第375話 初見殺し

 改めて、指名依頼として南の大陸を調査することになりました。

 これまでは、漠然と南の大陸を見に行くという感じでしたが、依頼として受けると調査のやり方も見直す必要がありそうです。


『ケント様……撮影……』

「だよねぇ。僕らが見て説明するよりも、映像という形で伝えた方が分かりやすいもんね」


 というか、現代日本育ちの僕が、フレッドから助言を受けてるって……。

 僕がヴォルザードに馴染み過ぎているのか、眷属のみんなが日本の技術に慣れたのか……まぁ、両方なんだろうね。


「でも、撮影するとなると、星属性の魔術での偵察だけじゃ駄目なんだよね」


 星属性の魔術は意識だけを飛ばしている状態なので、そのままでは映像機器が扱えません。


『ケント様が先に偵察……その後、我々が確認……』

「それしかなさそうだね」


 星属性の魔術で飛んだ場所ならば位置の確認が出来ているので、僕は影を通っての移動が可能になります。

 僕が移動すれば、眷属のみんなも僕を目印にして移動できます。


 魔物の種類に関しては、僕はこれまで遭遇したものしか知りません。

 一般的に、どの程度の種類の魔物が知られているのかも把握出来ていません。


 なので、僕がこれまで見たことのない魔物を発見し、影移動で眷属のみんなを呼び寄せ、フレッド達に確認してもらう必要があるのです。

 撮影用のカメラの電池が心配でしたが、フレッドやバステンが管理してくれていました。


 うん、何となく僕のポンコツぶりに拍車が掛かっているような気がしないでもないですが、今は調査に集中しましょう。


「じゃあ、昨日見て回った辺りも飛んでみて、知らない魔物がいたらみんなに見てもらうよ」


 マルト達に身体を頼んで、影の空間から南の大陸の上空へと星属性の魔術で意識を飛ばしました。

 まずは、こちら側から南の大陸へと渡る辺りを見て回りましたが、ここには見知らぬ魔物の姿はありません。


 魔の森に繋がっている場所なので、ヴォルザードの近くでも見受けられる魔物ばかりです。

 大型の魔物や大きな群れを作る魔物を探して移動しますが、いざ探すとなると見つからなかったりするんですよね。


 結局、南の大陸の内部まで入り込んで、ようやく目的の魔物を発見しました。

 てか、これは魔物なのかな?


