第384話 買い出しとお裾分け

 グラナドス家のスケルトン達に出会った翌日、南の大陸の調査はお休みです。

 いつもならば、領主の館で朝食を済ませた後、唯香、マノン、ベアトリーチェ、セラフィマは診療所やギルドへ出掛けて行きますが、四人も今日はお休みです。


 僕も四人も休みにしていますが、今日は安息の曜日ではなく闇の曜日です。

 休みにした理由は、日頃からお世話になっているアマンダさんに、美味しいものを食べてもらおうと思ったからです。


 なにせ、最近ちょくちょく昼食を御馳走になってますからね。

 まぁ、ついでに僕らも美味しいものを食べようという魂胆でもあります。


「それじゃあ、ちょっと行ってくるね」

「私たちは、支度をして先に行ってるわね」


 僕と唯香達の他に四人の護衛騎士と侍女さん、それにセラフィマが連れて来た料理人二人も参加します。

 そこにアマンダさんと綿貫さん、メリーヌさん、本宮さん、それに相良さんも参加する予定です。


 僕と料理人の二人を除いた参加者は女性ばかりで、新旧コンビが知ったらふざけるなと言いそうですが、焼肉奢ってやったんだから我慢しなさい。

 もう一人、メイサちゃんがズルい、ズルいと言ってたそうですが、お昼過ぎから始めて、夕食まで食べる予定ですから、途中から参加できるでしょう。


 僕の役目は、本日の食材の仕入れです。

 向かった先は港町ジョベート、新鮮な魚介類を沢山仕入れますよ。


 クラーケン騒動後の試験航海が無事に終わった報告に出向いて以来の訪問になりますが、やはり港は活気に溢れていました。

 魚市場の岸壁には大小様々な船が接岸し、漁の成果を水揚げしている真っ最中です。


 大きな船からは、丸々と太った鰹っぽい魚が、小さい船からは、アサリっぽい貝が水揚げされています。

 どちらも美味しそうなので、あとで仕入れて帰りましょう。


 ヴォルザードは海から遠く離れている訳ではありませんが、魔の森で遮られているので、実質的に近づくことは不可能です。

 そのためヴォルザードで魚と言えば、川や池で獲れたものか塩漬けにされたものしか出回っていません。


 以前ジョベートから大きなマグロっぽい魚を持ち帰った時は、みんな大層喜んでくれたので、今日も張り切って良いものを仕入れて帰りましょう。

 クラウスさん一家に、ディーノお爺ちゃんのリーブル農園、ミューエルさんと師匠のコーリーさん、靴屋のマルセルさん、ハーマンさんが仕切っているマイホームの建築現場には出来上がった料理の方が良いですかね。


