死にたい

「綺麗になったね」

「モデルさんみたーい」

友人から言われるたびにもっと頑張ろう!と思えました、この言葉が大好きでした。


ですが

「食べなよ~」

「ちょっとでも食べなよ」

友達や両親から言われるこの言葉が私を太らせようとしている!と被害妄想していました、この言葉が大嫌いでした。



この当時、私は身長はその当時158cmで体重は36kgでした。

私の身長から言うと標準体重が55kgなので平均よりだいぶ下回ってます。


彼氏から褒められたい、元カノと連絡を取らないでほしいとの理由から始めたダイエットでしたが、容姿を磨いた事で束縛が酷くなり、好きだったときは愛されている。と勘違いしてましたが、それよりも食と美容にしか興味がなくなった為、好きという感情も沸かずに高校二年生の秋に差し掛かる頃に私から振りました。

なので先ほど記述していた修学旅行の辺りにはもうさようならはしています。


それからというものの、以前書いた嘔吐も次第に上手くいかなくなり、チューブ吐き(湯銭消毒したチューブをそのまま喉の奥に入れるもの)も上手に入らずにぶくぶくと太っていきました。

しかし免疫力と体力は落ちてるままな上に急激に体重が増えているため思うように体も動かせないので運動も出来ない。

自転車を漕ぐこともきつくなり、テレアポのバイトもそのまま辞めてしまいました。


学校が終わったら、寝室ではないリビングの隣の畳の部屋で、万年床状態になった布団で寝ながらアルフォートのホワイトチョコの部分のみ食べ、ずっとDIR EN GREYを聴いていました。

お父さんから「そのうるさいのはどうにかならないのか!西野カナとかもっと可愛らしい歌とか聞けないのか!」と言われたくらいにはDIR EN GREYを聴いてました。ただ聴いていたというとよりかは垂れ流しにしていた状態でした。


そんな両親が寝静まった深夜は、私のオーバードースタイムが始まるわけです。

ただ以前とは変わり幸福感を得るためというよりも、しないと気が済まない状態でした。そのため、耐性もついていってしまって。

だからこそ余計に辛かったです。

飲んでも飲んでも楽になれず、効きもせず気分が悪くなるばかりで生き地獄でした。



常に頭の中は常に数字のことばかり考えてました。

いや、寧ろ数字に支配されていて苦しかったです。

数字ごときに支配されている事がすごく情けないのは分かってます。

しかし肥えて醜くなることも、他人から評価してもらえなくなることも、一生このまま数字に囚われて生きていかなければならないのか?と考えてました。


最終的な結論は毎回決まって、何も考えたくない死にたい。でした。




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