第25話 反撃への作戦会議
反撃に向けての打ち合わせには、フレッドとバステンにも参加してもらいました。
離れた場所に居ても簡単に戻って来られるのが、影移動のチートなところですね。
下宿の自室で小さなテーブルの上に紙を広げて、要点をまとめていきます。
準備が出来た所で、ラインハルトから質問されました。
『ケント様、以前お話しした三つの課題を覚えておりますかな?』
『えっと、救出方法と受け入れ先、それと内通者だっけ?』
『そうです。その内の受け入れ先については、クラウス殿から協力の約束を取り付けましたから残る課題は二つですな』
『そうなんだけど……相手にダメージを負わせたいんだよね。やられっ放しのままじゃ納得いかないし、交渉の時にも舐められそうな気がするんだ』
『そうですな。では、反撃を項目として加えましょう』
『救出方法、内通者、反撃方法だね』
広げた紙に、こちらの文字で書いていきます。
日本語で書いてしまうと、ラインハルト達が読めなくなっちゃうからね。
アマンダさんやメイサちゃんに見られたら怪しまれてしまうので、メモは影収納に保管する予定です。
『まず救出方法なのですが、影移動は使えないと分かりましたので、やはり魔の森を抜けるしかありません。ですが、どうやって駐屯地から出か考えるのが先決です』
『それなんだけどさ。やっぱり一度に全員を救い出す方が良いよね?』
『それが理想ではありますな。何度かに分けると警戒されるでしょうし、我々の強みを失う可能性が高くなります』
『僕らの強みって……影を使っての自由な移動だよね?』
『勿論それも大きいですが、存在を気付かれていない事こそが、我々の最大の強みですな』
『そうか、僕は死んだと思われてるんだった』
『そうです。居ると思わていなければ、当然警戒もされませぬ』
『なるほど。警戒されていない方が動きやすいもんね』
僕らが同級生達の救出を計画していると気付いていないカミラ達は、逃亡を防ぐための警戒しかしていないはずです。
当然ですが、外部への警備は薄いはずです。
『と言うことは、僕らは存在を気付かれちゃいけないんだね?』
『勿論です。例えばワシらが存在を知られても正体不明な魔物で済むでしょうが、黒髪黒目のケント様は、全員の救出が終わるまで姿を見せない方が宜しいでしょうな』
表立ってはラインハルト達に動いてもらう方が良いのかもしれませんが、それだと、同級生のみんなが味方だと思ってくれないでしょう。
と言うか、あの駐屯地から一度に全員を救い出すなんて出来るのでしょうか。
駐屯地は高い塀に囲まれていますし、頑丈な門の所には兵士の詰所があります。
場所は街の外れですけど、魔の森の方向へ向かうには川を渡らなければなりませんし、橋は魔物の襲来を防ぐために跳ね橋になっています。
当然、跳ね橋の袂にも詰所がありますし、どう考えても騒ぎを起こさずに逃げ出すなんて出来そうもありませんよね。
騒ぎが起きれば、当然追っ手が掛かるでしょうし、ますます救出が難しくなりそうです。
『うーん、全員を一度にかぁ……難しいね』
『ケント様……一つアイデアが……』
『アイデア? なになに、聞かせて』
『魔の森での実戦を利用しては……?』
フレッドのアイデアは、これから行われるであろう魔の森での実戦の時に、同級生達を救出してしまう作戦でした。
これならば、駐屯地から救い出すという手間は省けますし、当然騒動が起こる確率もぐっと低くなります。
『ケント様、これは良い案かもしれませんぞ。実戦になれば引率の兵士の数も限られますし、増援が来る心配もありません』
『そうだね。僕らが居ると思っていなければ、逃亡の心配しかしてないだろうしね』
『いいえ、ケント様。逃亡の心配もしていないでしょう。なにせ魔の森に置き去りにされれば……』
『そうか、むしろ連れて帰ってもらわないと困る状況なんだね』