 魔道具屋のノットさんにもお世話になっていますし、ドノバンさんにも何か届けないといけませんよね。

 人目を避けて、路地の裏で表に出て、魚市場へと向かいます。


 日本の魚市場では、取り引きを行っているのは卸業者や中卸業者の皆さんで、そうした業者さんから小売店やスーパーが仕入れを行い一般の人に販売しています。

 ジョベートの市場は、これよりも少し簡素な形のようで、仲卸業者さんが一般の人にも販売を行っているようです。


 つまり、魚屋さんになった気分で買い物が出来るって事です。

 市場に隣接するように建ち並ぶ業者さんは、扱う魚によって専門が異なっているみたいです。


 大型の魚を扱う業者、小ぶりな魚を専門に扱う業者、貝類専門、甲殻類専門などです。

 見たこともない魚や、見たこともない海の生き物も売っていて、何となく水族館に遊びに来ている気分にもなりますね。


 まず最初に、大型の魚から仕入れます。

 勿論、ずぶずぶの素人ですから、何が良いのかなんて全く分からないので、本職の方に聞いてしまいます。


「こんにちは」

「いらっしゃい! 今日も良いのが入ってるよ!」

「今日のお薦めは、どれでしょう?」

「今の時期は、やっぱりサマーラだね。初物だよ」


 サマーラというのは鰹に似た魚で、鰹と同じく回遊魚のようです。


「うちのサマーラは、みんな生きているうちに〆て血抜きしたものだからね、鮮度も味も段違いだよ。生で良し、焙りにして良し、どうだい?」


 自慢するだけあって、丸々と太ったサマーラの目は澄み切って輝いて見えます。


「じゃあ、これを十匹下さい」

「へい、毎度あり! ……って、十匹だぁ?」


 はい、威勢の良いノリツッコミをいただきました。

 店のおっちゃんは、目を丸くして僕を眺めています。


「えっ、そんなに数は無いんですか?」

「いや、あるよ。あるけど、どうやって持って帰るんだい。台車も用意してないよな」

「あっ、影の空間に仕舞うんで、大丈夫です」


 闇の盾を出してみせると、店のおっちゃんはパチーンと手を売った後で僕を指さしました


「あんた……クラーケンを退治した人かい?」

「はい、そうですけど、ちゃんとお金は払いますよ。おいくらですか?」

「いやいや、とんでもねぇよ。あんたがクラーケンを退治してくれなかったら、俺達の商売はあがったりだったんだ。金なんて貰う訳にはいかねぇよ」

「いや、それは駄目ですよ。僕は、皆さんが普通の生活に戻れるように、指名依頼をされてクラーケンを討伐しました。依頼達成の報酬も貰いましたし、クラーケンの魔石でも儲けてますから、皆さんは普通の商売をして下さい」


 高額の報酬を貰っているから、ちゃんとお金を取ってくれと言っても、店のおっちゃんはなかなか話を聞いてくれません。

 仕方がないので、クラーケンの魔石がリーゼンブルグでいくらで売れたのか耳打ちしてやったら、ようやくお金を取る気になったようです。


 アルダロスのオークションでの落札価格、三億二千万ブルグ。

 1ブルグは、1ヘルトでランズヘルト国内でも流通していますし、日本円にすると10円ぐらいの金銭感覚です。


 32億円なんて金額は、普通の人では一生飲まず食わずで働き続けても稼げない金額です。

 それでも店のおっちゃんはサービスさせろと聞かなかったので、一匹オマケしてもらいました。


 買った魚は影の空間で、冷蔵して保管しておきます。

 今日のために、カルヴァイン領の更に北方にある高い山の頂上付近から、万年雪を取って来ました。


 土属性の魔法で作った大きな容器に雪を詰め、その上に魚を並べておきます。

 これで鮮度の確保もバッチリです。


 続いて向かったのは、エビやカニを専門に扱っているお店です。

 店の中には生簀が作ってあり、そこにエビやカニが種類ごとに分けて入れてありました。


「こんにちは、お薦めを教えて下さい」

「いらっしゃい、生食かい? それとも調理する?」


 対応してくれた女将さんから尋ねられました。


「生食用があるんですか?」

「どれも生でも食べられるけど、向き、不向きはあるからね」

「なるほど、ちなみに生食のお薦めは?」

「こっちだよ」


 案内された生簀に入っていたのは、甘エビよりも一回り大きく赤みも強いエビでした。


「このエビは、この大きさまでしか育たないから、生で食べるのに向いてるんだ」

「へぇ……じゃあ、これを買っていくとして、調理するのに向いているのはどれですか?」

「それならこっちだね」

「うわっ、なにこれ……エビ、なんですか?」


 案内された生簀にいたのは、伊勢エビを小ぶりにした程度の大きさですが、頭の形が平べったくてギザギザしています。

 なんか、エビと言うよりも宇宙から来た謎の生物感がありますね。


「奇妙な形をしてるけど、茹でたり、焼いたり、熱を加えると甘味がぐっと増して美味しいよ。あんまり数も入ってこないから、ある時に味わっておいた方が良いよ」

「ほうほう、なるほど……じゃあ、生食用を150匹、調理用を30匹お願いします」

「えぇぇ、そんなにかい……こいつは、入荷数が少ないんで、20匹で勘弁してくれないかい?」

「あっ、そうですか……じゃあ20匹で結構です」

「すまないね。その代わりに生食用を少しオマケしておくよ」


 影収納から取り出した容器にエビを入れてもらい、再び仕舞おうとし思い出しました。


「あっ、しまった……エビと貝は駄目なんだよね」


 生きたままのエビは、闇の盾を通り抜けられないので、送還術で送る必要があります。


「マルト、ミルト、ムルト、アマンダさんの店の裏手に送るから、目印になって」

「わふぅ、任せて御主人様」


 闇の盾の中からの返事を聞いて、店の女将さんが目を丸くしています。


「今のは何なんだい?」

「あぁ、僕は闇属性の魔術士で、さっきのは僕の眷属のコボルト達です」

「あんた、ケント・コクブなのかい?」

「はい、そうです」

「何だよ、それを早く言っておくれよ。お金貰っちゃったじゃないか……」

「いえいえ、ちゃんと代金は受け取って下さいよ。おっ、準備できたみたい……ではでは、送還!」

「ほぇぇ! こりゃ魂消た。それがクラーケンを退治した魔術なのかい?」

「そうですよ」


 女将さんに簡単に送還術について説明していると、マルト達が戻って来ました。


「わぅ、ご主人様、唯香に預けて来た」

「ちゃんと出来たよ、撫でて、撫でて」

「はいはい、みんなご苦労様」


 闇の盾から飛び出して来て、僕に撫でられて上機嫌で戻っていくマルト達を見て、女将さんはまた目を丸くしていました。

 この後、アサリみたいな貝と、アワビみたいな貝を仕入れて、今度は僕も一緒にヴォルザードへと送還しました。


「ただいま、材料はこんなもので大丈夫かな?」

「おかえり健人、うん、十分だよ」

「じゃあ、僕はお裾分け行脚に出掛けるね」

「はい、いってらっしゃい」


 調理に関して僕はノータッチなので、仕入れた魚を配って歩きます。

 

