第215話 予期せぬ歓待

 周囲に人が居ないのを確認して表へ出て、オートロックの操作盤で部屋番号を入力し、インターホンを鳴らしました。


「はい……」

「あ、あの……ぼ、僕、国分健人と申します、初めまして!」

「どうぞ……」


 委員長のお母さんでしょうか、落ち着いた女性の声が聞こえ、自動ドアが開かれました。

 エレベーターで三階へと上がり、部屋の前で再びチャイムを鳴らすとカチャリと鍵の開く音がして玄関の戸があけられました。


「こ、こんにちは! 初めまして! 国分健人と申します!」

「ふふっ、お待ちしていました。さぁ上がってちょうだい」


 額が膝にぶつかるぐらいの勢いで頭を下げると、小さな含み笑いをされた後で、家の中へと招き入れられました。

 委員長のお母さんは、スレンダーでシャープな印象で、出来る女性という感じです。


 家の間取りは平均的な3LDKみたいで、ちょっと元の自宅を思い出してしまいましたが、こちらは生活感に溢れていて、女性の多い家族らしく華やいだ雰囲気を感じます。


 案内されたリビングには、短髪でガッシリした体型の男性と、メイドイン・ジャパンなメイサちゃんという感じの女の子が待ち構えていました。

 委員長のお父さんと妹さんなのでしょう。


「お、お邪魔いたします」


 もう一度、深々と頭を下げて挨拶すると、ソファーに座るように促されました。

 僕の正面に委員長のお父さん、その隣にお母さん、テーブル短辺の一人掛けのソファーに妹さんが座りました。


「私が唯香の父、浅川唯生ただおだ。こちらが妻の美香、そっちは次女の美緒だ」

「こ、国分健人です……は、初めまして」


 ガチガチに緊張した状態で挨拶をすると、唯生さんはふっと表情を緩めました。


「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。何も取って食おうという訳じゃないからな」

「は、はい……」

「無理だよ。パパに正面から睨まれて、緊張しない訳ないじゃない」

「何を言うんだ美緒、こんなに優しそうなパパは、そうそう居ないぞ」

「えぇぇ、よく寺島さんに、ヤの付く職業の人みたいって言われてるのにぃ?」

「ばっ、馬鹿言うんじゃない。なぁ、そんな風には見えないよな、国分君」

「は、はい……そんな風には、とても……」


 いや、実はちょっと見えちゃいますけど、委員長のお父さんが、その筋の人とは聞いていませんから、違いますよね? 違うって言って下さい。


「うわぁ……この人、嘘つきだから、お姉ちゃんのお婿さん失格じゃない?」

「えぇぇ、べ、別に僕は、う、嘘なんかついて……」

「めっちゃ分かり易すぎぃ。お姉ちゃんの言う通り、嘘下手すぎ……」

「ぐぅ、そんな事は……無くもないかもしれません」

「あははは、この人面白いよ。うん、いいかも!」

「美緒、そのぐらいにしておきなさい。ごめんなさいね、健人さん。男兄弟が居ないから、少しはしゃいでるだけなのよ」

「は、はい……大丈夫です」


 母親の美香さんが嗜めてくれましたが、美緒ちゃんはニマニマした笑いを浮かべて、僕をオモチャにする気満々といった感じですね。


「さて、緊張も解れただろうから、そろそろ本題に入らせてもらおうか」

「は、はい。よろしくお願いします」

「まず最初に、国分君にはお礼を言わなければならない。娘を窮地から救ってくれてありがとう、心から感謝している」

「ありがとうございました」

「お姉ちゃんを助けてくれて、ありがとう」


 唯生さんが姿勢を改めて頭を下げると、それに倣って美香さんも、美緒ちゃんも頭を下げました。


「い、いえ、僕は無我夢中で、とにかく出来る事をやっただけで……」

「娘からも話は聞いているのだが、君が今日までやってのけた事を聞かせてくれないか。学校や警察などからも話は届いているのだが、色々と情報統制がされているようだし、何よりも一番詳しい君から話を聞かせてもらいたい」

