12月8日・9日・10日
眼が覚めた。枕辺の時計が「朝の8時半」を示していた。起きざまに、カーテンを開けた。ガラス越しに待望の青空が見えた。洗顔後、屋内の吊るしものを露台に移した。台所に行き、湯を沸かした。フジパン社の「チョココッペ」を齧りながら、淹れ立てのコーヒーを飲んだ。
居室に二杯目を運んだ。飲みながら、双葉社の『怪奇大作戦大全』を読む。大変な労作だ。本を閉じ、愛機を起動させた。メクるを呼び出し、返信と修正と編集を行った。同時進行で『松尾堂』をテープに録音した。今日のテーマはカツベン(活動弁士)。さて、どんな話が聴かせてもらえるだろうか。
シャットダウン確認後、身支度を整えた。今日中に潰しておきたい雑用を順番に潰した。終了後、貸し円盤(DVD)屋に行った。返したり、借りたり、取り寄せの手続きをしたりと、やることが沢山ある。
帰路を歩いている際、メクるに送ったコメントの中に誤りがあることに気づいた。今週の金曜と書くべきところを「来週の金曜」とやってしまったのだ。バカである。ともあれ、つまらないミスが多過ぎる。我ながら、あきれる。
家に戻り、露台の衣類を取り込んだ。それから、ロフトで腕立て伏せをやった。風呂場に行き、温水を浴びた。ついでに三日分の髭を剃り落とした。世の中には、髭の似合う顔と似合わない顔がある。俺は後者だ。似合いもしない髭を伸ばして(自分だけ)喜んでいても滑稽なだけである。
体を拭き、服を着た。台所に行き、電気ケトルを作動させた。モンテール社の「ふんわりどら焼き」を食べながら、本日最後のコーヒーを飲んだ。
♞今宵の酒はトリハイ。酒肴は焼鳥三種とマグロのたたき。飯は幕の内弁当。
発車と同時に、山田ゆりかの『日本 食紀行』(光文社文庫)を読み始めた。終点下車。駅から職場まで、乗用馬で移動した。無論冗談である。到着後、買物カードに今週分をチャージした。売店に入り、新発売の菓子パンをレジに運んだ。空いている卓席に陣取り、朝食をしたためた。その後、コーヒーを飲みながら、ラジオの情報番組を聴いた。
電源を切り、田中光二の『南十字戦線』(講談社文庫)を読み始めた。こちらは再読である。田中アクションの傑作。何度でも読みたくなる本なのだ。哲学的プロローグを経て、第一章「招集」に進んだ。
食堂に直行し、券売機にカードを挿入した。今日のBは地球魚類の天ぷら。その傍に竹輪の天ぷらとオクラの天ぷらが、遠慮気味に添えられていた。小鉢はカボチャの煮物。汁かけ飯を流し込みざまに、口辺を紙ナプキンで拭いた。席を立ち、トレイを返却棚におさめた。
休憩場所の長椅子に座り、招集の続き。読後、滝壺に飛び込む。今日の眠りは異様に深かった。忘れ物がないことを確かめてから、椅子を離れた。
帰宅後、腕立て伏せをやりながら、テープに録音した『松尾堂』を聴いた。期待を超える内容。抜群に面白い。風呂場に行き、温水を浴びた。
体を拭き、服を着た。目薬を差してから、口中を嗽液を溶かし込んだ水道水ですすいだ。健康食品三種を飲んでから、両手の甲に軟膏を塗り込んだ。愛機を起動させた。酒飯の後に『Yの悲劇』の2枚目を観るつもりである。
♞今宵の酒は缶入り酎ハイ。酒肴は刺身とからし菜。飯はハンバーグ弁当。
窓際の卓席に朝食を運んだ。ガラス越しの風景を眺めながら、チョコマフィンを齧った。ラジオの電源を入れた。コーヒーを飲みながら、情報番組を聴いた。話題は「人気の除菌商品について」であった。電源を切り、講談社文庫を開いた。第一章「招集」を読了した。卓上を片づけてから、広場を離れた。
食堂に行き、Bランチの券を買った。今日のBは地球魚類の照り焼き。小鉢は大根と白菜の煮物。これがなかなか旨かった。トレイ返却後、休憩場所へ向かった。長椅子に座り、第二章「試験」を読み始めた。
読後、約15分仮眠。目蓋を閉じると、即座に滝壺に飛び込めるようになった。心も体も、この環境にすっかり馴染んだ。昨年の今頃は、頭が空っぽらしい連中の局地トークに悩まされていた。ここが見つかって、本当に良かった。
帰りの電車の中で、食紀行を読んだ。わかめうどんが美味しそうに写っていた。地元駅下車。帰路の途中、弁当屋に電話をかけたが、反応はなかった。
自宅に戻り、ラジオを聴きながら、腕立て伏せをやった。風呂場に行き、汗と疲れを洗い落とした。居室に行き、愛機を起動させた。メクるとセルバンテスを呼び出し、転載作業を行った。昨年の今頃は…いや、やめておこう。
♞今宵の酒はハイボール。酒肴は冷奴と刺身と胡瓜。飯は竜田揚げ弁当。
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