第367話 素材売却行脚

「おわぁ! これは……」


 魔の森の訓練場には、見上げるような山が出来ています。

 赤黒くてテラテラと光る、生理的な嫌悪感を覚える大ムカデの死骸の山です。


 しかも、高さ三メートル以上ありそうな山は、一つではなく三つもあり、現在進行形で四つ目の山が積み上げられつつあります。

 ぶっちゃけ、送還術を使って海洋投棄しちゃいたくなりますね。


「これは、どうなんだろうねぇ……防具の素材になるって話だけど、これだけの量があると値段が暴落しちゃわないかな?」

『そうですな。普通の冒険者にとっては、厄介極まりない存在ですし、討伐も難しいので素材としての価値がありますが、これほど大量に出回ると相場は下がるでしょうな』

「とりあえず、ドノバンさんに相談だなぁ……」


 困った時はドノバンさんに丸投げで……なんて言ってると、思いっきり怒られそうですけど、相談抜きに全数持ち込んだら、それこそ大目玉をくらうでしょう。

 ゴブリンやオークから取り出した魔石の一部はイッキ達が強化に使ったようですが、それでもこちらも山になっています。


 魔石は保管しておいても問題ありませんので、こっちは影の空間に置いておきましょう。

 大ムカデは、殻は大丈夫かもしれませんが、中身が腐敗しそうなので、早めに何とかしたいところです。


 影の空間を通って移動したギルドでは、既に朝の混雑は終わっている時間のはずですが、いつもよりも多くの人が詰めかけていました。


「本当に大丈夫なのか?」

「襲われる心配は無いんだよな?」

「確認は取れているのか?」

「馬鹿、昨日の今日で確認が取れる訳ねぇだろう」


 どうやら、リバレー峠越えを検討している人達が、情報を求めて殺到しているようです。

 ていうか、リバレー峠の一件は、昨日の夕食会に出ていた人しか知らないはずなのに、もうこんなに噂になっているんですね。


 一体、どんなルートで噂が伝わっているんだか……まぁ、商売をする人にとっては死活問題ですから、情報に敏感になるのは当然なんでしょうね。

 カウンターのお姉さま方が対応に当たっていますけど、情報源は僕しか無いのが現状ですし、それは尋ねる方も分かっているのでしょうが、場の雰囲気で納得しきれないのかもしれませんね。


「今の時点では、Sランク冒険者のケントが討伐を終えたと報告してきた……それ以上の情報は無い! その情報が信じられないなら、峠を越えた連中が戻って来る明後日以降まで待っていろ! 繰り返すぞ、ケントが討伐を終えたという以外の情報は無い!」


