第226話 宴の仕度
マノンとノエラさん、ハミルを家まで送り、アマンダさん、メイサちゃんと一緒に下宿まで戻って来ました。
「ケント、夕食は要らないのかい?」
「はい、ちょっとバルシャニアまで行って来ますので、夕食は向こうで御馳走になる予定です」
「ちょっとバルシャニア……なんて普通の人が口にしたら頭がおかしくなったと思われるけど、ケントの場合は本当なんだから呆れるよね」
「ねぇねぇ、ケント、モフモフも一緒に行っちゃうの?」
「うーん……そのつもりでいたんだけど、まぁバルシャニアは危なく無さそうだから、マルト達には残ってもらっても大丈夫かな」
「ホントに? やったーっ! ケント大好き」
満面の笑みを浮かべて抱き付いて来てるけど、メイサちゃんが大好きなのはマルト達だよね。
そのマルト達は留守番と聞いてちょっと不満そうですが、しっかりと下宿を警護して欲しいと言うと渋々ですが納得してくれました。
「ケント、あんたバルシャニアに行くのに、そんな格好で良いのかい?」
「えっ、はい、なんか普段着で来て欲しいって、向こうで着替えを用意してくれるらしいです」
「そうかい、それならば良いけど、相手はバルシャニアの皇族なんだろう? あんまり失礼な事を言うんじゃないよ」
「はい、十分気を付けます」
なーんて、これまでにも結構失礼な事を言っちゃったりしてるんですけどね。
僕の護衛には、闇属性魔術士の襲撃に備えて、連絡役としてリーゼンブルグ東北部に散らばっていたコボルト隊に戻ってもらいました。
「みんな、ご苦労様」
「わふぅ、ご主人様、撫でて、撫でて」
影の空間に戻って来たコボルト隊に、揉みくちゃにされてからバルシャニアに向かいます。
バルシャニア帝国の帝都、グリャーエフにある宮殿には、長蛇の列が出来ていました。
例年の様子は分かりませんが、行列のお目当ては宮殿に展示されたギガースの頭蓋骨です。
横に八人が並んだ行列は、宮殿の外にまで伸び、ざっと見ですが五百メートル以上続いていそうです。
行列の最後の人は、今日中にギガースの頭蓋骨を拝めるんでしょうかね。
「女子供、年寄もいるのだ、決して押したり走ったりするな! 列を乱す者は容赦せんぞ!」
行列を誘導する為に大勢の騎士が並び、鞘こそ被せてありますが槍を携えて行列を乱す者が居ないか監視しています。
ギガースの頭蓋骨を展示している建物は、入口を入った所に大きな衝立が置かれ、外部からは中の様子が見られないようになっていました。
そして、その衝立には、稀代の英傑ケント・コクブがギガースを討伐した様子が、かなりの脚色を加えて書き示され、皇女セラフィマが輿入れすると書き添えられています。
「たった一人で三頭ものギガースを討伐したなんて本当なのか?」
「本当でなければ、セラフィマ様が輿入れするはず無いだろう」
「だが、そのような傑物と縁を結んだのならば、皇家は益々安泰だな」
横八人の列は四人ずつの列になり、左右に分かれて衝立を回り込むようにして建物の中へと進んで行きます。
大人の腰ぐらいの高さの台座に据えられたギガースの頭蓋骨には、周囲から光の魔道具が当てられ、博物館の展示のような雰囲気です。
人間の頭蓋骨よりも角ばった形状で、高さは軽く大人の背丈を超えています。
「おぉぉ……なんという大きさだ」
「これが作り物でないなんて……」
「全身はどれほどの大きさだったのだ」
ギガースの頭蓋骨を目にした民衆は、口々に驚きの声を漏らし、その声が列の後に居る者たちの気持ちを逸らせてしまい、行列を整理する騎士は声を張り上げて奮闘を続けていました。
ラインハルトも感嘆したように溜め息を洩らしています。
『ふぅむ、こうして見ると、改めて巨大だと実感しますな』
「そうだね、昼間に外で見るよりも、建物の中で、照明が当てられていると違った雰囲気に見えるし、僕らが見たのは肉が付いた状態だけだからね」
行列はギガースの頭蓋骨を両側から回り込むように進まされ、後ろ側で合流して建物の外へと退出させられます。
頭蓋骨の周囲には近づけないように柵が設けられていますが、見物に訪れた人々は、その威容に恐れをなしたのか、むしろ柵から離れて眺めていました。
『皇妃殿の思惑は当たったようですな』
「どうなのかな。反体制派のムンギアの人達が目にしていなかったら、あまり意味が無いんじゃない?」
『いやいや、これだけの民衆が集まって目にしているのです。例えこの場に足を運ばなくても、見物した者の話は必ず街に流れます。それはムンギアの耳にも届くはずですぞ』
