6月24日・25日・26日

 職場到着。売店に行き、朝食を買った。広場に行き、空いている卓席に陣取った。あんバターフランスなるものを食べながら、コーヒーを飲んだ。

 食後、ラジオの情報番組を聴いた。今日の話題は「携帯用浄水装置と新趣向の災害体験ツアーについて」であった。電源を切り、更衣室へ向かった。


 食堂直行。券売機に買物カードを挿入し、Bランチを買った。今日のBはママゴトサイズの煮魚。カウンター席の隅っこに座り、飯とオカズと汁を胃袋に流し込んだ。水分補給後、食器を載せたトレイを棚におさめた。


 休憩場所に行き、銀齢の果ての続きを読んだ。シルバー・バトルと呼ばれる老人同士の殺し合いが展開する。凄惨無比の内容だが、滑稽味を感じる瞬間もある。筒井先生ゆえに可能な離れ業と云える。

 この小説の映像化を企画する人はいないだろう。又、やってもあまり意味がないと思う。読後、仮眠。十分程度の睡眠だが、深度はかなり深い。疲労回復の最大の薬は、やはり眠りだ。席を立ち、後半業務へ向かった。


 地元駅下車。家路の途中、公園近傍の弁当屋に寄り、幕の内を買った。遠くから、ゴロゴロという不吉な音が聞こえてくる。店を出て、自宅近傍のスーパーに足を進めた。幸運にも、雨が降り出す前に自室に入ることができた。


♞今宵の酒はハイボール。酒肴はマグロの刺身とホウレン草の胡麻和え。


 終点下車。改札を抜けて、駅の外に出た。職場まで、徒歩で移動した。途中、カフェに寄った。窓際の席に座り、コーヒーフロートの上の部分を食べた。下の部分を飲みながら、銀齢の果ての続きを読んだ。

 八木熊(通称、処刑の熊)という化物ばあちゃんが登場。ますます面白くなってきた。迂闊に「面白い」と云ってはいけない内容なのだが、拒もうにも拒み切れぬ異様な面白さを具えているのだ。山藤画伯の人物イラストも秀逸。


 前半業務終了。食堂に行き、Bランチを食べた。今日のBは白身魚を揚げたやつ。日替わり小鉢はひじきの煮物。白身魚は食事中盤で姿を消した。残りの飯に味噌汁をぶっかけざまに、ザバザバと流し込んでおしまい。

 水分補給後、休憩場所に向かった。長椅子に座り、銀齢の続きを読んだ。ここは静かで良い。読書にも昼寝にも適している。仮眠後、席を立った。去り際に、どうしてここの利用者が少ないのか、理由がわかった気がした。


 帰宅後、雑用を潰した。屋根裏部屋に上がり、腕立て伏せをやった。浴室に入り、疲れと汗を洗い落とした。平日に浴びるシャワーは特に気持ちが好い。

 シャットダウン確認後、軽く呑むつもりである。飯は公園の近くにある弁当屋さんで買ってきた空揚げ弁当。これがなかなか美味しいのである。値段も良心的で、大いに助かる。寝る前に『パリの四銃士』の4枚目を観る予定。


♞今宵の酒は缶入り酎ハイ。酒肴(さかな)は枝豆と刺身の盛り合わせ。


 通用口から建物の中に入り、薄暗い廊下を進んだ。売店に行き、朝食を買った。空いている卓席に陣取り、チョコホイップドーナツを食べながら、冷やしコーヒーを飲んだ。

 アイスならぬ冷やしという呼び方に初めて接したのは、江戸川乱歩の『D坂の殺人事件』だった筈である。読んだ瞬間、面白いと思った。20年近い時を経て、今、借用させていただいております。乱歩先生、ありがとう!


 食後、冷やしを飲みながら、ラジオの情報番組を聴いた。今日の話題は「扇風機付き傘について」であった。冗談みたいだが、実在する商品で、よく売れているそうである。ミストを噴射する機能も備えているそうだ。


 今日のランチはハンバーグの和風ソースがけであった。日替わり小鉢はきんぴらごぼう。いつもの席に座り、食事を始めた。均等性を意識しつつ、作戦を展開していたのだが、中盤に至る前に主力のハンバーグが皿の上から消えてしまった。これは困った。どうしてくれる。

 食後の一杯(氷水)を堪能してから、休憩場所に移動した。利用者ゼロ。長椅子に腰をおろし、銀齢の果ての続きを読んだ。絶対にありえない話だが、もし銀齢が朝ドラになったら、大変な評判を呼ぶと思う。


 帰宅後、氷粒の中に缶入りハイボールを埋めた。報道番組を聴きながら、腕立て伏せをやった。浴室に行き、温水を浴びた。昨年の今頃は、風呂場を出てすぐに晩酌兼夕食に突入していた。だが今年は違う。愛機を起動させ、セルバンテスに飛び、日記の編集なんかをやっている。

 ライフスタイルの変化…というほど、大仰なものではないけれど、平日に文章を書く余力が自分にあることに少し驚いている。これも昼寝の効果かな。


♞今宵の酒はトリハイ。酒肴(さかな)はエビフライとメバチマグロの刺身。

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