 フロアの隅まで響くようにドノバンさんが声を張って伝えると、ようやく集まった人達は納得して出口へ足を運び始めました。

 集まった人達が引き上げて行くまで待って、いつものように階段下から表に出て、カウンターへと足を向けました。


 いつものように、フルールさんにロックオンされちゃっていますけど、今日は他の受付嬢さん達からも睨まれちゃってる気がします。

 やっぱり、さっきの一件なんでしょうかね。


「おはようございます、フルールさん」

「ケントさんにはガッカリです」

「えぇぇ、いきなり何ですか」

「それで、バルシャニアからの持参金はいくらなんです?」

「えっ? 持参金って、何の話です?」

「とぼけないで下さい。バルシャニアからの多額の持参金に目がくらんで、行き遅れの皇女様を押し付けられたって、もっぱらの噂ですよ」


 受付に居並ぶ受付嬢の皆さんは、動きを合わせるように頷いてみせます。

 ていうか、そんな噂どこから流れてるんですかね。


「持参金とか貰ってませんし、そもそも僕はお金には困ってませんよ」

「えっ? お金で押し付けられたんじゃないんですか?」

「まだ金額を確かめてませんけど、デザートスコルピオの入札も終わって、僕の口座に入金されてるんですよね?」

「はい……それはそれは、とんでもない金額ですが……」


 てかさ、僕が知らない金額を何でフルールさんが知ってるんですかね。


「セラフィマとの結婚は、押し付けられてというより、押し切られた形ですけど、お金とか絡んでませんから」

「そうなんですか、それなら私たちにもワンチャン……」

「無いです! というかドノバンさんに取り次いでもらえませんかね」

「むぅ……カウンターの中へどうぞ」


 クマ耳ダイナマイツなフルールさんが、頬を膨らませてみせるのはちょっと可愛いですけど、これ以上けしからん系は増やせないんですよ。

 カウンター裏の職員スペースに足を踏み入れると、ドノバンさんの机に積まれた書類の山が、また高くなっているように感じるのは気のせいですかね。


「来たか。街道は通れるんだな?」

「はい、両脇の森は燃やしちゃいましたが、街道自体は問題なく通行できます」

「良し、それならば後は自己責任だ。それで、お前は大ムカデの買い取りの件か?」

「はい、山になってるんですけど、どうしたもんですかね?」

「どのぐらいの高さだ?」

「僕の背丈の二倍ぐらいです」

「まぁ、その程度にはなるのだろうな」


 この辺りまでは、ドノバンさんも余裕の表情だったのですが、話を続けると目をむいて驚いていました。


「その山が、現状で三つ」

「何だと!」

「まだ増えそうなんですけど、一度に持ち込んだら不味いですよね?」

「はぁ……そうだな。デザートスコルピオの場合は、普通に存在しない素材だし、今後も手に入るとは限らないから値崩れするような事態にはならなかったが、大ムカデの場合にはダンジョンに普通に生息している魔物だ」

「倒すのは、結構手間だと聞きましたが」

「背中側の殻は、剣で切りつけた程度では薄く傷が入るぐらいのダメージしか残せない。それだけに防具の素材としての価値はあるのだが……そいつが大量に入荷すれば、当然価値は下がってしまうな」


 今後も入ってくる当てがある物だし、無理して手に入れる必要が無ければ相場が下がるのは当然です。


「うーん冒険者の収入が減ってしまうんじゃ、余計な恨みとか買いそうだし、これは廃棄処分ですかね?」

「ちょっと待て、素材の値段が下がるのは、何も悪いことばかりじゃない。素材として持ち込んだ時の収入は減るが、防具を安く手に入れられるメリットもある」

「なるほど……デザートスコルピオの殻を使った防具とかは手を出せなくても、大ムカデを使った防具なら手に入るし、それなりの防御力もある……ってことですね」

「そうだ、それに大ムカデは、わざわざ狙う魔物ではないからな」


 大ムカデは、ダンジョンの中層よりも下に現れる魔物だそうですが、そもそもヴォルザードのダンジョンに潜る冒険者は鉱石の採掘が主な目的です。

 大ムカデは、鉱石を採る途中で襲って来た場合に返り討ちにする程度で、言うなればダンジョンの副産物的な存在のようです。


「それじゃあ、全部持ち込んでも……」

「待て待て、いくら何でも山を三つも四つも作られてたまるか。せいぜい二山までだ」

「じゃあ、残りは廃棄するしか……」

「馬鹿め。お前は自分の能力を忘れているのか?」

「へっ? 僕の能力ですか?」

「リーゼンブルグだろうが、バルシャニアだろうが、自由に移動できるんだろう?」

「あっ、なるほど……他の国で売り捌けば良いのか」

「どうせ、お前のことだ、売り捌く伝手ぐらいはあるのだろう?」

「ま、まぁ、無いこともないですね」


 バルシャニアもリーゼンブルグも、国のトップと顔見知りですから、売り捌けないことはないでしょう。

 ただ、需要があるかどうかですね。


「それじゃあ、とりあえず二山を裏の訓練場に出せば……」

「まぁ、待て。どうせ解体していないんだろう? 解体係を用意するから明日にしろ」

「またマール達ですか?」

「いいや、二階にいる連中だ」

「あっ、今日は週明けの火の曜日、ってことは初心者講習の日ですね」

「そういうことだ。俺は講師の仕事があるから、そろそろ行くぞ」

「はい、それでは明日出直してきます」


 ミューエルさんに、ギルドで戦闘講習が受けられると教えてもらわなかったら、マノンとも出会っていなかったかもしれないんだよね。

 あの時は、コミュ症のイケメン君かと思ってたけど……。


「何をニヤニヤしてるんだ? 用が済んだら、さっさと帰れよ」

「うっ、了解です」


 カウンターの方へ戻ると面倒そうなので、その場から影に潜って移動することにしました。

 向かった先は、バルシャニアの帝都グリャーエフです。


 大ムカデの売り込みも用件の一つですが、セラフィマが無事にヴォルザードに到着したことも知らせないといけませんからね。

 それに、空間の歪みの件についても知らせておいた方が良いでしょう。


 ヴォルザードとグリャーエフでは時差があり、皇帝コンスタンは朝食の最中でした。

 同席しているのは、皇妃リサヴェータ、第一皇子グレゴリエ、第二皇子ヨシーエフの三人です。


「お食事中に失礼いたします」

「むっ、ケント・コクブか? 入るが良い」

「おはようございます、昨日の夕刻、セラフィマが無事にヴォルザードに到着いたしました」

「おぉ、そうか、無事に着いたか。セラは息災にしておるのか?」

「はい、さすがに昨夜は長旅を終えて気が緩んだのでしょう、少し疲れているように見えたので早めに休んでもらいました」

「そうかそうか、無理もない。あのリーゼンブルグを護衛が同行しているとは言え、一人で横断していったのだからな」


 コンスタンの言う通り、僕が睨みを利かせているとは言っても、バルシャニアとリーゼンブルグは長年に渡り敵対関係を続けてきた国です。

 昨年起こった、アーブル・カルヴァインのクーデター騒動でも、一時期はバルシャニアが裏で暗躍していました。


「リーゼンブルグ王国の次期女王カミラとも友好的な関係を続けて行くと確認しあいましたし、ヴォルザードの領主クラウス・ヴォルザードからも歓迎されました」

「ふふん、まぁワシの自慢の娘だからな……当然だ」

「ただ、セラフィマについては何の問題も無いのですが、少々ヴォルザードで問題が起こりまして……」

「問題だと? それはセラにも関係があるのか?」

「いえ、直接の関係はございません。詳しくは食事を終えた後でお話しいたします」

「ふむ、何やら厄介そうだな……」

「まぁ、それは後程……」


 空間の歪みの件について話すならば、当然魔物の討伐についても話をする必要が出て来ますので、さすがに食事中は避けた方が良いでしょう。

 皇帝一家の食事が終わり、各自にお茶が配られたところでコンスタンが切り出しました。


「さて、その問題とやらを聞かせてもらうか」

「はい、実は昨日の夕刻、ヴォルザードで地震がありまして、それが関係しているのかは不明なのですが、北東の方角にある山中で空間の歪みが生じていました」

「空間の歪みだと……何だ、それは?」

「地殻の裂け目のような洞窟の奥に、陽炎のように揺らめく境界面が現れ、別の場所と繋がっていたようなのです」

「それは、そなたの生まれた国のような異世界のことか?」

「いえ、たぶん南の大陸のどこかかと……」

「南の大陸だと……なぜそう言い切れる?」

「その洞窟から大量の魔物が湧いて出て来ました」

「なんだと? どれほどの規模だ?」

「正確な数字は分かりませんが、ゴブリンやオークなどを合わせて三万から五万程度かと……」

「三万……だと?」


 コンスタンは、グレゴリエ達と目線を交わし表情を引き締めました。


「そいつは、突然現れたのだな?」

「はい、そこはヴォルザードとマールブルグを繋ぐ街道が通っている場所で、近くには集落もありました。山を越えた向こう側でも昨年魔物が急に増えたことがあり、峠道の周辺は僕の眷属に警戒させていましたが、何の前兆もありませんでした」

「そのような現象が、バルシャニアにも起こる可能性があると?」

「どうやって起こっているのか、自然現象なのか、それとも誰かが意図してやっているのか、繋がっている先が本当に南の大陸なのか……今のところ何も分かっていないので、バルシャニアでは起こらないと断言出来ません」

「魔物の種類は、ゴブリンやオークだけなのか?」

「いいえ、今回は大ムカデの大群が魔物を追って出てきましたし、過去にはサラマンダーが現れたこともありました」


 膨大な数の大ムカデが地を埋め尽くした様子を語ると、リサヴェータさんが身震いしていました。


「大ムカデとは、あの毒を持つ魔物のムカデか?」

「はい、殻は防具の素材になると聞いてます」

「そうだ。軽く、硬く、粘りがあるので良い防具が作れるが、バルシャニアには殆ど生息していない、手に入りにくい素材ではあるな」

「えっ、そうなんですか? 山のように討伐した大ムカデがあるんですけど」

「そりゃ本当か! そいつは売り物なんだろうな?」

「はい、お譲りいたしますが、いかほどで買い取っていただけますでしょうか?」

「それは、実物を検分してからだな」


 意外にも、大ムカデの死骸はバルシャニアで売り捌けそうな気配です。

 早速実物を見てみたいというコンスタンに連れられて、以前火薬の講習を行った演習場へと移動しました。


「マルト、一匹持って来てくれるかな?」

「わふぅ、任せて!」


 闇の盾を魔の森の演習場と繋げてやると、マルトとミルトが大ムカデを持って現れました。

 宮殿の衛士達が訓練を行っていましたが、手を止めて集まってきました。


「ほぉ、これほどの大物とは……なるほど、南の大陸と繋がったと考えるのも当然だな」

「バルシャニアで捕れるものは、もっと小さいのですか?」

「そうだな、ワシが見たものは、この三分の二程度の大きさだった」


 ムカデは大きいほど殻も大きく、厚く、丈夫になるので価値が上がるそうです。


「どれぐらいの数があるのだ?」

「僕の背丈の二倍ほどの山が四つほど……」

「ご主人様、もう六つ目を積んでるよ」

「えぇぇ……そんなにあるの?」


 マルトの話によれば、一つの山が大体二千匹ぐらいだそうですから、現状で一万匹以上で、一万二千匹に迫る勢いのようです。


「ならば二山、四千匹を百六十万ラブルでどうだ?」


 バルシャニアの通貨1ラブルは、1・3ブルグ相当になるそうです。

 1ブルグは1ヘルトで流通していますから、百六十万ラブルは二百八万ヘルトになります。


 ぶっちゃけ相場とか分かりませんし、海洋投棄しちゃおうかと思っていたものですから、言い値で売り払うことにしました。

 てか日本円にすると二千万円ぐらいになるけど、儲けすぎですかね。


「その値段で結構ですけど、良いのですか?」

「ワシはヴォルザードでの相場は知らぬが、バルシャニアでは随分と手ごろな値段だが、そちらこそ良いのか?」

「身内相手に阿漕な商売なんかするつもりはありませんよ」

「そうか……すぐに全額を用意するのは難しいが、証文を作る。付いて参れ」

「はい、マルト、みんなに手伝ってもらって、二山四千匹運び込んで」

「わふぅ、分かった」


 思った以上に順調に大ムカデの死骸が売り捌けました。

 ヴォルザードには二山買い取ってもらう予定ですので、残りの二山はリーゼンブルグに当たってみましょう。


 そう言えば、クラーケンの魔石の代金の件もありますし、商工ギルドを訪ねてみましょうかね。

 一旦執務室へと戻り、皇帝コンスタンと僕の連名で百六十万ラブルの証文を作りました。


 百六十万ラブルを即日で用意するのは難しいと言っていたので、証文は二十万ラブルのものを八枚作ってもらいました。

 これならば、その都度現金化して受け取るのも楽になりますからね。


 証文と大ムカデを互いに確認し、コンスタンと握手を交わしてバルシャニアを後にしました。

 その足で、リーゼンブルグの王都アルダロスの商工ギルドへと向かいます。


 影の中から偵察してみると、さすがに週明けの火の曜日とあって、商工ギルドの中は混雑しています。

 冒険者ギルドと違って、各種の商売上の手続きなども行われているそうなので、週明けは特に忙しいのでしょう。


 また別の日に出直して来ようかとも思いましたが、先延ばしにすると大ムカデの死骸が痛みそうなので、金ぴかギルドカードの特権を発動させてもらいましょう。

 ギルドの外の目立たない場所で表に出て、ギルドの玄関脇に立っている警備の人に金ぴかのギルドカードを提示しました。


「すみません、ギルドマスターに取り次いでもらえませんかね?」

「はぁ……そ、そのカードは! どうぞ、こちらへ……」


 一瞬、何を言ってるんだ、このガキは……みたいな表情を浮かべた後で警備員は目玉が飛び出そうになるほど驚いて、這いつくばりそうな勢いで頭を下げてから、ギルドの中へと案内してくれました。

 うん、ちょっと罪悪感を覚えちゃいますけど、クセになりそうです。


 金ぴかカードと警備員さんのおかげで、カウンター前の長い行列に並ぶことなく応接室へと通してもらえました。

 そして待つこと暫し、ギルドマスターのクデニーヌさんが汗を拭きながら慌ただしく現れました。


「大変お待たせしました、魔王様」

「いいえ、お忙しいところに突然お邪魔して申し訳ないです」

「いえいえ、そのようなお気遣いは無用でございます。それで、本日はオークションの売上金の事でしょうか?」

「ええ、それも気にはなっていたのですが、今のところ急に使う予定もありませんので、そのまま預けておいて大丈夫です」

「では、どのようなご用件でございましょう?」

「実はですねぇ……」


 昨日の魔物の大量発生に関して簡単に説明して、大ムカデの売却先を探している事を告げると、クデニーヌさんは大きく頷きました。


「アルダロスで素材として売却をお考えでしたら、大手の防具工房が二つございます。そちらに話を持ち込まれたらよろしいかと存じます」

「冒険者ギルドではなく直接ですか?」

「はい、どの道、冒険者ギルドに持ち込んでも、買い取るのはその二つの工房ですし、アルダロスの冒険者ギルドでは、それほどの量の鑑定買取は時間が掛かると思われます」

「なるほど。ですが、僕はその防具工房と取引した事がありませんが……」

「ご安心下さい、私が紹介状を書かせていただきます」

「お手数掛けて申し訳ないです。よろしくお願いします」


 お茶を一杯いただいている間に、クデニーヌさんは紹介状と二つの工房までの地図を用意してくれました。

 ではでは、工房で直接取引と参りましょうかね。

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