7月23日・27日・28日

 到着後、休憩広場に直行した。入金マシンに買物カードを挿入し、今週分をチャージした。売店に入り、菓子パンの棚を物色した。レジで代金を払った。ショコラブレッドと冷やしコーヒーを窓際の卓席に運んだ。

 ラジオの電源を入れた。冷やしコーヒーを飲みながら、情報番組を聴いた。今朝の話題は「某機関の個人情報紛失について」であった。電源を切り、本を開いた。表題作『呼ぶ山』を読み終えた。歩数計の付属時計が「8時」を示していた。卓上を片づけてから、ロッカールームへ向かった。


 前半業務終了後、職員食堂に直行した。直行の好きな男である。券売機でBランチを買った。今日のBは地球魚類の味噌煮。日替わり小鉢は温泉卵であった。いつもの席に座り、食事を始めた。

 煮魚は早々に姿を消した。飯の上の温泉卵を適度に潰し、適量の醤油を垂らした。食後、茶碗一杯分の氷水を飲んだ。渇いた体が生き返る瞬間である。


 帰りの電車の中で、第三の小説『山を生んだ男』を読み始めた。これが二度目の筈だが、前回の記憶はほとんど残っていない。

 アパートに戻った。玄関の鍵をあけて、自室に入ろうとすると、ドア付近で何やら動いているものがいた。ヤモリ(愛称ヤモさん)であった。久々の再会になる。こんなところで、獲物が見つかるのかどうかはわからぬが、とりあえず元気そうである。動作も相変わらず機敏だった。不思議な安堵を覚えつつ、俺は屋内に入った。日課を終わらせてから、背中に浮いた汗を洗い落とした。


♞今宵の酒は缶入り酎ハイ。酒肴はマグロとエビの刺身。飯は空揚げ弁当。


 午前8時起床。洗顔後、湯を沸かした。チョコデニッシュを齧りながら、熱いコーヒーを飲んだ。食後、居室の吊るしものを露台に移した。

 二杯目を淹れてから、愛機を起動させた。メクるを呼び出し、草小説の編集に没入した。休憩後、ブログを一枚書いた。投稿後、シャットダウン。


 昼寝を楽しんでから、セルバンテスへ飛んだ。バーバリアンを編集した。その後、日記(つまりこれ)を書き始めた。ダウン確認後、食べものと呑みものを買いに行くつもりである。その前に吊るしものを取り込んでおいた方が良いだろう。今日は「終日荒天」を覚悟していたのだが、存外の展開となった。


♞昨日、知友に花火見物に誘われた。現状を考慮し、断念メールを送信した。


 眼が覚めた。枕時計が「朝の7時45分」を示していた。起きざまに、空模様を確認した。出窓の向こうに青空が展開していた。屋内の吊るしものを露台へ移した。洗顔後、台所の電気ケトルにミネラル水を注ぎ込んだ。

 沸き立ての湯で、ティーバッグ式のほうじ茶を淹れた。カリントウを齧りながら、熱いやつを飲んだ。冷水で淹れても旨いらしいが、やり様がない。


 居室に行き、円盤(DVD)再生機の電源を入れた。トム・バーク、ルーク・パスカリーノ共演の『パリの四銃士』の5枚目を観た。本篇も良かったが、映像特典(主にメイキング)も面白かった。二杯目の茶を飲んでから、愛機を起動させた。メクるに飛び、返信と編集と転載を行った。シャットダウン確認後、身支度を整えた。最後のカギをかけてから、自室を離れた。


 貸し円盤屋に行き、借りていたものを返却した。それから、隣り町へ移動した。途上、喫茶店に入った。喉がカラカラに渇いていた。路面に倒れる前に水分を補給する必要があった。壁際の席に座り、一番安い冷やしコーヒーを頼んだ。安いと云っても、442円(税込み)もする。味はまあまあ。ガラス製ではなく、陶器製のタンブラーを使っている点もいい。


 冷やしを飲みながら、夢枕獏の『ことろの首』を読み始めた。山小屋を舞台にした怖い話である。読了後、代金を払って、店を出た。太陽は雲の裏に隠れていたが、依然暑い。用事と買物を済ませてから、家に戻った。

 ロフトに上がり、腕立て伏せ60回。その後、風呂場に行き、シャワーを浴びた。体を拭き、服を着た。ラジオをつけると、野球中継が流れ始めた。ライオンズ優勢である。聴きながら、9時からやる録音の準備をした。


♞今宵の酒は酎ハイ。酒肴はマグロの刺身、エビの空揚げ、塩キャベツなど。

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