8月9日・10日・11日

 眼が覚めた。枕時計が「朝の7時15分」を示していた。洗面所に行き、顔を洗った。居室に行き、愛機を起動させた。メクるを呼び出したが、画面に表示されるのは、またぞろ、あのメッセージ。腹立ちと苛立ちを同時に覚えた。俺はあまり気の長い方ではないのだ。

 セルバンテスに飛び、バーバリアンの編集に没入した。シャットダウン確認後、身支度を整えた。駅前の銀行に足を進め、現金を補充した。混雑を予想していたが、実際は妙に空いていた。銀行を出て、郵便局に向かった。特殊切手を1シート購入した。


 飲食街で昼飯を食べるつもりだったが、食欲が湧かず、結局中止した。公園を抜けて、図書館に入った。映画の棚を物色。読みたい本を読んでから、同館を出た。コンビニに寄り、おにぎりとエクレアと冷凍カルピスを買った。


 帰宅後、エクレアを齧りながら、即席コーヒーを飲んだ。居室に行き、再び愛機を動かした。投稿随筆を千字に統一する作業を始めた。

 作業完了後、台所に行き、カルピスを試した。悪くない味だった。一度に飲める量が少ないのが面白い。これは氷塊である。夏場とは云え、簡単には融けない。その分、長く楽しめるわけだ。遠足や登山などにおもむく際、重宝しそうな商品である。又、熱帯夜の友にも適していると思う。


♞今夜はハイボールと焼酎の水割りを呑む予定。露台バー、オープンである。


 枕辺のアナログ時計が「朝の7時半」を示していた。食欲なし。洗顔後、自室を出た。一週間分の衣類を担いで、コインランドリーへ行った。到着後、空いているマシンに担いできたものを放り込み、粉末洗剤を撒いた。扉を閉じ、指定の金額を投入した。洗濯コースを選んでから、始動ボタンを押した。


 家に戻り、バルコニーの物干し台に脱水衣類と脱水ジーンズを吊るした。真夏の陽射しには辟易とさせられるが、乾燥に関しては、最強の味方と云える。台所に行き、チョコレートデニッシュを齧りながら、即席コーヒーを飲んだ。その後、雑用の類いをひとつひとつやっつけた。


 居室に行き、愛機を起動させた。メクるの復活が絶望的になった今、俺に残されているのはセルバンテスのみである。バーバリアンの編集を始める前に、草小説の復元(と云うのかな)をやってみた。

 一年ほど前、ぴよぶっくに投稿していた『スラグマン』である。どうしようもないダサクだが、おつき合いいただければ幸いに存じます。シンカワさんのイラスト(表紙と挿画)が使えないのが残念だし、不満だが、これは云っても詮方ない。それを承知で、セルバンテスに登録したのだから。


 いったい、メクるに何が起きたのか?詳細は未だに不明だが、運営者の責任は軽くないぞ。どうしてくれる。それとも、彼らを信用(一応)した俺たちが愚かだったのだろうか?我がネット歴も相当長いが、こんな事態は初めてだ。


♞昨夜の露台バーは実に快適だった。今夜もオープンするつもりである。


 朝の8時に起床。時間は充分足りているが、眠りが浅いためか、体がややだるい。洗顔後、台所に行き、ミネラル水を注いだ。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。森永ビスケットを齧りながら、熱いやつを飲んだ。

 居室に二杯目を運んだ。ニンテンドーDSの電源を入れた。飲みながら、タスケチェスを指した。対戦相手は「レベル9の美夏」である。三戦三敗。どうにもならない。電源を切り、DSを専用の箱におさめた。その後、愛機を起動させた。セルバンテスを呼び出し、草小説の復元と草随筆の編集を行った。


 シャットダウン確認後、身支度を整えた。最後の施錠を済ませてから、自室を離れた。貸し円盤(DVD)屋に行き、借りていた3枚を返却した。

 店を出て、隣り町まで歩いた。途中、ラーメン屋に寄り、冷やしつけ麺なるものを食べた。あまり期待していなかったが、意外に(失礼)美味しかった。店員の対応もきびきびしていたし、値段も安かった。良店コレクションのひとつに加えてもいいと思った。

 もうひとつの円盤屋で、円盤3枚を借りた。帰路の途中、コンビニに寄り、冷凍麦茶を買おうと思ったが、直前で気が変わった。

 家に戻り、湯冷ましを飲んだ。温水を浴びる前に、腰に吊るした歩数計を確認した。画面に「10824」が表示されていた。


♞今宵の酒はまだ決まっていないが、露台バーのオープンは確実である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る