第223話 年明けの式典

 元日の朝は、厳かに迎える日本風の方が良いです。

 年明けの日の朝、パーティールームは死屍累々といった感じになっていました。


 昨日の夕方からパーティーを始めて、日付が変わっても飲み続けてきた結果です。

 新年を迎えた頃に、ソファーやらテーブルが追加され、お酒と簡単なおつまみが追加された後は、給仕の人達も姿を見せなくなりました。


 たぶん、ここから先は面倒見ないから、お前ら勝手にしやがれって事だったのでしょう。

 飲み続けて来た参加者達も、一人、また一人と酔いつぶれてソファーに転がされていきました。


 バルディーニは、いつの間にか姿を消していて、アウグストさんも途中で自室へと引き上げて行きました。

 唯香とマノンは、リーチェの部屋に泊まるようで、僕も一緒に行こうとしたのですが、クラウスさんに掴まって飲まされてしまいました。


 三人とムフフな初夢が見たかったのに、イジメですね。

 唯生さんも残っていたのですが、結構ベロベロ状態で、何だか説教されたり、賞賛されたり忙しかったような気がします。


 その辺りから記憶が曖昧になり始めて、目を覚ました時には、ソファーに浅く腰掛けて眠りこけていました。


「ぬぁぁ、首がぁ……頭がぁ……声がぁ……」

『ぶははは、ケント様、昨夜は随分と飲まされていらっしゃいましたな』

「あぁ、ラインハルト、大きな声は出さないで、頭に響く……」

『ケント様、自己治癒を掛ければ楽になるのではありませんか?』

「あぁ、そうかも……」


 大きく深呼吸をした後で、全身に自己治癒魔術を掛けると、首の痛みも二日酔いの気持ち悪さもスーっと楽になりました。

 うん、自己治癒最高、この力を日本でも万全の状態で使えるならば、サラリーマンとしてもやっていけそうな気がするよ。


「あぁ、楽になったよ」

『ケント様、起きられますか?』

「うん、今は何時ごろかな?」

『まだ朝のうちですぞ、昼までには間がございます』

「じゃあ、ちょっと着替えてから、アルダロスに行く準備をしよう」


 パーティーのホストであるクラウスさんも、珍しくドノバンさんも酔いつぶれているようなので、書置きをしておきます。

 ついでに、残り物で腹ごしらえをして、屋敷を出る前にベアトリーチェの部屋を覗いてみると、三人仲良く一つのベッドで眠っていました。


 中央にベアトリーチェ、唯香とマノンが両側に眠っています。

 みんな結構遅くまで起きていましたから、もう少し寝かせておいて上げましょう。


 と言うか、僕もここで朝を迎えたかったです。

 影移動で下宿に戻り、シャワーを浴びてから普段着に着替えました。


『ケント様、アルダロスへ向かわれますか?』

「その前に、ちょっと魔の森の訓練場に寄っていく」

『何かなさるのですかな』

「うん、槍ゴーレムを使い切った状態なので、補充しておこうかと思ってね」


 ギガース、ヒュドラの連戦で、槍ゴーレムは大、中、小の殆どを使い切ってしまっています。


 断罪の槍を使うほどの相手は、そうそう現れないとは思いますが、いざと言う時に使えないのでは意味がありません。

 訓練場で軽く身体を動かすと、頭も動きだしました。


「そう言えば、王城の仮設の壁は完成したのかな?」

『無論ですぞ。既に完成して硬化の魔術も掛けてございます。よほどの土属性の魔術士でもなければ、崩すのには相当な時間が掛かるはずですぞ』

「みんな、頑張ってくれたんだね。よーし、おいで!」


 コボルト隊のみんなに揉みくちゃにされてから、槍ゴーレムを各種製作して、コボルト隊やゼータ達にガッチリ硬化の魔術を掛けてもらいました。

 勢揃いしたザーエ達とも新年の挨拶を交わしました。


「みんな、今年も一年よろしくね」

「我等は常に王と共にあります。いつでも御命令を」

「ありがとう、早速だけど王都に同行してくれるかな。襲撃に備えておきたいんだ」

「畏まりました、王よ」


 シロンとクージョの監視を頼んでおいたバステンとフレッドにも戻ってもらいました。


「バステン、フレッド、明けましておめでとう」

『新年おめでとうございます、ケント様』

『今年は、ケント様がリーゼンブルグを統べる年……めでたい……』

「いやいや、僕は王様にはならないからね。それでシロンとクージョの様子はどうかな?」

『全く動きはありません。ケント様の見込み通り、王都の襲撃が本命かと』

『騎士団の戦力もある……こちらは王都に集中すべき……』

「そうだね。じゃあ二人も一緒に王都に来て」


 槍ゴーレムを影収納へと片付けて、アルダロスの王城へと移動しました。

 王都の街も、ヴォルザードと同様に新年を祝う飾り付けがされていますが、まだ時間が早いためか、道行く人は疎らです。


 カミラの部屋に向かう前に、打ち合わせた警備体制が出来ているのか確認しましょう。

 王城には、元々四つの門と跳ね橋があるのですが、今日下ろされている橋は二つだけです。


 片側の橋が王城に入るためで、もう一方は出るための橋、つまりは人の流れを一方通行にしようという訳です。

 入場側の橋の500メートルほど手前には、検問所が設けられていて、女性と子供を除いた少年以上の男子は、ギルドカードによる身分の確認が行われる予定です。


 それだけでなく、橋の直前には更なる検問が設けられていて、怪しげな人物をピックアップして、詳しい身元調査をする予定です。

 橋を渡り、門を潜った先は、カミラが挨拶をする場所までの順路が決められ、指定された以外の場所には入れないように、壁が築かれています。


 既に騎士による巡回も行われているようで、あちこちで監視の目を光らせていました。

 アーブル・カルヴァインの所在が掴めず、アンデッドによる襲撃を繰り返した闇属性魔術士も捕縛されていない状況で、襲撃が行われる可能性が高いと言われれば、これまで出し抜かれてきた騎士達が、腕を撫すのも当然でしょう。


 カミラの姿は、後宮の自室ではなく王が執務を執り行う部屋にありました。

 臙脂の上着に白い乗馬ズボン、磨き上げられた黒い長靴、背後には金ピカの鎧の胸当てと、真っ白なマントが準備されています。


 カミラは引き締まった表情で、騎士団長ベルデッツを始めとして騎士団の主だった者達と最終の打ち合わせを行っているようでした。

 長いテーブルに、カミラが見渡す両側に五人ずつ、計十名の騎士はいずれも厳しい表情を浮かべています。


 勿論、酒を飲んで寛いでいるはずも無く入念に打ち合わせをしているようで、これならば警備は大丈夫そうな気がします。

 カミラとテーブルを挟んで正対する位置に闇の盾を出し、ラインハルト達を従えて表にでました。


 僕の姿を目にした瞬間、カミラは弾かれたように立ち上がり、それに従うように騎士達も一斉に立ち上がりました。


 カミラはテーブルを回り込むように、僕の近くまで足早に歩み寄ると、跪いて頭を垂れました。

 騎士達も一斉に跪いて頭を下げています。


「新年おめでとうございます、魔王様」

「おめでとう、カミラ。警備は順調に整えられているのかな?」

「はっ、おかげさまで騎士の人員も確保出来ましたし、王城内の壁の仮設も完了いたしました。ただ今、最終の確認を行っていた所です」

「結構、確認を続けて」

「はっ、畏まりました」


 カミラとテーブルを挟んで向き合う位置に座り、オブザーバー的に聞かせてもらいましたが、さすがに実務となると僕では考えつかない細かい部分にまで確認が行われています。

 すべての確認作業が終わると、カミラから意見を求められました。


「魔王様、何か足りない箇所はございますか?」

「いいや、良く計画されていると思うよ」

「ありがとうございます。では、騎士達に一言いただけませんか?」

「えっ、僕から?」

「はい、お願いいたします」


 ぐぅ、これは想定していませんでしたが、この状況では逃げられませんよね。


「じゃあ一言。聞かせてもらった警備の状況は、王城の構造を良く知らない僕から見ても、細かな部分まで良く考えられていると感じられるものだった。普通の相手ならば、これで十分だと思うけど、相手はあのアーブル・カルヴァインだからね。こちらの想定を上回る襲撃を行ってくる可能性は高い。想定外の事態が起こった時に、どれだけ柔軟に対応出来るのか、カミラの安全は僕が約束するから、皆は市民の安全確保に全力を注いでほしい。そして、今日こそはアーブルとの因縁に決着を着けるつもりで事に臨んでほしい。以上だ」


 騎士達はカミラに従って立ち上がると、僕に向けてビシっと音がするような敬礼を捧げた後で、持ち場へと散って行きました。

 僕もリーゼンブルグ式の敬礼を返したのですが、ラインハルト達のようには決まっていなかった気がします。


 騎士団長も退出して、会議が行われていた部屋には、僕らとカミラだけが残りました。


「城内外の警備体制も見させてもらったけど、準備は整っているみたいだね」

「はい、ですが何ぶんにも初めての警備体制ですので、不測の事態が起こるのは避けられないでしょう」

「そうだろうね。全てが上手くいくなんて考えていたら、全て上手くいかなくなるのかもしれない」

「魔王様が想定外の事態は起こると訓示していただきましたので、騎士達も柔軟な対応を心掛けるでしょう」

「いやいや、僕の言葉なんて部外者の子供の戯言みたいなもんだし……」

「とんでもございません。先日の議事の間での騒動、そして騎士達を王城まで送り届けていただいた送還術。今や騎士の間では、魔王様は王国の守護神のように思われております」


