第241話 残留希望
月面探査車みたいなケージを使った二度目の帰還作業は、無事に終わりました。
ただ、ヴォルザードと日本の時差が広がり続けているので、今と同様にやっていると到着時間が真夜中になりそうですね。
練馬駐屯地の倉庫に下り立った同級生達は、前回の帰還者と同じように喜びを噛み締めています。
前回と今回の帰還に選ばれた同級生達は、精神的に不安定になっていたり、強く帰還を希望していた人達ばかりなので、日本に戻れてホッとしているのでしょう。
ザーエ達にケージを片付けてもらっていると、梶川さんが声を掛けてきました。
「やぁ国分君、お疲れ様、無事に二度目も終えられて良かった」
「お疲れ様です。ケージを使った帰還も二度目だったからか、前回ほど酷い消耗は感じないで済みました」
「そうかい、それは良かったけど、万が一にも事故は駄目だから、次の帰還は明後日で構わないからね」
「はい、そうしていただければ僕の方も助かります」
「それで国分君、申し訳ないんだが、また魔石を融通してもらえないかな?」
「それは構いませんが、余り大量には……」
「それは分かってるよ。ただ、先日連れて来てもらった例のゴブリン達なんだけどね。日を追うごとに衰弱し始めているみたいなんだ」
送還術の実験台に使い、そのまま日本に譲り渡したゴブリンは、政府が管理する研究機関で飼育され、厳重に管理されているそうです。
「もしかして、ゴブリンに魔石を与えるつもりですか?」
「あちらの世界と日本の一番の違いは、やはり魔素が存在するか否かだからね。砕いて粉末にして与えれば良いのか、飼育室の中で崩壊させて空気中に混ぜるのが良いか、研究者から試してみたいといわれてね」
「それは構いませんけど、魔物は魔石を取り込むことで強化されますので、魔石を与えすぎると手に負えなくなるかもしれませんから、十分に気をつけて下さい」
「了解した。研究者達には十分に釘を刺しておくよ」
健康診断を受けに別室に向かう同級生達と手を振り合い、梶川さんにトランク一杯分の魔石を売り渡して、ヴォルザードに戻る事にしました。
体調次第ですが、出来ればマールブルグのデュカス商会にも治療に向かいたいと思っています。
ですが、その前に、何やら加藤先生から話があるそうで、ヴォルザードに戻ったら先生達の使っている宿舎へ顔を出すように言われています。
帰還作業も順調に行われているのに、何でしょうかね?
影の中から宿舎を覗いたら、呼び出された理由が分かりました。
不満気な顔をした新旧コンビと近藤、ついでに八木の四人が雁首を並べています。
てか、顔出すと面倒そうだから帰っちゃ駄目ですかねぇ。
「国分です。入ります」
「おぉ来たか、お前もこっちに来て座れ」
加藤先生が手招きしていますが、行きたくないですねぇ。
「先生、先に用件を聞かせてもらっても良いですか?」
「国分に来てもらったのは、こいつらの件だ」
「四人がどうかしたんですか?」
「日本に帰る気は無いと言っている」
「そうですか。でも、それって僕に関係のある話ですか?」
「あるに決まってるだろう。それとも国分、こいつらがヴォルザードで生活に困っても、自分には関係ないと見捨てるつもりか?」
「いや、それは相談には乗りますけど……」
「だったら、こっちに来て座れ。別に頑なに反対する気じゃないぞ、残るのか、帰るのかは、お前らの意思と保護者が納得するか次第だ」
おや、ヴォルザードに残るなんて許さない……という話ではないのですね。
それならば、話ぐらいは聞きますかね。
「お前らがヴォルザードに残りたいという気持ちは分かった。だが俺の立場では、お前らがキチンと生活していけるという見極めが付かない限り、残留を許す訳にはいかん」
加藤先生の言葉に、四人を代表して近藤が反論しました。
「ですから、さっきから言ってる通り、ギルドから安い下宿も斡旋してもらえますし、仕事にあぶれたとしても城壁工事の現場に行けば稼げます。なぁ、そうだろう、国分」
「そうなのか? 国分」
「まぁ、近藤の言う通りですね。僕の下宿は、月の家賃が朝夕の食事付きで三千ヘルトなんで、九日間城壁工事に通えば払えます。他にも見習い仕事はありますから、真面目に働くなら暮らしていけますよ」
僕としては、面倒事の火種は日本に帰ってもらいたいのですが、同級生がヴォルザードに残っているのは心強くもあります。
新旧コンビや近藤は、僕がヴォルザードに来た頃と較べて体格も良いですし、騒動のペナルティとして城壁工事も経験しています。
あの当時の僕に較べたら、三人の方が遥かに頼りになるはずです。