「そうか、人の噂か……」
『人の噂というものは、伝わっていくうちに変化していきます。おそらく、このギガースの頭蓋骨の話は、更に誇張されて伝わっていくはずですぞ』
噂話に尾鰭が付くのは、どこの世界でも同じようです。
その噂話を耳にした人は、まさかケント・コクブがこんな子供だとは思いもしないでしょうね。
公開展示されているのは、ギガースの頭蓋骨だけではありませんでした。
精巧な彫刻が施された魔物の骨や角、見事な彩色が施された大きな壺、巧緻な柄が織り込まれた敷物など、他国から友好の証として贈られた物や、バルシャニアの特産品の中で最上級の逸品が市民の目を楽しませていました。
こうした催し物も、万国共通って感じですね。
展示物を一通り眺めてから、事前の約束通りにセラフィマの部屋を訪ねました。
セラフィマは、ベッドの上にヒルトと向かい合って座り、何やら話しているようですが、時折ポンポンと肩を叩かれています。
もしかして、セラフィマはハミルと同レベル……って事は無いですよね。
「セラ、入っても良いかな?」
「ケント様! お待ちしておりました。どうぞ、お入り下さい」
セラフィマは、背中に羽でも生えているのではと思うほど軽やかな足取りで駆け寄って来ると、そっと僕の腰に腕を回して身体を寄せてきました。
「あけましておめでとう、セラ」
「おめでとうございます、ケント様」
新年の挨拶を交わした後で、セラフィマは僕の肩に頭を預けてきます。
「セラ、時間は大丈夫だよね?」
「はい、会食の時間までには余裕がございます。ケント様には、ご入浴をしていただいた後で、用意いたしましたバルシャニアの衣装に着替えていただきます」
「えっと……バルシャニアの衣装の着方とか、良く分からないんだけど……」
「ご懸念にはおよびません。世話役の者を控えさせてございます」
「ありがとう、よろしく頼むね」
「はい、では湯殿に御案内いたします」
セラフィマは、腕を絡めて案内してくれます。
柔らかな髪が頬をくすぐり、甘い香りが漂ってきます。
廊下に出ると、侍女と思われる女性が二名、三歩ほど後ろに付き従ってきます。
もしかして、世話役というのは、こちらの二人なのでしょうかね。
もしかして、もしかして、入浴の世話とかもされちゃうんでしょうかね。
ちょっとエッチな期待に胸を膨らませているうちに、湯殿の入口へと到着いたしました。
「それではケント様、中に世話役が待っておりますので、その者達に任せて下さいませ」
「うん、分かった。じゃあ、後で……」
「はい、ごゆるりと……」
もしかして、セラフィマも一緒に入っちゃうのかなぁ……と思っていましたが、さすがにそれは無いようです。
ですが、脱衣所に足を踏み入れると、腰布を一枚巻いただけの世話役が二名、僕を待っていました。
もう、凄い胸です、ガチムチです。
「ケント・コクブ様、お待ち申し上げておりました」
うわっ、野太ぇ、腹に響く重低音だよ。
世話役は、まるで阿像と吽像のごとき筋骨隆々とした巨漢で、二人ともスキンヘッドです。
「よ、よろしくお願いします」
「はっ、では、こちらでお召し物をお脱ぎ下さい」
「わ、分かりました」
分かりましたけど、仁王立ちした二人に注目された状態で脱ぐのは結構恥かしいです。
僕もヴォルザードに来てから鍛えましたが、二人とは二十センチ以上も身長差がありますし、押さえ込まれたら、何も出来ずに首を圧し折られちゃうでしょう。
嫌な緊張感のせいで、すっかり縮こまっちゃってますし……
「では、どうぞ湯殿の中へお進み下さい」
「は、はい……」
「こちらへ……ここで掛け湯をさせていだだきます。ご準備が出来ましたら、合図をお願いします」
「は、はぁ……じゃあ、お願いします」
「畏まりましたぁ!」
世話役の二人は、普通のバケツの三倍ぐらいありそうな深い桶を手にすると、湯船のお湯を組み上げて、僕の頭の上から豪快に浴びせ掛けてきました。
左右から二杯ずつ、掛け湯の洗礼を受けた後は、湯船に浸かりますが、これ熱いよね。
掛け湯の時点でビックリしたけど、確実に四十五度以上あるよね。
お湯に漬けた足が、すぐに赤くなるぐらいの温度です。
「さぁさぁ、ケント・コクブ様、ゆるりと肩まで浸かって下され」
「は、いぃぃ……」
肩まで浸かると、全身がピリピリしてきます。
そして、世話役の二人はと言えば、湯船の外で仁王立ち……って、入らないのかよ!