『はい、その場から逃げられたとしても、リーゼンブルグ国内で隷属の腕輪を着けたままでは逃亡もままなりません。結局、駐屯地へ戻るしかありませんな』
外からの救出作戦も考えていない、逃亡の心配もほぼ無い状況では、引率する騎士達の警戒心は相当薄いような気がします。
あとは、どんな手順で救出するか頭を捻っていると、今度はバステンがアイデアを出してくれました。
『ケント様。我々が魔物らしく襲い掛ってみるのが良いのではありませんか?』
『襲い掛かるって、同級生達とバステン達じゃ勝負にならないよ』
『分かっております。少々痛い思いはしていただきますが、御学友の皆様には昏倒してもらって、引率の騎士どもは始末してしまうというのはどうでしょう?』
『なるほど。うーん、でもなぁ……』
『何か問題がございますか?』
『引率の騎士は殺さなきゃ駄目なのかな?』
『始末してしまった方が、後腐れは無いと思いますが』
『うーん……』
確かにバステンが言う通りに、騎士は殺してしまった方が、情報が洩れる心配は無いでしょう。
生かして返せば、正体不明のスケルトンの情報が流れて警戒が強まるのは間違いありません。
でも、殺してしまえば恨みを買って、元の世界に戻るための交渉の時に、上手く話を進められなくなるような気がします。
そうした考えを話して、みんなに意見を求めました。
『どう思う、ラインハルト?』
『そうですな。確かに恨みを買えば、後の交渉が頓挫する可能性があります。その一方で、警戒されれば救出が難しくなります。どちらを優先するかですな』
『やっぱり元の世界に戻れなくなるのはマズいから、出来るだけ相手は殺さない方向でいこうと思う。出来るかな? バステン』
『お任せ下さい。多少の困難など、我々が打ち砕いて見せましょう』
『ありがとう、よろしくね』
同級生を救出する道筋が、ちょっとだけ見えてきたので、少し心が軽くなった気がします。
『ケント様、救出作戦を進めるには、準備を整えておかねばなりませんぞ』
『あっ、そうか、クラウスさんとかにも話をしておかないと駄目だよね』
『それもありますが、魔の森を歩いて通り抜けるには3日から4日ほどは掛かります。その間の水や食料、天幕などの準備も必要ですぞ』
『そうか……僕の時は、みんなに食料とか頼りきりだったものね。人数が多くなったら、相応の準備をしないと駄目か……』
ラインハルトによると、リーゼンブルグの騎士団は5人組を基本として行動するそうです。
5人のグループに1人のリーダーを置いて、そのグループを5つ束ねるのが班長。
5つ班を束ねるのが部隊長で、5つの部隊を束ねるのが分団長になるそうです。
『と言う事は、用意するのは5人分を基本にして、それを幾つか準備すれば良いのかな?』
『そうなりますな。魔の森での実戦が、どの程度の規模になるかによっても変わって来ると思いますが、恐らくは25人程度から始めると思いますぞ』
『じゃあ、余裕をもって30人分ぐらいの準備をしておけば大丈夫かな?』
『影収納に入れておけるので、余裕を持っておいた方が良いですな』
同級生を早く救出したいなんて思っていても、何の準備も出来ていないと痛感させられます。
そもそも、大量の食料や天幕などを、何処で手に入れれば良いのかすら分かっていません。
『ケント様……心配無用……』
『えっ、どうして?』
『駐屯地からいただいて来る……』
『あっ、なるほど……でもバレないかな?』
『後から抜き取れば……まずバレない……』
フレッドには駐屯地の備品のリストアップを頼んでいたのですが、それが役に立ちそうです。
備品の数は当然管理されていて、出し入れする数のチェックはその度にやりますが、総数のチェックは一定期間に一度の割合でしか行わないそうです。
