第212話 アンデッドの襲撃
自宅の建設予定地で、ザーエ達が池に水を満たしていくのを眺めていたら、カルヴァイン領を偵察しているバステンが戻って来ました。
『ケント様、少しよろしいでしょうか』
「いよいよアーブルが戻って来たんだね?」
『いえ、その逆でして、アーブルが戻って来ません』
「えっ、どういう事?」
アーブル・カルヴァインが王城の監獄から脱走してから、自分の屋敷に戻るまでには十分な時間が経過しています。
ですが、バステンの報告によれば、カルヴァイン領の屋敷に戻って来ていないようなのです。
「それって、屋敷には戻っていないだけで、領地の中には戻ってるんじゃないの?」
『私もそう思って、家宰のヘーゲルや側近のトッドの後をつけてみたのですが、どうやら鳥などを使って領地の外と連絡を取り合っているようなのです』
まだリーゼンブルグの馬鹿王子達が生きていた頃、アーブルは独自の情報網によって遠く離れた場所からも情報を得ていました。
領主が不在となっても情報網は生きていて、領外に居るアーブルとの連絡を担っているのでしょう。
『ケント様、もう一つ気掛かりな事がございまして、リーゼンブルグ国内で、アンデッドの群れに集落が襲われる事態が起こっているようです』
「アンデッドの群れ?」
『はい、ゾンビやスケルトンなどの群れで、単体での戦闘力は高くありませんが、魔石を破壊するまでは倒れない耐久性がありますので、女性や子供では倒すのは難しいです』
「かなりの死傷者が出ているの?」
『それが、人への被害は軽微で、集落の建物や保管していた穀物への被害が主のようです』
「えっ、アンデッドは、人を食べるために集落を襲っているんじゃないの?」
『はい、どうやら違うようです』
基本的に、魔物は人間を食べるために集落や街を襲いますが、先日のニブルラットの群れのように、他の大きな魔物に追われ、逃げ隠れする目的で街に押し寄せる事もあります。
ですが今回の場合は、建物や穀物に被害が出ているので、どちらのケースとも異なっているように感じます。
『それで、少々申し上げ難いのですが、カルヴァイン領や近隣の領地では、アンデッドの襲撃は魔王ケント・コクブの仕業だという噂が囁かれています』
「僕の仕業と思い込ませるために、誰かがアンデッドを使って集落を襲わせているのかな?」
『おそらく、アーブル子飼いの闇属性魔術士の仕業かと……』
闇属性を持つ人の数は極少数だと言われていますが、僕の知っている範囲でもマスター・レーゼは闇属性の持ち主ですし、全く居ない訳ではありません。
アンデッドを召喚して、悪事を働かせるような魔術士が居ても不思議ではないんですよね。
僕はラインハルト達スケルトンを眷属としていますし、その姿を見られてもいます。
アンデッドを操る者=魔王ケント・コクブだと思われても仕方ないのかもしれません。
「うーん……まぁ、別に僕の評判が落ちても構わないけど、他への影響を考えたら好ましくないのかな?」
『そうですね。既にケント様とカミラ王女が共闘していると知られております。ケント様の評判が落ちれば、必然的にカミラ王女の評判も低下します』
「だよねぇ……それがアーブルの狙いなんだろうけど、でもさ、アンデッドが人を襲わずに建物や作物を襲うなんて、いかにも不自然な状況を考えれば、誰が糸を引いているかなんてすぐに分かるよね」
『ケント様。民衆の意識は、裏読みが必要な真実よりも、分かりやすい虚偽の説明に流れやすいものです』
「じゃあ、この方法を続けている限り、アーブルの思惑通りに事が進んでしまうのかな」
『その可能性は高いですね』
アーブルが脱走した時点で、面倒な事になりそうだとは思っていましたが、その予想を超えたトラブルを引き起こしてくれているようです。
「ラインハルト、どう対処したら良いだろう?」
『そうですな、根本的に解決するのであれば、アーブル・カルヴァインを狩り出すしかありませんな』
「と言っても、居場所が分からないと難しいよね?」
『ですから、闇属性の魔術士が先になるでしょうな』
「でも、どうやって見つけ出すの?」
『これまでに襲われた集落の場所から、次に襲われそうな集落を予測する方法が一番基本的な方法になります』
「バステン、これまでに襲われた集落は分かってる?」
『はい、ルートス、セラティ、ブルギーニの三か所です』
「と言われても、場所が思い浮かばないから……ラストックに行こうか」
地図が必要と考えたら、真っ先に思い浮かんだのはラストック駐屯地の司令官室でした。
壁に貼られた大きな地図の前で、カミラが仏頂面してたっけね。
影に潜って、バステン達と一緒にラストックへと移動しました。
司令官室では、カミラの弟ディートヘルムが、参謀役のトービルと近衛騎士のユルゲンと、何やら打ち合わせをしているようです。
「こんばんは、ちょっとお邪魔するね」
「魔王様! 先日は、ありがとうございました」
すぐに席を立ち、僕の前に跪いたディートヘルムに倣って、トービルとユルゲンも跪いて頭を垂れました。
「あんまり仰々しくしなくて良いからね。相談したい事もあるから座ってくれるかな?」
「はっ、あの……魔王様、髪の色が変わられていらっしゃいますが……」
「うん、全部の属性を手に入れたら、こんな感じになったんだ」
「全部の属性といいますと、六属性全てという事でしょうか?」
「そうだよ。と言っても、全然使いこなせてないけどね」
ディートヘルム達は、何やら目配せをして頷き合った後で、腰を下ろしました。
司令官室の応接ソファーに、僕の隣にディートヘルム、正面にトービル、その隣にユルゲンが座っています。
「まず最初に、先日のニブルラットの件はどうなったか教えてくれるかな?」
「はい、トービル、魔王様にご説明を……」
「畏まりました。ニブルラットの極大発生については、幸い住民への被害は限定的で、負傷者こそ出しましたが、死者は出さずに済みました」
トービルの説明によると、避難誘導が間に合ったおかげで、人に対する被害は少なかったものの建物や家財に対する被害が大きく、住民の生活再建に手間取っているそうです。
「幸いにして、王都やグライスナー領からの支援が届き始めていますので、何とか住民を飢えさせずに新しい年が迎えられそうです」
これまでならば、ラストックから支援の要請を送ったところで、宰相の手によって握り潰されてしまったり、隣接するグライスナー領は異なる派閥だったので、支援自体が期待出来ない状況でした。
愚王と馬鹿王子達が揃って死亡したおかげで、ようやくリーゼンブルグの風通しも良くなって来たのでしょう。
「これも全て魔王様のおかげです。リーゼンブルグの未来は光輝いております」
「ディートヘルム……」
「はい、何でございましょう、魔王様」
隣に座ったディートヘルムは、それこそ輝くばかりの笑顔を浮かべていて、もし尻尾が生えていたら、千切れんばかりに振られているでしょうね。
「気を緩めすぎだ」
「はっ? 魔王様……?」
「アーブル・カルヴァインが王城から脱獄した事は、もう聞いているよね?」
「はい、ですが捕らえるのは時間の問題かと……」
「アンデッドを使った襲撃事件の話は?」
「いえ、聞いておりません」
ディートヘルムだけでなく、トービルやユルゲンの表情にも緊張が走りました。
この様子だと、復興を優先させるために、カミラが情報を差し止めたのかもしれません。
バステンから聞いた報告を話して聞かせると、ディートヘルムは憤然として席を立ちました。
「何という不心得者だ。魔王様の名を騙り、民を苦しめるなど万死に値する。何故姉上は、このような事態を放置しているのだ!」
「殿下、落ち着いて下さい」
「何を言うか、ユルゲン。これが落ち着いていられるか!」
