第176話 危機一髪

 クラウスさんの執務室へ足を踏み入れると、ベアトリーチェが小走りに近付いて来て、いつに無く情熱的に抱き付いてきました。

 それをレーゼさんがニヨニヨと笑みを浮かべて眺めています。


 なるほど、何やらからかわれでもしたのでしょう。

 そのままベアトリーチェは、僕の右腕を抱え込んで、意地でも放さない構えです。


「おはようございます、お義父さん」

「ケント、鉄の搬入は終わったんだな?」


 クラウスさんの言葉も、いつもにも増して棘がありますね。


「はい、テベスさんに立ち会ってもらって、全数倉庫に納めました」

「朝っぱらから、胸の大きな女とイチャついていたらしいな」


 なるほど、こちらもレーゼさんに乗せられているのですね。


「はっ? あぁ、ミューエルさんの事ですね。ギリクさんが寝込んでいるそうなので、うちの眷族を採集に行く時の護衛に貸し出しただけですよ」

「ほぅ、あのギリクでも寝込む事があるのか」

「何だか、お姉さん達の玩具にされてるらしいですよ」

「ほーっ、あのギリクがねぇ……まぁ、そっちの話は置いといて、随分と仕事が早いじゃねぇか」


 浮気疑惑と共に眉間の皺を消したクラウスさんは、今度はニヤっと笑みを浮かべました。


「もしかして、土地の話ですか?」

「もしかしなくても土地の話だな」

「すみません、ラインハルトから話は聞いたんですけど、僕まだ見ていないんです」

「守備隊の奴が、森が無くなったって、血相変えて知らせに来たぞ」

「す、すみません、みんな、何だか張り切っちゃって……」

「いいや、謝る必要はねぇぞ。仕事が早い事に文句を付けるつもりは無いからな。それにしても……一夜で森の木が材木になって、更地が出来上がるとは……お前らに任せておけば、森全体を更地に出来るんじゃねぇのか?」

「はぁ……あながち否定出来ないのが何とも……ですが、リーゼンブルグの国内問題が片付いたら、魔の森を抜ける街道を広げるとかならやりますよ」

「そうだなぁ……そいつは、まだ先の話だな。魔の森は厄介な存在ではあるが、リーゼンブルグからの侵攻を防ぐ役割も果たしている。そいつが急に無くなるのは、今の時点では困るからな」


 クラウスさんの言葉の背景には、リーゼンブルグとランズヘルトとでは、国の成り立ち方に違いがあるからです。

 リーゼンブルグは、国王の下に一つの国として成り立っていますが、ランズヘルトは、七つの地方領主による合議制の国です。


 もしリーゼンブルグが攻めてきたら、ヴォルザードは最初の段階では独力で防衛をして、他の地域の援軍を待つという形になるので、戦力的に不利な状況が生まれてしまうのです。


 魔の森が存在し、兵站が常に危険に晒されるという状況があるからこそ、攻められる心配が少なくて済んでいますが、森が無くなれば、大軍に一気に攻められる危険性が生じるのです。


「交易という面で考えるならば、森なんか無い方が良いに決まってるが、万が一の侵略を考慮すると、天然の要害としての役割を果たしてもらう必要がある。どうするかは、リーゼンブルグが安定してからだな」

「そうですね。僕もリーゼンブルグに関しては、暫くは静観しようかと思っています」

「ほう、とっととカミラ・リーゼンブルグに権力を取らせて、賠償云々の話を進めるつもりじゃなかったのか?」

「それは、そうなんですけど、これ以上、部外者である僕が手出ししてカミラが王になったとすると、カミラが操り人形みたいになって、権威が失われてしまうんじゃないかと思って」

「なるほどな。権力を手に入れるのは大事だが、もっと大事なのはその後って事か、なかなか考えているじゃないか」


 クラウスさんは、話を聞きながら何度が頷き、同意してくれました。


「はい、後は、王城に居る現国王と宰相、それにアーブル・カルヴァインさえ何とかすれば……という状況まで来ていますからね。とりあえず、いつでも連絡は取れるようにはしてますので、余程の事が起こらない限りは静観するつもりです」