 緑色の硬そうな鱗を持つ生き物は、牛よりも二回りほど大きく、見た感じはワニと亀の合いの子みたいな形をしています。

 胴体が亀に近いほど太いのですが、甲羅ではなくて鱗に覆われています。


 頭や手足、尻尾の形はワニに近くて、見るからに顎の力が強そうです。

 今は周囲に他の魔物が見あたらないので、ノソノソと歩いていますが、手足の筋肉の感じからもっと速くも動けそうな気がします。


 場所を特定して一旦身体に戻り、みんなを連れて魔物の所まで影移動しました。


「どうかな? 知ってる魔物?」

『見たことの無い魔物ですな』

『たぶん新種……』

『撮影いたします』


 リーゼンブルグの騎士団に所属していたラインハルト、フレッド、バステンの三人が知らないのなら、ヴォルザードの人達も知らない可能性の方が高そうです。

 バステンが影を伝って移動して、色々な角度から魔物を撮影していきます。


 ノソノソと歩いて、魔物が向かっていたのは小川でした。

 川幅は1メートルもなく、水深もせいぜい30センチ程度しかありません。


 牛よりも大きな魔物では、顔をつけても鼻先がようやく沈む程度です。

 川の周囲を良く見ると、下草が押しつぶされている場所が道のように続いています。


「これって、この魔物が歩き回った後なのかな?」

『そうでしょうな、手足の短さからして、胴体で圧し潰しながら移動しているのでしょうな』


 魔物の生態調査はテレビの動物ドキュメンタリーを見ているようで、面白くなってきました。

 このまま観察を続けていても良いのですが、魔物の危険度や弱点を知るのが調査の目的なので、敵か獲物が必要そうです。


 ヒュドラの討伐跡地から、活きの良いゴブリンでも連れて来ようかと思っていたら、ノソノソと歩いていた魔物が動きを止めました。


「あれっ? 何か靄って……」


 何だか魔物の姿がぼやけて見えるようになったと思ったら、みるみるうちに靄に包まれて外見の判別さえも難しくなってきました。


『ケント様……コボルトが来る』


 ノソノソと魔物が歩いて来たのとは小川を挟んで逆の方法から、七頭ほどのコボルトの群れが近づいて来ました。


「これって、コボルトの接近に気付いて隠れたのかな?」

『そう考えるのが自然ですな』


 僕の質問に答えながらもラインハルトは、興味津々といった感じで魔物の様子を見守っています。

 時間にしたら三分も掛かっていないと思いますが、靄はスッポリと魔物を覆い隠してしまいました。


「あれっ、この匂い……」


 僕たちは、魔物から5メートルほど離れた影の中で観察を続けているのですが、鉄錆びのような匂いが漂ってきました。

 すると、コボルト達が鼻をヒクヒクとさせて、靄の方へと近づいてきます。


『血の匂い……魔物に誘われている……』


 どうやら匂いは魔物が発している靄から漂っているようで、獲物と勘違いしたコボルトが近づいていき……。


「うわぁ!」

「キャイン! キャイン!」


 靄から猛然と飛び出して来た魔物に、一頭のコボルトが声を上げる間もなく食い千切られ、群れの残りは悲鳴を残して逃げ出して行きました。

 あっという間にコボルト一頭を飲み込んだ魔物は、ギョロギョロと周囲を見回すと目を閉じて動きを止めました。


『どうやら、この魔物は待ち伏せをして狩りをするタイプのようですな』

「見た感じだと、自分のテリトリーからは動きそうもない感じがするけど」

『そのようですな。自らを隠す血の匂いがする靄なども、人間にとっては脅威ではありませぬ。このような魔物が居ると知っておけば、襲われる可能性は低いでしょうな』

「主様、斬りますか?」

「うーん……今日は観察だけ」

「そうですか、残念です」


 観察するだけで退屈していたサヘルが飛び出して行きたそうでしたが、討伐が目的ではないので却下です。

 不満げな表情を浮かべていたサヘルでしたが、また今度と言い聞かせて撫でてあげると機嫌を直して喉を鳴らしました。


 マルト達も毛を逆立てて、小さく唸り声を上げていましたが、撫でてやると落ち着きを取り戻しました。

 やはり、同じコボルトが餌食になるのを見て、思うところがあったのでしょう。


 目を閉じた魔物はすっかり動きを止めてしまい、暫く動き出しそうもないので、観察を切り上げて次の魔物を探すことにしました。



『ケント様、水辺には魔物が集まって来ますので、少し小川に沿って移動されてはいかがですか?』

「なるほど、そうしてみようか」


 撮影を中断したバステンからの提案を採用して、小川に沿って上流を目指します。

 南の大陸には魔物が多いと言っても、魔物だけでなく野生動物も多く生息しているようです。


 野生動物が水を飲みに現れ、野生動物を狙って魔物たちも姿を現す。

 この感じは、アフリカのサバンナとかと一緒のようです。


「あれは、魔物かな?」

『いいえ、角はありますが、あのウサギは魔物ではありませんな』

「コボルトやゴブリンよりも小さい魔物はいないの?」