「分かりました。少し長くなりますが、召喚されてから今日までの話をさせていただきます」


 召喚された荒地に一人放り出されて、魔物が住むと知らされずに森を歩かされ、ゴブリンに襲われて無意識に魔術を発動し、ラインハルト達と出会ったところから、ヴォルザードでの日々、救出作戦、ゴブリンの極大発生などについて話をしました。


「自分を串刺しにした敵を殺さずに助けたというのは本当かね?」

「はい、本当ですが、あの時にはまだ帰還の方法をリーゼンブルグ側が握っていると思っていたので、後々の交渉を優位に進める為の計算でもありました」

「なるほど……元騎士のスケルトンに支えられ、ヴォルザードの人々の協力があったのかもしれないが、本当に良くやってくれた」

「いえ、たまたま僕が強力な魔術を手に入れただけですし、まだみんなを日本にまで帰してあげられていませんから道半ばです」

「いいや、国分君。君は、君の成し遂げた事を誇って良いよ。例え君と同じ力を得たとしても、君と同じ事を出来る人間は多くはないはずだ。君は、手に入れた力を正しく使い、現地の人と縁を結び、同級生の救出を成し遂げた。それは誇るべき事だ」

「ありがとうございます」


 唯生さんに、真正面から自分のやってきた事を認められてジーンとしてしまいました。

 ですが、直後につづけられた唯生さんの話の内容に、身体が強張りました。


「私は、唯香からも話を聞いたし、木沢さんの手記も読んだ。君の同級生たちがインターネットに掲載している記事にも目を通したし、いわゆる世間の声も見聞きしている。その中には、途中で命を落としてしまった船山君、自殺してしまった女の子や、魔物に襲われた男の子、そして心臓病の男の子などに絡んで、君を非難する意見が多く掲載されているね」


 今日、挨拶に伺うと決まった時から、ずっと気掛かりだったのが、清太郎ちゃんの一件です。

 世間の非難の多くは日本政府に向けられたものですが、僕に対する批判も根強く残っていました。


 僕なりの事情があったとは言え、知らない人から見れば、子供を見殺しにしたようなものです。

 唯生さんは、強い目線で僕の瞳を捉えたままで続きを話しました。


「国分君、我々は君の味方だ」

「えっ……」

「君一人に全ての責任を押し付けるなんて間違っている。一人の人間に出来る事には限界があるものだ。我々救出された生徒の家族は、たった一人で異世界に放り出された君が何を成し遂げてくれたのか、ちゃんと理解しているし心から感謝している。だから忘れないで欲しい。例え世論が君の敵に回ったとしても、我々は君の味方だ」

「あ、ありがとうございます……」


 駄目です、我慢出来ませんでした。

 お礼を言って頭を下げると、腿の上にポタポタと涙が零れて落ちました。


「君が立ち向かっている困難に対して、我々が手助け出来ることは多く無いだろう。だが、君がもし日本に戻って来たいと思うなら、必ず我々が居場所を作ってみせよう。こんな事ぐらいしか出来ないが、約束するよ」