「リーゼンブルグを静観している間は、帰還を進めるつもりなのか?」

「はい、そのつもりでいます。出来れば、今日のうちに一人帰還させて、今週中にはもう一人帰還させるつもりでいます」

「分かった、そのまま進めろ。ニホンとの土地の交渉は、こっちでやってやるから心配すんな」

「ありがとうございます。じゃあ、守備隊の宿舎の方に行ってきますね。リーチェ、こっちはよろしくね」

「はい、畏まりました、ケント様」


 レーゼさんたちに一礼して、影へと潜りました。

 移動先は、守備隊の臨時宿舎で、昨日のうちに委員長に頼んで、帰還作業を行うと伝えてもらっています。


「おはようございます、加藤先生」

「おはよう。よろしく頼むぞ、国分」

「先生、人選は済んでますか?」

「おぅ、風属性か水属性の女子だったな。訓練場の方で準備しているはずだ」

「じゃあ、行きますか」


 中川先生と、古館先生は、外務省の三浦さん達の通訳として出掛けているそうです。


「正直、日本のために必要だとは思うのだが、教師としての仕事が疎かになるようで不安ではある。我々がヴォルザードに来てから、もう一月以上になるが、何と言うか全体的に緩みが生じてきているように感じて仕方が無い」


 加藤先生の心配は、田山や三田の行動に象徴されるように、命の危機から脱して、特別に勉強したり、働いたりしなくても生きてゆけて、携帯やテレビの電波が届くようになり日本に近い情報環境が整い始めた事からか、軽率な行動をとったり、無気力になりつつある同級生が増えている事のようです。


 同級生の中には、ソーラーパネルの近くで、一日中スマホに齧り付いている者も居るようで、先生達が追い払っても、またすぐに寄って来て、いたちごっこ状態のようです。


「そう言えば、鷹山に子供が出来たとか聞いたが……」

「そうみたいですね。僕も鷹山から聞きましたが、何ヶ月目とかは、こっちの世界じゃ分からないでしょう」

「だろうなぁ……と言うか、あいつは大丈夫なのか? 嫁だ、子供だって、ちゃんと養っていけるのか?」

「さぁ……僕は鷹山じゃないので、鷹山の財布の中身までは知りませんが、駄目そうだったら援助はしますよ。シーリアさんとフローチェさんを連れて来た責任がありますからね」

「そうか、まぁ、鷹山が依存しない程度に援助してやってくれ」

「分かりました」


 守備隊の訓練場には、数名の女子生徒と千崎先生と彩子先生、委員長とマノン、そして、高城さんの姿がありました。

 僕らが近付いていくと、意を決したような表情で、高城さんが歩み寄って来ましたが、その行く手を遮るようにして加藤先生が前に出ました。


「高城君、何の用かな」

「国分君にちょっと……」

「国分は、これから生徒を一名帰還させなければならない。その前に気持ちを乱すような事は避けたいので、出来れば別の日にしてもらいたいのだが……」


 加藤先生は、言葉使いこそは丁寧ですが、口調には断固とした拒否の姿勢が現れていました。


「分かっています。だからこそ、これまでの事を謝罪して、今後の憂いを払拭してもらおうと思っています」


 高城さんも一歩も引けないといった表情で、加藤先生は暫く高城さんの顔を見詰めた後で、僕を振り向きました。


「どうする、国分」

「手短に済ませてもらえるならば、先に話を聞いてしまおうかと……」

「分かった……高城君、聞いての通りだ。手短に頼むよ」

「分かりました。あの、少しの間、国分君と二人にさせてもらっても良いですか?」


 加藤先生が目線で訊ねて来たので、頷いて肯定の意思を伝えました。


「それじゃあ、私は先に行ってるので、くれぐれも手短に頼むよ」

「分かりました……」


 加藤先生は、高城さんの会釈を受けると、そのまま女子生徒達がいる場所へと歩いていきました。

 委員長が心配そうな顔で見ていたので、そちらにも大丈夫だと頷いておきます。


「国分君、大事な仕事の前に時間を割いてもらって申し訳ない。そして、これまで数々の失礼な態度について謝らせて欲しい。申し訳なかった」


 高城さんは、深々と頭を下げてみせました。


「いえ、クラウスさんから少し話を伺いましたが、高城さんには高城さんの考えがありますから、それは仕方の無い事かと……」

「そうだね。正直そこについては完全に納得が出来ている訳ではないのだが、今の状況で我々がやるべき事は、一日でも早く、帰還を望んでいる生徒さんを日本に戻してやる事だ」

「はい、おっしゃる通りだと思います」


 高城さんも大きく二度三度と頷いてから話を続けます。


「そのためには国分君、君の力が必要不可欠だ。なので、真に勝手な言い草だと思うだろうが、ハーレム云々に関しては全部棚上げさせてもらって、僕は全面的に君をサポートしようと思う」

「僕のサポートですか?」

「そうだ、聞けば、君は生徒さんを帰還させる以外にも、ヴォルザードや隣国リーゼンブルグの厄介事まで背負い込んでしまっているそうじゃないか」

「はぁ……まぁ、そちらは徐々に減らしていこうとは思っていますが……」

「そうだね。そうしてもらえると有り難いが、力のある者の所に厄介事が集まるのも世の常だ。そして、そうした厄介事には、必ずと言って良いほどに、人間の感情が絡んで来るものだ。そこで、私はカウンセラーとしての経験を活かして、言わばプロファイラーとして君に助言が出来ればと考えている」

