第234話 バッケンハイムの騒動
「えっと……誰っ?」
ハズキスタン共和国のアジリマト大統領を治療した翌日、マルツェラとルジェクの姉弟の様子を見に、領主の館を訪れました。
応接間にバルディーニを除いたヴォルザード家の面々と一緒にいたマルツェラは、編み込みをしていた髪を解き、女性らしい装いに着替え、まるで別人のようです。
僕の姿を見た途端、二人して平伏しそうになったので、慌てて止めました。
「あぁ、そんな事しなくてもいいからね。てか、お願いだから止めて」
「しかし、このようは厚遇を受けられるのも全て魔王様のおかげです」
「あぁ、その魔王様も無しね。ヴォルザードでは、普通にケントって呼んで」
僕の言葉に困惑しているマルツェラに、ベアトリーチェが何やら耳打ちしました。
頷き返したマルツェラは、僕に向かって軽く頭を下げながら言いました。
「畏まりました、旦那様」
「だ、旦那様ぁ?」
予想もしていなかった呼び方に、声が裏返っちゃったよ。
旦那様という呼び方の理由は、ベアトリーチェが説明してくれました。
「ケント様、マルツェラさんには、このまま我が家でメイドとしての仕事をしていただいて、ゆくゆくはケント様の屋敷に移ってもらおうと思っています」
マルツェラ達の故郷、ブロネツクでは、アンデッドを使役して色々な仕事をやらせていたそうですが、ヴォルザードで同じ事をすればパニックになりかねません。
ならば他の仕事を……とベアトリーチェ達も考えたそうですが、闇属性術士としての仕事しかやったことがないので、何をすれば良いのかも分からないようです。
そこで、ヴォルザードに馴染みながら、一般的な仕事を覚えてもらうための方策だそうです。
「なるほど……ルジェクは?」
「ルジェク君には、ここから学校に通ってもらいますよ」
「僕は、ヴォルザードの学校制度とか良く分からないけど、上手く馴染めるかなぁ?」
「大丈夫、心配いらないわ。分からない事があったら、私が教えてあげるから……ね?」
「は、はい、ア、アンジェお姉ちゃん……」
ルジェクは、アンジェリーナさんに後から抱きつかれて、真っ赤になって俯いています。
「それにしても、全然印象が違うからビックリしたよ」
リーゼンブルグの牢獄では、粗末な服しか与えられていなかったからね。
顔の刺青も消しましたから、どこにでも居そうな女性というか、なかなかの美人なのでドキっとしちゃいますね。
「ねぇねぇ、ケント」
「はい、何でしょう、アンジェ……お姉ちゃん」
「私、マルツェラと一緒にお風呂に入ったんだけど、肌が凄いスベスベで驚いちゃった」
「そうなんですか?」
「うん、ねぇ、マルツェラ」
「いえ、これも魔……旦那様のおかげです。元々は刺青をされ、肌はガサガサでした……」
そう言われてみれば、刺青を消した時のマルツェラの肌は、干ばつで乾ききった大地みたいでしたね。
「たぶん、刺青を消す時に治癒魔術を使ったからでしょうね」
「うんうん、なるほどねぇ……入念に治療してもらったってマルツェラも言ってた。私もやってもらおうかな」
「構いませんけど、アンジェお姉ちゃんはまだ必要ないかと……」
「うん、将来的にね……」
「あらあら、お肌の若さが蘇るなら、私がお願いしようかしら、全身くまなく……」
なんですと! 魅惑の義母を撫で回す機会が与えられちゃったりします?