問題は、他人事のような顔をしているガセメガネでしょう。
「先生、三人に関しては大丈夫だと思いますが、八木はちょっと……」
「ちょ、おま、国分、俺だって働く時には働くぞ」
「その働く日が少ないのが、一番の問題だと思ってるんだけど」
「ばーか、お前はホントに馬鹿だな。俺様がヴォルザードに滞在する理由は、冒険者として活動する事じゃないぞ」
「じゃあ、どうやって暮らしていくつもりだよ」
「ふふん、いいか、良く聞けよ。俺様はヴォルザードでの長期滞在レポートを執筆するつもりだ。軌道に乗るまでは、ヴォルザードで働きつつSNSで情報を発信し続けるんだよ。軌道に乗って、マスコミに取り上げられるようになったらこっちのもんさ。あとは、日本からの原稿料で、左団扇の生活を続けるって訳さ」
八木は、この程度のことも分からないのかと言わんばかりに、得意気な表情を浮かべています。
「でも八木、その原稿料って、どうやって受け取るつもり?」
「ばーか、お前はホントに馬鹿だな。俺様の口座に振り込んでもらっても良いし、仮想通貨で支払ってもらうって手もあるんだぜ」
「いや、だからさ、その振り込んでもらったお金を、どうやってヴォルザードで使うんだよ? 日本円なんて通用しないよ。仮想通貨の取り引きなんてやってないよ」
「えっ、それは国分に降ろしてきてもらって……」
「だから、どこでヘルトに両替するんだよ? ちなみに僕は両替なんてしないからね」
「えっと……それじゃあ……」
捕らぬ狸の何とやらじゃないですけど、レポートが売れるつもり、お金は簡単に手に入るつもりだったのでしょう。
その前提条件が崩れて、八木はダラダラと脂汗を流しています。
「新田、古田、近藤の三名については考慮しよう。だが八木、お前は今の状態では到底許可出来んな」
「いや、待って下さいよ、先生。俺が帰っちゃったら、誰がレポートするんですか? 誰が、全世界が注目する異世界の姿を伝えるんです?」
「国分や浅川、この三人に報告書を出させれば良いだろう」
「いやいやいや、駄目ですよ。こんな素人共にレポートなんか出来る訳がないでしょう。報道とは何たるかを心得ている、この俺ほど適任者なんていませんよ」
「そこまで言うならば、どこかの新聞社なり、出版社なりと契約を結んでみせろ。ついでに親から残留の許可をもらえ。お前の帰国の順番は最後にしてやる、それまでに結果を出せないならば、強制的に帰国させる」
「そ、そんなの横暴だ。基本的人権の侵害ですよ」
「ふん、なんとでも言え。お前らを責任もって帰国させるのが俺の仕事だからな。その例外となりたければ、俺を納得させてみせろ。国分、八木を強制的に帰国させる時には手を貸してくれ。お前も厄介者に残られたくはないだろう?」
「そうですね。八木はトラブルの元にしかなりそうもないですし……」
「馬鹿、国分、お前どうしてそんなに冷たいんだ! くっそ、こうなったら契約を勝ち取ってみせてやんよ。俺が天文学的な金額で契約を勝ち取っても、一円たりとも奢ってやらないからな、覚えとけ!」
捨てセリフを残して八木は部屋を飛び出して行きましたけど、だからその天文学的な金額をヴォルザードで使う方法が無いって……もう忘れてんだろうな。
近藤達三人も、まだ両親からは許しを得られていないそうで、加藤先生からも、もう少し具体的な仕事や収入、住まいなどの計画を出すように言われていました。
三人にしてみれば、魔法が使えるファンタジーな世界で生活する夢のような状況を継続させたい思いがあるのでしょうが、親の立場からしてみれば心配ですよね。
「先生。こちらに残りたいと言ってる人達については、僕が無事な限り、年に二、三回程度なら日本に送迎してあげても構わないと思っています」
「そうだな。日本との往来は国分に頼るしかないし、そうしてくれるか」
日本との往来が確保されれば、親の説得にも良い影響が出ると思ったのか、三人も安堵の表情を浮かべています。
「それにしても、加藤先生が賛成するとは意外でした」
「何を言っている、まだ賛成するなんて言ってないぞ。あくまでも、生活の目途が立って、両親の許可が下りたらだが……お前らの人生だ、お前らの好きにしろ」
これまで、お堅いイメージだった加藤先生の変貌ぶりに、思わず僕らは顔を見合わせました。
「お前ら、中川先生が、インターネット上でどんな風に言われているか、知っているか?」
梶川さんから借りたスマホは、マルト達のオモチャ状態なので、ネット上の評判とかは全く見ていません。
あまり興味が無かった新旧コンビや近藤でさえも、耳にしているほどのようです。
