奴隷
代役と呼ばれる方はたかしさんという方でした。
40歳で年齢の割には目鼻はくっきりされていて顔立ちはいい方で身長もすごく高く、小麦色の肌をされている大きなワイングラスとプロシュートの生ハムが似合うようなダンディな方でした。吉野家の牛丼は似合わないかな。
普段は物腰も柔らかく優しい方でしたが、そのような場面になると目つきや声質も変わるような方でした。
色々な事をたかしさんとはしました。
SMにも様々な種類と性的嗜好があることは知ってましたが、ご主人様は露出がお好みだったようで、主に露出がメインでした。
いくつかエピソードをお話しすると
さすがに私でも恥ずかしかったのは、全裸でたかしさんの運転する車に助手席に乗ったことでしょうか。そのとき車内ではGacktのアルバムが流れていましたがそのアルバムの中に入っていたVanillaを聴くと今でもなんとも言えない気持ちになってしまいます。
その後に昼間の海で全裸で写真を撮ったりしましたが波の音が聞こえませんでした。そのくらい、恥ずかしかったです。
生活に困ったことは亀甲縛りの手足が自由になるバージョンがあるのですが、その状態で縛られたまま授業を受けたことです。貞操帯のような感じをイメージしてもらえれば分かりやすいと思います。
机と椅子の角度的に丁度いいのか椅子に座るとね当たるんですよ。
普通に授業を受けているのにも関わらず、当たることによって脳内では変なことばかり考えてしまってムズムズしてしまってる自分が情けないと思いました。背徳心による興奮はしませんでした。
ちなみに、体育の時はさすがに着替えのこともあるので考慮してもらいましたが、ご主人様に怒られました。
制服を脱ぐと、きつく縛られた縄を身に纏った女子高生。
こんな生活がしばらく続いてました。
お風呂に入る時や用を足す時には、私は奴隷なのだという事を嫌でも改めて実感させられるようにさせられてしまった身体。
その縛られた縄を鏡で見る度に、その縛られている時の光景や感情を思い出し、身体が火照ってしまってました。
そして、その調教の内容に、ご主人様は満足していました。
しかし、人間というのは現段階で満足するとそこで終わりというわけではなく、さらに上のことを要求してくるものであり、どんどんとエスカレートしてくる欲深い生き物です。
そんな時に、ご主人様がたかしさんのモノをいれてもらえ。と私に言ってきました。一度、お尻に指はたかしさんに入れられたことはありましたが達成感どころか、痛みと屈辱しかありませんでした。そんな中、たかしさんのアレをいれる?!と頭が真っ白になるわけで。
そんなこんなでホテルに行き、実践してもらう訳ですがどうにもやっぱり入りません。指を入れて慣らしてみるも排せつ物が入ったり出たりしてるような感覚ですごく気持ち悪く、痛くて。
結果的にたかしさんは、角度で入ってるように見えるビデオを作ってくれました。その後にたかしさんの性的嗜好に合わせたことををしました。
ご主人様は前の記事に書いた通り露出を主に好んでおり、生活を事細かに把握し、一人の人を支配している事に悦びを感じているようでした。
一方、たかしさんは苦しがる姿と痛がる姿がお好みのようで、その日はたかしさんメインでの調教というものを受けました。
猿轡を付けられ、今度は手足拘束された亀甲縛りをされ電動マッサージ器を当てられたわけですが、猿轡を付けると自分の伝えたいことも伝えられないし、唾液は垂れてくる一方で、手足が拘束され電動マッサージ器もされているので尚更に自由はきかないわけで、苦しかったです。ただその反面少し興奮というものはしてしまいました。
猿轡を外され、電動マッサージ器の音も消えたのでこんなものか、と終わったかと思い安心していたところ、その後にたかしさんのお顔が私の下の方に近づきます。そこまではよくある内容だと思いますが、まさかの思いっきり噛まれました。
殺気立った目をしながら「さっき勝手にイっていいと誰が言った!」とたかしさんに大きな声で怒鳴られ、何度も何度も噛まれました。どうやら罰のようでした。
痛がっていると今度は、首を絞められ、もうなにすればええんやwwww殺されるwと内心は思いながらも痛みと苦しみで声になりませんが「勝手にイってしまい申し訳ございませんでした。」を必死に必死に伝えてました。
余談ですが今でもその事があってから、男性が下に顔を近づけてきた時には、噛まれるのではないか…と思いますし、正直好きではないです。
しかし、その日がきっかけで私はマゾヒストではないという事に気づかされました。
そして、その日をきっかけにご主人様とたかしさんからの連絡を返すことはなくなりました。
自分勝手な奴隷です。
なんちゃって奴隷です。
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