『いない訳ではありませぬが、人間に対する危険度は低いです。一部のものを除いて、追い詰めなければ襲って来ませぬ』

「あれも、そうなのかな?」


 僕が指差す方向には、小川から溢れた水がウネウネと移動しているように見えます。

 たぶん、ファンタジーの定番的な魔物だと思うのですが、丸っこくてポヨポヨとしているようには見えません。


『スライムですな。奴らも先に発見して、一定の距離以上に接近しなければ襲われる心配はありませんな』


 視線の先にいるスライムは、ゲームキャラのスライムというよりは、アメーバ寄りの外見で、濁った水溜まりのような色をしています。

 落ち葉や倒木、動物や魔物の死骸などを身体の中へと取り込んで消化し、活動エネルギーに変えているようです。


「ヴォルザードの近くでは、あんまり見掛けないよね?」

『いない訳ではありませぬが、動かないと水溜まりと見分けが付きにくいので、見えていないだけでしょうな』


 こちらの世界の魔物の映像とか、日本に持ち込んだら凄い需要がありそうだけど……スライム、お前は駄目だ。

 みんなの夢を壊してしまいそうなので、却下します。


 更に小川を遡っていくと、流れから分岐した澱みのようなものがあり、大きなカエルに遭遇しました。

 練馬区光が丘で育った僕にとって、大きなカエルといえばガマガエルです。


 暖かくなってくると、光が丘公園でチョイチョイ遭遇するのですが、目の前にいるカエルはパっと見で五倍ぐらいの大きさがあります。

 それでいてフォルムはアマガエルのようにツルンとしていて、色はピンクに近い紫です。


「大きいね」

『大きいですな。ですが、これは魔物ではないでしょうな』

「毒とかは?」

『さぁ、あまりカエルには詳しくありませんので……』


 十匹ほどの大きなカエルは、池のような澱みの周りにジッと座って喉をヒクヒクと動かしています。

 なかなかシュールな光景なんですが、映像にするとカエルの大きさが伝わらなそうです。


 大きなものは、座った姿勢の口から尻までで40センチぐらいありそうです。

 ジッとしているので、カエルのオブジェみたいに見えます。


「てか、まだ春じゃないけど、このカエルは冬眠しないのかな……」


 質問を投げかけて見ても、ラインハルト達も分からないらしく反応が戻ってきません。


『ケント様、そろそろ次に……』


 ラインハルトが先を急ぐように言い掛けた時、カエル達が一斉に動いて澱みの中へと飛び込みました。


「あぁ、ゴブリンが来たからか」

『そのようですな』


 森の中から姿を現したのは、ゴブリンのハグレ個体のようです。

 群れから離れて食料を探しに来たのか、それとも単純にハグレてしまったのかは分かりませんが、キョロキョロと忙しなく周囲を見回して、澱みへと近づいて来ます。


『ケント様……襲われてる……』

「えっ、ホントだ」


 どうやら、ゴブリンは手負いのようで、脇腹から出血していました。

 群れが何か大きな魔物にでも襲われて、散り散りになってしまったのかもしれません。


 手負いのゴブリンは、澱みに顔を突っ込んで水を飲み始めました。

 何か別の魔物が追って来ないか、僕らも警戒していた時です。


「ギャッ!」


 手負いのゴブリンが、鋭く声を上げて澱みの端から飛び退りました。

 何が起こったのか分かりませんでしたが、澱みに向かって四つん這いになり、警戒の唸り声を上げるゴブリンの前に姿を見せたのは、先程のカエルでした。


 ノソノソと澱みから上がって来ると、盛んに喉を動かしています。

 それを見たゴブリンは、少し警戒の度合いを緩めると同時に、カエルに狙いを定めたようです。


 襲撃から命からがら逃れてくれば、喉も乾くし腹も減るのでしょう。

 ジリジリと距離を縮めながら、飛び掛かるチャンスを窺っています。


「ギィィ……?」


 襲撃のタイミングを計っていたゴブリンの前に、別のカエルがノソノソと澱みから上がって来ました。

 一匹、また一匹……。


 先程、ゴブリンの接近に気付いた時には、慌てて水の中へ逃げ込んでいたのに、今度は平然と陸へと上がってきます。


『ケント様……ゴブリンが変……』

「えっ……えぇぇ?」


 カエルの様子に気を取られているうちに、ゴブリンは呼吸を荒くして小刻みに震え出していました。

 震えは見ている間にも強くなり、やがてゴブリンが膝をつくと、カエルの口から何かが飛び出しました。


 それは、カエルの身体よりも、更に毒々しい紫色の舌で、ゴブリンの首筋を叩くと瞬時に引き戻されました。


『おそらく、毒でしょうな』

『舌の先……突起が出てた……』


 僕の動体視力では捉えきれませんでしたが、確かに舌が当たったゴブリンの首筋からは血が滲んでいます。

 そのゴブリンは口から泡を吹き、崩れるように倒れ込むと、ビクンビクンと痙攣を始めました。


「怖っ! 猛毒じゃん……」


 ゴブリンが悲鳴を上げて飛び退ってから動けなくなるまで、体感ですが五分程度しか掛かっていません。

 これでは血清が作れたとしても、刺された後、注射をする前に命を落してしまうでしょう。

 

