私のご主人様

暫くは、どうにでもなれ精神でした。

しかし死にたい。とは思いつつも、海外のお薬を多量摂取すれば確実に死ねるのは分かってましたが、朝昼夜で分けられている副作用がただでさえ物凄くキツかった為、失敗した場合を考えると恐ろしく苦しみながら死ぬのだろうと思うと、死にたいと思いながらも出来ませんでした。死にたいはずなのに苦しんで死ぬのは嫌でした。



何か現状を変えるような面白いことないかな。と思った私はネットで色々と検索してみました。そこで『SM掲示板』というものにたどり着きました。



初めてお口を含んだのはごっくん強要星人、初体験もよくわからん人、その後はよくわからんおっさん。これを読んでくださる方の中にはなんでSM?懲り懲りしてないの?と思う方もいると思います。

一言で言うと自分には価値がない。とこの時思ってました。


そして、主従関係、というかたちで私を管理してくださる方がいたら少しは生き甲斐だとか達成感で幸福感に繋がったりするのではないか、と。

自分という存在の意義を知りたかったこと、自分という存在を消したくて堪らなかった為、ご主人様というものを探してみました。




その後ご主人様というものが見つかりました。そのご主人様という方は女性でした。後に分かったことです。所謂、レズビアンの方でした。


その女性のご主人様というのは20代前半とお住まいの地域くらいしか情報は得てません。相手の声も聞いたことはありません。たまに雰囲気の写メは送られてきていました。拾い画かもしれませんが。

そして、私は実際にお見かけしてませんが、相手は私のことを何回か見ています。



メールがでの調教が主にされていたことですが、はじめての調教のエピソードをちょっと書きましょう。


初めてのちゃんとした調教は露出というものでした。

コートの下は裸で、自転車で15分くらいの大学前まで行って、そこで裸の写メを200枚撮るというものでした。

日頃から写メの送信50枚とか頼まれてはいましたが、当時ガラケーだったので写メの送信が物凄く大変でした。修行やん…北風と太陽やん…


というわけで二時間半かけて約束通り写メを撮って送りました。その間に近くの建物に隠れて私のことを見ていたようですが、私は相手のことを見つけれませんでした。

ただ指示されている時に私の様子とかを送ってきたりしていたので本当に見てはいたのだと思います。


その時の感想を書くと達成感はありましたが、幸福感も無くただの賢者タイムに突入しただけでした。



『近くのお兄さんが、???のことを見てたよ』

と賢者タイム中にメールが来ましたが、本来ならそこで羞恥でまた興奮するのでしょうが、鼻くそほじりながらやべえww通報されなくてよかったと思いました。

一応メールでは

『恥ずかしいです。』的なことは送りましたが。



それから一週間後にご主人様は掲示板で代役というものを探してきました。

例えるなら、寝取り的なのを想像して貰えたら分かりやすいでしょうか。

ご主人様が直接会わない代わりに直接会える代役の方が私を調教し、調教の報告を代役の方と私がご主人様にする。といったものでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る