なんて思ったけど、すかさずクラウスさんからストップが掛けられました。
「そんなもの、駄目に決まってるだろう」
「あら、あなたは、私が若さを保っていなくても良いと仰るのかしら?」
「い、今でも十分若いから必要ねぇ……」
ちぇっ、せっかく役得の機会が訪れるかと思ったのに……いやいや、クラウスさんの許可なしに治癒魔術エステなんかしませんから、そんなに睨まなくても大丈夫ですよ。
あっ、でもベアトリーチェには、いずれ入念に……ね。
「ケント、話は変わるが、バルディーニがバッケンハイムに戻る時、またシューイチと護衛をやるか?」
「あぁ、そうか、バルディーニさんは、年末年始の休みが終わったらバッケンハイムの学校に戻るんでしたね」
「他の冒険者に頼んでも良いが、それだとシューイチは組み込めないかもしれないからな」
「そうですね、でも、わざわざ馬車で移動しなくても、召喚術を使えば一瞬でバッケンハイムまで行けますよ」
「おぅ、そうか、その手があるな。よし、それでいこう」
ヴォルザードからバッケンハイムまでは、リバレー峠を超えて、イロスーン大森林を抜け、馬車で一週間ほどの道程です。
道中は、盗賊や魔物の襲撃を警戒する必要もありますし、宿泊のための費用も掛かります。
ですが、召喚術を使って、僕がバッケンハイムからバルディーニを召喚すれば、一瞬で移動は完了します。
「時間は一瞬、襲撃を警戒する必要も無ければ、宿に泊まる必要も無い、言うことなしだな」
「召喚術を使って移動するとして、バッケンハイムに送るのは何日頃にしますか?」
「そうだな、新学期が始まる三日前で良いだろう」
「では、来週の光の曜日あたりで良いですかね?」
「あぁ、その予定で頼む」
「分かりました。リーチェ、僕が忘れないように覚えていてくれる?」
「はい、ですが、ケント様、何かお忘れじゃありませんか?」
「えっ、忘れる……?」
「領主クラウス・ヴォルザードからの指名依頼ですから、キチンと報酬の話をしていただかねば、困ります」
「あっ、そうか、そうだよね」
視線を向けると、クラウスさんは舌打ちをして、頭を搔いていました。
「まったく、我が娘ながらガッチリしてやがんな。だが、普通に警護した場合ほど日数を必要としないんだ、その分は減額させてもらうぞ」
「とんでもない! 召喚術という稀有な魔術を使うのですから、普通の警護以上の報酬をいただいてもおかしくありません」
「リーチェ、お前なぁ……」
「何ですか、お父様……」
ぐぬぬぬ……という感じで視線をぶつけ合う父娘は、なかなか面白いのですが、程ほどのところで止めておいた方が良いよね。
「クラウスさん、報酬は通常の警備を行った場合の片道分、そのまた半分でどうでしょう?」
「おう、話が分かるじゃねぇか、ケント」
「ケント様、それでは報酬が安すぎ……」
「リーチェが頑張ってくれるのは、とてもありがたいけど、僕の仕事は一瞬で終わるものだし、法外な報酬は受け取れないよ。それに、クラウスさんが支払うお金はヴォルザードの税金の一部だよね。もっと街のためになることに使ってもらおうよ」
「分かりました。ケント様がそう仰るなら……でも、これからは家族が増えるのですから、しっかり稼いでいただかないと困りますよ」
「ぐぅ、分かりました」
クラウスさんの勝ち誇ったような笑顔が腹立ちますね。
てか、クラウスさんも、しっかりマリアンヌさんの尻に敷かれていますよね。
まぁ、僕の場合は四人分だから、重さも四倍……なんて間違っても口にしませんよ。
クラウスさんの館で昼食をご馳走になった後、話に出たバッケンハイムに向かいました。
学術都市と呼ばれるバッケンハイムは、年末年始の休暇期間には殆どの学生が帰省するので、一気に人口が減って静まり返ると聞いています。
休暇期間中は、ギルドも営業していないので、ほぼ無人のギルドでギルドマスターのレーゼさんを探すことになるだろうと思っていました。