「それでは、遠方よりいらしたケント・コクブ様に、バルシャニアの歴史について簡単にご説明させていただきます。バルシャニア帝国の歴史は古く、今より七百年以上昔へと遡ります……」
えぇぇ……もしかして、七百年分の講義を聞き終えないと出られないとか?
茹っちゃうって、あれ、もしかして今夜の会食のために調理されちゃってるとか?
弱火でコトコト煮込まれちゃってるとか?
頭の毛穴が全開になって、ダラダラと汗が流れて目に染みます。
五分ぐらい経過しても、まだ二百年ぐらいしか進んでないし……
「と……ここまでが、バルシャニアの歴史となります。では、どうぞ、こちらの湯船に」
「はぁ、やっと出られ……冷たっ!」
「こちらは水風呂となっております。どうぞ火照った身体を冷ますように、肩までお浸かり下さい」
「えっ……」
「どうぞ……」
「は、はいぃぃ……」
うわぁ、ダルンダルンに伸びきっていたのが、一気にキューって縮こまっちゃったよ。
「では、これよりバルシャニアの特産品についてお話させていただきます」
「はいぃ?」
「ご質問は、後ほどまとめてお伺いいたします」
「はい……」
入った瞬間は、めちゃくちゃ冷たかったのですが、火照りきった身体が冷やされて気持ち良くなってきました。
よくサウナの後の水風呂とか聞きますが、あれと同じなんですかね。
はぁ、これは意外に気持ち良いかも……なんて思っていたのは、最初の三分ぐらいまででした。
五分が経過しても、東部の特産品の説明が終わって南部の特産品の説明が始まったばかりです。
もしかして、北部とか西部にも特産品はたくさんあるのでしょうか?
食いしばっているはずの奥歯が、ガチガチと音を奏でるようになった頃、ようやく特産品の説明が終わりました。
「では、ケント様、こちらの湯船に……」
「は、は、いぃぃ……」
例え、そこが熱湯風呂だと分かっていても、冷え切った身体を温めるためならば入るしかないですよね。
てか、僕の心臓は大丈夫でしょうか、頑張れ、頭の血管切れませんよね、頑張れぇ!
幸いにして、今度はのぼせるほどの時間ではなく、身体が温まったところで洗い場へと案内されました。
ぶっちゃけ、風呂に入ってるだけなのに、ぐったりしそうです。
「それでは、お身体を流させていただきます」
「えっ、いや、それは自分で……」
「失礼いたします!」
世話役の二人は、石鹸を泡立てた桶にヘチマに似たタワシを浸けると、僕の身体をゴシゴシと洗い始めました。
てか、痛い痛い、皮剥ける、肉削げてないだろうねって、マジ痛いって。
世話役二人によるパワーピーリングの施術が終わり、再び熱湯風呂へって、これじゃあ因幡の白兎だよ。
熱湯風呂から水風呂へと移動し、身体の火照りが冷めたところで、ようやく風呂から上がることを許されました。
てか、マジで自己治癒使っちゃいましたよ。
もうバルシャニアの風呂には入らない、どんなに勧められても入りません。
身体を拭いて、超絶肌触りの良いパンツを履いたら、これまた超絶肌触りの良いバスローブを着せてもらいました。
「ケント様、お飲み物を……」
「あぁ、ありがとうございます」
レモネードに似た飲み物は、酸味と甘みのバランスが絶妙で、ほんのりとした苦味が大人の味だと感じさせます。
籐に似た植物を編んだ椅子で寛いでいると、女官が二名迎えに来ました。
「ケント・コクブ様、お支度部屋に御案内いたします」
「はい、お願いします」
案内されたのは湯殿とは別棟の部屋で、大きな鏡台と姿見のある、いわゆるドレッシングルームみたいな部屋でした。
「どうぞ、こちらへ……」
最初に鏡台の前に座らされ、髪と眉を整えてもらいました。
良い香りのする油を塗られてオールバックに固められると、銀髪になった事もあって、少しだけ大人びて見えました。
日本に居た頃と比べると、身体が引き締まり、顔の丸みが減っているのも大人びて見える要因でしょう。
「では、お召し替えを……」
用意されていたシャツとパンツは、光沢のある白い布地に金糸で細密な刺繍が施されていて、一目見て高価だと分かる逸品でした。
ゆったりとしたパンツの裾と腰を絞るベルトは、エメラルドグリーンの地に銀糸で刺繍が施されていました。
ベルトと同じエメラルドグリーンの短いベストを羽織り、支度は整いました。
中身は別にして、衣装だけを見れば、アラビアンナイトに出てくる王族のようです。
「とても良くお似合いでございます」
「どうもありがとう」
「では、控えの間に御案内いたします」
