第3話 お嬢様の家の研究部屋

 翌日さっそく花嶺高子に呼ばれた。

「うへへうへへ。こりゃあいいぜ」

 意識せず声が漏れていた。

「喜んでもらえたかしら?」

 僕は今日、お嬢様からのプレゼントとしてもらった物を実際に使っていた。

「ああ、満足も満足、大満足さ」

「それはよかったわ。心ゆくまで」

「ああ、そうさせてもらうよ」

 お嬢様は満足したように出ていった。しかし、僕にはさっそく気がかりな事があった。

「こいつはどーっすかなー」

 ネズミまでいた。動物実験もできるように?

 こりゃご丁寧に。

 しかし、僕のやる事に動物は使わんだろうし、しかし、放置しておいたら死んじゃうし、野に返すわけにもいかんし。

「ま、いっか」

 ペットということで全力で愛玩してやるぜ。

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