ところが、影移動で訪れたバッケンハイムのギルドには、多くの人が詰め掛けていて、騒然とした空気に包まれています。
「人気の無い学園に潜んでいたりするかもしれないぞ」
「だとしても、誰が探し出すんだ。ただでさえ警備の人材も足りていないんだぞ」
「奴ら、夜になったら戻って来るんじゃないのか? 早く警備体制を整えないと……」
ギルドの受付前には、多くの冒険者達が詰め掛けて、声高に意見をぶつけ合っています。
『ねぇ、ラインハルト。これって、魔物の襲撃があったのかな?』
『おそらく、そうでしょうな』
『フレッド、バステン、ちょっと街の様子を探って来て』
『了解しました、お任せ下さい』
『バステンは北と東……南と西は、自分が……』
バステンとフレッドが偵察に出かけた直後、受付にマスター・レーゼの片腕、リタさんが姿を現しました。
「お静かに願います……お静かに!」
「おらっ、静かにしやがれ! 遊んでる場合じゃねぇんだぞ!」
リタさんの声だけで治まらなかったざわめきも、鬼喰らいの二つ名を持つAランク冒険者、グラシエラさんの一喝で潮が引くように静まりました。
「いいぜ、リタ」
「ありがとう、シェラ。皆さん、良く聞いて下さい。今から一時間後、会議室で警備体制の打ち合わせを行いますので、Cランク以上の冒険者は集まって下さい。ここに居ない人にもDランク以下の皆さんが、可能な限り知らせて下さい。以上です」
リタさんが話し終えると、会議室へと移動するらしい人や、誰かに知らせに走る人など、受付前に集まっていた人達が動き始めました。
リタさんは、グラシエラさんを伴って職員用のスペースへと入って行きました。
今日は、マスター・レーゼに新年の挨拶をして、年初のオークションに出品するギガースの魔石を預けに来たのですが、どうやら違う件で依頼を受けそうな感じです。
リタさんと、グラシエラさんは、職員専用の階段を上り、細い廊下を抜け、奥まった部屋のドアをノックしました。
「リタです。グラシエラを連れてきました」
ドアを静かに開けたのは、マスター・レーゼのボディーガード、ラウさんでした。
部屋の中には、いつものごとく、露出度の高い踊り娘風の衣装に身を包んだマスター・レーゼがキセルを燻らせています。
「グラシエラ、被害はどの程度だぇ?」
「はい、まだ正確な数は分かりませんが、少なくとも死者、行方不明者を合わせて二十人以上になると思われます」
「オーガの数は、どうだぇ?」
「そちらもハッキリとは分かりませんが、おそらく五十頭以上……」
「ロックオーガは?」
「混じっているようです」
マスター・レーゼとグラシエラさんの話を聞く限りでは、オーガの群れが襲って来たようです。
そう言えば、昨年の暮れに訪れた時に、オーガの数が増えているような話をしていましたっけね。
『でも、五十頭ぐらいじゃ、たいした事は無いんじゃないの?』
『ケント様、バッケンハイムはヴォルザードとは違って城壁がございません』
『あっ、そうか。何の守りも無い所に、いきなりオーガが襲って来るなら、さっき聞いた被害も納得だね』
『このままですと、更に被害が拡大するかもしれませんぞ』
魔の森に接し、近くにダンジョンも存在するヴォルザードには、腕自慢の冒険者や、腕試しをしたい冒険者など、多くの戦力が集まってきますが。
普段魔物に襲われる機会が少ないバッケンハイムには、ヴォルザードほどの戦力は無いのだそうです。
『しかも、バッケンハイムの街の面積は、ヴォルザードの数倍になるはずです』
『守るべき土地が広すぎて、警備のための人員が足りないのか……手助けした方が良いよね』
『そうですな。あまり被害が大きくなると、年明けのオークションの落札価格が下がる可能性もございます』
年明けのオークションに出品するギガースの魔石は、バルシャニアで討伐したものです。