なので大量に積まれている品物は、影移動を使って後ろから抜き取ってしまえば、総数チェックの時まではバレる心配は殆どありません。
『ケント様。仮にバレたとしても、不心得者が横流しにした疑いを持たれるだけで、侵入した形跡すら残さないワシらなら気付かれませんぞ』
『うん、そうだね。じゃあフレッド、悪いんだけど必要そうな物を、ちょいちょいっと頂いて影収納に置いといて』
『了解……お任せを……』
救出に必要な品物は、これで揃えられるでしょう。
あとは、ヴォルザードまで連れて来て、迎え入れてもらわないといけませんね。
『うーん……やっぱり守備隊の人にも話をしておいた方が良いような……それと、隷属の腕輪か……』
『ケント様……腕輪、探してきた……』
『さすがフレッド、仕事が早いね』
影の空間からフレッドが差し出した腕輪を受け取りました。
黒曜石を削り出したような外観の腕輪は、見た目ほど重たくはありません。
何か手掛かりにならないか腕輪を手に取って意識を集中すると、頭にイメージが流れ込んできました。
『うっ、これは……』
『どうなされました、ケント様』
『うん、魔の森で拾った物とは違って、凄く複雑な術式が組んであるみたい』
『ほう、でしたら、今回の召喚のために作られた特別な物かもしれませんな』
腕輪の解除が出来るのは一人、恐らくカミラでしょうが、リーゼンブルグの住民と認識した者に対しても暴力を振るえない術式のようです。
『ほほう、確かにそれは珍しい術式ですな。普通は個人が所有し、その個人に対して逆らえない術式になるのが一般的です』
一般的な隷属の腕輪は、嵌める以前には魔力のパターンが登録されておらず、所有者となる者が奴隷に嵌める時に魔力のパターンが確定されるそうです。
試しに腕輪を閉じてみると、もう引っ張っても外れませんし、継ぎ目も殆ど分かりません。
その状態で意識を集中してみると、確かに僕の魔力パターンではなく、別人の魔力パターンでロックされているようです。
更に意識を集中して、魔力パターンに割り込みを掛けると、カチっと小さな音を立てて腕輪は二つに分かれました。
『うん、大丈夫。この腕輪も外せるよ』
『素晴らしい、さすがケント様。闇属性の魔道士であっても、隷属の腕輪を外すのには手こずると聞いております』
『同級生を救出したら、外した腕輪に魔物の血でも付けて捨てておこうか?』
『それは良いですな。それなら救出されたのではなく、魔物に殺されたと思われるでしょう』
『そうだね、死んだと思われていないと、残りのみんなの救出が大変になりそうだからね』
ヴォルザードまで連れて来て受け入れてもらうには、やっぱり守備隊の人に話を通しておいた方が混乱しなくて済みそうな気がします。
『救出作戦を進める時は、クラウスさんの所へ行って、その後は、カルツさんとドノバンさんにも知らせておかないと駄目だよね』
『ケント様……聖女様にも……』
『あっ、そうか、一度に何人も死んだなんて思ったら、委員長また倒れちゃうかもしれないものね』
連絡を取る相手は彩子先生の予定だったけど、魔の森の実戦を利用するなら委員長にも連絡を取って、治療の時にでも上手くみんなに知らせてもらおうかな。
『ケント様。上手くやりませぬと、我々の強みが無くなりますぞ』
『委員長ならば、むしろ彩子先生よりも上手くやってくれそうな気がする』
『あの者への連絡はいかがします?』
『うーん、少し様子を見ようかなぁ……あんまり僕の存在を広めない方が良いよね?』
『そうですな。駐屯地から救出する場合は、周知しておいた方が良いでしょうが、魔の森から連れて来るならば、知らせておかない方が良いでしょうな』
とりあえず、彩子先生へのコンタクトは少し保留します。
『そう言えば、バステン。王都はどんな感じだった?』
『申しわけありませんケント様。実は、先にダビーラ砂漠の方へと足を伸ばしておりました』