「うわぁ……満開だ」


 久しぶりに訪れたディーノさんの農園では、リーブルが白い花を咲かせていました。

 農園には、毛バタキのようなものを持って、歩き回っているディーノさん達の姿があります。


「こんにちは! ディーノさーん!」

「おぉ、ケント! よく来た、よく来た!」


 ディーノさんは大きく手を振りながら、満面の笑みで出迎えてくれました。


「御無沙汰してます。それは、何をしてるんですか?」

「これか? これは受粉作業だ。木から木へ、虫も花粉を運んでくれるが、人が手を貸した方が確実に実る。今年の出来を左右する大事な仕事じゃぞ」

「なるほど、僕が育った国では、ミツバチにやらせたりしてますね」

「そうじゃ、ハチが蜜を吸いに来て、そして花粉を運んでいくのじゃ」


 日本のような養蜂業者はいないようですが、リーブル農園にはたくさんのハチが蜜を求めて飛び回っています。


「今年も豊作だと良いですね」

「そうじゃな。毎年こうして花が咲くのを見ると、あぁ無事に春を迎えられた、また農園の一年が始まると思うんじゃよ」


 農園を見渡すディーノさんは、とても優しい表情を浮かべています。

 農園の木々は、言ってみればディーノさんが手塩にかけて育てた子供達のようなものなのでしょう。


「リーブルが実って、収穫の時期を迎えたら手伝いに来ますよ。バッチリこつを教わりましたからね」

「うはははは、Sランクの冒険者様に頼んだら、ワシは破産してしまうぞ」

「いやいや、またディーノさんが張り切り過ぎて、腰を痛めたりしたら大変ですからね。途中で様子を見に来ますよ」

「そうか、そいつは困った。それではワシは、まだまだ引退できんな。うははは……」


 息子のブルーノさんにも挨拶をして、母屋にいたマイヤさんに魚を手渡し、次の場所へと向かいましょう。

 次は、薬屋のコーリーさんのお店です。


 表通りからは少し入った場所にあるコーリーさんの店では、小売りよりも卸売りの方がメインだそうで、あまりお客さんを見かけません。


「こんにちは……」

「おや、久しぶりだねぇ……何か入用かい?」

「いえいえ、ちょっとジョベートまで行って来たので、魚のお裾分けに来ました」

「いつもすまないねぇ……貰ってばかりで申し訳ない」

「いえいえ、コーリーさんの薬には、何度も助けられてますから」

「そうかい……ミューエル! ケントが魚を持って来てくれたよ!」

「はーい! 今行きます!」


 店の奥で何やら作業中だったらしく、パタパタと服をはたくような音がした後で、ミューエルさんが小走りで現れました。


「ケント、いつもありがとう!」


 おぉぉ……久々のミューエルさんのハグですよぉ。

 薬草と少しだけ汗の混じった匂いする妙なる膨らみに抱かれて、あぁ……このまま時間が止まれば良いのに。


「ケント、お魚は?」


 ちっ、僕じゃなくて魚かい。

 あっ、でも魚のお土産を持参すれば、至福のハグが味わえるのかな。


「はい、今日はサマーラっていう魚です。赤身の魚なので、生で食べるならショウガやニンニクを薬味にして食べると美味しいそうですよ」

「うわぁ、おっきい……美味しそう」


 ミューエルさんの瞳がキラッキラに輝いて、猫まっしぐらって感じですね。

 尻尾も上機嫌に揺れてます。ちょっとモフっちゃ駄目ですかね。


「そうだ、魚も嬉しいんだけど、ギリクの件もありがとうね」

「えっ、別に僕は何もしてませんよ」

「ううん、噂で聞いたよ。ギリクが護衛に失敗して奪われた宝石、ケントが見つけてくれたんだよね。そのおかげでギリクは借金しなくて済んで、ランクも下がらずに済んだんでしょ?」

