はじまり。

生きていてごめんなさい。

白内障の手術も無事終わり、お父さんは家にいる毎日でパソコンで麻雀のゲームをしてました。



そんなこんなで、彼氏と最後に会ってから1週間後また彼氏が私の地元に来てくれました。

しかし、寝てる最中にバスローブが捲れあがっていたのか傷跡を見たようで寝起きから怒られましたが、おめーのせいだろ!知ったこっちゃねー!と自分でしたことなのに相手に罪を擦り付け、『元カノと連絡切らないからじゃん!!』確かそのような事を言い、泣いて喚き散らかしました。…若いって素晴らしい。

彼はその結果、心配をしてくれました。他人から心配されることの心地良さを覚えてしまった私は何度かレッグカットをし、相手を試すようになりました。


そして私も次第に想いは大きくなっていき、母親に『今日から数日間帰りません!』とだけ言い、金曜日の昼休みの時間に夜行バスの予約を取り、金曜日の夜に初めて夜行バスに乗って初めて大阪に行きました。…行動がぶっ飛びすぎている。

初めての大阪は大きくてみんな関西弁で梅田駅なんてもう大きくて大きくて。

難波まで来て。と彼に言われ、駅員さんに聞いても関西弁が早すぎてなんて言っているかも分からずでした。

余談を話すと今となっては大阪に着いたら行くコースも決まっていて、大阪でも初めて行く駅でも迷わずに行ける自分を思うと大人になったなぁと思いますが、高校生のときを思い出してセンチメンタルな気持ちにもなります。


そんなこんなを繰り返し2月の中旬になりました。

バレンタインデーにチョコを持っていったら『甘すぎて頭痛が…』と言われました。チョコキットで作ったからそれはmeijiに文句を言えよと思いながらも笑ってごめんね!と言い誤魔化しました。あとは、元カノの作る料理は美味しいとも言われました。毒入りチョコでも作りなさい。とあの当時の私にアドバイスしてやりたい。


というわけで元カノと距離を置くわけでもなく、次第に彼にも元カノにも苛立ちはどんどんと募りだし、心配される心地良さは学ぶことは出来ましたが、レグカした後はどうにも虚しくなるだけなので私も幸福感が欲しい。あわよくば、もうどうなってもいいや。という理由でオーバードーズに手をつけました。あぁ、踏み入れてはいけない領域に達してしまっている。と我ながら当時思いましたが、その思いとは裏腹にインターネットの検索履歴はオーバードーズ関連で埋め尽くされる現実。


ポケモンで現すならピカチュウといっても過言ではないオーバードーズといえばこれ!と言ってもいいくらい有名なブロンの錠剤を薬局で購入しました。

最初はどのくらいの錠剤を飲んだかはさすがに覚えてませんがお薬が効いたようで記憶はありませんが『ごめんなさい』『生きていてごめんなさい』をお母さんに連呼してたようです。

全く記憶が無いからこそ、恐ろしいな…と次の日思いました。そして、確実にバッドに入っている。

ちなみに幸福感は得られませんでした。



この時は『死にたい』とは思っていませんでしたが、『生きていてごめんなさい』は心のどこかで思っていたのかもしれないです。

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