第185話 ギガウルフの眷属

 レーゼさん達の泊まる部屋から、厩の二階の部屋へと戻った僕と鷹山は、ベッドに腰を下ろして向かい合いました。


「やっぱり厳しいね……」

「だな……」


 山賊は容赦なく殲滅しろというレーゼさんの言葉は、僕らに重く圧し掛かって来ています。


「でもよぉ、向こうが殺す気で掛かって来るんだから、こっちだけ殺さないようにするなんて無理だろう」

「まぁ、そうだよね。ゴブリンを倒した時だって、殺さなきゃ僕らが殺されるって必死だったもの」

「だよな。てか、国分は攻撃魔法とかも自在に操ってるけど、俺は実戦では、あんな風には使えねぇぞ」

「それこそ練習不足なんじゃないの。ラストックに居た頃だって、ただ詠唱して、ただ的に向かって撃ち込んでただけじゃん」

「そうなんだよなぁ……ぶっちゃけ、ヴォルザードに来てからは殆ど使ってねぇし、ゴブリンの極大発生の時も、この前のグリフォンの時も、力任せに撃ってただけだからな」

「鷹山が、影移動出来るなら特訓場に連れて行くんだけどね」

「何だよ、その特訓場って」

「えっ、魔の森の中に、僕専用の特訓場があるんだよ」

「マジかよ!」


 ラインハルトが切り開いた特訓場の話をすると、鷹山は目を見開いて驚いていました。


「何だよそれ、秘密の特訓場とかアニメの主人公みてぇじゃん。てか、影でそんな特訓やってたのか……それじゃあ魔法の使い方とか上手くもなるよな」

「影移動とかの闇属性の魔法は日常的に使っているし、魔力切れで倒れるぐらい治癒魔法を使った事も一度や二度じゃないし、確かに魔法に関しての経験値は積んでるね」

「でもよぉ、俺の場合は火属性だから場所が無いと練習出来ねぇじゃん」

「えぇぇ、そんな事は無いよ、何も魔法の練習は大きくするだけが能じゃないから、小さくコントロールする練習すれば、制御する力はアップするんじゃないの?」


 話をしながら指先に火属性の魔法で火を灯してみると、鷹山はポカーンとしてましたね。


「うわぁ、何か物凄い敗北感。お前、火属性って木沢を帰還させた時に手に入れたんだよな?」

「そうだね。木沢さんが火属性、久保さんが土属性、この前の春川さんが風属性だね」

「ずっと後から火属性の魔法を手に入れた国分が、俺より自在に魔法を使ってるのを見せられるのは凹むわぁ……」

「それが嫌なら練習あるのみだね」

「よし、明日から本気だす。てか、そろそろ寝ておこうぜ、明日は今日よりハードになりそうだしよ」

「だねぇ……」


 魔道具の明かりを弱くして、狭いベッドに潜り込むと、当然のようにマルト達も潜り込んで来ます。

 今夜は久々のぎゅうぎゅう詰めだと思っていたら、バステンが声を掛けて来ました。


『ケント様、ギガウルフを見つけました。ネロが見張っています』

『例の三頭だね? どんな様子?』

『サクサ近くの森で寝入っています』

『夜行性じゃないの?』

『昼間に人を襲っているので、夜は身体を休めているようです』


 バステンと短い会話を交わしているうちに、鷹山は寝息を立てていました。

 ちょっと迷いましたが、サクッと倒して眷族化して戻って来ましょう。


『バステン、ネロと交代して、ネロには魔の森の訓練場へ来るように言って』

『風属性の付与ですか? 了解しました』