『あぁ、そうなんだ、別にどっちが先でも良いから大丈夫だよ。それで、砂漠の様子はどうだった?』
『正直に言って、想像してた以上に酷い状況でした』
バステンの話では、昔砂漠との境にあった街は、すっかり砂に飲まれているそうです。
それどころか、その東にあった街もいくつも砂に飲まれ、現在の砂漠との境の街も、畑に砂が入り込んで作物の生育が悪くなっているらしい。
作物の生育が悪くなったせいで人々の暮らしは貧しく、明らかに栄養不良と思われる子供も珍しくないそうです。
『でも、ラストックの街は、そんなに酷い状況じゃないよね?』
『ヴォルザードほどは豊かじゃない……でも、そんなに貧しくはない……』
『こういう場合には、領主とか王族とかが、何とかするものじゃないの?』
『そうですな、普通であればそうなります』
『それじゃあ、普通じゃない状況が起こっているのかな?』
『すみませんケント様。私が王都を調べていれば……』
『いやいや、そうしたら砂漠の現状は分からなかったし、バステンの責任じゃないよ。影移動が出来たって身体は一つしか無いんだから、全部は調べられないよ』
『はい、明日は王都の貴族達の動きも探ってみますので、もう少しお待ち下さい』
『うん、そっちは急がないし、救出作戦の時には戻ってもらわないといけないから、無理しなくて良いからね』
どうやら砂漠化の問題は思っていたよりも深刻なようで、カミラが事を急ぐ理由はこれで間違い無いでしょう。
『でもさ、魔の森の開拓を急ぐなら、自分達でやれば良いんじゃないの?』
『恐らく人材が足りないのでしょうな』
『そう……駐屯地には、1部隊分の人材も居ないと思う……』
『でも、国の問題なんだから、他からも人を集めて来れば良いんじゃないの?』
『恐らくですが、あの王女が自由に出来る戦力が、あの駐屯地の人材だけなのでしょう』
なんだか、ここまでの情報から推測すると、カミラ以外の者は砂漠化の対策に消極的で、カミラは自由になる人材が不足したので召喚魔法に頼った感じに思えます。
そうだとしても、もっとまともな待遇にしても良い気がするんですが……。
『どうかしましたか? ケント様』
『うん、僕らの国が平和だって話したよね?』
『はい、ボケるほど平和だとか……』
『ちょっと違うけど、まぁいいや……それでね、僕の国の国民性として、頼まれると意気に感じるところがあるんだよ』
『ほう、そうしますと、待遇さえ整えて頼めば、御学友とかは進んで協力したとのですか?』
『そうそう、僕らの世界では魔法はお伽話の中にしか存在していなくて、魔法が使えるだけでもドキドキ、ワクワクものなんだ』
『つまりは、例の王女はやり方を間違えているのですな?』
『うん、奴隷なんて待遇にしたら、反発心しか湧いてこないよね?』
『そうですな……確かに待遇としては褒められたものではありませんが、何かしらの理由があるのかもしれませんな』
『くっそぉ……あの性悪王女め、何考えてるんだ?』
カミラの考えが分かれば、同級生達の救出にも役立ちそうな気がしますが、その一方で、考えを理解してしまったら責められなくなってしまいそうな気もします。
『ケント様、まだ情報が足りませぬ。もう少しバステンに探らせてから考えましょう』
『そうだね、あんまり憶測で考えると間違えそうだものね』
『恐らくですが、王族や貴族も絡んで、かなり根の深い問題のような気がします』
『うっ……そんな問題、僕には解決出来ないよ』
そんな国の偉い人が関わるような問題まで、ただの子供の僕が解決出来るとは到底思えませんし、聞いただけでも荷が重く感じます。
『そうですなぁ、そこまで問題が大きくなってしまいますと、個人の力でどうこうというレベルでは無いでしょうな』
『ねぇ、ラインハルト達はどうしたい?』
『はぁ? ワシらが……ですか?』
