第16話 水の曜日の戦闘講習
10の月の10日、水の曜日、今日はドノバンさんに強制参加を言い渡された講習の日です。
当初の目標では、例の木剣での素振りが出来るようになっていれば良かったのですが、ギリクとの稽古でコテンパンにされた悔しさや、同級生達の救出にも備えなければならないので、むちゃくちゃな特訓を重ねて来ました。
と言うか、脳筋スケルトンが身近に居るもので、どんどん特訓がエスカレートしていったんですよ。
僕も変じゃないかとは思ったんですけど、トレーニング・ハイとでも言うのでしょうか、アドレナリンとか、ドーパミンとかがダダ漏れになっていたみたいで、その場の勢いに流され放題だったんです……はい。
いやぁ、凄いっすよ、もう僕の肉体、脱いだら凄いっすよ、カッチカチっすよ、カッチカチ。
これなら今日の講習は乗り切れるはずです……たぶん。
ギルドの受付で一応参加の申し込みがされているか確認すると、当然のごとく申し込みはされていて、受付のお姉さんにも哀れみの目を向けられちゃいましたよ。
ドノバンさんに目を付けられているのが、すっかり知れ渡っているんですね。
だからオットーさん、拝むのはやめて下さい、僕まだ死んでませんからね。
水の曜日の講習は、座学ではなく実技から始められるそうなので、訓練場へと向かいました。
木剣を携えて、身体を解している一団が講習の参加者なのかと眺めていたら、その近くにミューエルさんと別に居なくても良いギリクの姿があるじゃないですか、どうしたのでしょう?
「おはようございます、ミューエルさん、ギリクさん」
「おはようケント。うん、何かまた逞しくなったよう気がするね……」
「へん、まだまだヒョロチビだ、こんなの逞しいとは言わねぇよ」
くっそ~、ミューエルさんに逞しくなったって言われて、せっかく良い気分に浸っているのに、どうして邪魔するかね、この犬っころは!
「あの……お二人は、どうされたんですか?」
「うん、ケントが講習受けるって聞いてね、ちょっと見学に来たの」
「手前が無様にやられる様を見に来てやったんだ、有り難く思え」
「もう、どうしてそう憎まれ口ばっかり叩くかなぁ……そんなんだから女の子にもてないんだよ」
「けっ……女なんか興味ねぇよ」
なぁ~にが興味無いだよ、物欲しげな目でミューエルさんを見ているくせして、この犬っころめが!
「でも、僕なんか、ミューエルさんの期待にそえられるか……」
「また、僕なんか……なんて言って、駄目だよ、めっ!」
「は、はい……ごめんなさい」
ひゃっは――っ、朝からミューエルさんに、めっ、されちゃいましたーっ。
「けっ、ヘラヘラしてねぇで、さっさと行け、くそチビが……」
くっそ~、どうしてこう、人の良い気分を邪魔するかねぇ、こうなったら徹底的にミューエルさんとの仲を邪魔してやりますよ、えぇ徹底的にね。
「ミュ、ミューエルさん、僕、頑張って来ます、見てて下さい」
「うん、頑張れ、ケント!」
自分でも臭い台詞だと思ったので、良い感じに赤面して、純情ボーイっぽさが演出できたと思います。
うん、うん、我ながら演技派っすよ。
ミューエルさんのエールを受け、ギリクが口を開く前に、僕は講習場所へと向かいました。
チラリと振り向くと、ギリクが苦虫を噛み潰したような表情で睨んでますが、講習の邪魔は出来ないよねぇ、怖い怖ーいドノバンさんに怒られちゃうもんねぇ、へっへ~んだ。
「あのぉ……講習の集合場所は、ここで良いのでしょうか?」
「あぁ、そうだよ、君は水の曜日の講習は初めて?」
「はい、今日が初めてです」
「おぉ、そうかそうか、ところで、君は騎士タイプ? それとも術士タイプ?」
「えっと……その、ハズレ判定でした」
「あぁ、そうなんだ、でも大丈夫だよ、まだここは初心者に毛が生えたぐらいだから、心配はいらないよ、そうかそうか、ハズレ判定だったのか、それはちょっと残念だったねぇ……」
「なに、君、ハズレ判定で、今日がこの講習は初めてなの?」
「おぉ、それは大変だなぁ、でも、大丈夫、心配いらないぞ」
「ハズレ判定か、そうか、大変だなぁ……」
「はい……えっと、その……頑張ります」
今日の講習に参加する人は、皆さん良い人ばかりのようで、僕がハズレ判定だったと知ると、集まって来て励ましてくれました。
実はチートな魔術士なのに、何だか申し訳ない気分になってしまいますね。