 鷹山を起こさないように、そーっとベッドを出て靴を履き、魔の森の訓練場へと移動すると、既にネロが待ち構えていました。


「お待たせネロ、ギガウルフの追跡ご苦労様」

「あの程度、ネロには簡単にゃ」

「じゃあ、風属性の付与をするよ、魔石を準備するからちょっと待ってね」

「了解にゃ」


 影収納から魔石を十個ほど取り出して、ザラザラとネロの口へと放り込み、ふわふわの首にしがみ付くようにして属性の付与を行いました。

 漆黒の靄に包まれて、宙を駆け巡っていたネロの姿を思い出して、それよりも速く、強くなるようにイメージすると、無事に風属性を付与できました。


 ネロに続いて、フレッドにも風属性を付与しました。こちらは風を切り、音も無く宙を舞う忍者のイメージです。

 付与を終えるとネロは爪から、フレッドは漆黒の双剣から風の刃を自在に飛ばせるようになり、凶悪度が更にアップしちゃいました。


 ネロは、ストームキャット本来の宙を蹴って走り回る力を取り戻し、楽しげに魔の森の上を走り回っています。


「今にゃら、ギガウルフ三頭にゃんて、一撃で細切れに出来そうにゃ」

「いやいや、マイホームの警備用にスカウトするから、細切れにされたら困るよ」

「分かってるにゃ、冗談にゃ」


 そう言いながら太い木の幹をズタズタに切り裂いてウッドチップに変えているので、ちっとも説得力がありません。

 ネロとフレッドへの属性付与が終わったので、バステンを目印にしてギガウルフの所へと移動しました。


 影の中から覗き見ると、三頭のギガウルフは、森の奥の窪地で折り重なるようにして眠っていました。

 以前討伐した群れのボスほどは大きくありませんが、ブランよりは逞しく見えます。


 半開きになった口から覗く牙も凶悪そのものですね。

 ギガウルフを観察していると、ラインハルトが話し掛けて来ました。


『この三頭は、南の大陸から渡って来たのでしょうな』

『えっ、でもコボルト隊がパトロールしてるんだよね?』

『さようですが、見張らせているのは大きな群れだけで、少数の群れまで知らせているとキリが無いので、放置させております』

『そうか、根こそぎ退治しちゃっても、冒険者の獲物がいなくなっちゃうもんね』

『まぁ、市民の被害は防げますが、素材も手に入らなくなるので、どちらが良いのかは考えものですな』


 この三頭のギガウルフは、昼間、農作業を行っている人を狙って攫い、夜の間はこうして眠りに着くのが習慣となっているようです。

 ギガウルフにとっては、当たり前の生活をしているだけなのでしょうが、人間にとっては迷惑この上ないので、申し訳ないけど討伐させてもらいます。


 闇の盾をギガウルフの頭の中へと繋ぎナイフで延髄を抉ると、それまで規則正しく続いていた呼吸が止まり、三頭のギガウルフの命は断たれました。

 影から表に出ると、魔の森ではないけれど濃密な緑の香りに包まれ、ここは人の領域ではなく獣の領域だと言われているような感じがします。


「じゃあ、眷族化して、強化も終わらせちゃおう。僕の新しい家族になってくれるかな……」


 三頭にリンクを繋ぐようにイメージしながら語りかけると、身体から魔力を抜き取られる感覚が訪れ、ゆっくりとギガウルフ達は目を開きました。


「ぐるぅぅぅぅぅ……」

「みんな、僕の家族だよ。これからよろしくね」

「ぐるぅぅぅ……」


 三頭のギガウルフは、喉を鳴らしながら僕の前にペッタリと伏せてみせました。


