閑話 登場人物紹介

*****




水生屋みぶやけい


本作の主人公。

どこにでもいるような男子高校生であり、ひょんな事より魔法少女“夜見原露稀”と契約する事になった。

人あたりは良く、誰とでもだいたい合わせられるが自己主張は薄い。

子供時代は魔法少女モノのアニメをよく観ていたが、“魔女の夜”以降は興味が薄れ、観ていない。

殺気の充満した露稀にドン引く一方、何かと魔法少女として正しいイメージを持つリュミエール・リーナには割と感情移入しがちだが、露稀の背負う何かに気付きかけてもいる。


好きな物:ハンバーグ

苦手なもの:人参




夜見原よみはら露稀つゆき


本作のヒロイン。

長身にスタイル抜群、傾城の妖狐を想わす絶世の美貌を持つ黒髪の美女。

母校のみならず街でも有名で、何度も芸能事務所よりスカウトを受けた事もあるが全て冷たく断り、昨年の学祭でのミスコン推薦も断ったものの教師と運営より説得を受けたために仕方なく出場、格好つけのエントリーのみで優勝までさらってほぼ不戦勝のまま優勝した。

性格としては冷たく酷薄、必要な事をそのままストレートにしか伝えないが、その一方で何かと甘っちょろいリュミエール・リーナには世話を焼く面が見受けられ、彼女の窮地には必ず助けに入る。


変身時:本名と同じ

狐面を思わせる、口より上を覆う無貌の黒曜石の仮面を装着し

黒を基調とした和装を大胆なドレスへ仕立てたかのような魔法装束に身を包む。

剣のように尖った高いヒールを履きこなし、敵の攻撃さえ踏みにじって受け止める絶妙の体術を以て攻撃をいなし、必殺の抜刀術を見舞う戦闘スタイル。

一度の戦闘で一度しか攻撃を行わないものの、その威力は一撃必殺。


必殺技

秘剣ゲハイムニス花葬十文字ブルーメンクロイツ

鞘より抜き放った大刀“孤月”を振るい、抜刀と切り返しの二撃を見舞う居合いの二連。

斬った断面には無数の告死の黒薔薇の幻影が咲き乱れ、一拍遅れて割れるように連鎖的に炸裂し、再生すら許さないトドメの一撃となる。

出会うほとんどの敵をこの一撃で仕留めており、残酷ながらも美しい居合いの技は流麗であり、彼女の在り様を示す。


身長:167cm

スリーサイズ:88・57・86

好きなもの:お茶、甘味

苦手なもの:青魚



・星崎瑠璃菜

露稀と同じく、宵城市を中心に活動する日本の魔法少女。

性格は心優しくあどけなく、誰もが思い描く“魔法少女”のイメージに合致する可憐で無垢な女の子。

突如現れては破壊の限りをつくす“星の巡礼者”に対してさえ命を奪う事に躊躇いを持っており、問答無用でそれを斬り倒し、更には自分を何かにつけ子ども扱いする露稀には少しだけ苦手意識を持つ。

一方、常識的で穏やか、契約者でないにもかかわらず瑠璃菜の身を案じる蛍には惹かれる部分があり、恋する少女のような側面も見せる。


変身時:リュミエール・リーナ

純白の甘ロリめいたドレスに脚を二重螺旋に巻く帯、アンクル丈のブーツに身を包み

背中に生じた透き通る妖精の羽で空を駆け、手にした白の長弓で戦う正統派の身なり。

その弓の攻撃は正確無比ではあるが威力に欠け、星の巡礼者を倒し切れず長期戦になってしまう事が多い。


必殺技

フレシェ・アン・エトワール

印となる光の矢を放つと、飛行した軌跡に滞留した光の粒子が無数の矢へと変わり、その対象をどこまでも追尾する矢の嵐と変わる。

もし対象が逃げたり、何かを盾にする事があったとしても回り込み、減速し、あくまで対象だけを地の果てまでも追い詰めて攻撃し尽くす回避不能の必殺技。

激昂時にはリーナの持つ本来の属性“雷”が発動し、着弾する度に放電、相手をスタンさせながらも無数の矢が容赦なく続く露稀以上の残酷な技と変わる。

心優しい魔法少女リュミエール・リーナが、「全てを考慮してなお、相手をもう見過ごす事はできない」と判断した時に放つ決別の矢。


身長:148cm

スリーサイズ:72・53・70

好きなもの:麺料理全般、丼もの

苦手なもの:炭酸飲料



・セサミ

星崎瑠璃菜の契約者にして星崎家の飼い猫、そして二十年を生きた猫の変化“猫又ねこまた”。

老猫とは思えないほど毛艶の整った黒猫で、変化の証としてしなやかな二股の尾を持つ。

猫らしく気まぐれ、諭すような言動をとるシニカルかつ飄々とした性格だが瑠璃菜にはだいぶ目をかけているらしく、その行動をサポートし、教え導く事も怠らない。

あくまで家人には普通の猫として振る舞っており、そのせいで餌の量も少なく、大好きな猫用おやつも高齢猫用の味の薄いものしか貰えないために物足りず、常に自宅近辺をうろついては猫に弱そうな人間に食べ物を貢がせるのが日課。


好きなもの:猫用おやつ“ちゅるーる”(高齢猫用ではないもの)

苦手なもの:高齢猫用キャットフード




・魔法少女セラフィム・ハルナ

五年前の地球外からの侵略者“星の巡礼者”の降下に伴い、燃え盛る中部地方の街に初めて現れた魔法少女。

“始まりの魔法少女”と呼称され、それ以来日本各地で彼女が人々を守るために戦う姿が確認されていたものの、四年前に姿を消し、それ以来確認されていない。

翡翠色の六枚の翼、銀の白百合の杖を操り、まるで天使のように空を駆けて光の魔法を放つ。

彼女と触れ合った事がある者はみな、その優しい笑顔と恐れを知らない戦いぶりに憧れを抱き、希望を胸に湧き上がらせる。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る