第61話 拘束された教師達
フレイムハウンドとの和解交渉が終わったのは、まだ夕方前の時間でした。
夕食の時間までには、まだ間があるので、先生達が拘束されているラストックの
施設を下見に出掛けましょう。
次の救出作戦では、一番最初に着手する場所であり、ここで手間取ってしまうと、後の予定が遅れる心配があります。
先生達が拘束されている場所は、駐屯地から見て、ラストックの街を挟んだ反対側にありました。
敷地の広さは学校の校庭程度で、教室ほどの面積の二階建ての建物と厩を兼ねた倉庫があり、残りが更地になっていて、ここで訓練が行われているようです。
拘束されている先生は6名で、男性4名に女性が2名、理科の古館先生を除いて、中年のおじさん、おばさんばかりです。
先生達は騎士タイプ術士タイプを問わず、シーカーとしての訓練を受けていました
「もっと姿勢を低くして進め! そんなんじゃ丸見えだぞ!」
ロープを張ったり、板で作った障害物が置かれていて、そうした障害物を除けながら先の状況を探っていく訓練は、テレビで見た軍隊のトレーニングのようです。
「馬鹿野郎、迂闊に顔を出すな! ガキ共も一緒に全滅するぞ!」
リーゼンブルグの騎士達は、実戦では先生達が生徒を率いて森を進む形になると言って訓練を進めています。
先生達も、自分達のシーカーとしての能力が生徒の生死に関わると言われれば、嫌でも熱心に取り組むしかありませんよね。
ですがバステンによると、この話は先生達が訓練に熱心に取り組むようにする嘘で、実際には、本職のシーカーの前を歩かせる囮役として使われるそうです。
魔物の接近を見落とせば一番最初に犠牲になり、それによって本来のシーカーに魔物の存在を知らせる役目だなんて、当人たちは思ってもいないでしょうね。
この施設にいるリーゼンブルグの騎士は3名で、夜間は宿直担当の1名を残して駐屯地へと戻ってしまうそうです。
先生達は、建物の2階で生活しているそうで、狭い個室と共同のトイレ、浴室、台所などがあり、夜間は階段に鍵が掛けられるそうです。
全部の窓には鉄格子が嵌っていますし、夜中に火事にでもなったら全滅ですよね。
それにしても少し警備が手薄に感じられますが、もし脱走したら生徒を罰すると言われているので、先生達も大人しくしているしかないようです。
それに敷地の外には出してもらえないので、外部の状況が全く分からず、脱走の計画すら立てられないようです。
夜間の警備が手薄なのは、こちらに取っては好都合なので、作戦決行前に連絡を取って、脱出する心構えをしておいてもらいましょう。
作戦当日は、宿直の騎士を眠らせて、置いてある小型の馬車をザーエに牽いてもらって駐屯地へ移動して同級生達と合流し、そこからヴォルザードに移動します。
階段の鍵は、宿直用の部屋の入り口に掛けてあるのを確認済みなので、眠らせた騎士は2階に閉じ込めておく予定です。
『それにしても……何だか薄汚れて、やつれて見えるんだけど……』
『あまり良い待遇とは言えませんから、仕方無いかもしれませんね』
生活する為の設備は一応整っているそうなんですが、水や火は自分達で賄わなきゃいけないそうです。
魔道具に魔力を流して水を出したり、調理用や風呂を沸かす火を焚くようですが、訓練でヘトヘトに消耗させられて、最低限の水や火を使うのがやっとのようです。
風呂桶を満たすほどの水や、それを沸かす火は、数日に一度が限界のようです。
『風呂は数日に一度、洗濯の水にも困り、調理も上手く出来ないし、ろくな食材も与えられていないという状態です』
『なるほどねぇ……』
僕の担任の佐藤先生なんか、日本に居た頃は厚化粧で若作りしてたらしく、化粧をしていない顔を見た時には、誰だか分からないぐらい老け込んで見えました。
他の先生達も、程度の差はあれども随分と歳をとったように見えてしまいます。