 とは言っても、直接僕の行動を見た騎士だけでしょうし、実際に見ていない騎士達の間には反発も残っているはずです。


「まぁ、僕の評判なんてどうでもいいけど、肝心のアーブルの所在は全く分からないの?」

「はい、日々幾つもの情報が寄せられて来るのですが、どれも確たるものではなく、寄せられる情報そのものが、我々を混乱させるためのようにも感じられます」

「だとしたら、今日も空振りに終るかもしれないけど、油断はしないようにね」

「はい、あの……今日は魔王様が守って下さるのでしょうか?」

「うん、騎士達にも約束したからね。市民の参賀が終るまでは僕が影から見守っているよ」

「ありがとうございます。これ以上にない心強い御力添えをいただき、自信をもって式典に臨むことが出来ます」


 軽く頭を下げたカミラに歩み寄り、抱き寄せました。


「魔王様……」

「僕がついてる。リーゼンブルグの国内を統一し、砂漠化の対策を講じ、日本への賠償を終えたらディートヘルムに王位を譲るつもりなんでしょ?」

「はい、おっしゃる通りです」

「それまでは、結ばれることは叶わないと思うけど、カミラが民を思う王であり続ける限り、僕が支えるから安心して」

「魔王様、ありがとうございます」


 瞳を潤ませたカミラを更に強く抱きしめました。


 市民参賀の式典が行われている間、僕はカミラの近くに待機しているつもりですが、一人では心許ないので、フレッドに補助を頼みました。

 ラインハルトは式典の会場を見渡せる位置に、バステンは入場のための門を見渡せる位置に待機してもらいます。


 それと、騎士団ではカバー出来ない場所、王城を囲む水堀の中は、ザーエ達に巡回してもらいます。


 僕の眷属は強力ですが、アルダロスの市民から見れば普通の魔物との違いが分からないでしょうから、姿を見せるとパニックを誘発する原因となりかねません。

 目立たない場所、見えない場所からのフォローを徹底していくつもりです。


『ケント様、そろそろ市民が集まり始めました』

「混乱は起きていない?」

『今のところは大丈夫そうですが、人が増える時間帯には少々混乱が起こりそうです』


 カミラ達の話では、警備の方法が変更になり、成人男子の入場にはギルドカードが必要であると市民には通達したそうですが、昨日の今日なので知らずに訪れる者とは一悶着あるかもしれませんね。


 早い時間から訪れて混乱無く入城できた者達も、例年とは大きく様変わりしている警備に戸惑っているようです。


 式典の時間が近付くと、侍女達がカミラの衣装や髪を整え準備を進めていきます。

 僕は影の空間から見守っているつもりでしたが、カミラの希望で式典の直前まで表に出て、見える場所に待機していました。


 事情を知らない侍女からは怪訝な表情を向けられましたが、事情通らしい侍女が耳打ちをすると、何やら意味深な視線と会釈をされました。

 あれ、何を言われてるんでしょうね。


『カミラ王女の情夫にして……リーゼンブルグを影から統べる魔王……』

『いやいや、情夫って……言われても仕方ないのかな? でもリーゼンブルグを統べるつもりは無いよ』

『でも、ディートヘルムが王となっても……ケント様には逆らえない……』

『そうかもしれないけど、無理難題を押し付けるつもりは無いよ』

『真の王とは……支配されていると感じさせない存在……まさにケント様……』

『そんなつもりは無いんだけど、リーゼンブルグの一般市民には平和に暮してほしいとは思ってるよ』

『それで十分……リーゼンブルグをお願い……』


 例え自分達が生きていた頃と大きく国が変わってしまっても、やはりフレッドには祖国に対する思いがあるのでしょう。

 まして今日は年明けの日、しかもカミラが王位の継承を宣言する日です。

 少しでも良い国になってもらいたいと願うのは当然なのでしょう。


「カミラ様、そろそろお時間でございます」

「分かった、すぐに行く」


 式典の刻限を知らせに来た騎士団長に短く返事をして、カミラは椅子から立ち上がり、侍女からマントを羽織らせてもらうと、僕へと歩み寄って来ました。

 瞳には強い決意が宿っているように見えますが、唇の端が震えているようにも見えました。


「では、魔王様、行ってまいります」

「うん、僕は影の中から見守っているからね」

「はい」


 髪形を崩さないように、そっと抱きしめてから、影に潜りました。

 式典が行われる前庭には、多くの市民が詰め掛けていて、立錐の余地も無いぐらいです。


 パッと見だけですが、一万人以上は居そうに見えます。

 カミラが姿を見せるバルコニーと市民の間には、フルプレートの騎士が抜き身の剣を切っ先を持って並んでいます。


 市民に対して威圧感を与えつつ、市民に対して剣を振るう意思の無い事を示す姿勢です。

 市民の入城に際しては、やはり混雑時に悶着が起こりかけたそうですが、武装した騎士が毅然とした態度を示すと、市民の側が引き下がったそうです。


 例年の警備では、騎士の服装も軽装で、今日のような完全装備の騎士は、その姿だけで威圧する効果があるようです。

 二つの検問所を抜けた後は、様変わりした王城の姿に驚く者は居ても、人の流れはスムーズに流れていったそうです。


 例年の式典では、驚いたことに王本人は姿を見せず、影武者がバルコニーに上って市民に手を振っていたそうです。

 市民への言葉も無く、ただ手を振るだけならば、本人ではなくても問題無いという事なのかもしれません。


 影武者は、太っているように偽装していましたが、王本人のように歩くのも困難なほどに太っては居なかったので、顔色も健康そのものだったそうです。

 それだけに、集まった市民は、王でなくカミラが姿を表すと、驚きのどよめきを洩らしました。


「おい、あれはカミラ様ではないのか」

「そうだ、カミラ様だが王はどうされたのだ?」

「王子達の姿も無いが、噂は本当だったのか?」

「だが、王も王子もなんて事があるのか?」

「静まれ! 静まれ! これよりカミラ様よりお言葉を賜る、心して聞くが良い!」


 バルコニーに立った騎士が、声を張り上げると、集まった市民達は静まるどころか大きくどよめきました。

 通常、新年の式典に王族が姿を表す事があっても、言葉を伝える事は無いそうです。


 王も王子も不在の状況で、カミラだけが姿を見せ、その上、市民に向かって話し掛けるなどという前代未聞の状況に驚くなという方が無理なのでしょう。


「えぇい、静まれ! 静まらんか!」


 騎士が顔を真っ赤にして怒鳴り散らしても、民衆のどよめきは止みそうもありませんでした。


「良い、下がれ……」


 騎士が更に怒鳴り散らそうとする所を制したカミラが、そのままバルコニーの前面まで歩を進め、右手を上から下に抑えるように動かすと、それを目にした群集は一斉に口を閉じ、耳をそばだてました。


「皆に伝えることがある」


 叫ぶでもなく、怒鳴るでもなく、まるで力みを感じられないカミラの言葉は、それでも民衆の隅々まで染み渡っているように見えました。


「我が父である国王アレクシス・リーゼンブルグは逝去した」


 カミラの一言で、息を飲むように広がったどよめきは、またカミラの右手の動きだけで抑え込まれました。


「父だけでなく、第一王子アルフォンス、第二王子ベルンスト、第三王子クリストフも、アーブル・カルヴァインの策謀によって死去した」


 国王だけでなく、三人の王子が貴族の手によって死亡したと聞かされ、先ほどまでとは比べ物にならないほどの大きなどよめきが広がっていきました。


「どうなってるんだ、王だけでなく王子もなんて」

「王族内部で権力闘争が起こっていたとも聞くぞ」

「第四王子はどうしたんだ、確かカミラ様の弟だろう?」

「王位に就くために実の弟まで殺したってのか?」

「静まれ! カミラ様のお言葉の最中だぞ、静まれ!」

「良い、下がっておれ……」


 カミラは民衆が一しきり話を終えるまで待ってから、三度手振りで静まるように伝えました。


「父や兄無き今、ディートヘルムは国を背負うには、まだ幼い。よって我が王位を継承し、リーゼンブルグを治めてまいる。皆の不安は至極当然のものだろうが、そのような心配は無用だ。我が生きてここにある限り、かつて無い繁栄と栄華を見せてやろう。我について参れ!」


 真っ白いマントを羽ばたかせるようにカミラが両手を広げてみせると、群衆から地を揺るがすような歓声が湧きおこりました。


「カミラ女王、万歳! リーゼンブルグ王国、万歳!」

「カミラ女王に栄光あれ! リーゼンブルグ王国に栄光あれ!」


 たぶん民衆の中にはサクラが混じって扇動しているのでしょうが、殆どの市民が熱に浮かされてように叫び声を上げた時でした。


 ズゥゥゥゥゥン!


 地面を突き上げるような振動と爆音が空気を震わせました。

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