講師役のドノバンさんが姿を現したので、僕を囲んでいた輪が解けて、いよいよ講習の開始です。
「1、2……6、よし全員揃ってるな、それじゃあ講習を始める、今日初めての奴は……ケントだけか、逃げずにちゃんと来たな」
「はい、逃げられる気がしなかったので……」
「ふっ、賢明な判断だな……よし、全員広がって素振りからだ、始めろ!」
「はいっ!」
木剣の素振りを難無くこなせる事が、水の曜日の講習に参加する条件なので、まずそれから確かめるようです。
正面への振り下ろし、右上から左下への振り下ろしと逆方向への振り上げ、左上から右下へ、横薙ぎを左右両方から、それぞれ百回がノルマです。
初めて木剣を振った時には、かなり重たいと感じたのですが、今では軽い軽い、割り箸振ってるような感じです。
なぜかと言うと、夜中の特訓三日目に、ラインハルトが木剣の代わりにと、振り棒を作って来たからなんですね。
振り棒は、切り倒した丸太をラインハルトが削り出したもので、木剣の3割増しぐらいの重さがありました。
それを使って素振りや打ち込みを繰り返し、特訓6日目からは、更に重たい振り棒を使ってきました。
だから、普通の木剣なんて、軽々ですよ、軽々。
「ほう……ケント、随分とシッカリ振れるようになってるじゃねぇか」
「はいっ、特訓してきましたから」
「ほぅ……それなら少しは楽しめそうだな」
ん? 楽しむって、何を楽しむのでしょうか? 何だか嫌な予感がしますよ。
「よーし、全員合格だ、それじゃあ講習を始める、防具の準備をしろ!」
「はいっ!」
防具の準備って、この前使ったやつですかね?
僕以外は、みんなこの講習の経験者のようなので、後に付いていくと、向かった先は訓練場の倉庫で、やはりギリクとの稽古で使った、革の兜と胴、籠手を全員が装着し始めました。
うわぁ、やっぱりこれか、籠手がねぇ……臭うんですよねぇ。
でも、前回付けた時には防具も重たく感じたのですが、今日は然程気になりませんね。
「よし、準備出来たな、ケント前に出ろ!」
「は、はい」
「これから手合わせを行う、誰でも良い、相手を選べ」
「ええっ? いきなり手合わせですか?」
「そうだ、三人勝ち抜いたら、風の曜日の講習に出て良いぞ、さあ選べ……」
ドノバンさんが、そう言うと、全員が自分を指差してアピールを始めました。
なるほど、僕がこの講習が初めてでハズレ判定だと言ったら、皆が親切に励ましてくれたのは、勝ち抜き戦のカモにしようと思ったからなんですね。
「えっと……誰が誰だか分からないので、ドノバンさんにお任せします」
「良いのか? 一番強い奴を選ぶかもしれんぞ」
「はい、僕は、いつか憎たらしい奴に一撃入れる予定ですので……」
僕の言葉を聞いたドノバンさんは、ニヤリと凄みのある笑みを浮かべました。
「ほう……なるほどな、それなら遠慮はいらんな、イザーク、相手してやれ」
「了解です!」
ドノバンさんから指名を受けたイザークは嬉々として前に出て、他の人達は落胆の溜め息を洩らしました。
イザークは、ギリクほどではありませんが、背が高く、身体つきもシッカリしていていて、見た目だけなら五人の中で一番強そうに見えます。
なるほど、これがドノバンさんの言う、お楽しみって奴なんですね。
僕とイザークは、5メートルほどの距離を取って向かい合いました。
「顔面への突きは禁止するが、防具の外に当てても構わん。 相手が戦闘不能になるであろう攻撃だと俺が判断した時点で終了とする。準備は良いな……始め!」
イザークは、ドノバンさんの合図と同時に猛然と踏み込んで来て、袈裟懸けに打ち込んで来ました。
ギリクと稽古した日の僕ならば、受け止めようとして弾き飛ばされていたでしょう。
でも、今日の僕は一味違いますよ。僕を舐めて、大振りな攻撃をして来るのは予想出来ていました。
イザークが大きく剣を振り上げた瞬間、こちらからも鋭く踏み込んで、振り下ろされる木剣を掻い潜りながら、抜き胴を決めました。
「それまで、勝者ケント!」
「おぉぉぉぉぉ……」
ドノバンさんの勝ち名乗りに、周囲からどよめきが起こりました。
チラリと視線を向けると、ミューエルさんが手を叩いて喜んでくれていますよ。
ギリクは、こっちまで舌打ちが聞えそうな顔で睨んでますねぇ、へへ~ん、どんなもんだい。
「よし、次、ヘルマン準備しろ」
「はい」
ヘルマンは身長こそ高くはありませんが、胸板が厚く、いかにも力が強そうに見えます。