支度部屋を出て、更に別棟に移り、長い廊下を進んだ先の部屋へと案内されました。
控えの間という事でしたので、皇帝と対面するのを待つ部屋だと思っていましたが、中には皇帝コンスタンと皇妃リサヴェータが寛いでいました。
「ほぉ、なかなかのものではないか」
「とても良い男振りですわね」
「本日は、お招きいただきありがとうございます」
「うむ、まだ開会までには時間がある。こちらに座って寛ぐが良い」
「はい、失礼します」
控えの間には、皇帝夫妻の他には給仕が控えているだけで、皇子達やセラフィマの姿もありません。
正月早々、めでたい宴席の前に少々野暮かとは思いましたが、アルダロスの王城で起こった騒動について話しました。
宴会で酔っぱらってしまうと、話が先延ばしになりそうですからね。
「リーゼンブルグの王城で行われた新年参賀の式典をアーブル・カルヴァインが襲撃しました」
「ほう、その割には随分と落ち着いた様子ではないか」
「はい、襲撃がある事は予想していましたし、後は、どのような手段を使ってくるかだけでしたので」
「それでは被害も出さずに殲滅したのか?」
「いいえ、警備を担当していた騎士や巻き込まれた民衆に犠牲が出ています」
「何だ、襲撃を予測しておきながらも犠牲を出したのか。リーゼンブルグの騎士も大した事は無いな」
「今回は、例年とは違う警備体制を整え、十分に警戒していましたが、アーブルの攻撃が予想を上回っていました」
「ほう、それは言うなれば予想外の城攻めが行われたと思って良いのか?」
「そうですね。あの戦術は城攻めの手段となりうる感じですね。アーブルは……」
「あぁ、ちょっと待て、城攻めの手段となりうるか……」
コンスタンさんは、続きを話そうとする僕の言葉を遮ると、襲撃の手段を予想し始めました。
「民衆を招き入れる城門に、騎馬で一気に乗り入れたか?」
「いいえ、馬は使っていません」
「そうか、ならば民衆に紛れ込んで……」
「今回、城内に入る者にはギルドカードの提示を義務付けました」
「ふむ、騎馬でもなく、民衆に紛れるでもなく……どのような方法を使ったのだ?」
「アーブル・カルヴァインは、爆剤を持ち込んでいました」
「なんだと! 爆剤だと! それは確かなのか?」
「はい、どのようなルートで持ち込んだのかまでは分かりませんが、かなりの量の爆剤を手に入れていました」
「キリアからか?」
「それも調査中ですが、おそらくは……」
爆剤を詰めた樽とアンデッドを用いた自爆攻撃の話をすると、コンスタンさんは表情を曇らせました。
「キリアとヨーゲセンの戦争については探りを入れ続けているが、報告に度々『死兵』なる言葉が出て来る。死兵とは本来は死を覚悟してブースターを使い続ける兵士を指す言葉なのだが、どうやら違う意味らしいな」
「爆剤と闇属性魔術士、それとブースターさえ用意すれば、アンデッドになりうる死体は戦場でいくらでも手に入ります」
「ぬぅ、人としての尊厳すら踏み躙るような戦術だな」
「今回、アーブルのアジトから爆剤を奪取しましたので、日を改めてお持ちします」
「本当か?」
「はい、ただ慎重に扱う必要がありますので、別の日に……」
「分かった。やはり、そなたを味方に付けて良かった。我が娘の嫁ぎ先に相応しいぞ」
コンスタンさんが軽く顎を振って示した先には、艶やかな衣装に身を包んだセラフィマの姿がありました。
銀糸で刺繍を施したエメラルドグリーンのドレス、純白に金糸の刺繍を施したベールとゆったりとしたパンツ。
パッと見た感じでは肌の露出度は極めて低いのですが、どれも光を透すほどに薄い生地で作られていて、セラフィマのスレンダーな身体が透けて見えます。
「セラの支度も整ったようだな。では宴を始めるとしよう」
宴の間には、皇帝夫妻に従うように、セラフィマと並んで足を踏み入れました。
クラウスさんの屋敷で行われたパーティーと同じだろうと思っていましたが、とんでもない間違いでした。
皇帝の登場と共に、地鳴りのようなどよめきが響いた宴の間は、学校の体育館よりも広そうで、ざっと見回しただけでも屈強な男達が三百人以上は参列していそうです。
「これより、祝いの宴を始める」
「おぉぉぉぉぉ!」
男達の雄たけびは、部屋の空気を震わせ、僕の身体を揺さぶりました。
えっと、帰ってもいいですかね? 駄目ですよね……。
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