『うん。ラインハルト達が生きていた頃とは国の形も変わって、王族も知らない人ばかりだし、住んでいる人も知らない人ばかりだと思うけど、それでもラインハルト達が暮らしていた国なんだよね?』
『確かに、ケント様の言う通りですが、ワシらはとっくに死んでいる身ですし……』
ラインハルトの言葉には、困惑した感じが混じっています。
『そうだよね。でもさ、ラインハルト達は国を良くしようと、領地を良くしようと思って働いていた人達なんだよね? リーゼンブルグは今のままで良いのかな?』
『それは……考えてもいませんでしたな』
『ラインハルトも、バステンも、フレッドも、僕を守るために残ってくれたけど、どうせなら、みんなの希望も叶えて欲しいって思うんだ』
『ワシらの希望……ですか?』
『同級生のみんなを助け出して、元の世界に戻るのが最優先だし、その為にラインハルト達の協力は不可欠だけど、みんなが嫌だと思う仕事を強制したくないんだ』
たぶん今の時点でも、ラインハルト達ならば、駐屯地の兵士を皆殺しにして、同級生達を助け出せるでしょう。
元の世界に戻さないならラストックの街の人達も皆殺しにする……ってカミラを脅して送還術について聞き出せるかもしれない。
でもそれは、ラインハルト達が望む解決方法じゃないような気がするんだよね。
駐屯地に居る騎士の中には、ラインハルト達の親戚や知り合いの子孫が居るかもしれない。
カミラが動員できる騎士を皆殺しにしてしまったら、砂漠化の対策が遅れて沢山の人が死ぬかもしれない。
それなのに、王都には何もせずに甘い汁を吸ってる奴等が居るのかもしれない。
そんな結末、そんなリーゼンブルグは、ラインハルト達が生きていた頃に望んだ未来の姿じゃないと思うだよね。
『どうかな、ラインハルト』
『そうですな。確かにケント様の言う通り、今のリーゼンブルグはワシらが生きていた頃に描いた未来とは少し違いますな』
『分団長、私達にも出来る事があるんじゃないですか?』
『ケント様から貰った身体……使えるものなら国のために……民のために……』
みんなのリーゼンブルグに対する思いが、魔力のリンクを通して流れ込んで来るようです。
『ケント様。ワシらはケント様が思いを遂げるための剣であり盾ですが……もし許されるならば、リーゼンブルグの民のため、ランズヘルトの民のために働かせていただきたい』
『勿論。みんなは僕の家族だから、家族の願いは僕の願いだよ』
『有り難きお言葉。ワシら三人、この身が砕け散るまで全力でお仕えいたしますぞ』
『それじゃあ、僕の同級生達を救出するけど、その方法はリーゼンブルグやランズヘルトの未来を明るくする方法でやる。これで良いかな?』
『異論はございませんぞ』
奴隷としての扱いに憤りを感じておきながら、みんなを当たり前のように扱き使うのは間違ってるもんね。
僕の希望と、みんなの希望、両方が叶えられる道を探します。
『いっそ、ケント様が王になれば良い……』
『ちょ、フレッド、何を言い出すの、僕に王様なんて務まらないよ』
『いえいえ、その歳にして、地図を見ただけで砂漠化の問題まで見抜く慧眼をお持ちですから大丈夫ですよ』
『いやいや、バステン、あれはたまたま学校の授業で砂漠化の話をしてたからだし』
『ぶはははは、ふざけた王族どもなど一掃して、ケント様に国を治めてもらいましょう』
『ケント王……良い……』
『国盗りですか、腕が鳴りますなぁ』
『無理無理、僕に王様なんて無理だからね。マジで無理だからね! ちょ、ちょっと、みんな聞いてる?』
あれ? 何だかみんなが不穏な相談を始めているような気がするのは、たぶん気のせいだよね? ね? ねぇ、気のせいだと言ってぇぇぇぇ……。
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