6月17日・18日・19日

 行きの電車の中で、椎名誠の随筆(兼書評)集『旅に出る ゴトゴト揺られて本と酒』(ちくま文庫)の続きを読んだ。本を閉じ、終点までうつらうつら。直前の駅に停車すると、毎回眼が覚める。まったく不思議なことだ。

 駅を出て、職場まで徒歩で移動した。歩きながら、ラジオの情報番組を聴いていた。想像絶する凶悪事件の発生に、背筋が凍りついた。


 職場到着。売店に行き、チョコドーナツと冷やしコーヒーを買った。食欲なし。ドーナツを機械的に齧り続ける。喉が渇いているせいか、コーヒーが妙に旨い。食後、本と酒収録の『めざせ「ウ・リーグ」』を読んだ。


 前半業務終了。職員食堂に行き、Aランチの食券を買った。今日のAは豚のしょうが焼き。この時、我が胃袋は元気を回復していた。ご飯もしょうが焼きも小鉢も味噌汁も、ペロリとたいらげてしまった。食後、茶碗一杯分の冷水を飲んだ。休憩場所に行き、約十分仮眠。かなり体が楽になる。


 帰宅後、ラジオのニュースを聴きながら、腕立て伏せをやった。その後、浴室に入る。日記の文案を練りながら、シャワーを浴びた。夕食後、歯を磨いてから、松重豊主演の『孤独のグルメ Season2』を観るつもりである。


♞今宵の酒は缶入り酎ハイ。酒肴は刺身の盛り合わせと小松菜の煮物。


 扉が閉まり、電車が動き出した。この時点では、座席に余裕があるが、駅に停まる度に乗客の数が増加し、三つ目か、四つ目の駅を発車する頃には、全ての席が埋まってしまう。

 ラッシュアワーの光景だが、身動きができなくなるほど混雑することはまずない。本格のラッシュは、この電車の後ぐらいから幕を開ける。俺が大苦手の早起きをしているのは、それを避けるためである。ともあれ、この世に満員電車ほど不愉快なものはない。職場に着く前に疲れ果ててしまう。


 今日のBランチは白身魚を揚げたやつ。日替わり小鉢はひじきの煮物。窓際のカウンター席に座り、飯とオカズと汁を腹中に流し込んだ。その後、水分を補給する。この「食後の一杯」が異様に旨いのである。

 休憩場所に行き、長椅子の隅に腰をおろした。利用者は俺を含めて2名。まさに理想的環境と云える。昼寝の支度を整えてから、笹沢左保の『帰って来た紋次郎 さらば手鞠唄』(新潮文庫)に収録されている「まぼろしの慕情」の続きを読んだ。読後、目蓋を閉じた。快適な眠りを十分ほど楽しむ。


 帰りの電車の中で「まぼろしの慕情」と本と酒収録の「釧路湿原へ」を読了した。どちらも面白かった。自作の栄養にしたいが、そう簡単にはゆかない。

 帰宅後、雑用を潰してから、腕立て伏せをやった。浴室に行き、背中に浮いた汗の玉を洗い落とした。居室に行き、愛機を起動させた。寝る前に『孤独のグルメ/サンマのなめろうと蛤の酒蒸し』を観るつもりである。


♞今宵の酒は缶入りハイボール。酒肴(さかな)は焼鳥三種とマグロの刺身。


 職場到着。売店に行き、朝食を買った。休憩広場に行き、空いている卓席に座った。新発売のなんやらドーナツを齧りながら、冷やしコーヒーを飲んだ。食後、携帯ラジオの電源を入れた。

 興味の有無に関係なく、色んな情報が頭の中に流れ込んでくる。最近の食べもの業界は「濃いめ」が流行りだそうである。そう云えば、俺が愛飲している缶入りハイボールにも同様のタイプが存在する。聴いている内に、それが呑みたくなってきて困った。電源を切り、卓上を片づけた。


 今日のランチは久々のヒット。二塁打程度だが、凡打や三振に比べたら、その差は歴然である。今日はいい。では、次のヒットはいつ頃だろうか?考え出すと気が重くなるので、途中で思考を打ち切った。

 水分補給をやってから、食堂を離れた。休憩場所に行ってみると、先客が一人いた。会釈を送り、長椅子に腰をおろした。帰って来た紋次郎収録の「顔役の養女」を読み始めた。読後、仮眠。決めた時間まで、心地好くまどろむ。


 帰宅の前に、近傍のスーパーに足を進めた。弁当と惣菜を篭に入れた。最後に飲料売場に行った。ハイボールにするか、酎ハイにするか、一分ほど迷ったが、結局後者を選んだ。篭をレジに運び、代金を払う。

 自分としては「千円以内」を意識しているのだが、超過してしまう日が少なくない。今日もそうだった。気をつけないと、ハサンするぞ。


♞今宵の酒肴は、刺身の盛り合わせ、キャベツの塩和え、チキンカツなど。

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