一杯どうぞ

身長

私はあまり背が高い人間ではありません。

今のところ周りから背が低いことについて嫌なことを言われるという経験はしたことがないのですが、背が低いのは不便です。

とにかく届かない。

棚の上のものをとりたくて精一杯背伸びしてやっとのことで届く、と思ったら手が滑って全部頭の上に落ちてきたときにはもう絶望でしかない。

だって戻せないですもの。

大きな椅子を持ってきてふらふらしながらその上に乗り一つずつ棚に戻すあの悲しさはなんとも言い難いです。

こればっかりは自分ではなんともできないので、諦めてこの身長で生きていきますけど。

それにしても世の中でどうしても理解できないのは漫画や小説での低身長の女性は可愛いという設定。

守りたくなる。

小動物みたいで可愛い。

、、、。

そりゃあね、可愛い子なら守りたいでしょうよ。

俺が守るよなんて言ってあげたいですよね。

私だっていいよやっとくからとか言ってみたいですよ。

、、、可愛くない子はどうしたらいいんですか。

容姿の問題ではないんです。

誤解される方がいそうですが、見た目が可愛いかどうかだけではないんですよ。

この問題は。

大事なのは、「中身」。

「手伝うよ。」なんて声をかけられたときに「ありがとう。いつもごめんね。」なんて可愛らしく言える子なら、低身長はむしろ武器にもなるかもしれません。

でも、そうは問屋が卸さない。

コミュニケーションとるのって大変じゃないですか。

今お願いしますなんて言ったらどれとるのという話になるでしょう。

それを一つずつ説明して、おろしてもらったものを受け取って、お礼を言って。

きっつ。

正直無理です。

「ありがとう。でも大丈夫。自分で頑張ってみるわ。」

そしてはじめに戻る。

私の問題なのはわかっています。

それくらい頑張れというそうツッコミが聞こえそう。

他人に任せることができない。

他人を頼れない。

いわゆる可愛くない子なんです。

漫画家や小説家の皆さんはこういうところに目を向けていただきたい。

恋愛における王道の武器を持っていながら、それを見事に短所に変えていく主人公のラブコメ。

なんて上から目線で言ってみながら、今日も不器用に生きています。

今は可愛くない子もいつかは可愛くなれるかもしれないですし、可愛くない子が幸せになれないわけでもないし、ね？