「あぁ……でも宝石を回収してくれたのは僕の眷属達だし、僕がどうこうという話じゃないですよ。それに、ミューエルさんにお礼を言われることじゃないですよ」

「そっか……でも、ありがとう。ギリクもようやく自分の足で歩き始めたみたいで一安心だよ」


 僕がヴォルザードに辿り着いた頃は、ミューエルさんに金魚のフンのように、あるいはストーカーのようにギリクは付きまとっていましたからね。

 その状況が改善されただけでも、ミューエルさんにとっては肩の荷が下りる思いなのでしょう。


「ひっひっひっ、ギリクの面倒から解放されたなら、ミューエルもバルシャニアのお姫様と一緒に、坊やの嫁に貰ってもらえば良いのさ」

「ちょっと師匠、そんなのケントにとっては良い迷惑でしょ、ねぇケント」

「いや、別に迷惑じゃないこともないかもしれない……」

「そんな事言ってると、マノンに怒られちゃうよ、めっ!」


 ひゃっは──っ! ミューエルさんに、めっされたった──っ。

 

「まったく、こんな優良な嫁入り先も無いだろうに、もったいない……あたしが若かったら押し掛けてるところだよ」

「良いんです……私は独占欲が強いから、ケントみたいに皆を愛する人じゃなくて、私だけ愛してくれる人を探すから良いんです」 


 ぐはぁ……僕みたいに四人も五人もお嫁さんを貰おうなんて考えてる奴じゃ駄目なんですね。


「ひっひっひっ、まぁ良いさ。贅沢言って、行き遅れたら貰ってもらいな。頼んだよ、坊や」

「はい……いえ、ミューエルさんが行き遅れるって思ってる訳じゃないですよ」

「ふーん……ケントは、そんな風に私のこと思ってるのか……」

「いやいや、違いますって。ミューエルさんは凄く魅力的ですし、許されるなら一度お願いしたいと言うか……お嫁に来てほしいと言うか……」

「分かってる、ケントは優しいもんね……」


 ふぉぉぉ……本日二度目のハグですけど、やっぱり僕は男として見られてませんよね。

 いいんだ、いいんだ、僕はいつでもウェルカムでお待ちしてるもん。


 コーリーさんの店を後にして、次は靴屋のマルセルさんの店へ行くと、こちらはお客さんの相手で忙しそうだったので、挨拶だけして魚を置いて来ました。

 魔道具屋のノットさんも接客中でしたので、声を掛けて魚を置いてきました。


『ケント様、そろそろ昼になりますぞ』

「えっ、もうそんな時間か……ハーマンさん達への差し入れはどうしよう」

『ジョベートの屋台で探すのはいかがです?』

「それだ、ちょっと行って来よう」


 再びジョベートへと足を伸ばし、港近くの店や屋台を物色すると、フィッシュバーガーの店がありました。

 ここでマイホームの現場にいる人達の分と、ドノバンさんの分を購入してヴォルザードに戻りました。


 ハーマンさん達は弁当持参で来ているそうですが、工事現場で働く人たちですから、フィッシュバーガーの一つや二つ、ペロっと食べてしまうでしょう。

 出来立て、熱々を届けたので、大変喜んでもらえました。


 続いて向かったのは、ギルドのドノバンさんの所です。

 ドノバンさんは、相も変わらず書類の山と格闘中でした。


「ケントです、よろしいでしょうか?」

「なんだ、何か厄介事か?」

「失礼します……いえいえ、今日は日頃のお礼に差し入れです」

「ほう、どういう風の吹き回しだ。空から魔物が降ってこなきゃ良いな」

「またまた、そんなに虐めないでくださいよ。そう言えば、大ムカデって、どうなりました?」

「二日、三日で何とかなる量だと思ってるのか?」

「ですよねぇ……あれ、殻と魔石は素材として使うとして、身の部分はどう処理するんですか?」

「むやみに捨てる訳にはいかんから、焼却処分だろうな」

「僕の眷属に、南の大陸へ持って行かせましょうか?」

「良いのか?」

「はい、魔素を多く含んでいそうですし、魔の森に捨てるのでは大陸から魔物を引き寄せかねません。南の大陸、それも周辺部に処分すれば、中心部への魔素の集中も和らげられるかもしれません。まぁ、微々たるものでしょうが」

「ふむ、それならば、訓練場の隅にまとめておくので処分してくれ。報酬はお前の口座に振り込んでおく」

「分かりました、じゃあ、冷めないうちにどうぞ……」

「ありがたくいただこう」


 子供なら泣き出しそうなドノバンさんの笑みに見送られながら、影に潜り領主の館へと向かいました。

 クラウスさん達も食事会に招こうかと思ったのですが、人数が増えすぎるので、調理場に魚を届けて勘弁してもらいます。


 マノンの家には、出来上がった料理を届ける予定でいます。

 さてさて、このままだとまたお昼を食べ損なうので、急いでアマンダさんの店へと戻りましょう。

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