自主企画「“人から貰った地球儀”の短編」にご参加いただきありがとうございます。

面白かったです！世界観がしっかりしていて、とても読みやすかったです。（宇宙は好きな方なので、ラグランジュポイントとか宇宙コロニーとかわくわくします）

特に、地球の描写がとても印象的でした。
“母なる涸れた惑星は太陽の燃え残りのようにすら見える”
“食べこぼしの染みのようだ”
現在と過去の地球の対比も鮮やかです。
“闇の中に浮かび上がる土色の地球”
“闇の宇宙空間に浮かぶ、青い宝石”


背景の残酷さもまた、ある意味この小説を引き立てているようにも感じました。
地球は涸れ果て、食事は栄養剤、デザインベビーが普及し、生きる場所すら自由に決められず、簡単に消えてしまうような命。
その中で、確かに確かに生きている主人公たちの、小さな小さなエピソードが、心を打ちます。

最後の落ちも素敵です( ^)o(^ )

素晴らしい作品を本当にありがとうございました。