞いだす。

 それはつまり、もうこれ以上はやめてほしいってことだ。

 レティがそう望むなら、僕もそれに従うだけだ。


「どうっていいところだよ。僕がいた世界と瓜二つだしね。例え違う世界だとしても来れてよかったって思う」


 レティの意を酌んで僕も同じく何事も無かったかのように返す。

 ただ、レティみたいに無理して明るくは話せなかった。


「だよねだよね。それにみんないい人だし、久しぶりのごはんも美味しいし!」

「うん。また自分の国のごはんが食べれるなんて思わなかった」

「テレビもあるし漫画もある。遊び場所なんてたっくさんあるよ! カラオケ、ボーリング、バッティングセンター。他にも映画に遊園地だって……あ、今度一緒に遊園地行こうよ! ジェットコースター乗りたい!」

「ああ、いいね。遊園地行きたいな。僕あのネズミの遊園地行ったことなかったんだよね。テレビでしか見たことないから一度は行ってみたかった」

「あ、わたしもそこ行ったことなかったんだ! いいねいいね! 行こうよ! あ、関西の方にも遊園地あった……そうだ。別にこの国に限定する必要もないんだ! 海外! そう、海外も行こうよ!」

「海外かあ……そういえば海外旅行も行ったことないや。いいね。海外。飛行機も乗ってみたいな」

「わたしも! 海外旅行の定番と言えばやっぱりハワイ? いいよね! 常夏の島! あ、水着も買わないと! へっへへー! シズク! わたしの身体見ても興奮しないでよー? この身体すごいんだからね!?」

「ふーん。じゃあ、なに? 前のレティの身体は慎ましかったの?」

「は、はあっ!? べ、別にそんなわけ……いやいや。嘘は言えない。正直、普通のそこらにいる女の子してたよ。胸はひん……控えめだったけど」

「控えめ? そうなの? どれくらい?」

「どれくらいって、手のひらで覆える……もう、馬鹿! 言わせるな!」

「痛っ。叩かないでよ。先に話したのそっちじゃん」

「聞いたのはそっちでしょ! もう! あの頃は胸が小さいのが結構コンプレックスだったんだからね!」

「気にし過ぎだよ。僕は好きになった人はどんな大きさでもいいよ」

「嘘だー! でもでも、実際は大きな方がいいわけでしょ?」

「まあ、そりゃあ…………黙秘で」

「黙秘って……もう! いいわ。とりあえず、遊園地! もうすぐ学園も冬休みだし、その時にでもどう?」

「うん。そうだね。遊園地行こうか――」


 話を合わせるのはここまでだろう。


「ねえ……レティ、なんでこんな話をするの?」


 今さっきの会話を無かったことにしたいのわかる。

 でも、それ以上に不自然なものを感じ取ってしまう。

 その理由とはいかないけど、訳を聞いた途端、楽しそうだったレティの顔が急に凍り付き、それから……ぎこちなく微笑を浮かべて僕を見る。

 そして、



 ――わたしと一緒にこの世界で暮らさない?



 そう、レティは口にした。


「……どう、かな?」

「……」


 僕は直ぐに言葉を返せなかった。


「ここなら野盗に襲われることも明日のごはんを心配することもない!」


 ……うん。


「わたしたちは魔法が使えて、しかも複数の魔法が使えるんだから引手数多だよ!」


 ……うん。


「だから、仕事も直ぐに見つかるから生活の心配もない!」


 ……うん。


「美味しいものだって食べれるし、綺麗な寝床だってある! 遊びだって色々あって――」


 ……うん。考えてもみなかった。

 僕はアサガさんがあの魔法陣を起動できるようになったらすぐに戻るものとばかりに考えていたんだ。

 この場所はなんでか知らないけど、一時的に避難した場所なんだ、くらいに……。


 ……魅力的な提案だった。


 和洋中と種類豊富な美味しい食事。

 野宿もなければ、魔物に気を張る必要もない安全が約束された寝床。

 生きていた時代は違えど、星の数ほどにある娯楽。


 また、あの世界で食べたものとは違って本物のラーメンだって食べれるんだ。

 しかも、僕の聞き間違いじゃなければレティは一緒に暮らそうと言った。


 男女のラインは引かれるだろうけど、こんな可愛い子と一緒に暮らせるなんて願ったりかなったりでもある。

 きっとこの年齢だから学校にも行かなきゃいけない。

 だから、レティと一緒に登校して、一緒に勉強して、一緒に遊んで、一緒にご飯を食べて、テレビを見て、出掛けて……容易に2人での日々が想像できる。


 だって、それは昔僕があの子と送っていた毎日で。

 その時には全くといっていいほど当たり前のことで。

 今では喉から出るほど求めてやまない平穏と同じものだったから。


 でも……。


「……レティ」


 僕は彼女の名前を呼び、首を横に振った。

 はしゃいであそこへ行くあっちでお買い物をしようと口にしていたレティの声が止まった。

 青い瞳が悲しそうに閉じた。


「……うん。わかってた」

「……ごめん」

「わたし、シズクとならきっと……またあの日々がやり直せるって……」

「僕も、レティとならまたあの頃に戻れるって思った。きっとレティとなら幸せな時間がいっぱい作れるって想像できた。でも……」


 そこから先、僕の口からは何も出ないで、レティも聞き返すことはしないでくれて。

 ……僕たちはまた目の前の景色へと目を向け続けた。


 空はすっかり深い紫色に塗り替わっている。

 日が落ちきるまで、僕らは寄り添いの体温を感じる以外のことはしなかった。





 その後、僕たちは会話の1つも無くフェリーに向かいアヤカ区へと戻った。

 そして、僕とレティは寮に着くまでに握った手は離さなかった。


 離さなければいけない時は離すけど、それからどちらからとでもなく繋ぎ始め帰路につく。

 まるで離しちゃいけないみたいに。僕たちは寮に着いても玄関を開けるまでずっと、手を握ったままだった。


 帰宅し食堂でごはんを食べ終わった後、僕の身体にも内臓がないことをサイトウさんから聞いた。

 「不安か?」ってサイトウさんに心配されたけど、僕は首を横に振る。

 もしも、それが僕1人ならうんと悩んだろう。だけど、今はレティと同じだったってことがすごい嬉しかったんだ。

 これで、レティの気持ちを理解わかってあげられる。


「僕も一緒だったよ。レティ、僕も身体の中空っぽみたい」

「……そこは落ち込むところでしょう? はあ……君も対外ね」

「そっかな。でも、ほら……これで僕も仲間だ。レティは1人じゃないよ」

「シズク……」

「レティには僕がいるから」


 レティはこの世界に残るのかな。残ったとして、例え離ればなれになっても1人じゃないから……そう伝わればいい。

 も――! なんて言いながらレティはベッドのまくらを僕に投げつけてきた。

 思わぬ不意打ちに鼻を痛める。

 顔を抑え涙目でレティを見ると、


「ばか! シズクのばか!」


 彼女は泣きそうな顔をして笑っていた。







 目が覚めた。

 二日酔いだろうか。昨晩はちょっと飲み過ぎてしまったらしい。気だるさが全身を満たす。

 ああ、朝からバッドか……。

 昨晩はあんなにも楽しい時間を過ごしたと言うのに。

 シオミさんと2人っきりで食事をすることは前にも何度かあった。けれど、昨晩はいつも以上に互いに饒舌になって意気投合して話をすることが出来た。

 それですっかりお酒が進んで……。


(というか、本当に電磁誘導で盛り上がれるとは思わなかったが……)


 頭を掻きながら、眼鏡を手探りで伸ばし、かちりと手に触れた眼鏡を掛けた。

 ……あれ? 度が違う。しかも、いつもとは違う感触。

 これは自分の眼鏡ではない。

 目を凝らして外した眼鏡を見ると、自分の普段使っているものではなかった。

 じゃあ、誰のだ……と、ベッドの上でごつりと何かにぶつかった。

 は、と顔を下へ向けると、そこには顔を半分布団に隠して自分を見つめる目が……!


「……シ……オミ……さ……ん……?」

「……その……お、おは、おは……おはよぅ……」


 掠れるような本当に小さい、普段の彼女からでは聞くことはあり得ないほど自信のない声。


 そこで、やっと気が付いた。

 自分が、シオミさんが裸であることを。

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