「はい……はい、ありがとうございます」


 委員長の事で、厳しい言葉をぶつけられると思い込んでいたので、自分で思うよりも緊張していたのでしょう。


 それが一気に緩んでしまって、涙が止められなくなってしまいました。

 顔を上げられずにいると、美香さんに俯いたままの頭をそっと抱えられました。


「健人さん、良く頑張りましたね。貴方のお母さんも、きっと誇らしく思っていらっしゃるはずよ」

「うぅぅ……はい、はい……」


 こんなの駄目ですよ。

 もっと、シッカリとした姿を見せて、委員長との将来を認めてもらおうと思っていたのに、こんなに泣きじゃくったら格好付きませんよね。


 浅川家のティッシュを大量消費して、ようやく涙と鼻水を止められましたが、きっとウサギみたいな目になっているでしょうね。

 美緒ちゃんにもニマニマ笑われちゃって、将来の義兄としての威厳とか……元々ありませんでした。


「落ち着いたかな?」

「はい、見苦しい姿をお見せしました」

「いや、君は少々抱え込み過ぎているようだ。たまには感情を表に出した方が良いかもしれないな」

「そうなんでしょうか。父も母も、あまり感情を出さない人でしたので、正直良くわかりません」

「少し立ち入った事を聞くが、お父さんはどうなされているのかな?」

「父は……父は母とは違う女性と新しい家庭を築いているそうです」

「一緒に暮す気は無いのかね?」

「はい、父からは自立して、ヴォルザードで暮していくつもりです」

「そうか……」


 唯生さんは、一つ頷いてからお茶を口にして喉を湿らすと、僕に視線を戻して話し始めました。


「国分君、先ほど我々は君の味方だと言った言葉に嘘は無い。世の中が君を叩くならば、我々は可能な限りに盾になろう。ただ、唯香との結婚については賛成しかねる。その理由が何か分かるかな?」

「はい、僕らは日本の法律では結婚できる年齢に達していませんし、その……一夫多妻も日本では認められていないから……ですね?」

「そうだね。確かに君や唯香は、私達から見るとまだまだ幼いし、父親としては一夫多妻の状況も正直認めたくない。だが国分君、日本以外の国に目を向ければ、君達の年齢でも結婚を認める国もあるし、一夫多妻を認める国もある。積極的に賛同はしないが、そうした国の男性の下へ、どうしても唯香が嫁ぎたいと言うのであれば、私や妻は最終的には認めると思うのだよ」


 唯生さんの話は、またしても僕が予想していたものとは違っていました。

 年が若いから、一夫多妻だから反対されていると思い込んでいたのですが、どうも別の理由があるようです。


「我々が心配しているのは、君達が暮そうとしている場所が、地球ではない別の世界だからだ」

「確かにヴォルザードは異世界ですが、電話も通じますし、荷物の運搬も可能ですし、人の行き来も出来るようにするつもりです」

「そうだね。日本とは時差が生じているようだが、電話やメールのやり取りは出来る、荷物も届けられる、そして我々が行く事も可能なのだろう?」

「はい、そうです。魔力を持たない地球側の方ならば、簡単に移動する事が可能です」

「だが、国分君。それらは全て、君の力に頼っているのではないのかね?」

「はい、おっしゃる通りですが、通信や荷物の運搬は、ゴーレムを活用すれば僕が関わらなくても、眷族達だけでも可能になるはずです」

「その眷族は、例えば国分君が不慮の死を遂げた後にも、それまで通りの働きをしてくれるのかな?」

「いえ、それは無理かもしれません」

「我々が懸念しているのは、日本とヴォルザードの往来が、国分君抜きには考えられないからなのだよ」


 唯生さんは、もう一度お茶を口にしてから、語り掛けてきました。


「例えば唯香が、一夫多妻制が認められている外国に嫁ぐ事になったとして、そのパートナーがアクシデントに巻き込まれて死亡した……といった状況になったとしても、飛行機や車を乗り継いで駆け付けて我々の手で助けられるだろう。戦地になったとしても、日本政府が救出の手助けをしてくれるだろう。でも唯香がヴォルザードに残り、君が不慮の事故などで死亡したら、我々はどう足掻いたって助けには行けない。それは日本政府も同じだし、米軍が協力してくれたとしても無理だろう。通信や物流が途絶えれば、唯香はたった一人異世界に取り残されてしまうのではないのかい?」