「なるほど……」


 確かに高城さんの言う通り、リーゼンブルグのゴタゴタにも、人間の欲や虚栄心が絡みあっています。

 特にアーブル・カルヴァインのように厄介な相手の心理を読み解くには、カウンセラーとしての経験を持つ高城さんの助言は役に立ちそうな気がします。


「そうですね。そうしていただければ助かります」

「そうか、そう言ってもらえると、こちらとしても嬉しいよ。これから、よろしくお願いするよ」

「こちらこそ、よろしくお願いします」


 再び高城さんが深々と頭を下げたので、僕も同じように頭を下げました。

 頭を下げていく途中で、視界の中で高城さんの両手がマジシャンのように閃いて、目の前を僅かな煌きが通り過ぎたように見えました。


 次の瞬間、首の回りに焼けるような痛みが走り、咄嗟に視線を上げると、冷徹な目をして薄っすらと笑みを浮かべた高城さんの顔が見え、背中に冷や水を浴びせられたような戦慄が走りました。


ですが、その次の瞬間、高城さんの悪魔のような笑顔は驚愕の表情へと一変しました。

 影から飛び出して来たフレッドが双剣を一閃し、高城さんの両腕の肘から先を斬り飛ばしたのです。


 フレッドは、そのまま倒れ掛かる僕を抱きとめて、首に巻かれた凶器を取り去りました。

 ズルリと首筋深くから糸のようなものが引き出される感覚に、思わず叫び声を上げようとしましたが、空気が喉から洩れて声になりません。


 ぐらつく頭を首を両手で押さえて安定させようとすると、指の間からも血が噴出すのが分かりました。


『ケント様、治癒を、全力で自己治癒を掛けてくだされ!』


 頭の中に大音声で響き渡ったラインハルトの声に従って、無我夢中で自己治癒を掛けますが、頭がボーっとして意識が薄れていきます。


「健人、健人しっかりして!」

「ケント、ケント、ケント」

『ケント様、気を確かに、ケント様! 治癒を! 治癒を!』


 悲鳴のような委員長とマノン、ラインハルトの声を聞きながら、自己治癒を流し続けましたが、ふっと気が遠くなって、フレッドに支えられたまま意識を手放してしまいました。

 気を失っていたのは、多分そんなに長い時間ではなかったと思います。


「健人、戻って来て。健人、健人」

「ケント、死んじゃ駄目だよ、ケント、目を開けてよ、ケント、ケント」

「ぁあ……うぅ……」

「健人! 健人、しっかり、健人!」

「ケント、頑張って、ケント、ケント!」


 ボンヤリとした視界に、委員長とマノンの泣き顔が見えました。

 何が起こったのか、まだ理解出来ていませんが、高城さんに殺されかけた事だけは間違いないのでしょう。


『ケント様、大丈夫ですか?』

「うん……なんとか……」

「健人! 良かった、良かったぁぁぁ……」

「ケント、ケント、うぅぅぅ……」


 委員長とマノンは、僕にしがみ付いて号泣しています。


『ラインハルト、何が起こったの?』

『タカシロが、糸のように細い針金を使い、ケント様の首を切り落そうとしたようです』

『なんで、どうして高城さんが……』

『そこまでは分かりかねますが、タカシロは毒を飲んで自害しましたぞ』

『えぇぇ……』

「健人? まだ、無理しちゃ駄目」


 驚いて身体を起こそうとしたら、委員長に止められました。


「でも、高城さんは……」

「血を吐いて死んだ、みたい……」


 僕から少し離れた場所に高城さんが倒れているらしく、その周囲には駆け付けて来た守備隊の人が集まっています。

 その中にはカルツさんの姿がありました。


「カルツさん……カルツさん……」


 呼びかけると、カルツさんは駆け寄って来てくれました。


「気がついたのかケント、まだ無理をしない方がいい」

「高城さんは……」

「死んでいるな、服毒自殺……恐らく歯の中にでも毒を仕込んでいたのだろう」


 カルツさんの見立ても、ラインハルトと一緒でした。


「あれは、ケントの世界の暗器なのか? 恐ろしく細く、恐ろしく柔らかく、恐ろしく丈夫な針金だな」

「楽器の弦などに使われるものだと思います」


 たぶん一瞬煌いて見えたのが、ピアノ線のようなものだったのでしょう。

 首に食い込んだ瞬間を思い出してしまい、身体が震えました。


「健人じゃなかったら、絶対に死んでた。何なの、何で健人が狙われなきゃいけないの?」

「僕も分からないよ。フレッドが、注意してくれていなかったら危なかった」


 首の傷口は、自己治癒と委員長の治癒魔法で治っているようですが、血を大量に失ったせいで頭がフラフラします。