「殿下、我々が浮き足立てば、アーブルに付け込まれるだけです」
「しかし……」
「ラストックの騒動を収め、住民の生活を立て直す事こそが、アーブルに対する最大の反撃に他なりません。カミラ様ならば、既に対策を講じているはずです。我々は、我々の成すべき事に集中すべきです」
「そうか……そうだな……」
ユルゲンに諭されて、ディートヘルムは腰を下ろしました。
「アンデッドを使った襲撃事件については、僕の方でも対策を始めるつもりでいる。そのために、ちょっと地図を借りに来たんだ。バステン、襲撃のあった場所を教えて」
『了解しました。最初に襲撃されたのが、ここ、ルートスになります』
影から姿を現したバステンが、壁に貼られた大きな地図を使って、アンデッドによる襲撃を受けた集落の場所を指し示していきました。
「ルートス、セラティ、ブルギーニ……北東の山に沿って南下してきているようですな」
ユルゲンの言葉にバステンも頷いてみせます。
その時、トービルが手を上げて発言を求めてきました。
「魔王様、少しよろしいでしょうか?」
「何かな、気付いた事があったら教えて」
「はい、最初にルートスが襲撃され、その四日後にセラティ、更に四日後にブルギーニが襲われていますが、その集落の間を移動するには、それほどの時間は必要ないように感じます」
確かに、三つの集落の間は、あまり離れているようには見えません。
「この集落の間は、どの程度の距離なのかな?」
「そうですね。馬に乗っての移動であれば、それこそ朝に立てば夕方には到着できる程度です」
「襲撃のための下見に時間が掛かっているとか?」
「それも考えられますが、これが魔王様の評判を落とすための行動であるならば、もっと広範囲で行った方が効果的ですし、それが行えない理由が何かあるのでしょう」
トービルの話では、三つの集落は、二つの領地に跨る狭い範囲に固まっているようで、確かに悪評を広げるためならば、もっと広い地域で行った方が効率的です。
「これまでと同じペースで移動しているとしたら、次に狙われそうな集落はどこかな?」
「おそらくは、シロンか、クージョ辺りかと……」
これまで襲撃された集落を線で結び、それを伸ばした先にある集落は、山側がシロン、麓側がクージョという集落だそうです。
地図を眺めて、次なる襲撃地点を予測した後で、トービルが言い添えました。
「魔王様、これはアーブル・カルヴァインが苦し紛れで行った策のように感じます」
「苦し紛れ?」
「はい。先ほども申し上げましたが、魔王様の評判を落とすための襲撃にしては、範囲が狭すぎます。それに、リーゼンブルグの民衆の間にも、既に魔王様の行動が伝わり始めていますので、この程度の襲撃では魔王様の仕業とは思われないかと……」
ラストックをオークの襲撃から守ったり、バルシャニアの侵攻を食い止めたり、王城でアーブル・カルヴァインを叩きのめしたり……これまで僕がリーゼンブルグでやった事が、市民の間にも噂となって広がっているそうです。
特にラストックでは、オークの襲撃の後で、倒れるまで治療を続けた話は知らない人が居ないほどに広まっているそうです。
「我々は、ラストックに居るので王都周辺の状況までは把握出来ておりませんが、これまでの魔王様の行動と今回の襲撃騒動とではスケールが違いすぎます。王城を我が物顔で闊歩出来る人物が、なぜ辺境の集落を襲う必要があるのか。一部の民衆は噂を信じても、フォルスト家やマルトリッツ家の領主までが信じると思えません」
「なるほど……でも民衆の声が大きくなったら、領主としても抑えきれなくなるんじゃないのかな?」
「その可能性は否定出来ませんが、第一王子派と第二王子派が反目し合っていた頃ならばまだしも、王位の継承順がほぼ確定した現段階では、魔王様とカミラ様か、それともアーブル・カルヴァインか、どちらと手を結ぶか迷う者は居ないはずです」