「準備は良いな……始め!」
イザークの負け方を目の前で見ただけあって、ヘルマンは飛び込んでは来ません。
木剣を脇構えにして、ジリジリと僕の右手側へと回り込もうとします。
対する僕は、正眼に構えた木剣の切っ先を少し右に振った状態で、ヘルマンの動きに合わせて左側へと足を運びました。
どうやらイザークが動ならば、ヘルマンは静、カウンター狙いのようですね。
ならば、こちらから仕掛けますかね。
横へ、横へと回り込もうとすると、どうしても足の運びの関係で、安定した状況と、不安定な状況が訪れます。
しっかりと足を開いた状態は、踏ん張りも利いて相手を迎え打ちやすいですが、逆に歩幅が狭まったり、交差した状態では踏ん張りが利きません。
ヘルマンの上体の動きからも目を離さず、歩幅が狭まったタイミングを狙って剣を振上げ、気合い声を上げて前に出ました。
「やぁぁぁ!」
ヘルマンは、慌てて歩幅を開くと、僕の胴を狙った右からの横薙ぎを繰り出します。
僕は踏み込みかけた身体をすっと後に引いて、ヘルマンの剣をかわすと同時に籠手を打ち抜きました。
「勝負あり! 勝者ケント!」
「うおぉぉぉ……」
ドノバンさんの声に、さっきよりも大きなどよめきが起こります。
ミューエルさんは、飛び上がって喜んでくれています。
これって、惚れられちゃったりしちゃいますかね?
い、いかんいかん、まだ一人残っていますから、気を引き締めないと駄目ですね。
「次、コルト、準備しろ」
三人目はこれまでで一番小さい人ですが、何やら一癖ありそうな気がします。
長い尻尾があって、いかにもな猿顔なんですけど、猿獣人? なんでしょうかね。
ニヤニヤした笑み浮かべて、妙に自信があるように感じます。
「準備は良いな……始め!」
「うっきゃぁぁぁぁ、うきゃ、うきゃ、うきゃ!」
「へっ……?」
ドノバンさんの合図と同時に、コルトはその場で木剣を振り回し始めました。
当然ですが僕には全く届かない位置で、思わずポカーンっと呆気に取られていたら、コルトは気合い声も上げずに片手突きを放って来ました。
「うわぁ!」
初撃を弾けたのは、特訓の賜物としか言いようがありません。
ですが、コルトはフェンシングのように、立て続けに片手突きを放ってきます。
「うきゃ、うきゃ、うきゃ、うきゃ!」
「うっ……くっ、くぅ……」
連続する片手突きに、防戦一方の僕に、コルトは更に回転を上げて襲い掛ってきました。
「うきゃ、うきゃ、うきゃ、うきゃ、うっきゃぁぁぁぁぁ!」
「いぎぃ……しまった……」
コルトの突きに押されて、思わず上半身を仰け反らせてしまったところで、脛を打ち払われてしまいました。
「そこまで、勝者コルト!」
「うきゃーっ! どんどん行くぜ、次の相手は……」
「イザーク、相手をしろ」
コルトが次の相手を指名する前に、ドノバンさんがイザークを指名しました。
「うきっ、きっ、俺が相手を選べるんじゃないの?」
「なんだコルト、俺の選択が間違ってるとでも言うのか?」
「い、いいえ……そんなつもりじゃないっすけどね……」
コルトは、組しやすい相手を選ぼうとしてたんでしょう、もの凄く不満そうです。
『ケント様、相手の奇襲にまんまと乗せられてしまいましたな』
『うん、そうだよね、いきなりだったから頭真っ白になっちゃったよ』
『落ち着いて捌いて、相手の左側へと回り込めば、ケント様なら勝てた相手ですぞ』
イザークは、コルトの片手突きを強烈に弾くと、後は一気呵成に攻め込んで、あっさり勝負を決めてしまいました。
『そうか、自分のペースに持ち込んでしまえば、そんなに強い相手じゃないんだね』
『その通りです、あの男は奇襲にばかり頼って、基本が出来ていないので、相手が術中にはまらなかったり、自分のペースを乱されると脆いのです』
『なるほど、でも、教訓を得るには良い負けだったかも』
『さすがはケント様。負けから教訓を得るのは重要ですからな』
イザークは、これまで見学に回っていた一人も圧倒してみせました。
「次、ケント、準備しろ」
「はいっ!」
イザークの三人目に、ドノバンさんは僕を指名しました。
向かい合ったイザークは、さっきの緩んだ表情とは違い、闘志漲る表情で僕を睨み付けてきます。
「ケントだったな、今度は油断しねぇからな」
「よろしくお願いします」
「始め!」
さっきは無造作に踏み込んできたイザークでしたが、今度はヘルマンのように剣を脇構えにして、ジリっジリっと左側へと足を運び始めました。