「めっちゃくちゃに叩かれて、炎上どころじゃないっすよ。でも、あんだけの事をやらかしたんだから、仕方ないんじゃないですか?」
「そうだな、足を切断した児島や、帰る順番を待っている者達ならば、厳しい言葉をぶつけるのも仕方ないだろう。だがな、安全な日本に居て、何の事情も知らない連中にとやかく言われるのは我慢ならん」
中川先生に対する厳しい論調は、帰還作業が中断している間に徐々に沈静化しつつあったそうです。
ですが、帰還作業が再開して、足を切断した児島さんが日本に戻ったと報じられたことで再燃しているそうです。
「一番腹が立つのは木沢だ。あの馬鹿め、一番早く帰還させてもらって、美味しい思いをしたクセに、もう残された者の苦しみを忘れやがって……」
木沢さんは、自分が帰還する時にも、中川先生が生徒を差し置いて先に帰還したがっていた事を暴露して、炎上に燃料をぶちまけているようです。
「教師と言えども人間だ。自分の家族に心配事があれば、帰ってなんとかしたいと思うのは当然だ。手紙や電話でのやり取りが出来るようになっても、心配が解消するどころか増す場合だってある」
「でも、あれだけ送還術は危険だと話しておいたのだし……」
「それでもだ。自ら命を断った関口の事を忘れた訳じゃないだろう? 少し待てば、ちゃんと手順を踏めば帰れると分かっていても、自分で自分をコントロール出来なくなる事もある。それが人間というものだ」
確かに加藤先生の言う通り、あの当時の中川先生は常軌を逸していました。
無理に我慢させるのではなく、先に帰還させてしまった方が良かったのかもしれません。
「教師の立場で考えれば、お前らがヴォルザードに残るなんて決断を許す訳にはいかん。だが、残りたいと言っている者を首に縄つけて連れ帰るのが、本当に正しいことなのか分からなくなった。だから、条件さえ整えるならば無理に連れ帰る事はしない」
「おぉぉぉ……」
「ただし! お前らの決断が、他の者を不幸にするような事は許さん。こちらに残りたければ、家族からの承諾を得ろ。俺が直接連絡して確認するからな。この条件は絶対だ!」
一瞬緩みかけた三人の表情は、厳しく引き締まりました。
ヴォルザードでは独り立ちを始める年齢だけど、日本では未成年だし、親の承諾無しの残留は認められないよね。
加藤先生には、次の帰還作業は明後日行うと約束して、マールブルグのデュカス商会へと向かいました。
デュカス商会へと向かう前に街の様子を見てみようと、マールブルグ大聖堂前の広場を覗いてみると、大勢の人が溢れかえっていました。
楽器をかき鳴らす人、大振りのジョッキで酒を酌み交わす人、手を組んで踊っている人達もいて、お祭騒ぎのようです。
『これがマールブルグの日常……ってことはないよね?』
『おそらくは、ケント様が例の事故で取り残された者達を救い出したからでしょう』
『それにしても、凄い騒ぎじゃない?』
『事故は昨年の暮に起こったという話でしたから、年末から新年の休みも返上だったのでしょう』
『なるほど、その反動で、この騒ぎなのか……』
実際には坑道の落盤事故によって命を落とした人も居ますし、行方知れずになっている人もいます。
それでも絶望視されていた三十八人が生きて戻って来られたから、これだけの騒ぎになっているのでしょう。
昨日は、歩いている人を見かけなかった広場に通じる通りも、多くの人でごった返しています。
それに対して、昨日は人だかりが出来ていたデュカス商会の前は閑散としていました。
事故が起こって以来、恐らく掘削に関わる人達は、救助作業に奔走していたのでしょうから、その分の休みを取っているのかもしれません。
表から声を掛けるか、それとも影に潜ったまま入ってしまおうか迷っていたら、商会の扉が荒々しく開かれました。
中から出て来た小太りで少し髪が薄くなっている壮年の男性は、不満気な顔でズンズンと通りを歩み去って行きます。
「申し訳無い、オルレアンさん。この件は、また改めて……」
続いてデュカス商会から出て来た若い男性は、オルレアンさんに頭を下げると、壮年の男性を追い掛けて行きました。
こちらは頭に丸っこい耳があり、若獅子という感じですね。
壮年の男性には見覚えがありませんでしたが、若い男性とはどこかで会ったような気がします。
首を捻って考え込んでいると、フレッドが教えてくれました。
『ケント様……リバレー峠の落石事故……』
『あっ、そうか、あの時の……』
バッケンハイムからヴォルザード家の一行を護衛した時、途中のリバレー峠で落石事故があり、馬車が一台宙吊りになっていました。
乗っていた二人の男性の一人が、先程の若い男性です。
『あっ、そう言えば、マールブルグのロベーレ商会の人だって言ってたっけ』
『そう、名前はアンヘル……ロベーレ商会の跡継ぎ……』
『と言うことは、さっきの歳を取った人がロベーレ商会の会長なのかな?』
『たぶん……探る……?』
『うん、ちょっと様子を見て来て』
『了解……』
フレッドがロベーレ商会の偵察を行っている間に、僕はシビルさんの治療を進めましょう。
商会の中へと戻ったオルレアンさんの前に、先回りするように闇の盾を出して表に出ました。
「こんにちは、オルレアンさん」
「これはこれは、ケントさん。今日も治療して下さるのですか?」
「はい、そのつもりでお邪魔いたしました」
「ありがとうございます。では、こちらへ……」
シビルさんの部屋へと案内してもらいながら、ちょっと尋ねてみました。
「先程、ロベーレ商会の方がいらしていたみたいですが……」
「あぁ、御覧になって……ケントさんは、アロンツォさんをご存知なのですか?」
「アロンツォさんというのは、ロベーレ商会の会長さんですか?」
「そうですが、ご存知ではないのですか?」
「はい、僕が知っているのは、アンヘルさんの方です」
「ほう、アンヘルと面識があるのですね? あっ、ここです」
昨日までシビルさんが使っていた部屋は、薬湯の匂いとかが染み付いているので、今は掃除をして窓を開けてあるそうです。
「シビル、治癒士のケントさんがいらしてくれた。さぁ、ケントさん、入って下さい」
「失礼します……こんにちは、リシルちゃん」
シビルさんのベッドサイドには、娘のリシルちゃんが寄り添っていたのですが、僕が声を掛けたらメイドさんの影に隠れちゃいました。
「その節は、大変お世話になりました」
メイドさんは、イロスーン大森林でリシルちゃんの治療をした時にも付き添っていた人で、僕に向かって深々と頭を下げました。
「まぁ、あなたがリシルの治療もして下さったのですね。本当に、ありがとうございます」
「あぁ、シビルさん、どうぞ横になっていて下さい。まだ治療が済んでいませんから」
「そうなのですか? 昨日も治療して下さったそうで、おかげ様でもう何年も味わったことが無いぐらい身体の調子が良いのですよ」
「それはなによりですが、まだ身体のあちこちに腫瘍が残っていますので、それを片付けてしまいましょう」
肺や気管の治療は済ませたので、今日はお腹に手を当てて治癒魔術を流していきます。
昨日感じ取った肝臓、腎臓に出来た腫瘍を重点的に治療し、それ以外の内臓も活性化させました。
それにしても、こんな状態で調子が良いと感じるなんて、これまでどれだけ我慢してきたのでしょうね。
シビルさんは、治療をしている間に寝息を立て始めていました。
「オルレアンさん、一応、身体の中の状態はこれで大丈夫だと思います。あとは、少し背中が床ずれ気味のようですが……今はお休みになられているようなので、また明日にでも」
「本当にありがとうございます。妻がこれほど健やかな寝息を立てている姿は、結婚した頃以来かもしれません」
シビルさんは、リシルちゃんを出産した頃から体調を崩して、我慢強い性格が災いし、悪化させていったそうです。
元々、あまり身体が丈夫ではなかったそうなので、体調が優れないのを我慢するクセがあったのでしょう。
シビルさんは眠ってしまったので、別室で遊びましょうとメイドさんに促されると、リシルちゃんは素直に頷いて部屋を出て行きました。
たぶん、母親の健康が優れない状態に慣れているのでしょう。
「このまま妻の体調が良くなってくれれば、もう少し娘と過ごす時間も増やせるのでしょうか?」
「勿論です。一緒に走り回って遊べるぐらいまで治療しますよ」
「本当ですか? ラコルが言った通り、ケントさんにお願いして良かった。あぁ、立ち話もなんですから、別室でお茶でもいかがですか?」
「ありがとうございます」
オルレアンさんの案内で、別室へと移動する途中、建物の外からは賑やかな声が聞こえてきました。
「ケントさん、広場の様子はご覧になりましたか?」
「はい、すごい盛り上がりでした」
「例の落盤事故で、新年の祝いどころではありませんでしたからね」
「一週間遅れのお祝いという感じなんですね?」
「その通りなんですが……あぁ、こちらへ……」
「はい、失礼します」
中庭を望む日当たりの良い部屋に案内され、お茶をいただきながらマールブルグの話を聞かせてもらいましょう。
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