6月28日・29日・30日
朝が来た。枕辺のアナログ時計が「7時半」を示していた。洗顔後、台所の電気ケトルにミネラル水を注いだ。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。ツイストサンドドーナツなるものを食べながら、熱いやつを飲んだ。
居室に二杯目のコーヒーを運んだ。ラジオの情報番組を聴きながら、二杯目を飲んだ。秋葉原に立ち食い専門の王将がオープンしたそうである。興味を覚えたが、実際に行くことはないだろう。餃子もラーメンも落ち着いた状態で俺は食べたい。それはさておき、試みの成功と商売繁盛を祈っている。
休日の俺は少食になる。空腹に慣れるということはない筈だが、ビスケットとコーヒー程度で夕方まで過ごせてしまう。今日もそうだった。食費の節約にはなるが、あまり良い傾向とは云えない。
食い気は薄いが、呑み気(そんな言葉はないが)は盛んである。先ほどから、冷たい酒が呑(や)りたくてたまらない。雷雨がおさまり次第、近所のスーパーへ向かうつもりである。トリハイが有力だが、酎ハイも悪くはない。
♞明け方に旅先の駅で電車を待つ夢を見た。何を暗示しているのだろうか?
眼が覚めた。枕時計が「午前6時50分」を示していた。洗顔後、身支度を整えた。ともあれ、洗濯である。雨がやんでいる内に仕事を片づけるのだ。最後のカギをかけてから、アパートを離れた。数日分の衣類を担いで、近傍のコインランドリーへ向った。頭上に不気味な曇天が展開していた。
帰宅後、脱水ものを露台に吊るした。途端に雨が降り出す。大慌てで屋内に取り込んだ。まったく忌々しい天気である。台所に行き、湯を沸かした。昨夜半額で購入した手作りパンを齧りながら、熱いコーヒーを飲んだ。
ラジオを聴いたり、本を読んだり、異郷産のドラマを観たり、草小説を書いたりと、夕刻まで、リラックマのごとく優雅に過ごした。こういう休日も悪くない。と云うか、最高の過ごし方である。
近年の俺は「人間嫌い」の傾向にますます傾き、知友以外とは会話もできぬ有様である。それで全然かまわないと思っている。プラスにならない人間とは極力関わらないのが、人生を楽しむ最大のコツだからである。俺に残された時間はそんなに長くない。空費を避け、有益に使いたい。
♞今宵の酒はトリハイ。酒肴は枝豆とマグロの中落ち。飯は回鍋肉弁当。
眼が覚めた。枕辺のアナログ時計が「午前8時」を示していた。洗顔後、台所の電気ケトルにミネラル水を注いだ。沸騰後、インスタントコーヒーを淹れた。昨日コンビニで買ってきた「たい焼きみたいなデニッシュ」なるものを食べながら、熱いやつを飲んだ。窓の向こうは曇天。さすがにウンザリする。
居室に二杯目のコーヒーを運んだ。座りざまに、愛機を起動させた。メクるを呼び出し、草小説『スライムの夜』の続きを書いた。本篇は今回で終了。次回から「その後の話」を始める予定である。その後を書くのは楽しいし、面白い。鍋料理の後に作る雑炊(おじや)のようなものだ。いや、違うかな。
午後は雑用退治に追われた。全てをやっつけてから、風呂に入った。体を拭き、服を着た。棚の上の時計が「午後6時」を示していた。休みの日は時の流れが早くて困ります。
居室に行き、愛機を動かす。セルバンテスに飛び、バーバリアンの編集に没入した。休憩後、蛮人日記(つまりこれ)を書き始めた。
シャットダウン確認後は晩酌(兼夕食)タイムである。同時進行でラジオをマクセル社の90分テープに録音する。俺にとって、日曜日は「ナックファイブデー」なのである。千春さんとマーチンの番組が放送されるのだ。
♞今宵の酒はハイボール。酒肴は枝豆、焼鳥、刺身、貝柱のフライなど。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます