溢れ出る涙の中から生まれた彼女は僕を愛してはくれない
黒豆
第1話
またふられた…。
これで12回目。
大学生の俺は、また告白しふられた。
昔から中学生になったら、付き合える。
高校生になったら、付き合える。
大学生になったら、付き合える。
そう思っていた。
だが、現実は甘くない。俺の容姿、性格に問題があるのだろうか。それすらもわからない。だからここまでふられてるのかもしれない。
家に帰っては、ふられた悲しみや辛さで枕を濡らす。そうして今までの悲しみや辛さを溜めたため、枕はジメジメしている。
ジメジメした枕で寝ると、不思議な夢をみることができた。夢の中で見知らぬ少女が現れ、僕に語りかけてくるのだ。だが、なにを言ってるのかはいつもわからない。ただ、必死になにかを訴えている。僕にはその夢がなんだが、わからないが重要なことな気がしていた。
そう、あの事件が起きるまでは。
溢れ出る涙の中から生まれた彼女は僕を愛してはくれない 黒豆 @96001202
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