8月12日・13日・14日

 気がつくと、朝の8時になっていた。6時頃に眼が覚めた記憶があるが、再び寝入ってしまったらしい。洗面所に行き、顔を洗った。鏡面に髭面のおっさんが映っていた。この髭は今日の夕方に剃り落とす予定である。

 クロサワの『七人の侍』の中に「首(命)が危ないのに、髭の心配をしてどうするんだ」という台詞があったことをふと思い出した。


 台所に行き、電気ケトルにミネラル水を注いだ。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。窓外の景色を眺めながら、熱いやつを飲んだ。居室に二杯目を運んだ。愛機起動。セルバンテスを呼び出し、スラグマンの復元とバーバリアンの編集を行った。


 シャットダウン確認後、雑用退治を始めた。ラジオの甲子園中継を聴きながら、作業を進めた。喉の渇きを覚える度に台所に行き、ケトルの中の湯冷ましを飲んだ。終了後、自室を出た。コンビニと百円ショップに行き、欲しいものを買った。

 家に戻り、タスケチェスを指した。後手番(黒)を選び、思考レベル9と対局する。昨日同様、アレヒン・ディフェンスを使ってみる。導入は以下のような感じである。


[01]♙e4,♞f6

[02]♙e5,♞d5

[03]♙d4,♟d6

[04]♙c4,♞b6

[05]♙f4,♟g6


 黒の三手目「♟d6」がかなり重要である。具体的にどう重要なのか、俺の頭では説明できないが、ともかく重要なのだ。この後、


[06]♘c3,♝g7

[07]♗e3,♜⇔♚g8 ※キャスリング(入城)

[08]♘f3,♜e8

[09]♙d5,♝g4


 というような展開になる。盤面中央は白軍に制圧された。黒軍は逆襲狙いでぼちぼち戦うしかない。だが、この陣形は俺の好みに合う気がする。


♛依然食欲がない。夜になると冷たい酒ばっかり呑んでいる。困ったものだ。


 車内はガラガラに空いていた。終点下車。駅を出て、職場まで徒歩で移動した。時々、歩道を自宅の庭と勘違いしている人たちがいるが、どうにかならんか。彼らの脳味噌に「他人の迷惑を考える機能」は付いていないのか。

 到着後、売店に足を進めた。空いているテーブルに朝食を運んだ。菓子パンを食べながら、冷やしコーヒーを飲んだ。ラジオの電源を入れた。今朝の話題は「日韓の報復合戦について」であった。電源を切り、本を開いた。笹沢左保の『まぼろしの怨念』を読み始めた。


 今日のAランチは豚しゃぶ。日替わり小鉢はきんぴらごぼう。いつもの席に座り、いつもと同じ表情で食べ始めた。食後にコップ二杯分の冷水を飲んだ。美味しいので、つい飲み過ぎてしまう。本当は一杯でやめるべきなのだが、それができない。休憩場所に行き、怨念の続き。読後、約15分仮眠。


 地元駅下車。家路の途中で弁当屋に電話をかけた。今日は休みかも知れないな…と思っていたが、反応あり。おっちゃんに欲しいものを注文した。

 帰宅後、腕立て伏せをやった。背中に汗の玉が浮く。風呂場に行き、それらを洗い落とした。食後に『直虎』の第2話を観るつもりである。


♞今宵の酒は缶入りハイボール。酒肴はコンビニおでん。飯は空揚げ弁当。


 車内は今日もガラガラ。俺の心は年中ズタズタ。終点下車。職場に向かう途中、カフェに寄った。カウンター席に陣取り、朝食をしたためた。冷やしコーヒーを飲みながら、笹沢先生の『まぼろしの怨念』の続きを読んだ。

 読後、知友から届いたメールに返信した。トレイを返却スペースにおさめてから、店を出た。長い坂を下りながら、ラジオの情報番組を聴いていた。今日の話題は「とても便利!使い放題サービスについて」であった。内容は面白いが、報告者の話し方がつまらない。到着後、更衣室で仕事着に着替えた。


 今日のBランチは地球魚類のムニエル風。日替わり小鉢はひじきの煮物。窓際の席に座り、空腹を埋めた。食後、水分不足を埋めた。

 食堂を離れ、休憩場所に移動した。本を開き、語彙不足を埋めた。読後、睡眠不足を埋めた。覚醒後しばらくすると、体内に活力が湧いてきた。昼寝は回復の妙薬である。お金がかからない点もいい。


 地元駅下車。帰路を歩きながら、ラジオの天気予報を聴いていた。明日は荒れた天候になりそうである。家に戻り、腕立て伏せ60回。浴室に行き、両足を常温の水で丹念に洗った。それから、全身に温水を浴びた。

 居室に行き、十分ほど、チェスの定跡を復習した。その後、愛機起動。セルバンテスを呼び出した。食後に『直虎』(第2話)の続きを観る予定である。


♞今宵の酒も缶入りハイボール。酒肴はコンビニおでん。飯はコンビニ弁当。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る