第3話 勧誘
学校が始まると同時に最初の3ヶ月は部活動の勧誘、体験が始まる。
私は特にやりたい部活がないため全部スルーしていた。
昼休み教室にやってきた部活動勧誘の先輩たちを無視して本を読んでいると勧誘していたうちの一人の人がこちらへ歩いてくるのが見えた。
その人は私の前で止まると、
「君、人生つまらないって顔してるね。」
と言って直ぐに戻っていった。
私はポカンとしてその人たちの話を聞いているとさっきの人と目が合った。
「私たちは演劇部です。見ての通り部員は5人。ギリギリで活動してますが、去年は全国大会まで行きましたので興味ある方はぜひ見学だけでも来てみてくださいね。場所は多目的室A、3階の奥の部屋です。」
そう言うと直ぐに教室を出てどこかへ行ってしまった。
私はその後ろ姿を見送ってまた本に視線を戻した。
この時既に私は彼女に惹かれていたのかもしれない。
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