ギガースの魔石の売却で得たお金は、バルシャニアへの見舞金とするつもりなので、可能な限り高値で売れてもらいたい。
『僕らでチャチャっと片付けちゃおうか?』
『ケント様、一応、マスター・レーゼに相談されてからの方が宜しいですぞ』
『そっか、それもそうだね』
マスター・レーゼは、グラシエラさんから現状を聞き取ると、先に会議室へ向かうように指示を出しました。
街がオーガの襲撃を受けたわりには落ち着いていて、普段と変わらないように見えます。
テーブルの上に広げた資料を眺めながら、ラウさんと打ち合わせを始めるようなので、先に声を掛けさせてもらいました。
「こんにちは、レーゼさん、ラウさん、あけましておめでとうございます」
「ケントかぇ? コソコソと隠れてないで入りや」
「お邪魔します……と言うか、声を掛けないとラウさんにバッサリと斬られそうですから……」
「何を言って……ケント、その髪はどうしたぇ?」
「あぁ、この頭になってから会うのは初めてでしたね」
「ふむ……もしや全属性を手に入れたのかぇ?」
「はい、そしたら、こんな感じになりました」
最後に残っていた水属性を手に入れてからの経緯を簡単に説明しました。
二人とも、オーガの報告を受けていた時よりも興味津々といった感じですね。
「そうか、とうとう全属性を手に入れたか……ならば、我との約束も果たしてもらおうかのぉ」
「ふぁ? 約束って……」
「決まっておろぅ、何をとぼけておる」
「いやいや、街がオーガに襲われているのに、そんな事している場合じゃないですよね?」
「オーガの五十や百、怖れるまでも無いわぇ。その程度で滅びる街ならば、それまでの事だぇ」
「えっ、いやだって、バッケンハイムは城壁が……」
ラウさんに視線を向けると、マスター・レーゼと同意見らしく、頷いていました。
「あの、オーガの討伐を手伝いましょうか?」
「史上最年少Sランク冒険者の手を煩わせるまでもないじゃろう」
「えぇぇ……だって、もう二十人以上が犠牲になってるんじゃないんですか?」
「そうじゃのぉ……じゃが、それは備えが無かった時の話じゃ。これから備えをすれば大丈夫じゃろう」
「でも、ロックオーガも混じっているって……」
「ケント。確かに、そなたに頼んだ方が早く、安全に、確実にオーガを討伐できるじゃろう。だが、頼ってしまったら、バッケンハイムの冒険者が育つ機会が失われる。それは後々、バッケンハイムの冒険者のレベルが衰退する一歩となるやもしれんぞぇ」
冒険者の成長とか、レベルの衰退とか、全く考えてもいませんでした。
もしかして、僕がこれまでヴォルザードやラストック、バルシャニアなどでやってきた事は、間違いだったのでしょうか。
そんな疑問を尋ねてみると、マスター・レーゼは首を横にふりました。
「危機の規模が違う。魔の森から溢れて来る極大発生は、それこそ街が滅ぶレベルの危機じゃろう。もし、バッケンハイムが直面しておる危機が、同じレベルであるならば、我は迷わずケントに助けを求めるぞぇ」
「今回のオーガの襲撃は、そこまでの危機じゃないんですか?」
「違うじゃろうな。グラシエラは五十頭と言っておったが、話半分、二十頭も居れば良いところじゃろう。ロックオーガが五頭として、あとはオーガが十五頭、それに街の冒険者が総力戦を挑むのじゃぞ。ケントの手を借りるまでもないわぇ」
またしても、ラウさんが大きく頷いて同意を示していました。
確かに、その程度の数ならば、僕一人でも討伐出来そうです。
「と言うことじゃから、手出しするでないぞぇ」
「でも、命が危険に晒されて……」
「それでも、手出し無用!」
「分かりました……」
ここまでキッパリと言い切られてしまっては、反論しても駄目そうです。
仕方がないので、本来の目的を果たしてしまいましょう。