言うなれば、自分の人生をチップにして博打を打つ段階は終わったという事です。
「では、この件に関しては、僕は表立って動かない方が良いのかな?」
「それは、どの程度の対応がなされるかにもよりますが、カミラ様自らの手で解決した形の方が望ましいと思います」
「分かった。この件は、カミラと打ち合わせて対応するから、こちらはこちらの仕事を優先して」
「はっ、かしこまりました」
三人が揃って頭を下げたのを確認して席を立ちかけましたが、まだやる事がありました。
「そうだ、ディートヘルム」
「何でございますか、魔王様」
「騎士を処分してもらいたい」
「はっ? 今、何とおっしゃいましたか?」
「僕が同級生達と一緒に異世界から召喚されたのは知っているよね?」
「はい、姉上が王家の秘事である召喚術式を使ったと聞いております」
「僕はハズレ判定を受けて追放、同級生達はこの駐屯地に収容されていたんだけど、女子が一名、騎士から性的な暴行を受けている」
「何ですって! それは本当ですか?」
綿貫さんの一件を話すと、ディートヘルム達は揃って顔を顰めて見せました。
「このような卑劣な行為は許す訳にはいかないから、暴行した騎士を探し出して処分して」
「はっ、畏まりました」
「頼んだよ。リーゼンブルグの騎士に、そのような不心得者は居ません……なんてヌルい報告は聞きたくないし、そんな返事しか来ないようならば、僕はリーゼンブルグの敵に回るかもしれないからね」
僕の言葉を聞いた、ディートヘルムはブルっと身体を震わせた後で、頭を下げました。
「必ずや、不心得者を探し出し、処分いたします」
視線を向けると、トービルもユルゲンも、姿勢を改めて頭を下げています。
ディートヘルムとの連絡要員に、コボルト隊からノルトを呼び出し、僕らは王城のカミラの部屋へと移動しました。
カミラは王城の執務室で、グライスナー侯爵と騎士団長ベルデッツと打ち合わせの最中でした。
「こんばんは、ご無沙汰してます、グライスナー侯爵」
「これはこれは魔王殿、無沙汰を詫びるのはワシの方だ。世話になりっぱなしで、何の恩返しも出来ておらぬからな」
「それは、追々取り立てさせていただきますよ」
「おぉ、お手柔らかに願いたいものだ、魔王殿に取り立てられては、王城の底が抜けかねんからな。それはそうと、その髪はどうなされた?」
「あぁ、これですか……」
全属性を手に入れた話をすると、グライスナー侯爵は驚いた表情で、カミラや騎士団長と顔を見合わせていました。
「魔王様、先日は危ないところを救っていただき、ありがとうございました」
「カミラ、体調は問題ない?」
「はい、おかげ様で、つつがなく過ごさせていただいております」
「僕が来た用事は、大体分かるよね?」
「はい、アンデッドを使った襲撃の件でございますね」
「そう、僕の方でも対策をしようかと思っているけど、まずは、こちらの対策を聞かせてもらえるかな?」
「畏まりました。ベルデッツ……」
カミラが目配せをすると、騎士団長がテーブルに地図を広げました。
地図の上には三つの×印と、二つの○印が付けられています。
ルートス、セラティ、ブルギーニ、そして、シロンとクージョです。
「魔王様もお聞き及びとは存じますが、この三つの印がこれまでに襲撃を受けた集落で、こちらの二つの印が次の襲撃が予想させる集落です。我々は既に、両方の集落へと騎士団を派遣いたしました」
「人員は、どのぐらい?」
「はい、これまでの襲撃で目撃されたアンデッドの数は、およそ百から二百の間とされています。騎士団からは各集落へ二百名ずつ、計四百名を派遣いたしました」
「騎士団長、この人数ならば問題無く討伐は可能ですか?」
「はっ、いずれも十分に訓練を積んだ騎士ばかりですので、アンデッドならば一人で五体程度は相手に出来ます」
単純計算ですが、アンデッドよりも五倍以上の戦力があると考えて良いのでしょう。