全員の顔からは生気が失われた感じで、気力で何とかしているという印象です。
これでは、いくら使い捨てにするつもりでも、役に立たない気がしますよね。
『フレッド、同級生達の情報は伝わってるのかな?』
『それも教えてもらえていない……フナヤマの件も2度の実戦の件も伝えられていない……』
『それは、悪い情報が伝わって、先生達が動揺したり反発したりするのを防ぐため?』
『そうだと思う……生徒との接触は極力避けるみたい……』
先生達に接触するのは、騎士が1人になる夜になってからなので、アマンダさんに頼んで何か差し入れを持って行きましょう。
一旦ヴォルザードに戻って、ドノバンさんへの報告や夕食を済ませてから出直して来ます。
ギルドに戻る前に、同級生達が働かされている城壁工事の現場へ行ってみました。
今朝の時点では、クラウスさんの話術に丸め込まれてやる気を出していましたが、城壁工事は重労働ですからゴネていないか心配でしたが、どうやら杞憂で終わったようです。
監督している工事の担当者や守備隊の人達と一緒に手や顔を洗いながら、近藤達を中心として一日の感想を意外に明るい調子で話しています。
まぁ、ガセメガネは、例によってぼやいていましたが、新旧コンビや鷹山も輪に加わって、なんだか一体感を感じますので、僕は顔を出さない方が良さそうですね。
監督や現場の皆さんの表情を見ても、今日の作業は問題無く終わったようですし、みんながヴォルザードの人達に受け入れて貰える日も遠くない気がします。
近藤も新旧コンビも鷹山も、体育会系で基本スペックは僕よりもずっと高いですし、真面目に働けば認められて当然なんですよね。
こうして僕の居ない場所で、みんなが街の人と交流を深めてくれるのが一番良い形なんでしょうけど、ちょっとだけ疎外感を感じてしまいました。
本当に心が狭い奴だと自己嫌悪に陥りそうです。
この後ギルドへと移動して、ドノバンさんにフレイムハウンドの一件について報告しておきました。
アマンダさんの店の前での騒動から、決着までを順を追って説明したのですが、さすがのドノバンさんも、ニャーンをリボンで飾り付けたところでは笑いを堪え切れませんでした。
うん、何となく一本取った気分ですね。
「なるほどな、それじゃあ、そいつらは三人組に戻ったって事だな?」
「はい、多分そうなると思います」
「分かった、それとなく気を配っておこう。それにしても、オーランド商店か……」
「何か、拙い事でも?」
「まぁ、簡単に言うならば、豊富な金を使って色々やってくるって事だ、少し気を付けておけ」
「そう言われましても……」
オーランド商店絡みで問題が起こるとすれば、間違いなくベアトリーチェとの仲が原因だろうし、僕からどうこうしている訳じゃないんだよねぇ。
「ふん、女の不始末は、男が始末するもんだぞ」
「はぁ……でも、こういうの慣れてないんですよねぇ……」
「くっくっ、ならば勉強だと思ってなんとかしろ。でないとまた下宿の人達に迷惑が掛かりかねんぞ」
「ですね……分かりました」
やっぱりベアトリーチェの接近は防がないと駄目だし、路チューは拙いよね。
次に会った時には、ちゃんと釘を刺しておきましょう。
ドノバンさんへの報告を済ませた後、下宿に戻ってアマンダさんに事情を話し、先生達に持って行く差し入れを頼みました。
「まったく、なんて酷い仕打ちをするんだろうね。腕によりを掛けて作ってあげるよ」
「ありがとうございます、ただ、あんまり急にボリュームを増やすと体が受け付けないと思うんで……」
「分かったよ、料理に関しては、あたしにドーンと任せておきな」
「はい、お願いします」
夕食まで、もう少し時間がありそうなので、眷属のみんなの訓練を見に行きました。
ラインハルトを目印にして飛んだ先は、魔の森の随分と奥のようです。
『ラインハルト、ここは、どの辺りなの?』
『魔の森を南側に徒歩で二日ほど進んだ辺りですな』
『そう言えば、この辺りの地形ってどうなってるの?』
『カミラの部屋で地図を御覧になったでしょうが、魔の森は北の険しい山地から、断崖の続く南の海岸まで続いています』
カミラの部屋でみた地図には、旧リーゼンブルグ、今のリーゼンブルグとランズヘルトしか描かれていませんでしたが、北は峻厳な山地で、南側は海だそうです。
魔の森は、南側にある別の大陸へと続く陸地部分いっぱいに広がっていて、大量発生し押し寄せて来た木の魔物トレントによって出来たものだそうです。
南側の大陸は魔物の支配する大陸と言われていて、魔物の大量発生は南の大陸から押し寄せて来るものだと考えられているそうです。
『えっと、つまりは、より魔物の密度が濃い方向へ進んで来たって事なのかな?』
『いかにも、その通りです』
オーク程度では相手にならなくなったので、実戦に即した連携を訓練する為に、更に強い魔物を求めて移動してきたそうです。
この辺りには、腕利きの冒険者も足を踏み入れて来ないそうで、森は鬱蒼とした原生林で、まるで人の気配はしません。
その原生林の中に、直径30メートルほど、ぽっかりと木の生えていない場所があります。
良く見ると、生えていないのではなく、根本から切り倒されているようで、どうやら、ここが狩場のようです。
森の奥からは、ガウガウと、アルト達が威嚇する咆え声が聞こえていて、暫くすると十数頭のオーガが姿を現しました。
アルト達が狩場にオーガを追い込むと、影の中からツーオが飛び出して来てククリナイフを振るい、あっと言うまにオーガを肉片へと変えてしまいました。
こうした演習を繰り返しながら、手に入れた魔石で強化を繰り返してきたので、ツーオの動きは、速さも、力強さも増したようで、目で追いきれなくなっています。
うん、みんなに襲われたなら、瞬殺される自信があるよ。
アルト達も、更に力強さが増しているように見えます。
能力に差が出来てしまうと困るので、マルト達を呼んで強化しましたが、もちろん可愛らしさが失われないように気を配りましたよ。
『ケント様、連携の訓練は明日までにして、明後日は、ザーエ達に馬車の扱いを教え、闇の曜日は昼のうちに全員を配置に付けようと思っております』
『うん、分かった、じゃあ、明後日は守備隊の馬車を借りられるようにするよ。 それと眠り薬の手配もしておかないとだね』
『ラストックの騎士達の巡回の時刻や、当番の騎士も洗い出してあります。 今の所は問題無しですな』
『三日後、万全の状態で作戦に臨めるように、準備を整えておいてね』
『了解ですぞ、お任せくだされ』
下宿に戻ると丁度夕食の時間で、アマンダさんは、差し入れ用に鍋一杯のスープと山盛りのサンドイッチを作ってくれていました。
「うわぁ、こんなにたくさん、ありがとうございます、後でお金は請求して下さい」
「いいんだよ、ケントには、何度も街を守ってもらってるからね、これはサービスさ」
「いやいや、こんなにしてもらっちゃ悪いですよ、下宿代に上乗せして払いますよ」
「いいんだよ、子供が遠慮するんじゃないよ!」
「でも……じゃあ、今度何か買って来ますよ、クッキーとかケーキとか」
「クッキー! 雌鶏亭のクッキーがいい!」
クッキーと聞いた途端に、メイサちゃんが反応しました。
もしメイサちゃんに尻尾があったら、ブンブン振り回しているでしょうね。
「はいはい、雌鶏亭のクッキーね、了解です」
「そう言えば、ケント、例のゴロツキ共はどうしたんだい、話は付いたのかい?」
「はい、きっちり話は付けてきましたので、フレイムハウンドの連中がちょっかい出して来る事は無いはずです」
「例のリボンは、役に立ったのかい?」
「はい、勿論ですよ」
フレイムハウンドとの一連のやり取りを、リボンの使い方も含めて説明すると、アマンダさんは笑い転げ、メリーヌさんも口元を押さえて肩を震わせ、メイサちゃんは微妙な表情をしてみせました。
たぶん、欲しかった綺麗なリボンの使われ方に納得できなかったのでしょうね。
夕食の後は、ざっと汗を流して着替えてから委員長のケアへと向かいました。
今日はマノンともベアトリーチェとも会っていないけど、汗臭いのは駄目だもんね。
「健人、ここに来る前に、他の女の子と仲良くしてたでしょ?」
「してないよ、今日は誰ともハグもキスもしてないからね」
「じゃあ、なんで今日は石鹸の匂いがするの?」
「今日は、あちこち動き回って汗かいたから、汗臭くないように、お風呂に入ってから来たんだよ」
委員長は、じーっと僕の目を見詰めた後で、ようやく納得したようです。
うん、全部僕の日頃の行いが悪いせいだよね。
「疑ってゴメンね……」
「ううん、日頃の自分を振り返ると、疑われても仕方無いかと……」
「うふっ、ホントね。女の子に会いに来るのに、別の女の子の匂いを二人分も付けてくるなんて、彼氏失格だよ……」
「か、彼氏……?」
疑問を口にしたら、委員長に頬にキスされました。
「こんなに、いっぱいキスしたのに、違うの……?」
「えっと……それは……」
「ふーん……やっぱりヴォルザードで直接対決しないと駄目なんだね」
「いや……それは、その……」
「大丈夫、あと四日でヴォルザードに行けるんだもんね」
「ひゃい、そうなんですけど……」
「負けないからね……」
エルナが戻って来るまでの間、委員長は僕の肩に頭を預けて、ぎゅーっと強く抱き付いていました。
めちゃめちゃ幸せな感触ですが、めちゃめちゃプレッシャーを感じます。
委員長の部屋を後にして、今度は先生達が拘束されている建物へと向かいました。
驚いた事に、宿直担当の騎士は酒瓶まで持ち込んでいて、チェスのようなボードゲームをやりながらチビリチビリと酒を舐めています。
自分で眠るのを待っていたら、まだまだ時間が掛かりそうなので、眠り薬を投与して退場してもらいました。
宿直担当の騎士が寝込んだのを確認して、先生達が居る二階に移動します。
二階には、小さな常夜灯がいくつか灯されているだけで、夜目が利かなければ、かなり薄暗く感じるでしょう。
やる事も無く、昼間の訓練で疲れきっている先生達は、すでに床に入っているようです。
バステンに調べておいてもらった、僕の担任の佐藤先生の部屋をノックしました。
「先生、佐藤先生。起きてくれませんか……」
ドアをノックして呼びかけても、すぐには返事はありませんでした。
「先生……佐藤先生……」
「誰……こんな時間に何の用です?」
「先生、国分です。差し入れを持って来ました」
名乗った途端、ドアが凄い勢いで開けられました。
「国分君……あなた、無事だったのね」
「せ、先生、苦しい……」
「あぁ、ごめんなさい。でもあなた、どうやって……まさか幽霊じゃ……」
「大丈夫ですよ。ちゃんと足ありますから、ほら……」
佐藤先生にお願いして、他の先生達も起こしてもらって、共同スペースに集まってもらいました。
同級生達の情報は与えられていなかったそうですが、僕の事は一人で魔の森に向かって魔物の餌食になったと言われたそうです。
その僕が姿を見せたので、佐藤先生だけでなく他の先生も僕が幽霊ではないのかと疑った後、良く生きていたと揉みくちゃにされました。
差し入れのスープを温め、サンドイッチと一緒に食べてもらったのですが、まともに調理された物を食べるのも久しぶりだそうで、社会科の千崎先生などは涙を流して喜んでいます。
先生達が差し入れを口にして、人心地が付いたところで、これまでの状況と救出作戦について話をしました。