「うげぇ……なんだ、こいつら……」

『これは、ただのカエルではなく魔物の可能性が高いですな』


 大きな毒カエルは、動きを止めたゴブリンへノソノソと歩み寄ると、肉を噛み千切り始めました。

 そうです、カエルなのに、口の中にはビッシリと鋭い歯が生えています。


 カエルの手足はアマガエルに近い形で、指の先は吸盤状になっているようです。

 もし、このカエルの大群がヴォルザードに押し寄せたら、ツルツルにした城壁でも、ペタペタと登ってくるかもしれません。


「ちょっと、火属性の魔法が利くかどうか試したいんだけど……」

『危険ですぞ、ケント様』

「フレッド、僕を守ってカエルの舌を弾き飛ばすとか出来る?」

『お任せを……完璧に防いでみせる……』


 倒れたゴブリンから、10メートルほど離れた場所に闇の盾を出して、フレッドと一緒に外に出ました。

 僕らの姿を見たカエル達は一斉に澱みの中へと身を躍らせました。


 予想した通りの用心深さですが、目の前に餌が残ったままなので、すぐに上がってくるはずです。

 その場にしゃがみ込んで待っていると、思った通りにカエルはノソノソと姿を現しました。


 しゃがんだままの姿勢で、ゆっくりと接近を試みると、カエル達は食事をやめてギョロリと視線を向けてきます。

 ジワっ、ジワっと距離を詰めていくと、あと2メートルほどに迫った瞬間、毒舌が射出されました。


 射出の瞬間は捉えていましたが、全く反応できない速度です。

 もし食らったら全力で自己治癒を掛けるつもりでしたが、毒舌は僕に触れる前にフレッドの双剣で切断されて弾き飛ばされました。


 フレッドが動いた瞬間、カエル達も一斉に澱みに身を踊らせて水底へ沈んでいってしまいました。


「怖ぇぇぇ……でも、そんなに舌は遠くまでは伸びないみたいだね」

『ただ、常人では対応不能……』

「そうだね、後は離れた所から火属性で攻撃してみて……」


 ゴブリンの死骸から離れて、闇の盾の側まで来た時、新手の魔物の姿が見えました。

 まだ距離は100メートル以上離れていますが、その大きさ、身のこなしから危険度が伝わってきます。


「ストームキャット……ではないのかな?」


 魔物はネロと遜色ない大きさの猫科の体型で、黄色に近い毛並みをしています。

 微かな足音さえ立てないような、しなやかな足取りで近づいて来ます。


 ゴブリンの死骸から流れた血の匂いに誘われたのか、もともとゴブリンの群れを襲撃していたのでしょう。


「うわっ、もう一頭いるよ……」


 木立の間からは、もう一頭、同じ種類の猫科の魔物が姿を現しました。

 もう少し距離が縮まったら、闇の盾に飛び込めるように準備しながら見守っていると、魔物の毛並みに電気が走ったように見えました。


「えっ、雷……」

『危ない……』

「うぎゃ……」


 フレッドに突き飛ばされて闇の盾へと転がり込みましたが、全身が猛烈な痛みに襲われました。

 久々に、フルパワーでの自己治癒を発動しましたが、筋肉は僕の意思とは無関係に痙攣を続け、勝手な方向へ捻じ曲がろうとします。


『ケント様!』

「ご主人様ぁ!」

「主様!」


 ラインハルトやマルト達が駆け寄って来ましたが、返事すらできません。

 フレッドに突き飛ばされた直後、身体の横を黄金色の光が通り過ぎて行ったようでした。


 たぶん、魔物に電撃を食らわされたのでしょう。

 悲鳴すら上げられず、途切れそうになる意識を必死に繋ぎとめて自己治癒を掛け続けると、ようやく痛みが薄れてきました。


「主様、斬ってきます!」

「駄目ぇ! 行っちゃ駄目!」


 飛び出して行こうとするサヘルの尻尾を死に物狂いで掴まえました。


「クルルゥゥゥゥ……」

「駄目……あいつは危険すぎる……」


 掴んだ尻尾を両腕で抱え込むと、僕の必死さが伝わったのかサヘルは思い留まりました。


『ケント様、大丈夫ですか?』

「何とか……フレッドは?」

『バステンが援護に出てますが……』

「行って、ラインハルト」

『ですが……』

「早く!」

『承知!』


 痺れが残る身体を無理矢理引き起こして影の外を覗くと、苦戦するバステンの姿が見えました。

 その後ろでフレッドは、木の幹に身体を預けてグッタリとしています。


「フレッド!」


 眷属の繋がりは維持されていますが、フレッドの身体は焼け焦げ、右腕は肩から先が無くなっています。

 身体の痛みも忘れて、フレッドの背後に闇の盾を出して影の空間へと引き入れました。


「うぎゃぁ!」


 闇の盾を閉じる直前、ドーンという大音響と共に、またしても身体に痺れが走りました。

 あの猫科の魔物が雷を操るのは間違いないようで、カーボン製のフレッドの身体を伝って感電させられているようです。


「ぐぅぅぅ……」


 筋肉が痙攣する痛みに耐えて自己治癒を掛けました。

 何とか身体を起こして表の様子を覗くと、戦闘は続いています。


 身体を震わせるほどの雷鳴が響き渡り、ラインハルトとバステンの身体からは視界を焼くほどの火花が散っています。

 驚いたことに、猫科の魔物は離れた場所から電撃を浴びせている訳ではないようです。


 自らが電撃となって瞬間移動し、火花を纏った爪を振るってくるようです。

 更に、ラインハルトの斬撃やバステンの槍が突き刺さったと思っても、電光となった身体をすり抜けてしまいます。


「嘘だろう……こんな相手、どうやって仕留めろって言うんだよ」


 星属性を手に入れてから、ギガースと対峙した時も、ヒュドラの威容を目にした時にも思い浮かべなかった敗北の二文字が、ジワリと忍び寄っているように感じました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る