「じゃあ、みんなの強化もするから、魔石を口に入れるよ。ラインハルト、ギガウルフは何属性なの?」

『ギガウルフは、コボルトと同じ土属性ですな。付与も済ませてしまうおつもりですか?』

「うん、一気に済ませてしまうよ」


 輪になって並んだギガウルフの真ん中に入り、土属性魔法のイメージも加えて、脚力や噛む力などをアップするように強化を行いました。

 漆黒の靄に包まれていると、三頭の記憶が流れ込んで来ました。


 三頭は、同じ群れで生まれた、腹違いの三姉妹のようで、群れを出て自立するにあたってこちらの大陸へと渡って来たようです。

 この先も、ずっと仲良しでいられるように、他の家族とも仲良くなれるように、皆を守ってくれるように願いながら強化を終えました。


 強化の黒い靄から生まれ出たのは、漆黒のギガウルフでした。

 肩の回りや腰回り、顎の回りなど明らかに筋力アップしているのが見てとれます。


「みんな、問題は無いかな?」

「はい、とても良い気分です。主殿」

「みんなに名前を付けるね。君はゼータ、君はエータ、君はシータだよ」

「よろしくお願いします。主殿」

「急に家族が増えて、少し戸惑っています。主殿」

「私は、大家族は好きですよ。主殿」


 何となく、新しい家族のギガウルフは、出来るお姉さんタイプのようです。

 無事にギガウルフの眷族化が終わったので、カミラとの連絡要員であるハルトを召喚しました。


「わふぅ、呼んだ? ご主人様」

「ハルト、カミラにギガウルフの討伐と眷族化が終わったって伝えておいてくれるかな?」

「分かった、伝えとくね」

「よろしく……」


 頭をワシワシ撫でてあげると、ハルトは嬉しそうに尻尾を振って戻って行きました。

 ふと気が付くと、ゼータ達が物欲しげな顔で僕を眺めています。


「みんな、おいで……うわぁぁ……」


 さすがに強化版のギガウルフ三頭は強烈です。

 先日のコボルト隊によるモフモフの激流に勝るとも劣らないモフモフの荒波に圧倒されてしまいました。


「はぁ、はぁ……これは、なかなか……」

『ぶははは、ケント様を鍛える意味でも、これからはギガウルフ達に活躍してもらいますかな』

「それは……お手柔らかにお願いするよ」

「ネロも参加するにゃ」

「おふぅ、これは……相当鍛えないと身が持たない気がする」


 眷族の先輩でもあるネロにギガウルフたちの面倒を頼んで、宿屋へと戻りました。

 宿に戻ると、鷹山が口を半開きにして高鼾をかきながら爆睡しています。


 明日は、山賊に襲撃されるというのに、馬鹿なのか、大物なのか……いや考えるまでもないですね。


『さぁ、ケント様もおやすみ下され。明日も早いですぞ』

「そうなんだけど、布団がねぇ……」


 害虫は駆逐しましたし、埃も叩きましたが、かび臭さが抜けていないんですよね。

 この布団で鷹山は、良く平然と寝ていられるものだと感心しちゃいますよ。


「うん、やっぱり睡眠は大事だから、今日は影の空間で休みます。ネロ、お願い出来るかな?」

「お任せにゃ」


 影の空間に潜って、ゴロンと横になったフワフワなネロのお腹に寄り掛かると、すかさずマルトとミルトとムルトがやって来て、今夜はゼータとエータとシータも、ちょっと羨ましそうな顔をしながら、思い思いに寛いでいます。

 ふふん、まさにモフモフ長者、モフモフハーレムだよねぇ。


「ラインハルト、朝になったら起こして」

『了解ですぞ、ゆっくりとお休み下され』


 翌朝、起こしに来てくれたガンターと一緒に食堂に行き、軽い朝食を食べましたが、僕らの他にはお客さんの姿はありません。

 リバレー峠の山賊の噂が流れると、この集落を早朝に発ってバッケンハイム方面に向かう旅人の数は激減するそうです。


 同じように夕方に峠を超えて集落に入る旅人の数も減り、早い時間に峠を超えて来た者は次の集落まで足を伸ばしてしまうそうです。

 その結果として、この集落に宿を取る者の殆どはバッケンハイムへ向かう者になり、日が上りきってから峠越えをするので、この時間には起きて来ないのです。


 朝食を終え、宿の支払いを終えたら、ブランの引くキャビンに乗り込んで、リバレー峠を目指します。

 まだ夜が明けきらぬ街道には、僅かに歩いて峠を目指す旅人が居るだけで、馬車の姿はありません。


 静まり返った町並みに、カラカラとキャビンの車輪の音だけが響いていました。

 昨日宿泊した集落は、本当に峠の麓だったようで、三十分と走らないうちに道は緩やかな上りになります。


 視界が開けた田園風景から、道を登るほどに木立が増え、やがて曲がりくねった峠道へと入って行きました。

 昨日はキャビンの御者台には、自称魔物使いのルイージャと弟のガンターが座っていましたが、今日は道の谷側にルイージャ、山側にラウさんが座り、ガンターはキャビンの中に乗っています。


 このままの状態で進み、襲撃が始まったらルイージャはブランのハーネスを外した後、キャビンに入り、ラウさんはそのまま討伐を始める手筈になっています。


「さて、そろそろかのぉ、ケントよ」

『ケント様……あとカーブを五つ……』


 レーゼさんの問いに対する答えをフレッドが用意してくれました。


「あとカーブを五つ、いやもう曲がり終えるから四つですね」

「そうかぇ、ルイージャ、支度は良いな?」

「は、はい、大丈夫です、マスター・レーゼ」

「ケントも良いか?」

「はい、うちの眷属は、もう配置に付いています」

「万に一つ捕り逃がしたとしても、二度と山賊をやろうなどと思わぬように、恐怖を心に刻んでやりや」

「はい、でも、逃れられないと思いますよ」


 山賊側の作戦は、いたって単純です。

 僕らが乗ったキャビンが峠道へと入ったら、崖を崩して街道を塞ぎ、動けなくなった所に全員で襲い掛かって来る気です


 襲ってくる山賊は、リーダーとかボスという者が存在しない、珍しい形の山賊でした。

 どうせ捕まれば死罪なら、襲う時も全員で命を賭けて襲い、全員で奪い、全員で享楽の限りを尽くそうという連中なのです。


 三十数名の男達は斜面に一列に並んで待ち構え、キャビンが止まった瞬間に、我先にと襲い掛かって来るつもりです。

 一番殺した奴、一番高そうな物を見つけた奴、そして一番早く女に辿り着いた奴が、先に女にありつけるという決まりだそうで、本当に始末におえません。


 襲撃の時期の決め方も至って単純で、奪った金が底を尽いたら、新たな獲物を求めて襲撃を行うのです。


 昨夜の時点では、山賊が襲撃して来たらラウさん以外はキャビンの中へ立て篭もり、ラウさんが一人で討伐をするという手筈でしたが、レーゼさんが僕の眷族の活躍も見てみたいと言い出したので、急遽作戦が変更になりました。


『ケント様……あとカーブ二つ……道はもう塞がれてる……』

『ラインハルト、みんなの準備は良いかな?』

『全て整っておりますぞ、後は、戦いが始まるのを待つだけです』

『じゃあ、打ち合わせ通りに、よろしくね……』


 どうやら山賊達は、道の封鎖も前倒しにして、本当に全員横一列で襲撃して来るようです。

 見通しの悪い右カーブを曲がり終えると、50メートルほどの直線の先で大きな岩が道を塞いでいました。

 ルイージャが速度を落とすようにブランに指示を出し、キャビンは岩の手前15メートルほどで停車しました。


「ひゃっはぁぁぁぁぁ!」

「殺せ、殺せ、殺せぇぇぇ!」

「女、女ぁぁぁぁぁ!」


 キャビンが停止した途端、街道脇の森の中で、山賊共が奇声を上げて疾走を始めました。


 ボロボロの服を着た輩が居るかと思えば、金糸の衣装を羽織った輩も居て、手にした武器も錆びた山刀から、金キラの飾りが付いたサーベルや、斧を担いだ輩まで居ました。


 三十数名の山賊達は、これから自分達が殺戮を行う側、自分達が略奪する側、自分達が陵辱する側だと信じきっていました。

 ですが……


「ウォォォォォ! ウオォォォォォォォ!」


 突然、身体の芯まで揺すぶられるような咆哮が、峠の山肌に響き渡り、山賊共は棒立ちになって足を止めました。

 驚いた鳥達が、梢を揺らしながら一斉に飛び立っていきます。


「ウオォォォォ!」

「オォオォォォォ!」


 更に別の二箇所からも咆哮が響き渡りました。

 いずれも木立を透かして、その姿が見えてもおかしくない距離からです。


「なんだ、何がいやがるんだよ!」

「どうする、やるのか、逃げるのか」

「ヤベえ……絶対ヤべぇやつだろう」

「お、俺は逃げ……」


 一番端にいた男が、谷に下りて逃げようとした瞬間、上半身が血飛沫になって消失しました。

 ふっと黒い影がよぎったかと思うと、更に二人の山賊が、ズタズタに切り裂かれたボロ布のようになり、豪華なキャビンの屋根には、音も無くネロが姿を現しました。


 鋭い爪を見せ付けるように舐めて見せるネロに、山賊共は一斉に振り向いて走り出し、すぐに足を止めさせられました。


「グルゥゥゥゥゥ……」


 地の底に響くような唸り声を上げ、凶暴な牙を剥き出しにしたゼータ、エータ、シータ、三頭のギガウルフの包囲が終わっています。


「なんでだよ……なんで、こんな化け物がいるんだよ……」

「嫌だ……食われるのは……」

「ば、馬鹿野郎、相手は四頭、こっちは三十人以上居るんだ、一斉に逃げ……」

「うわぁぁぁぁ……」


 キャビンの上から手招きするようにネロが爪を振るう度に、山賊が血飛沫となって消え、ゼータ達に斬り掛かったり、間を摺り抜けようとした輩は、爪と牙に引き裂かれました。


 次々に肉片へと姿を変える仲間を見て、絶望し、立ち尽くした最後の数名をネロが血飛沫に変え、山賊の討伐は完了しました。


『フレッド、残党が居ないか確認してくれるかな?』

『了解……任せて……』

『ラインハルト、みんなに汚れを落として、ゆっくり休むように言っておいて』

『了解ですぞ。山賊程度では、まるで相手になりませんな』

『そうだね。でも、慢心しないように気を付けないとね』

『ケント様らしいですな』


 眷族のみんなが影に潜って姿を消したところで、レーゼさんに討伐終了の報告をしました。


「レーゼさん、残党が居ないか探してもらっていますが、一応討伐は終わりました」

「ご苦労じゃったのケント、じきにマールブルグ家の者が検分に現れるはずじゃ、報奨金はギルド経由でそなたの口座に振り込む形で良いかぇ?」

「はい、それで結構です」


 宿を出る時に、山賊の襲撃の件をマールブルグ家の司直に知らせるように、レーゼさんが手配をしてあります。

 勿論、そこには例の怪しい男に関する情報も書き込まれているので、今頃捕らえられているでしょう。


「国分、これで良かったのか?」

「僕は、ランズヘルト共和国のヴォルザードで暮らしていくって決めたから、こちらのやり方に従って生きていく。勿論、色々と思う事はあるけど、それを主張して、世の中を変えるまでの力は、今の僕には無いと思う。だから、今はこれが正しいと思う結末だよ」

「そうか……そうだな、俺ら、まだ唯のガキだからな。何だかんだ主張するには、もっと実力付けないとな……」


 ちなみに、襲撃は始まったら、ルイージャはブランのハーネスを外し、ブランは指示に従ってキャビンの下に隠れる事になっていました。

 そのブランは、マールブルグ家の検分が終わり、出発しても構わないと言われた後も、ブルブルと震えてキャビンの下から出て来ようとしません。


 ゼータ達の咆哮が余程怖かったようで、キャビンの下には水溜りが出来ていました。

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