 色々とやらなければならない事が山積みのような気がしますが、全く頭が働いてくれません。

 それに、猛烈な寒気が襲ってきます。


「唯香……寒い……」

「待って、今何か着るものを……」

「浅川、医務室に運んだ方が良いだろう。私が背負っていくから、先に行って準備しなさい」

「はい、お願いします」


 背負われた加藤先生の温もりが身体に染みこんでくるようです。


「先生、すみません。帰還が……」

「馬鹿もん。今はそんな事は気にしなくていい。ゆっくり休め」

「はい、すみません……」


 加藤先生が歩く振動が、眠気を誘ってきます。

 医務室に着く前に、また意識を失ってしまいました。


 次に目を覚ましたのはベッドの上で、時間は夜中のようでした。

 ベッドの横には、委員長とマノン、ベアトリーチェが突っ伏して寝息を立てています。

 布団の中には、マルト達が潜りこんでいて、暖めてくれていました。


『ラインハルト……』

『お呼びですかな?』

『ゴメン、そこの水差しを……』

『お待ち下され』


 ラインハルトは、水差しの水をカップに注ぎ、そっと手を貸して起こしてくれました。

 冷たい水が乾いた喉を潤し、生き返るような思いです。

 いくらか頭も回り始めた気がします。


『まったく危ない所でしたな』

『ホント、思い出すとゾッとするよ。首がパックリ口を開いていたよね?』

『おそらくは、首の骨とわずかな筋肉しか繋がっていなかったかと……』

『ヒューって、喉から空気が洩れた音が聞えたもの、治癒魔法が使えなかったら死んでたね』

『大丈夫ですか、ケント様』

『うーん……まだダルさが残ってるから本調子には程遠いけど、二、三日ゆっくりすれば大丈夫だと思う』

『さようですか。心の方も大丈夫ですかな?』

『どうだろうね。でも殺され掛けたのは、今回で三度目だし、ショックはショックだけど、まぁ何とかね……』

『あまり無理はなさらずに、少し休まれた方がよろしいですな』

『そうだね。ちょっと血が足りない気がするしね』


 そう言えば、着替えをせずに寝込んでしまったので、自分の血が固まって、酷い有様になっていました。

 お風呂に入って身体を洗いたいところですが、委員長達を起こしてしまいそうだし、そもそも起きるだけの気力が湧いてきません。


『そう言えば、高城さんって足音がしなかったんだよね』

『それ、さすがケント様……足の運びが普通じゃなかった……』

『後から気付いたんだけど、加藤先生が離れていく足音はしていたのに、近付いてくる高城さんの足音がしなかったんだ』


 守備隊の訓練場は舗装のされていない土ですが、表面に細かい砂と言うか砂利が浮いていたりします。

 普通に歩けばジャリジャリと音がするはずなのに、近付いてくる高城さんは殆ど足音を立てていませんでした。


 領主の館は、廊下にも絨毯が敷かれているので、元々足音はしないのですが、フレッドは高城さんの足の運びに違和感を覚えていたようです。


『やはり、どこかで訓練を受けた者なのでしょうな。ニホンから持ち込んだ荷物を調べれば、何か手掛かりがあるやもしれませんが……ケント様を殺害しようと試みたのですから、最初から戻る事は出来ないと覚悟を決めていたのでしょうな』

『それじゃあ、荷物を調べても、痕跡を発見するのは難しいかもしれないね』

『そうですな、証拠となるような物は処分してしまったかもしれませんな』


 一つだけ、どうしても気になった事があったので、ラインハルトに聞いてみました。


『ねぇ、ラインハルト、高城さんには娘さんは居たのかな?』

『さて、どうなんでしょうな』

『あんなに夢中になって写真を見せていたのが、全部演技だったとしたら……僕ちょっと人間不信に陥りそうだよ』

『そうですな。あるいは、あの娘さんは本物の娘さんで、人質として監禁されていた。逆らえば殺すと脅されていた……なんて事も無いとは言えません』

『なるほど……人質かぁ……』


 頭の中で想像を膨らませてみても、どうも筋道が通った理由が思い浮かびません。


『さぁケント様、夜明けまでには、まだ間があります。眠れなくても目を閉じてお休み下され』

『そうだね。とにかく今は体調を戻す事に専念するよ』


 散々眠ってしまったので、夜明けまで眠れないだろうと思いましたが、目を閉じたらすぐに眠りに落ちていきました。

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