第2話 小学生の私

 あかるく元気な子で学級委員長や児童会長になった。同性だけでなく男のことも仲良くすることができた。

 あいもかわらず家では母と父の理不尽な対応に我慢を続けていた。だが小学生になると家にいる父や母だけでなく、学校の友達にも気遣いをしなくてはいけなくなった。田舎の小学校だったため、学年には1クラスしかなく6年間同じクラスで過ごすので、友達の機嫌を取ることは普通の学校生活を送るための必須項目だった。

 低学年の時は放課後学童にかよっていた。学年が進むにつれて学童をやめ、放課後はみんなと学校のグラウンドで鬼ごっこやドッジボールをして遊んだ。だが6年生になるころ、みんな誰かの家にあつまってカードゲームやDSなどのゲームをして遊ぶようになった。私は小学校から家が近かったため、仲の良いグループのリーダー的な男の子が「じゃあ今日は(私)の家集合な!」といい下校していた。私はとても嫌だったが、断ると一緒に遊ばないと言われるため、断ることができなかった。

 ある日家に父がいるとき、男の子たちが遊びに来た。私の家は古かったので2階で

ドンドンしないでと伝えていたのだが、遊び盛りの小学生にそんなことを言っても意味はなかった。とうとう1階から「うるせえ!だれの家やと思ってんだ!」という怒鳴り声がきこえた。一瞬で静まり返り、みんなが帰るときにリーダーの男の子がリビングの扉を少し開け「今日は(私)に呼ばれて遊びに来ました。お邪魔しました」といった。みんなが帰った後私は自分の部屋を片付け、父に怒られ、声を殺して泣いた。

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毒親に洗脳されきった幸せな私 @PV_______nRT

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