第3章あらすじ・登場人物
第3章「県伯」あらすじ・登場人物紹介
第3章あらすじ・登場人物
~あらすじ~
大陸の北、北部州北西県
この郷で、城の門が閉ざされるという事件が起こる。
建国以来180年、一度も閉じられたことのない門が閉ざされる。
調査のため県城に行くこととなった深泉郷の役人、
南東支城の支城長、
その作戦に参加した晨鏡と南信は、そこで未知の物体、鉄の怪物を目の当たりにする。
なんとか生き延びた二人だが、南信は肩を負傷してしまう。
南信は郷に戻ることとなり、県城への報告は晨鏡と陽河が担うことになる。
支城を去る前、城壁内に入ろうとしなければ鉄の怪物は現れないことを確認する晨鏡。
南東支城から県城へ向かう途中、晨鏡と陽河の二人は中央郷・北西支城にも立ち寄る。
そこでは街の半分が火災によって焼失していた。
役人の半分が逃げてしまったという北西支城。
職人頭の
北西支城でも鉄の怪物が現れた。
しかし、その姿は晨鏡たちが見たものと違ったという。
怪力型と速度型。
鉄の怪物は二種類いるのか。
それとも、他にも種類があるのか。
共通していることは、城に入ろうとしない限り攻撃をしてこないということ。
城壁を越えて攻撃をしてくる可能性も低いということ。
それらの情報を手に、晨鏡と陽河は県城に到着する。
県城でも城門は閉じられている。
だが、何か雰囲気が異なる。
郷城や支城と違い、県城では「閉門命令」が出ていたという。
県城が比較的落ち着いているのはそのためか。
県伯がいるという県城広場に赴くと、まるで軍の野営地のように天幕が張り巡らされている。
晨鏡と陽河は、
支城での惨状を伝え、郷主に全権を、と願い出る晨鏡。
だが県伯は首を縦に振らない。
県伯は言う。
人となりを知らぬ人間に、強権を与えることはできぬ――
全権などなくてもできることはあるはずだ。頭を使え。
晨鏡は尋ねる。「閉門命令」を出したのは州侯か。それとも王国宰相か。
緑延は答える。
そのどちらでもない。命令を出したのは『王』だ―――
権力を失っているはずの少年王。
なぜその少年王が、建国以来初めての出来事を成しえたのか。
緑延は何かを知っているのではないか。隠しているのではないかと星鉱は言う。
支城での惨劇を知らなければ、何かが始まったのだと胸を高鳴らせていたのかもしれない。
だが、今は違う。
これが物語の出来事だったなら――
~登場人物~
25歳。州の役人登用試験である
20歳。晨鏡を恩人と慕う深泉郷の役人。郷試合格。高いところが苦手だが、晨鏡と共に深泉郷南東支城で城内突入作戦に参加。左肩を負傷し、晨鏡と別れて郷に戻る。
36歳。落ち着いた印象の役人。県試合格。深泉郷総務課課長。晨鏡と共に県城に向かい、県伯と面会する。
54歳。定年間近だが腕っぷしには自信がある。支城の閉門に際して郷の指示を待たずに突入作戦を敢行。多くの死傷者を出した責任を果たすため、郷城に報告に向かう。
消防隊長
深泉郷南東支城消防隊で唯一の生き残り。責任感が強い様子。名前は再登場があれば。
38歳。身長6尺5寸(約1メートル96センチ)の偉丈夫。北西県中央郷北西支城の職人頭。支城の城下町が半壊後の混乱を治め、晨鏡と情報交換をする。
50歳。北西県伯。州試合格。5年前の政変で南部州侯派に付き、45歳の若さで県伯の座を射止める。気が短く、誰に対しても遠慮がないため人望に欠けるところがある。野心家。晨鏡、陽河の二人と面会し、「郷主大権」の願いを聞くが、人となりを知らない人間に大権は与えられない、と却下する。
25歳。県試を合格した北西県の官僚。晨鏡とは州城学校の同期生。州城学校で晨鏡の才能を目の当たりにし、州試を断念し、県の官僚となる。様々な情報に関心があり、日々情報収集に
32歳。北西県県伯側近。星鉱と同郷。晨鏡と陽河の二人を県伯に取り次ぐ。県試出身だがなかなかの切れ者。
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