「レーゼさん、年明けのオークションは予定通りに開催されるのですか?」
「無論、予定通りに開催するぞぇ」
「では、ギガースの魔石を出品したいのですが……」
「おぉ、そうであったな。うちとしても新年一回目の目玉商品にするつもりじゃ」
「では、預かっていただいても構いませんか?」
「構わぬぞぇ。あのように大きな魔石は、他では見たこともないし、ケント以外の者が手に入れるには、ケントから買い取るか、盗み出すかのいずれかじゃろう」
それでもマスター・レーゼは、手書きの預り証を作成してくれました。
魔石を預け、預かり証を受け取ったところで、リタさんが打ち合わせの時間が迫っていると伝えに来ました。
「マスター、そろそろお時間……ケントさん、いつの間に」
「すみません、お邪魔してます」
「そうじゃ、ケント。そなたも打ち合わせに出てくれりょ」
「いや、でも僕は手出し禁止なんですよね?」
「そうじゃ、手出しは無用じゃが、見物は自由じゃぞ」
マスター・レーゼの含みのある笑みを見れば、見学だけで済むはずがなさそうですが、本部ギルドとは良好な関係を維持したいので、あえて誘いに乗ることにします。
ラウさんと並んで、マスター・レーゼの後に続いて、会議室へと向かいました。
会議室には、椅子に座りきれない程の多くの冒険者が集まっていました。
不安そうな表情を浮かべている者もいれば、血気に逸って今すぐにでも飛び出していきそうな者も居ます。
中には、新年の休暇期間とあって酒に酔っているような者も見受けられました。
集まった冒険者達の視線を一身に集めながら、マスター・レーゼは演台に上りました。
「バッケンハイムの危機じゃ、そなたら支度は済んでおろうな……」
響きの良いマスター・レーゼの声が会議室に広がると同時に、冒険者達の表情が引き締まりました。
「報告では、襲って来たオーガは五十頭以上……だが、怖れるほどではあるまい。恐ろしいと思う者は、さっさと家に帰って布団でも被って震えておれ」
挑発するような言葉に、冒険者達の眉が吊りあがりました。
「オーガ共は、人を餌だと思って襲ってくるが、我らにとって奴らは獲物でしかない。向こうからノコノコ狩られに来るのだ、遠慮なく血祭りに上げて、しっかり稼ぎや!」
「おぉぉぉぉぉぉ!」
「各々の配置については、ラウから伝える。逸って返り討ちに遭うような無様を晒すでないぞ。あぁ……そうじゃ、忘れるところじゃった」
マスター・レーゼは、僕に視線を向けると、ニヤっとした笑みを浮かべました。
「ラウの隣におる銀髪の男は、ヴォルザードのSランク冒険者ケントじゃ。今回はオブザーバーとして参加するが、そなたらが情け無い姿を晒せば、獲物は全て持って行かれると思いや」
会議室に集まっている冒険者達の視線が、一斉に僕に向けられました。
「おい、ヴォルザードのケントって……『本物』か?」
「あぁ、リバレー峠の山賊を皆殺しにした『本物』だ」
「バッケンハイムとマールブルグの紛争を一人で収めた『本物』なのか?」
敵意や好奇心、一部には畏怖の視線を向けて来る冒険者達は、口々に『本物』という言葉を口にしていますが、黒髪から銀髪に変わったから疑われているのでしょうかね。
ラウさんに尋ねてみると、理由を教えてくれました。
「ほっほっほっ、ケントよ。こやつらが言ってる『本物』とは『本物の魔物使い』という意味じゃぞ」
「本物の魔物使い? あぁ、なるほど……って事は、もしかしてルイージャとブランは『偽者』扱いですか?」
「ほっほっほっ、『偽者』とまでは言われておらぬが、『まがい物』とか『B級品』扱いじゃな」
うわぁ、しばらく顔を合わせない方が良さそうですね。
バッケンハイムの冒険者達の好奇の視線を浴びながら、結局はオーガ討伐に加わる事になりました。
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