船山が死んだと告げると、みんな言葉を失い、悲しみに暮れたり、怒りを露にしたり、感情を抑えきれない様子でした。
「三日後の夜、多分このぐらいの時間になると思いますが、先生達を迎えに来ます。 その後、同級生達が居る駐屯地に移動して、みんなでヴォルザードを目指します」
「移動は、徒歩なのかい? 馬車を奪った方が速いんじゃないのかい?」
「移動には、馬車を僕の眷属のアンデッド・リザードマンに曳いてもらいます」
「馬じゃなくて、魔物に曳かせるのか?」
「はい、馬だと馬車に繋ぐ作業が要りますし、指示を出して操る必要もあります。でも僕の眷属ならば馬車を曳く支度も自分で出来ますし、細かい指示を出す必要もありません」
当日に驚かないように、代表してザーエを紹介したのですが、みんな腰を抜かさんばかりに驚いていましたね。
「ケント様の眷属で、ザーエと申します、お見知りおきを……」
ザーエが流暢に言葉を話し、騎士の敬礼をして見せると、ようやく先生達も安心したようです。
ついでと言っては何ですが、バステンとミルトにも出て来てもらって、紹介を済ませておきました。
「先生達には、ラストックの駐屯地に残っている同級生のクラス別のリストを当日に渡しますので、担任のクラスの点呼をお願いします」
「馬車は何台用意するんだ?」
「5台の予定です」
「もう一台増やせないか?」
「もう一台ですか……うーん……」
保健体育の加藤先生が、馬車を増やすように言うのは、僕らの学年が6クラスだからです。
6クラスを5台の馬車に乗せようとすれば、当然、何処かのクラスや、それぞれのクラスが、分かれて乗り込む必要があり、混乱する可能性があります。
6クラスを6台の馬車に乗せるならば、それぞれのクラスに馬車を割り振れば良いので、混乱は少なくて済みます。
「1台だけ馬に曳かせるなんて無理だろうし、アルト達から何頭か選抜して曳かせるか……」
『ケント様、何なら私が曳きましょうか?』
「バステン、大丈夫……?」
『生身の頃では無理でしたが、今ならば何の問題もありません』
「分かった、それは戻ってからラインハルト達と一緒に考えよう。 加藤先生、それはちょっと保留にして下さい」
「6台用意するのが難しいなら、私のクラスを分けて乗せるようにするから、相談しなさい」
「はい、その時は、よろしくお願いします」
先生達を一番最初に助け出すのは、場所が離れている事もありますが、同級生のみんなをまとめてもらう為です。
50人を救出した時は、リーゼンブルグの方でグループや班の構成をしていてくれたので、そのままでもまとまって行動できました。
ですが、今度の場合は、そうした構成無しで、更に人数が増えるので、まとまって行動させるのに時間が掛かる可能性が高いと感じました。
そこで、先生を中心にしてクラスごとに行動させようと思ったのです。
「それじゃあ、決行までに、また連絡に来ると思います、バレないように準備して下さいね」
「ドーンと大船に乗ったつもりで任せておけ!」
一番若い古館先生が、胸を叩いて笑って見せると、他の先生達も笑顔になりました。
でもね、それじゃあ駄目だと思うんですよねぇ……。
「古館先生、そんなに元気な顔しているのは、今だけにして下さいよ。 昨日まで死にそうな顔してた先生が、急に元気になったら絶対怪しまれますからね」
「うっ、確かにそうだな、じゃあ……頼む国分、早く助けてくれ……こんな感じか?」
古館先生は、死にそうな感じを演じてみせましたけど、かなりの大根ぶりで、他の先生からも苦笑いされています。
作戦当日までに連絡を入れる約束をして、ヴォルザードへと戻りました。
さぁ、いよいよ本番という気分になってきましたよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます