SNSの話

ツイッターやインスタグラム、FacebookなどのSNS。



人をフォローしてフォローされて、投稿して人の投稿にいいねをする。

相互フォローの場合は、メッセージのやりとりをしたり、時にはSkypeをしたり、オフラインで会ったりすることもある。

元々知り合いだったり友人だったりする人とつながった場合は、近況報告などにもなるのだろう。学生の場合、課題の助け合い(?)とかにもなるのだろう。

人脈を気軽に広げることのできるツールにもなっていて、最近就活でもツイッターのアカウントを教えて来る人々が結構いる。



私もそうやって人とつながっていたいし、楽しいだろう、有意義だろうと思う。でもできていない。SNSが、苦手なのである。正確にいえば、SNSでの人との交流が、だ。



(元々の知り合い、知らない人どちらでも)人と交流したいと思ってSNSのアカウントを作ることを想定して流れを追ってみよう。今回はツイッターを思い浮かべることにする。



SNSのアカウントを作ったらまずプロフィールを作る。自分が何を好きで、どこでどんなことをしている者なのか。アイコンやヘッダーはどうするか。例えば「○○中学→○○高校→…」というように学校の経歴を書いたり、「ギター/ゲーム」というように好きなものを書く人もいるだろう。この時点で既に難しい。何を書いたらフォローがとれるのかわからない。でもフォローをとるために自分のプロフィールを寄せたくない。でもフォローがとれないと交流はできないし…

アイコンも、フリーアイコンは沢山落ちている(または作成ツールがある)が、そういうのを使いたくない、でもそうでなければ適当な画像を持っていない…ぐるぐる考えてしまう。



プロフィールを作って、次はフォローしていく段階だが、ここが私にとっては一番苦手なフェーズである。フォローという行為は、私にはあまりに重い。

知り合いをフォローして、返ってくるのか、返ってきたとしても、そんなによく話すわけではない距離感の知り合いだったらメッセージを送るかどうか…それから、今からやっても出遅れた感がすごい。私にとっては。だからフォローボタンに手がいかない。

じゃあ知らない人はどうかというと、もっと無理だ。まず通知がいってしまうのが無理。あと私は、沢山フォローするとタイムラインには沢山の情報が流れてきて、混沌としてしまい、それに疲れてしまう。自分のみたいツイートをしている人を、しかもみたいツイートをしている時だけ、追いたいのである。だから「この人のツイートを追いたい」と思うような人は、中々見つからない。しかも見つかったとしても、フォロー数が少なくてフォロワー数の多い、いわゆる人気者の人々であることや、何かの公式アカウントであることが多数なので、フォローが返ってくることはない。私の望む「繋がる」ということはほぼ無理である。それから、例えそういう人でなくても、自分がフォローをしてフォローが返ってこないとき、どうしても「受け入れられなかったか」と思ってしまうのだ。自分が付き合うに値しない人間だといわれたようで、勝手に傷つくのだ。本当に勝手に。



そしていよいよツイートをする。これも難しい。(SNSだから)誰かがみている以上、ある程度は自分の発言内容を考えなければならない。フォロワーがいるならなおさらだ。そう、繋がることを所望している私だが、繋がったらそれはそれで、自分の発言や投稿内容が多かれ少なかれ「人前専用」のものになってしまうわけだ。

それに、ツイッターで人と交流する際またはフォロワーを持つ際、ある一定の「暗黙のルール」があるように思う。例えばフォローされたら挨拶するとか、いいねを(ツイートされた瞬間とかの)早い段階でしない方がいいとか、ツイートが多過ぎるとうざいとか色々。(ちなみにこの辺のルールは半分適当に書いているものなのでわかりません)そういったルール、結構煩わしい。私は好きなときに浮上してぶわっと大量の語りをツイートして突然消えたいし、ツイート数に日によってむらがある。そしてツイートの内容は、別に有意義でもなければ、萌えるものでもない。ルールを持ってやるのはいいが、ツイッターというものにそこまでエネルギーを使いたくない。



そして何より、私はかなりのチキンなので基本一人語りなのだ。リプライとか挨拶とか無理無理。別にひどい経験をしたことはないけど、ただただ苦手だ。だからツイッターでは、みたいものをみたいときにみて、自分のツイートはというと、好きなときに好きなだけツイートして姿を消すということになっている。でも本当は、コミュニケーションをとってみたいとか思ったりする。



その点、カクヨムは楽だ。改まった挨拶など必要なく、ただただ「あなたの作品は素敵です」「その考えに共感しました」といえばいいだけなのだから。それに、私が自分の好きなように書いていても、みてくださる方々、共感してくださる方々がいる。ていうか思った以上にいて、びっくりしているところだ。そして、それはとてもとても嬉しいことだし、そういう方々には本当に感謝している。



でも、カクヨムは楽だ…とはいいつつも、カクヨムでコメントを書くことは、私にはかなりの決意を要する。コメントを送りたいと思う時は結構あるのだが、どうしても自分のチキン心が働いてしまい、中々難しい。もっとコメントを送ることに慣れて、「いいね」を他者に沢山伝えられる人間になりたい。あれ、これ以前にも書いたな。まあつまりそういうことだ。



SNSでの人との交流ができないという話だったな。そう、そうなのである。でもそれでもいいじゃないかと、自分に言いたい。今は言えていないが、何かしらのものとの付き合い方は、人によって違っていいはずだ。SNSとの私の付き合い方はこう。それでいいのではないだろうか。いつか、心からそう思えたらいいなあと思いつつ、今日も私はツイッターで推しエゴサをする。(推しエゴサの話もいつかしたい)

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