145話 引っ越し候補

 読者様へ:更新遅れてすみません。マジで最近忙しいです(´;ω;`)ウゥゥ


 ★☆★☆


 借金を返済してから数日後。


 狂歌達が俺の部屋に集まり、引っ越す物件のパンフレットを見合っていた。


「この5LDKの一軒家が一番良いわね」


「そっち?私はこっちのマンションの方が良いと思うけどな」


 一軒家が良いと言う狂歌に、マンションの方が良いと言う美香。


「私は将来産まれてくる子供達の事を考えて、7LDKの一軒家の方が良いと思います。どう思いますか?兄さん」


 それに対し、サラは将来の産まれてくるであろう子供を考え、更に広い一軒家が良いと指摘した。


 凄いな。皆で住める部屋だけで良かったんだが。


 将来の事を考えて選ぶのは良いが、真顔で問いかけるのは辞めて欲しい。


 恥ずかしくは無いのだろうか。え、俺だけ?


 出来たら出来たで相応しい物件を見つけ、また引っ越せばいい。お金ならあるからな。


 てか、学生のうちに子供を作る気は無いからな。


 多分だけど・・・


 出来たらどうしよう。学校退学になるよな。


 まぁ、別にいいか。狂歌達が幸せならそれでいい。


 名前は今のうちに決めておくべきなのか?集中し、必死に考える俺とは他所にー


「LDK?よく分からないけど、エレナはマスターと一緒に居られるなら何処でもいいかな」


 ”LDK”と言う聞きなれない単語に首を傾げるエレナ。分からない事は狂歌達に任せるようだった。




 ★☆★☆


 数分後


「あった!こっちの6LLDDKK+Sの物件が良いわね!これなら申し分無いわ」


「おぉぉー」


 あの後、サラの指摘に納得した狂歌は、更に広い物件を見つけた。


 単語が付き過ぎて、もうよくわからない。


 とにかく広いのだろうと想像させられる。


 というか、寝室が広い物件の方が良いんじゃないのか?


 休日に泊まりに来る時、今日は誰が寝るかで何時もモメあっていたからな。


 順番制になったが、いい加減みんなで眠りたい。


「寝室が広い物件無いのか?それも防音のやつ」


「「「へ?」」」


 そう思い、問いかけると狂歌達は素っ頓狂な声をあげた。


 因みにエレナは暇なのか、胡坐あぐらをかいている俺の所に座っている。


「そんなのあるんだー」


 俺の方に体重を預け、パラパラっとパンフレットを捲り適当に返事をしていた。


 興味深そうに色んな家を見ているな。


「やっぱりこういうのが普通の家なんだ。じゃあエレナが見たのは、だったんだね....」


 ボソッと呟くエレナ。


 皆には聞こえてないようだったが、近くにいた俺はハッキリと聞こえた。


 一体どういう意味なのだろうか。


「それってどういうー」


 そう思い、エレナに問いかけようとするとー


「そそそそそうね!それが良いわ!」


「う、うちも賛成!」


「もう、兄さんったら!」


 顔を赤くした3人によって言葉を遮られた。


 色々探していたが結局の所、寝室の広い物件に決めた狂歌達。


 文明が崩壊しかけた世界とは一体どういう意味だったのだろう。


 俺は未来の人間界が少し気になったのだった。

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