「それは……確かに、その通りです」


 年齢とか、他にも将来のお嫁さんが居る事ばかりに気を取られて、根本的な問題に気が付きませんでした。


「たぶん、国分君は自由に日本とヴォルザードを往来出来るから、この問題に意識が向かなくなってしまっているのだろうね」

「そう、だと思います……」


 リビングは快適な室温に保たれているはずなのに、嫌な汗がこめかみを伝って落ちていきました。


「国分君、誤解しないでくれたまえよ」

「は、はい、何でしょう」

「僕は、君を責めている訳じゃない。何度も言うが、我々は君の味方だ。確かに、唯香との関係については問題が生じているが、その解決を君一人に押し付けるつもりは無いんだよ」

「ですが、ヴォルザードとの往来は……」

「そうだね。それは国分君に頼るしかない状況だね。でも、だからと言って、我々が何も考えられない訳ではないし、全く何の手助けも出来ない訳ではないはずだよ。考えよう、一緒に知恵を絞って、みんなが納得し、みんなが笑顔になれる方法を考えよう」


 突然、目の前の視界が開けた気がしました。

 影移動も、召喚術も、送還術も、僕にしか出来ない事だから、僕が考えて何とかしなければいけないと思い込んでいました。


 でも、理論や手順、アイデアは、闇属性や星属性の魔術が使えなくても考えられます。

 思い返してみれば、日本に戻って来られると分かったのも、八木の一言からでした。


「はい、お願いします。僕だけでは、きっと良いアイデアを思いつけないので、手助けをして下さい」

「勿論、喜んで協力させてもらうよ」

「あの、いきなりのお願いなんですが、あと数日でヴォルザードは新年を迎えます。領主の館で行われるパーティーに、皆さんにも参加していただきたいのですが……」

「その話ならば、唯香からも聞いているよ。三日後の今日と同じぐらいの時間だね」

「はい、その……日本は平日だと思いますが……」

「心配は要らんよ。ちゃんと休暇の申請は済ませてある」

「ねぇパパ、あたしも行って良いんでしょ?」


 ヴォルザード行きの話になると、美緒ちゃんが我慢出来ないとばかりに、話に割り込んで来ました。


「そうだなぁ……美緒には留守番を……」

「やだやだ、留守番なんて絶対にやだ! 行きたい、あたしも異世界に行きたい!」

「うーん……どうかね、国分君」

「はい、僕がお世話になっている下宿の娘さんが、美緒ちゃんと同じぐらいの歳なので、退屈はしないと思いますよ」

「だそうだ……」

「やったーっ!」


 美緒ちゃんは、小躍りして喜んでいます。


「ところで国分君、我々はヴォルザードの言葉を話せないが、大丈夫だろうか?」

「あっ、そうですね……僕の眷族に通訳をしてもらいましょう」

「眷族と言うと、魔物かね?」

「はい、パーティーですので、いつも一緒に居るコボルト達です。マルト、ミルト、ムルト、おいで」

「わふぅ、ご主人様、呼んだ?」

「ご主人様、ここは好きじゃない、ヴォルザードに帰ろうよ」

「帰ったらお腹撫でて」


 マルト達が顔を出すと、美緒ちゃんの視線は一瞬で釘付けにされました。

 勿論、唯生さんも美香さんも興味深々といった視線も注いできます。


「その、日本語も喋れるのかね?」

「はい、ヴォルザードの言葉も、日本語も話せますよ」

「ご主人様、戻っても良い?」

「あっ、ゴメン、影の中で待っていて」


 マルト達が影の空間へと戻ってしまうと、美緒ちゃんはシューンと肩を落としてしまいました。


「ゴメンね、美緒ちゃん。マルト達は魔術の元になる魔素が無い日本の空気は苦手なんだ。ヴォルザードに行った時には一緒に遊べるからね」

「ホント? 一緒に遊べるの?」

「うん、ホントだよ。マルト達よりも、大きな眷族も居るから楽しみにしててね」

「おっきいの? モフモフ?」

「うん、そうだよ」

「ふわぁぁぁ……早く行きたい! 早く、早く」


 ヴォルザード行きが待ちきれない美緒ちゃんは、今にも駆け出しそうですけど、行くのは三日後だからね。

 美緒ちゃんを宥めるために、風属性の魔術を使って見せたのですが、これが上手くいきません。


 バッケンハイムへ行く途中の安宿では、サイクロン掃除機並の威力を発揮したのですが、魔素が無い影響なのか出力が安定しません。

 こちらもお預けの格好になってしまって、ちょっと美緒ちゃんは残念そうです。

 ヴォルザードに来た時には、少しサービスしてあげますかね。


 お昼ご飯をいただきながら、帰還に関する召喚術や送還術の現状を話し、三日後に再訪する約束をして、この日はお暇いたしました。

 帰り際、美香さんからギューとハグされて、委員長の事を頼まれました。


「健人さん、唯香をよろしくお願いしますね。勿論、他のお子さん達も大切ですけど、私達にとって唯香は掛け替えの無い家族ですから……」

「はい、例え何があろうとも守ってみせます」


 唯生さんからは、力強い握手をされながらエールをもらいました。


「国分君、この先も困難な状況が訪れるかもしれないが、一緒に頑張っていこう」

「はい、よろしくお願いします」


 玄関に闇の盾を出して潜ろうとしたら、美緒ちゃんからも言葉を掛けられました。


「三日後、ちゃんと迎えに来てね、お兄ちゃん」

「えっ……う、うん、またね」


 おふぅ……不意打ちのお兄ちゃんは破壊力高いですよ。

 アマンダさんに頼んで、お菓子とか一杯用意してもらっちゃいましょうかね。

 影の世界に潜った後、ちょっと思いついて梶川さんに電話を掛けてみました。


「国分君かい? 何かあったのかな?」

「お休みの日にすみません。ちょっとご相談がありまして」

「分かった、それじゃあ一時間後に練馬駐屯地で……」

「いえ、話だけで済むと思いますから、このまま電話で構いません」

「そうかい、それで相談というのは何かな?」

「はい、実は日本への送還の目途が付きつつあるのですが、まだ解決しなきゃいけない課題がいくつかありまして……」


 梶川さんに、眷族を目印にすれば見えていない場所からの召喚も送還も可能になった事を話し、実際に生き物を使った実験をしてみたいと伝えました。


「それは、そちらの生き物を日本に送るという事なのかな?」

「はい、失敗しても大丈夫なように、ゴブリンを使う予定でいます」

「ゴブリン……それは、生きた状態だよね?」

「はい、でも暴れられないように、縛った状態で行います」

「国分君、そのゴブリンなんだけど、我々に引き渡してもらう事は可能かな?」

「一応、日本からの召喚の実験もしたいので、その後でならば構いませんが……大丈夫ですか? 生き物を持ち込んでしまっても」

「それは安心してくれたまえ。ちゃんと防疫に対する準備は整えておくし、異世界から生きたままでの輸送だから、ちゃんと報酬も支払うつもりだよ」


 なんだか梶川さんの声のトーンが上がった気がしますね。

 生きたゴブリンとか、地球ではお目に掛かれませんから、動物園とか展示するつもりですかね。


「分かりました。では、そちらの受け入れ準備が整ったところで実験を行いますので、連絡してもらっても良いですか?」

「分かった。準備が出来たらメールするけど……国分くん、ちゃんとメールチェックしてくれるのかな?」

「うっ……ちゃんと一日に何度かスマホの電源を入れるようにしますから、そんなに虐めないで下さい」

「はははは、ごめん、ごめん。じゃあ、そちらが実験を始める時には、今日と同様に連絡してもらえるかな」

「はい。では、受け入れ準備をよろしくお願いします」


 電話を切った後、いよいよ日本への帰還も大詰めに来ている実感が湧いてきました。

 これでゴブリンでの実験が上手くいけば、同級生達の帰還も進められます。


 男子達とキスしなくても済むように、何としても実験を成功させねばなりません。

 決意を新たにして、ヴォルザードへと戻りました。

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