『ラインハルト、大丈夫かな?』
『戦力的には問題ありませぬ。あとは、どの程度イレギュラーな事態に対応出来るかですな』
「カミラ、この二つの集落以外が襲われた場合は?」
「はい、シロン、クージョ以外の集落に対しても、警戒を呼びかける早馬を出して、フォルスト家やマルトリッツ家の兵を派遣するように手配いたしました」
「分かった、では、今回は僕の出番は無いかな……」
「魔王様、大変申し上げにくいのですが、今回の襲撃騒動の黒幕として魔王様のお名前が騙られております。ご自身の手で解決なさりたいと存じますが、今回は我々に任せていただけませんか」
「いいよ。ただし、どんな形で決着するのか見学はさせてもらうかも……」
カミラが立てたアンデッド対策は、一応文句の無いものでしたので、僕は高みの見物をさせていただく事にしました。
「それにしても、予想通りに襲撃してくるかな?」
「それは、相手の魔術士次第ですが、我々の予測を超えてくるような事はないと思います」
「それは、何か根拠があるのかな?」
「はい、今回の襲撃の実行犯である闇属性魔術士は、恐らくですがブースターを使っているはずです」
闇属性魔術士の希少性から考えて、襲撃の実行犯は一人だと思われますが、一人の魔術士が召喚したと考えるにはアンデッドの数が多すぎるようです。
襲撃と襲撃の間に、三日間の空白期間がある事も根拠のようです。
「魔王様、先日の騒動の際にブースターを使われたのではございませんか?」
「あぁ、なるほど、僕が使ったのを見ていたから思い付いたのか」
「はい、おっしゃる通りです」
「でも、相手の魔術士がブースターを使っているならば、もっと人員を増やした方が良くない?」
「例え術士の魔力が尽きなくとも、召喚出来るアンデッドには限りがございます」
「そうか、スケルトンやゾンビの補充が出来ないのか」
「はい、これは推測ですが、ブースターを使わなかった場合、その術士が扱えるアンデッドの数は五分の一程度のはずです」
カミラの予測が当たっているとすると相手の術士は、平常時でも二十から四十体程度のアンデッドを使役出来る事になりますね。
僕の眷族は、全員合わせても四十五体です。
これは、相当手強い相手と思った方が良さそうですね。
『いいえ、ケント様、我々眷族と使役されているアンデッドは、おそらく別物ですぞ』
『そうなの?』
『おそらくは、我々のように自立した思考は出来ず、単純な命令に従うだけの存在でしょうな』
ラインハルトの言葉からは、眷族としての自負のようなものを感じました。
「カミラ、さっきラストックでも同じ話をしてきたけど、トービルはアーブルが苦し紛れの行動に出ていると推察していたけど、どうかな?」
「はい、油断はなりませんが、我々もアーブルは手詰まりに陥っていると考えております。アンデッドによる襲撃は、次が予測される三日後に解決させ、アーブルの捕縛も進める予定でおります」
「分かった。この件はカミラに任せるけど、相手の闇属性魔術士には興味があるので、捕縛には動くかもしれないけど、構わないよね」
「はい、宵闇に紛れている術士を捕縛するのは、我々では難しいと思います。魔王様の御力添えがいただけるのであれば助かります」
アンデッドの殲滅はリーゼンブルグ騎士団が担当し、術士の捕縛は僕が行う事になりました。
ヴォルザードに戻る前に、カミラにも綿貫さんの件を話し、帯同している騎士の中に、暴行に加わった者がいたら処分するように厳しく言いつけました。
「何という恥さらしな……ディートヘルムとも連絡を取り合い、必ずや不心得者を特定し処分いたします」
「うん、ハルトを通じて連絡してくれるかな?」
「畏まりました」
カミラからは、早急な処分と騎士団の綱紀粛正を約束されました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます