『風の便り』

ふと、気がつけばいつの間にか所持している風の便り

似たような事もする身、感謝の一つでもと思い

ちょっとした茶菓子と「いつもお世話になっております」といった感謝の手紙を縁側に置いておいた所


ふと気がつけば無くなっており、やはり見ることはできないかと思いつつ

茶菓子の器を回収しようとした所、中に小さな鶯のおもちゃとと手紙が一つあり

手紙の内容は伏せるが、手紙からは爽やかな梅の匂いがした



花の香を風のたよりにたぐへてぞ

        鶯さそふしるべには遣やる

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奇想小話 @clearance_farm

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