その姿は、まるで猫科の獣が獲物に狙いを定めているかのようです。
イザークの戦い方は、力で相手を圧倒する戦法で、真正面からぶつかり合ったら押し負けてしまうでしょう。
なんとか隙を突いて、鋭い一撃を入れるしか、僕に勝機は無さそうです。
たぶん、実力的には、イザークよりもギリクの方がずっと上だと思います。
ですが、ギリクは全然本気じゃなかったのに対して、イザークは次の講習へのステップアップが掛かっているとあって、バリバリの本気モードです。
お互いに隙を窺いながら円を描いて動くうちに、ジリジリと互いの距離が詰まっていきます。
汗がこめかみから顎へと伝い、緊張感で首筋がピリピリしてきました。
「しゃぁぁぁぁぁ!」
イザークは、鋭い踏み込みから、横薙ぎの一撃を放ってきました。
ヘルマンの時のように後に飛んで避けようとしましたが、イザークの踏み込みは深く、剣を合わせるしかありません。
向こうは剣先、こちらは鍔元で受けているのに手が痺れ、力負けして押し込まれてしまいました。
イザークは、勢いに乗って右からの袈裟切りを放って来ます。
最初の対戦の時には掻い潜れましたが、今度は押し込まれ、下がりながらなので、受けるしかありません。
ただでさえ体格差があるのに、下がりながら受けたので、打ち合わせた剣が大きく右に弾かれました。
「しまった……」
「ずりゃぁぁぁ!」
「うぎゃぁ……」
イザークの追撃の横薙ぎに、防御が間に合わず、左腕をしたたかに殴られました。
びきっ……と鈍い音がして、痺れるような激痛に、思わず剣を手放して蹲ってしまいました。
「勝者、イザーク!」
「しゃぁぁぁ! って、すまん、ケント大丈夫か?」
「ぐぅぅぅ……大、丈夫です……ちょっと休めば……」
左腕を抱えた状態で、全力で自己治癒を働かせます。
あまりの痛みに、脂汗がダラダラ流れてきます。
「いやいや、大丈夫じゃないだろう、かなり思いっきり殴っちまったし、嫌な音したし……」
イザークが心配そうに声を掛けてくれるのですが、今は返事をするのも辛いです。
「大、丈夫……ちょっと痺れてる、だけ……」
「いや……でも、お前……ドノバンさん、どうします?」
「少し落ち着いたら、医務室に連れていけ、折れてなくても皹は入ってるだろうな……」
いやいや、完全に折れた感じですけど、大丈夫ですよ、もう痛みも治まってきましたから。
指を握ったり開いたりして痺れの具合を確認したら、今度はゆっくり肘を動かして、痺れを解していきます。
「おいおい、駄目だ、ケント、無理に動かすな」
「いえ、大丈夫です、イザークさん、もう痺れもだいぶ取れましたから」
「おいおい、マジかよ、ちっこいのに頑丈だな、おい」
自己治癒を使いながら、曲げ伸ばしを続ければ、痛みも痺れも引いていきました。
「大丈夫です、ドノバンさん、続けさせて下さい」
「ほぅ……本当に大丈夫なんだな?」
「はい、もう少し休めば、大丈夫です」
怪しまれるかとは思ったけど、ハズレ判定の僕が、詠唱もせずに治癒魔術を使っているとは思わないでしょうし、ここでリタイヤなんて悔しすぎますからね。
『ケント様、少々守りに入りすぎましたな』
『うん、そうだね、力負けすると思って引いちゃったから、余計に押し込まれちゃったんだよね』
『そうですぞ、相手の力が強いならば、相手の力が十全に出る前に、迎え打たねばなりません』
『うん、やっぱり実戦を経験しないと分からないんだね』
『いかにも、やはり特訓には立ち合いを加えないと……』
『それは無理っ……と言いたい所だけど、少し考えないと駄目だねぇ』
この後、イザークを除いた五人で立ち合いを続け、僕は何とか三人抜きを達成しましたよ。
「よっしゃ――っ!」
「よし、ケント、来週は風の曜日の講習だからな」
「はいっ……えっ、あれっ?」
「どうした、何か不満でもあるのか?」
「い、いえ……別に……」
「上の連中は、また一段強くなるからな、シッカリ鍛えて来い」
「は、はぁ……」
あれぇ、何で僕は、次の講習に上がるのを喜んじゃってるのかな?
てか、また一段強くなるって、特訓続けないといけないの?
えっと……チート魔術士に付き物の、可愛い娘ちゃんとのハーレムイベントとかは無いんでしょうか?
あるぇぇぇぇぇ……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます